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看板の光がまぶしいと苦情を受けたら。光害の目安と地域の決まり、明るさ・消灯の直し方

近所の人から、看板の光がまぶしい、夜に部屋まで光が入ってくると言われた。そんなときは、どの看板の光が、何時ごろ、どの窓や道から気になるのかを聞き、その時間の夜に同じ場所から確かめます。直し方は、明るさを下げる、器具の向きを変える、光を遮る部品を付ける、消す時間を決める、の組み合わせが基本で、看板を外さずにできることもあります。夜の現地の確認から、調光器やタイマーの取り付け、器具の交換、LED化まで、グリーンクロスにまとめてご相談いただけます。

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GREEN MEDIA(グリーンクロス)
夜のコインパーキングの入口で、ゲートのそばのポールの上で内側から光る、駐車場の印と料金を入れた看板
夜のコインパーキングの入口で、ゲートのそばのポールの上の看板が、内側から光っています。夜も使われる場所の看板は、周りの住まいへの光の届き方まで考えて、明るさと点ける時間を決めます。

この記事のポイント

  • 01光害とは、人工の光の不適切な使い方や漏れた光で、良い光の環境がそこなわれている状態のことです(環境省)。看板では、窓に入る光と、目に入るまぶしさが苦情のもとになります
  • 02環境省の光害対策ガイドラインは、看板の輝度の上限の目安を、地域の明るさに応じて50〜1,000cd/㎡、住まいの窓に当たる光を2〜25ルクス(減灯時間のあとは0〜5ルクス)としています
  • 03点滅・映像・夜の明るさ・表示を避ける時間の決まりは、地域の条例やガイドラインにあり、地域で違います
  • 04直し方は、調光、タイマーと明るさのセンサー、器具の向き、フードやルーバー、光の色、表示面の地の色の組み合わせです
  • 05夜の現地の確認から、調光器・タイマーの取り付け、器具の交換と向きの調整、LED化まで、全国でひとつの窓口でお受けします

まぶしいと言われやすいのは、窓に入る光と、目に入る光です

光害とは、人工の光の不適切な、または配慮に欠けた使い方や、漏れた光によって、良い光の環境がそこなわれている状態や、その悪い影響のことです(環境省の光害対策ガイドライン)。看板では、住まいの窓に入る光と、歩く人や運転する人の目に入るまぶしさが、苦情のもとになりやすいところです。

環境省の「光害対策ガイドライン(令和3年3月改訂版)」は、看板の照明も対象にしています。看板に付けた照明や看板の中の照明、デジタルサイネージなどの映像の画面です。ガイドラインは、看板でも「必要以上の明るさやまぶしさ、さらには動きや点滅、派手な光色等が光害となる可能性がある」としています。

図1看板の光が届くところ
12345
  1. 看板の面見せたい・照らしたいのは、この面だけです。ガイドラインは、必要な範囲だけを照らすことを、対策の原則に挙げています。
  2. 窓に入る光(侵入光)住まいの中など、照らすべきでないところを外から照らす光です。寝室に届くと、眠りのさまたげになることがあります。
  3. 目に入るまぶしさ(グレア)明るすぎる部分や、周りとの明るさの差が大きすぎると、まぶしくて不快に感じたり、ものが見えにくくなったりします。図では、道を歩く人の目に入る光です。
  4. 看板の外へもれる光(漏れ光)照らしたい範囲の外へ出る光です。上へ向かう光は空へ抜け、窓や道へ向かう光は、窓に入る光やまぶしさのもとになります。
  5. 窓の面の明るさ窓に当たる光の明るさ(鉛直面照度)です。ガイドラインの目安の値は、住まいの窓の面などで測ります。

夜の通りを横から見た模式図です。左が光る看板のある店、右が通りの向かいの住まいです。

ガイドラインは、屋外の照明が住まいの中に入ると、住んでいる人の安眠やプライバシーをさまたげることがあるとしています。お店からもれる光や映像の画面が、歩く人にまぶしさによる不快感を与えることがある、ともしています。

表1苦情が出やすい場面と、まず確かめるところ
  • 住まいの窓に向いた看板

    起きやすいこと
    寝室などに光が入り、眠りにくくなる
    まず確かめるところ
    どの窓から、何時ごろ気になるか
  • 点滅・映像の看板

    起きやすいこと
    動きや明るさの変わり方が、目に入りやすい
    まず確かめるところ
    点滅や切り替えの速さと、夜の明るさ
  • 夜遅くまで点けている看板

    起きやすいこと
    営業を終えたあとも、光が続く
    まず確かめるところ
    点ける時刻と消す時刻、タイマーの設定
  • 向きの合っていないライト

    起きやすいこと
    光が看板の外へ出て、目や窓に入る
    まず確かめるところ
    器具の向きと、ずれていないか
  • LEDに替えた看板

    起きやすいこと
    光が一つの方向に集まって出て、まぶしく感じやすい
    まず確かめるところ
    照明と電源の種類、明るさを下げられるか

環境省の光害対策ガイドラインと、京都市の景観ガイドライン(広告物編)にある場面を、看板にあてはめてまとめました。

苦情を受けたら、相手の話から、どの看板のどの光が、何時ごろ、どこで気になっているかを聞き取ります。光が窓に入っているのか、目に入っているのかで、効く直し方が変わるからです。

夜に、苦情が出た時間と同じ場所から確かめます

確かめるときは、どの看板が、どの時間に、どこから見てまぶしいかを、写真と記録に残します。数字で比べるなら、看板の面の明るさ(輝度)を輝度計で、窓に当たる光の明るさ(照度)を照度計で測ります。

夜の確かめ方

  1. 1

    話を聞く

    どの看板か、何時ごろか、どの部屋の窓や道から気になるか、いつから気になるかを聞いて、メモに残します。

  2. 2

    同じ時間に、同じ場所から見る

    苦情が出た時間帯に、相手の窓に近い道や、歩く人・車から見る位置に立ちます。住まいの中から見るのは、相手の了解があるときだけにします。

  3. 3

    写真と動画を撮る

    看板の全体、器具の向き、光が当たっているところを撮ります。点滅や映像は、動画で残すと伝わりやすくなります。撮った日時も残します。

  4. 4

    看板の設定を書き出す

    点ける時刻と消す時刻、タイマーや明るさのセンサーの設定、照明の種類(LED・蛍光灯など)、明るさを変えられる電源かを確かめます。

  5. 5

    必要なら、明るさを測る

    看板の面の明るさは輝度計、窓に当たる光の明るさは照度計で測ります。看板を消した状態の明るさも測ると、看板の光の分を比べられます。

夜に光る、福岡銀行の文字の看板
グリーンクロスグループが手がけた看板(福岡銀行)。建物の壁面に取り付けた、夜に光る文字の看板です。光る看板の光り方は、暗くなってから確かめます。
表2明るさの測り方
  • 看板の面の明るさ(輝度)

    単位
    cd/㎡
    測る機器
    輝度計
    測るところ
    看板の正面から
  • 窓に当たる光の明るさ(照度)

    単位
    lx(ルクス)
    測る機器
    照度計
    測るところ
    住まいの窓の面など
  • 周りの明るさ

    単位
    lx(ルクス)
    測る機器
    照度計
    測るところ
    同じ場所で、看板を消して

照明メーカーの用語の説明(パナソニック)、環境省の光害対策ガイドライン、測定器のメーカーの解説(コニカミノルタ)をもとにまとめました。

照度は光を受ける面の明るさ、輝度はある方向から見たものの輝きの強さです(パナソニックの用語の説明)。周りが暗い夜ほど、看板と周りの明るさの差が大きくなり、まぶしく感じやすくなります(図1の3)。

照度計・輝度計のメーカーの解説も、昼に問題なく見える画面が、日が暮れると明るすぎて見えることがあるとしています。測るときは、看板を消した状態の周りの明るさも測っておき、天気や周りの明かりの様子も書き残します。

明るさの目安は国のガイドラインに、点滅や消す時間の決まりは地域にあります

環境省の光害対策ガイドラインは、地域の明るさを4つに分け、看板の輝度は50〜1,000cd/㎡、住まいの窓に当たる光は減灯時間の前で2〜25ルクス、あとで0〜5ルクスを、上限の目安(指針値)にしています。点滅や映像、夜の明るさ、表示を避ける時間の決まりは、地域の条例・景観計画・ガイドラインにあり、地域で違います。

ガイドラインは、国際照明委員会(CIE)の基準をもとに、地域の明るさを E1・E2・E3・E4 の4つの類型に分けて、上限の目安を示しています。E1は自然公園や里地など暗く保つべき地域、E2は村落部や郊外の住宅地など、E3は都市部の住宅地など、E4は大都市の中心部や繁華街です。窓に当たる光の目安は、減灯時間(障害になる光を抑えるために、自治体などが照明の使い方を厳しく制限する時間帯)のあとに下がります。

表3光害対策ガイドラインの、看板と窓の明るさの目安
  • 自然公園・里地など(E1)

    看板の輝度
    50cd/㎡(減灯時間のあとは0)
    窓に当たる光(減灯時間の前)
    2ルクス
    窓に当たる光(減灯時間のあと)
    0ルクス
  • 郊外の住宅地など(E2)

    看板の輝度
    400cd/㎡
    窓に当たる光(減灯時間の前)
    5ルクス
    窓に当たる光(減灯時間のあと)
    1ルクス
  • 都市部の住宅地など(E3)

    看板の輝度
    800cd/㎡
    窓に当たる光(減灯時間の前)
    10ルクス
    窓に当たる光(減灯時間のあと)
    2ルクス
  • 大都市の中心部・繁華街(E4)

    看板の輝度
    1,000cd/㎡
    窓に当たる光(減灯時間の前)
    25ルクス
    窓に当たる光(減灯時間のあと)
    5ルクス

環境省の光害対策ガイドラインの、看板の輝度と、窓に当たる光の表から。どちらも、CIEの基準にもとづく指針値です。E1の減灯時間のあとの窓に当たる光は、道路などの公共の照明では、0ではなく1ルクスです。

ガイドラインは、減灯時間を決められないときは、低いほうの値を使うのが望ましいとしています。外から照らす看板の輝度は、看板の面の平均の照度 × 表示面の反射率 ÷ π で求めます。目安の値を満たしていても、場面によっては影響が出ることがあるとしているため、数字だけでなく、相手の窓や道からの見え方も確かめます。

看板の光の決まりは、都道府県や市の屋外広告物条例と景観計画、デジタルサイネージのガイドラインのほか、光害の防止や星空の保全の条例(環境省のガイドラインが紹介する井原市・高山村の条例など)にもあります。環境省のガイドラインも、看板の照明は自治体が条例などで決めていることが多く、確かめて守る必要があるとしています。

表4看板の光についての地域の決まりの例
  • 京都市(景観ガイドライン広告物編)

    光についての決まり・目安
    原則として、点滅式の照明や、回転灯など光が動く照明の付いた看板は、使えない(条例による規制)
  • 豊島区(景観計画)

    光についての決まり・目安
    池袋駅西口周辺の特別地区では、照明は、不快なまぶしさが出ないよう明るさと向きに配慮し、点滅や動きを控える。住まいの建物に隣り合うときは、光る看板を避け、照明の色は電球色から白色まで(色温度は5,000K以下)。点ける時間にも配慮する
  • さいたま市(デジタルサイネージガイドライン)

    光についての決まり・目安
    住宅地系の地域では、19時から5時は光らせないのが原則
  • 名古屋市(デジタルサイネージガイドライン)

    光についての決まり・目安
    住宅地などでは、21時から7時を目安に、表示を避ける。周りの明るさに比べて、輝度を高くしすぎない(自動調光など)
  • 福井市(デジタルサイネージガイドライン)

    光についての決まり・目安
    22時から6時の表示は避ける(商業地域を除く)。下地に明るい白を使うのは控える
  • 横浜市(よくある質問)

    光についての決まり・目安
    市には、光害を規制する条例などはない。相談があれば、市が事業者に、近隣に配慮するようお願いしている

2026年10月に各自治体の資料で確かめました。数値の扱い(守る基準か、目安か)と対象の区域は、資料ごとに違います。福井市のガイドラインは、2026年4月1日以降に設置するものが対象です。

夜の画面の明るさの上限は、名古屋市・福井市・さいたま市のデジタルサイネージのガイドラインの基準で、住宅地では800cd/㎡以下、商業や工業の地域では1,000cd/㎡以下です。さいたま市は、住宅地系の地域では、原則として夜は光らせず、光らせるときは800cd/㎡以下としています。地域の区分の名前と時間の区切りは、市ごとに違います。

点滅・ネオン・映像の看板の決まりは、このサイトで27の地域を比べています。看板のある場所の住所から、あてはまる決まりを確かめます。画面の明るさの選び方は、屋外・店頭のデジタルサイネージの記事でも紹介しています。

直し方は、明るさ・向き・遮光・光の色・表示面の組み合わせです

まぶしさの直し方は、明るさを下げる(調光)、器具の向きを変える、フードやルーバーで光を遮る、光の色を電球色に寄せる、表示面の地の色を抑える、点滅をやめる、の組み合わせです。光が窓に入っているのか、目に入っているのかで、効く直し方が変わります。

表5まぶしさの直し方と、向いている場面
  • 明るさを下げる(調光)

    向いている場面
    看板の全体が、周りより明るすぎる
    工事の目安
    明るさを変えられる電源なら設定で。変えられなければ、電源の交換や調光器の取り付け
  • 周りの明るさで自動に調整

    向いている場面
    画面や光る看板が、夜も昼と同じ明るさのまま
    工事の目安
    自動調光の機能や、明るさのセンサーの設定と取り付け
  • 器具の向きを変える

    向いている場面
    外から照らすライトの光が、窓や道に向いている
    工事の目安
    器具の向きの調整(高い場所は、高所作業車などで)
  • フード・ルーバー・拡散カバーを付ける

    向いている場面
    器具の光が直接目に入る、看板の外へ出る
    工事の目安
    器具に合う部品の取り付けか、器具の交換
  • 光の色を電球色に寄せる

    向いている場面
    夜の光の色が青白い(色温度が高い)
    工事の目安
    照明(LED)の交換
  • 表示面の地の色を抑える

    向いている場面
    白い地の画面や看板が、光ってまぶしい
    工事の目安
    表示面の作り替えや、映す内容の色の変更
  • 点滅・動きをやめる

    向いている場面
    点滅や速い動きが、目に入る
    工事の目安
    点滅の設定の解除や、映す内容の変更

環境省の光害対策ガイドライン、京都市の景観ガイドライン(広告物編)、豊島区の景観計画、各自治体のデジタルサイネージの資料をもとにまとめました。電気の設備を設けたり変えたりする工事は、原則として電気工事士が行います(電気工事士法)。

図2まぶしさを抑える4つの直し方
  • 器具の向きを下げる

    外から照らすライトは、光の向き(光軸)を水平より下にして、看板の面に光を収めます。窓や道へ向いていた光が減ります。

  • フードやルーバーで遮る

    器具の前に覆いを付けて、光が直接目に入るのを防ぎます。京都市の景観ガイドラインも、光を拡散させるカバーやルーバーで、まぶしさを抑えるよう呼びかけています。

  • 明るさを下げる(調光)

    光る看板や画面は、電源や調光器で明るさを下げられます。調光器があれば、後から明るさを変えられます。

  • 時間で減らす・消す

    タイマーで、営業を終えたら明るさを下げ、深夜には消します。暗くなったら点ける明るさのセンサーと組み合わせると、点け忘れも消し忘れも防げます。

看板と器具の模式図です。黄色の部分が光です。

LEDの看板は、光が一つの方向に集まって出るぶん、まぶしく感じやすいことがあります。京都市の景観ガイドラインは、照明のまぶしさは現場の環境と人によって感じ方が違い、特にLEDは指向性が強くまぶしく感じやすいとしています。そのうえで、まぶしさを減らすために、光を拡散させるカバーやルーバーを使い、後で明るさを調整できるよう調光器を付けるよう呼びかけています。

店舗の外壁の看板の上に取り付けた、アーム式のLEDスポットライトと取付金具、配線を通す金属の管
看板の上に付けたアーム式のLEDスポットライトと、器具を留める金具、配線を通す金属の管。外から照らすライトは、器具の向きと金具の状態で、光の当たる範囲が変わります。

外から照らすライトについて、環境省のガイドラインは、光軸を水平より下に向けて、看板の面の外へもれる光を抑えることを求めています。スポーツ施設などの投光器については、フードやルーバを付けることや、光害の対策に合った配光の器具を使うことを、周りの住まいに入る光を抑えるために必要としています。上から照らすときは、看板の面で反射した光がまぶしく見えることもあるため(パナソニック・岩崎電気の照明の資料)、器具の角度は、見る人の位置から確かめて決めます。器具の選び方と照らし方は、看板の照明の選び方の記事でくわしく紹介しています。

消す時間は、営業時間と地域の決まりで決め、タイマーで守ります

環境省のガイドラインは、看板の照明も、営業時間外や人通りが少なくなる時間帯など、消せる時間帯には積極的に消すことを求めています。住宅地で表示を避ける時間を決めている市もあります。決めた時間は、タイマーと明るさのセンサーで守ります。

表6夜の表示や点灯を避ける時間の例
  • さいたま市デジタルサイネージガイドライン

    時間
    19時から5時は光らせないのが原則
    対象
    住宅地系の地域の、屋外に向けたデジタルサイネージ
  • 名古屋市デジタルサイネージガイドライン

    時間
    21時から7時を目安に、表示を避ける
    対象
    住宅地などに設置するデジタルサイネージ
  • 福井市デジタルサイネージガイドライン

    時間
    22時から6時の表示は避ける
    対象
    商業地域を除く地域の、デジタルサイネージ(2026年4月1日から設置するもの)
  • 井原市・高山村の条例(環境省のガイドラインの紹介)

    時間
    午後10時から日の出まで、消すことを奨励
    対象
    屋外の照明
  • 豊島区景観形成ガイドライン

    時間
    深夜は、照度・輝度を落とすか消す
    対象
    照明を使う看板

2026年10月に各資料で確かめました。時間の決め方と対象は、地域と資料で違います。名古屋市(駐車場の満車・空車の表示など)と福井市は、管理のために設置する小さなものを除くとしています。

図3看板の点け方を一晩で決める例
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  1. 暗くなったら点ける明るさのセンサーで、周りが暗くなったら点けます。季節で変わる日の入りの時刻に合わせられます。
  2. 営業している時間周りの明るさに合った明るさで点けます。映像の画面は、自動の調光で明るさを抑えます。
  3. 営業を終えたあと明るさを下げるか、消します。映像は止めます。
  4. 夜遅くから朝まで看板は消します。タイマーで、決めた時刻に自動で消えるようにします。
  5. 入口や通路の足元の明かり看板とは目的の違う明かりです。看板を消す時間も、足元や防犯に要る明かりは、照らす範囲をしぼって残します。

夕方から朝までを、左から右へ表した模式図です。切り替える時刻は、営業時間と地域の決まりで決めます。

タイマーを付けると、消し忘れを防げます。明るさのセンサー(照度センサー)は、周りの明るさで点けたり消したりします。ガイドラインは、タイマや照度センサに加えて、人感センサや調光・調色の機能を使うと、照明をより適切に制御できるとしています。

看板を消すと防犯が心配になる場合は、明かりの目的を分けて考えます。ガイドラインは、照明の目的をはっきりさせ、必要な範囲だけを、必要なときにだけ照らすことを、対策の原則にしています。店の名前を伝える看板の明かりと、入口や駐車場の足元を照らす明かりを分けて考えると、看板を消す時間を決めやすくなります。

近所との話し合いは、聞く・確かめる・直す・伝えるの順に進めます

苦情への対応は、相手の話を聞き、夜に確かめ、工事のいらないことから直し、直したことを伝える、の順に進めます。名古屋市・福井市・鳥取県のデジタルサイネージの資料も、苦情や問い合わせへの誠実な対応や改善を、設置する人に求めています。

苦情を受けてからの進め方

  1. 1

    話を聞いて、記録する

    いつから、何時ごろ、どの窓や道で気になるかを聞きます。聞いた日と内容を残しておくと、直したあとの確認に使えます。

  2. 2

    夜に確かめる

    苦情が出た時間帯に、同じ場所から看板を見て、写真と動画を撮ります。

  3. 3

    工事のいらないことから始める

    消す時刻を早める、点滅や映像を止める、明るさの設定を下げるなど、設定で変えられることから始めます。

  4. 4

    工事が要る直しを決める

    器具の向き、フードやルーバー、調光器やタイマー、照明の交換、表示面の作り替えから、場面に合うものを選びます。

  5. 5

    直したことを伝えて、もう一度見る

    直した内容と時期を相手に伝え、同じ時間・同じ場所から、もう一度確かめます。

  6. 6

    連絡の窓口を決めておく

    次に気になることがあったときの連絡先を、店と、看板の持ち主や建物の管理者のあいだで決めておきます。

苦情への対応を、設置する人に求めている資料もあります。名古屋市のデジタルサイネージガイドラインは、近隣などから問い合わせや苦情があれば、設置者・管理者が誠実に対応するよう求めています。福井市は、苦情や要望があれば設置者・管理者が改善に努めることを基準にし、光の影響が考えられる近隣には、必要に応じて前もって説明して理解を得るよう解説しています。鳥取県の資料も、設置後の苦情や問い合わせに誠実に対応するよう求めています。

豊島区は、景観の事前協議で、デジタルサイネージを使う看板について、掲出の概要などを書いた書類を求めていて、記入見本「LED表示機看板の運営について」を示しています。見本には、照度センサーによる明るさの自動の調整、表示の時間、音を出さないこと、苦情には事業主と店舗が協力して対応すること、苦情の受付先の欄があります。ほかの光る看板でも、同じ項目を決めておくと、苦情を受けたときに落ち着いて動けます。

補足:法律の判断が要るときは、専門家と自治体の窓口へ

話し合いで決着しないときや、法律の判断が要るときは、弁護士などの専門家にご相談ください。自治体に相談できる市もあります。横浜市は、光害を規制する条例などはないとしたうえで、相談があれば、市から事業者に、近隣に配慮するようお願いしているとしています(市のよくある質問)。

消す・減らす・LEDに替えると、電気の使用量を下げられます

看板の電気代は、照明の消費電力 × 点けている時間 × 電気料金の単価で決まります。消す時間を決める、明るさを下げると、まぶしさと一緒に電気の使用量も下げられます。一般に、LEDは蛍光灯より消費電力が少なくなりますが、まぶしく感じやすいとされるため、明るさを調整できるものを選びます。直す費用は、作業の内容・高さ・電気の工事・作業の時間帯で決まります。

環境省のガイドラインは、照明の目的に必要な明るさを、できる限り少ない電力で得ることが重要だとしています。まぶしさを抑える直しは、電気の使い方を見直すことでもあります。点ける時間を営業時間に合わせ、夜遅くに消すと、点けている時間が短くなります。調光で明るさを下げると、使う電気も減ります。

横川内科クリニックの突出し看板。上が更新前、下がLED看板への更新後
グリーンクロスグループが点検・修繕した看板(横川内科クリニック)。支柱に取り付けた突出し看板で、蛍光灯の照明が劣化していたため、LEDの突出し看板に更新しました。上が更新前、下が更新後です。

蛍光灯の看板をLEDに替えるときは、いまの照明と新しい照明の消費電力を比べて考えます。経済産業省も、LEDは寿命が長く、大幅な省エネが可能としています。一方で、LEDはまぶしく感じやすいとされるため(京都市)、替えるときに、明るさを下げられる電源や器具を選んでおくと、あとで調整できます。替え方の種類は、蛍光灯からLEDへの切り替えの記事で紹介しています。

直す費用が決まる条件

  • 作業の内容(設定の変更、器具の向きの調整、部品の取り付け、器具や電源の交換、表示面の作り替え)
  • 看板の高さと、作業の方法(はしご・高所作業車・足場)
  • 電気の工事があるか(調光器・タイマー・明るさのセンサーの取り付け、配線の変更)
  • 作業の時間帯(営業時間外の作業、暗くなってからの点灯の確認)
  • 道路を使う作業か(作業車を止めるときの手続きと誘導)
  • 看板の数と場所(全国の店舗の看板をまとめて見直すか)

金額は、看板と現場の条件で変わるため、ここには載せていません。写真から概算をお出しし、正式なお見積りは、仕様と現地を確かめてからお出しします。

見落としやすいのは、昼だけの確認と、替えたあとの明るさです

まぶしさの確かめと直しで見落としやすいのは、昼だけで確かめること、看板の面だけを見て窓を見ないこと、季節でずれる点灯の時刻、照明を替えたあとの明るさ、地域の決まりです。

  • 昼に見て判断する:看板の光は、周りが暗くなってから目立ちます。苦情が出た時間帯の夜に確かめます
  • 看板の面だけを見る:気になっているのは、窓に入る光や、目に入る光です。相手の窓や道の側からも見ます
  • 季節でずれる時刻:日の入りの時刻は、季節で変わります。時刻だけで決めるタイマーは、明るさのセンサーと組み合わせるか、季節ごとに設定を見直します
  • 照明を替えたあと:LEDは光が一つの方向に集まって出るため、まぶしく感じやすいとされます(京都市)。替えたら、夜に点けて確かめます
  • 明るさの下げすぎ:下げすぎると、店の場所が伝わりにくくなります。周りの明るさに合った明るさを、目安から考えます
  • 地域の決まり:点滅や映像を使えない地域や、表示を避ける時間を決めている地域があります。直すときに、いまの決まりに合っているかも確かめます

看板を新しく付ける・替える前に確かめること

  • 近くの住まいの窓の位置と、看板や器具の向き
  • その場所の明るさ(繁華街か、住宅地か)と、地域の決まり
  • 器具の光の広がり方(配光)と、フードやルーバーを付けられるか
  • 明るさを下げられる電源か、調光器を付けられるか
  • 光の色(色温度)と、表示面の地の色
  • 点ける時間・消す時間と、タイマーや明るさのセンサーを付ける場所
  • 苦情や問い合わせを受ける窓口(店と、看板の持ち主や建物の管理者)

環境省の光害対策ガイドラインは、景観照明について、周りの環境を調べ、地域の住民や関係者と十分に協議しておくことも重要だとしています。看板の照明の計画にも、役立つ考え方です。

夜の確認から、調光・タイマー・器具の交換まで、まとめて頼めます

グリーンクロスは、夜の現地で光り方を確かめるところから、調光器やタイマーの取り付け、器具の交換と向きの調整、表示面の作り替え、LED化まで、看板とまとめてお受けします。全国61拠点のネットワークと47都道府県での屋外広告業の登録で、各地の店舗の看板も、窓口はひとつです。

まぶしさの直しは、看板のつくりと、照明・電源・取り付けの状態が分からないと決められません。看板を作って付けて点検している会社なら、写真から直し方の候補を出し、現地で確かめて、工事まで続けて進められます。グリーンクロスは、全国に店舗を展開する企業にも、この規模から選ばれています。

ご相談からの進み方

  1. 1

    写真と場所を送る

    看板の昼と夜の写真と、設置場所の住所、まぶしいと言われた窓や道の位置をお送りください。写真から概算もお出しします。

  2. 2

    夜に現地で確かめる

    苦情が出た時間帯に合わせて、光り方と器具の向き、光が当たっているところを確かめ、写真で記録します。

  3. 3

    直し方のご提案とお見積り

    設定の変更で済むか、調光器やタイマーの取り付け、器具や表示面の交換が要るかをご提案します。ご相談・お見積りは無料です。

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    工事

    営業時間を避けた夜間や、土日祝の工事にも対応します。電気の工事は、資格のある者が行います。

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    点灯を確かめて記録する

    工事のあと、暗くなってから、同じ場所で光り方を確かめ、前後の写真を残します。近所への説明にも使えます。

グリーンクロスは、全国61拠点のネットワークと、全国47都道府県での屋外広告業の登録で、全国の看板に対応しています。窓口はひとつで、各地の看板の協力会社とも連携しています。夜間や土日祝の工事にも対応し、看板の点検は屋外広告士が行います。

よくあるご質問

看板がまぶしいと苦情を受けたら、まず何をしますか?

どの看板の光が、何時ごろ、どの窓や道から気になるかを聞き取り、苦情が出た時間帯の夜に、同じ場所から看板を確かめます。写真や動画で記録し、消す時刻を早める、点滅を止める、明るさの設定を下げるなど、工事のいらないことから始めます。器具の向きや調光器、タイマーなど、工事が要る直しは看板の会社に相談します。

看板の明るさに規制はありますか?

看板の光の決まりは、地域の屋外広告物条例や景観計画、デジタルサイネージのガイドラインにあり、地域で違います。京都市は、点滅式の照明の付いた看板を原則として使えないとし、さいたま市は住宅地系の地域のデジタルサイネージを、原則として19〜5時は光らせないとしています。全国の目安としては、環境省の光害対策ガイドラインが、看板の輝度の上限の目安を示しています。

看板の輝度に、基準はありますか?

環境省の光害対策ガイドラインが、看板の輝度の上限の目安(指針値)を示しています。自然公園などの暗い地域(E1)で50cd/㎡(減灯時間のあとは0)、郊外の住宅地など(E2)で400cd/㎡、都市部の住宅地など(E3)で800cd/㎡、大都市の中心部や繁華街(E4)で1,000cd/㎡です。デジタルサイネージでは、名古屋市が、夜は住居系の地域で800cd/㎡以下、商工業系の地域で1,000cd/㎡以下としています。

看板は、夜何時に消せばいいですか?

消す時刻は、営業時間と、看板のある地域の決まりで決めます。環境省のガイドラインは、営業時間外や人通りが少なくなる時間帯など、消せる時間帯には積極的に消すことを求めています。デジタルサイネージでは、住宅地などで21時〜7時を目安に表示を避ける(名古屋市)、22時〜6時の表示を避ける(福井市。商業地域を除く)といった例があります。

LED看板がまぶしいのは、なぜですか?

LEDは光が一つの方向に集まって出る(指向性が強い)ため、まぶしく感じやすいとされています(京都市の景観ガイドライン)。京都市は、光を拡散させるカバーやルーバーを使い、後で調整できるよう調光器を付けるよう呼びかけています。周りが暗い場所ほど、看板との明るさの差が大きくなり、まぶしく感じやすくなります。

看板の明るさを、後から下げられますか?

下げられることがあります。明るさを変えられる電源や調光器が付いていれば、設定で下げられます。付いていなければ、電源の交換や調光器の取り付け、照明の交換で下げます。電気の設備を設けたり変えたりする工事は、原則として電気工事士が行います。

近所の店の看板がまぶしいときは、どこに相談できますか?

まずは看板を出している店や、建物の管理者に、どの時間にどこから気になるかを伝えます。自治体に相談できるところもあり、横浜市は、相談があれば、市から事業者に、近隣に配慮するようお願いしているとしています。看板の許可や光の決まりは、自治体の屋外広告物や景観の窓口で確かめられます。

看板の電気代は、どうやって下げますか?

電気代は、照明の消費電力 × 点けている時間 × 電気料金の単価で決まります。タイマーで点ける時間を営業時間に合わせる、明るさを下げる、蛍光灯の看板を消費電力の少ないLEDに替える(いまの照明と消費電力を比べて決める)、といった方法で下げられます。消す時間と明るさの見直しは、まわりへの光と電気の使用量を、両方抑えられます。

参考にした資料

この記事について

全国看板施工・点検ナビ

運営:GREEN MEDIA(株式会社グリーンクロス グリーンメディア事業部)

監修:横田悠介(屋外広告士)

看板の製作・施工・点検・修理・撤去を、全国61拠点のネットワークで行っています。記事は、屋外広告士の監修のもとで作っています。記事の中の法令や自治体のルールは、国や自治体が公表している資料で確かめた内容で、使った資料は記事の最後に載せています。公開する前と、内容を直すときには、資料と照らし合わせて確かめています。

看板の光のまぶしさは、写真から無料でご相談いただけます。

看板の昼と夜の写真と設置場所の住所があれば、明るさ・向き・消す時間の直し方と、工事の進め方をご案内します。全国61拠点のネットワークで全国の店舗に対応し、夜間や土日祝の工事、調光器やタイマーの取り付け、器具の交換、LED化まで承ります。全国に店舗を展開する企業にも、この規模から選んでいただいています。写真から概算をお伝えし、正式なお見積りは、仕様と現地を確かめてからお出しします。ご相談・お見積りは無料です。

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