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屋外・店頭のデジタルサイネージ。液晶とLEDビジョンの選び方と、明るさ・許可の決まり

店の前を通る人に、季節のメニューやお知らせを映したい。そう考えて屋外のデジタルサイネージを調べると、機器の話ばかりが目に入ります。実際には、日差しの中でも見える明るさと雨・熱への備えで機器を選び、看板と同じく屋外広告物の許可と地域の決まりを確かめてから付けます。取付の下地と電源、点検のしやすさも、長く使えるかを左右します。

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GREEN MEDIA(グリーンクロス)
商業施設の中にある、北海道キッチン YOSHIMIの店頭の看板
グリーンクロスグループが手がけた看板(北海道キッチン YOSHIMI)。商業施設の中の店舗の、店頭の看板と装飾です。

この記事のポイント

  • 01屋外に置いて通りに向けて映す画面は、看板と同じく原則として屋外広告物です。窓の内側から映す画面の扱いは、自治体で違います
  • 02明るい屋外で大きく見せるならLEDビジョン、近くで細かく見せるなら液晶が候補です
  • 03自治体の決まりやガイドラインには、夜の明るさの上限、画面の切り替えの速さ、信号機からの距離などの定めがあります
  • 04雨・ほこり・熱への備え、配信のしかた、取付の下地と電源を、機器と一緒に決めます
  • 05点検では、画面の映り方に加えて、取付金物・配線・換気の口も見ます

デジタルサイネージは、映す内容を切り替えられる看板です

デジタルサイネージは、画面に映す内容を切り替えられる看板です。屋外で通りに向けて映すものは、紙や板の看板と同じく、原則として屋外広告物として地域の決まりの対象になります。

名古屋市のガイドラインは、デジタルサイネージを「ディスプレイ等の電子的な表示機器を用いた、表示内容が可変する屋外広告物等」としています。例に挙がっているのは、LEDビジョン、電子広告板、電子ペーパーなどです。

屋外広告物法は、屋外広告物を「常時又は一定の期間継続して屋外で公衆に表示されるもの」と定めています。屋外で通りに向けて映す画面も、原則としてこれに当たります。地域の条例による許可や、大きさ・明るさ・動きの基準を確かめてから付けます。

店の中の画面と、屋外や窓の内側から外へ向ける画面とでは、選び方が大きく変わります。日差しの中で見える明るさ、雨やほこり、夏の熱と冬の寒さへの備えが要るからです。店の中から窓の外へ向けて映す画面に許可がいるかどうかは、自治体によって扱いが違います(考え方は、ウインドウサインの記事で説明しています)。

赤い看板が続く、GiGO 秋葉原1号館の店舗の正面
グリーンクロスグループが手がけた看板(GiGO 秋葉原1号館)。赤い看板が続く店舗の正面と、入口まわりの装飾です。

液晶とLEDビジョンは、光り方と画面の大きさが違います

液晶は、後ろからの光の量を液晶で調整して映します。LEDビジョンは、画面に並んだLEDの粒そのものが光ります。近くで細かく見せるなら液晶、明るい屋外で大きく見せるならLEDビジョンが候補になります。

図1液晶とLEDビジョンのつくり
  • 液晶ディスプレイ

    液晶そのものは光りません。後ろからの光の量を、液晶で画素ごとに調整して映します。画面の大きさは製品ごとに決まっています。

  • LEDビジョン

    画面の表面に並んだLEDの粒が、それぞれ光って映します。区画(モジュール)を組み合わせるので、大きさや縦横の比率を決めやすいつくりです。

左が正面の見え方、右が横から見たつくりの模式図です。

表1液晶ディスプレイとLEDビジョンの違い
  • 光り方

    液晶
    後ろからの光の量を、液晶で調整して映す
    LEDビジョン
    画面に並んだLEDの粒が、それぞれ光る
  • 画面の大きさ

    液晶
    製品ごとに決まった大きさ
    LEDビジョン
    区画を組み合わせて、大きさと縦横の比率を決められる
  • 何枚も並べたとき

    液晶
    画面の枠が、線として残る
    LEDビジョン
    枠がなく、つなぎ目が目立ちにくい
  • 細かさ

    液晶
    近くで見る、細かい表示に向く
    LEDビジョン
    LEDの粒の間隔(ピクセルピッチ)で決まる。間隔が小さいほど細かい
  • 一部が映らなくなったとき

    液晶
    本体ごとの交換になる
    LEDビジョン
    区画(モジュール)ごとに交換できる
  • 合う場所

    液晶
    店の中、日差しの弱い場所(窓の内側は、日差しに合う明るさの製品)
    LEDビジョン
    屋外の壁面や自立の看板、大きな画面

販売会社の解説(イッツ・コミュニケーションズ・富士フイルム)による傾向です。屋外用に明るさを高めた液晶など、製品によって違います。

LEDビジョンの細かさは、LEDの粒の間隔(ピクセルピッチ)で決まります。間隔が小さいほど細かく映り、文字も読みやすくなります。どの間隔が合うかは、画面と見る人の距離で変わります。歩道から近くで見るのか、道路の向こう側から見るのかを、先に決めておきます。

展示会の会場に設けた、TOYOTA BOSHOKUのブース
グリーンクロスグループが手がけた看板(TOYOTA BOSHOKU)。展示会の会場に設けたブースの、社名のサインと展示のまわりです。屋内は、屋外ほどの明るさや雨への備えがいらない場所です。

明るさは、昼に見えて、夜にまぶしくないことが目安です

屋外の画面は、昼の日差しの中で見える明るさが要ります。一方で夜は、周りに比べて明るすぎると、まぶしさや苦情のもとになります。自治体のガイドラインには、昼と夜の明るさの目安があります。

画面の明るさは、輝度(きど)という値で表します。単位は cd/㎡(カンデラ毎平方メートル)です。環境省の光害対策ガイドラインは、デジタルサイネージなどの映像表示装置も、屋外広告物の照明として扱っています。

表2明るさ(輝度)の目安を示す資料の例
  • 環境省光害対策ガイドライン

    明るさの目安
    看板の輝度の上限:自然公園など暗く保つ地域(E1)50cd/㎡(減灯の時間のあとは0)、郊外の住宅地など(E2)400cd/㎡、都市部の住宅地など(E3)800cd/㎡、大都市の中心部・繁華街(E4)1,000cd/㎡
  • 名古屋市デジタルサイネージガイドライン

    明るさの目安
    昼は3,000cd/㎡以下。夜は、住居系の地域で800cd/㎡以下、商工業系の地域で1,000cd/㎡以下
  • 福井市デジタルサイネージガイドライン

    明るさの目安
    夜(18時〜22時)は、商工業地域で1,000cd/㎡以下、その他の地域で800cd/㎡以下。22時〜6時の表示は避ける(商業地域を除く)
  • 浜松市チェックシート

    明るさの目安
    日中3,000cd/㎡・夜間800cd/㎡程度以下が目安

2026年10月に各資料で確かめました。数値の扱い(守る基準か、目安か)と時間の区切りは、資料ごとに違います。

並べてみると、夜はどの資料も1,000cd/㎡以下で、住宅地や暗さを保ちたい地域ほど低くしています。昼と夜で同じ明るさのままにしないことが、まず押さえたい点です。周りの明るさに合わせて自動で明るさを変える機能や、時間で明るさと点灯を切り替えるタイマーを、機器を選ぶ段階で確かめます。

補足:白い地と、鮮やかな赤・青・黄に気をつけます

鳥取県の資料は、地色に明るい白を使うと輝度が上がってまぶしく、見えにくくなることがあるため、オフホワイトやアイボリーにするよう呼びかけています。福井市のガイドラインも、信号機と見間違えやすい赤・青・黄の鮮やかな色を避け、明るい白の下地を控えるとしています。映す内容の色づかいも、明るさの一部として考えます。

夜に光る、福岡銀行の文字の看板
グリーンクロスグループが手がけた看板(福岡銀行)。夜に光る文字の看板です。夜の見え方は、周りの暗さとの差で大きく変わります。

雨・ほこり・熱には、屋外用のつくりで備えます

屋外の画面は、雨とほこりが入りにくいつくりと、夏の熱・冬の寒さに耐える温度の管理が要ります。どの程度まで耐えられるかは、仕様書の保護等級(IP)と使える温度の範囲で確かめます。

雨やほこりへの強さは、IPコードという記号で表します。「IP」の後ろの1つ目の数字が、危険な箇所に近づくことと、ほこりなどの固形物が入ることに対する保護の等級、2つ目の数字が、水が入ることに対する保護の等級です。等級ごとの意味は、仕様書やメーカーの説明で確かめます。

日本の規格は、2026年1月にJIS C 0920からJIS C 60529に改められ、国際規格(IEC 60529)と同じ内容になりました。水の等級には、高圧・高温の水の噴流に対する「9」が加わっています。屋外に置く機器は、設置する場所で雨がどう当たるかと、仕様書の等級を照らし合わせて選びます。

熱にも注意が要ります。屋外の画面は、夏の直射日光で中の温度が上がると、映らなくなることがあります。冬は、低い温度で動きが悪くなることがあります。屋外用の機器には、ファンや冷房・ヒーターで中の温度を保つものがあります。換気の口をふさがない向きと位置に付けることも、設置の条件になります。

屋外に置く機器で、仕様書を確かめること

  • 屋外で使える製品か(屋内用を外に出さない)
  • IPコードの等級と、雨が当たる向き
  • 使える温度の範囲と、温度を保つしくみ(ファン・冷房・ヒーターなど)
  • 昼の明るさと、夜に明るさを下げる機能(自動の調整・タイマー)
  • 換気の口の位置と、点検・清掃のときに開ける場所
  • 屋外で使ったときの、保証の条件

仕様書にない項目は、メーカーや販売店に確かめます。

映す内容の入れ替えは、配信のしかたで手間が変わります

映す内容は、USBメモリなどで画面ごとに入れ替える方法と、ネットワークで離れた場所から入れ替える方法があります。何台の画面を、どのくらいの頻度で入れ替えるかで選びます。

表3映す内容の入れ替え方(配信のしかた)
  • スタンドアロン型

    入れ替え方
    USBメモリなどで、画面ごとに入れ替える。ネットワークはいらない
    合う使い方
    1台の画面、ネットがない場所、展示会など
  • オンプレミス型

    入れ替え方
    自社のサーバーから、社内のネットワークで配信する
    合う使い方
    情報セキュリティの要件が厳しい会社や施設
  • クラウド型

    入れ替え方
    インターネットの配信のサービスから、離れた場所で入れ替える
    合う使い方
    何台もの画面や何か所もの店を、まとめて入れ替えたいとき

ソニーの解説による分け方です。

図2配信と電気の流れ
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  1. パソコン映す画像や映像を作り、配信のサービスに送ります。
  2. 配信のサービスインターネットの上で、どの画面に、いつ何を映すかを決めます。
  3. 受信する機器配信された内容を受け取り、画面に映します。プレーヤーなどと呼ばれます。
  4. 画面屋外用の液晶か、LEDビジョン。明るさと雨・熱への備えで選びます。
  5. 分電盤と配線建物の分電盤から電源を引きます。外壁を通るところは、雨水が入らないように処理します。
  6. 取付金物と壁の下地画面の重さと風を、金物と壁の中の下地で支えます。
  7. 温度を保つしくみファンなどで、中の熱を逃がします。換気の口をふさがない位置に付けます。

外壁に画面を付け、クラウド型で配信する場合の模式図です。機器の組み合わせは、製品によって違います。

映す内容は、通る人が立ち止まらずに読める量にします。仙台市の店先のガイドラインは、歩く人が短い時間で読める文字数は15文字程度と言われている、としています。1つの画面に入れる文字も、看板と同じようにしぼります。

地域によっては、動画や切り替えの速さにも目安があります。名古屋市のガイドラインは、道路の区域内で車道に向けて表示するもの・交差点の周り・住宅地などでは動画を避け、静止画の切り替えを10秒以上にするとしています。鳥取県の資料は、激しい点滅や動きを避けるよう求め、参考として、映像や光の点滅を1秒間に3回以内とする放送のガイドラインを挙げています。

設置は、壁・自立・スタンド・窓の内側の4つの形から選びます

画面の付け方は、壁に付ける、地面に自立させる、スタンドに載せる、窓の内側に置く、の4つが基本です。形によって、下地や基礎の工事、電気の工事、関わる法令が変わります。

図3デジタルサイネージの設置の4つの形
  • 壁に付ける

    外壁に金物で付けます。画面の重さと風を支える下地が壁の中にあるかを確かめ、配線は壁の中を通します。

  • 地面に自立させる

    柱や台で地面に立てます。倒れないための基礎の工事が要ります。高さ4mを超えると、原則として建築基準法の確認申請の対象です。

  • スタンドに載せる

    台に載せて店先に置きます。コンセントにつなぐ製品は、屋外で使えるコンセントと配線かを確かめます。

  • 窓の内側に置く

    店の中から、ガラス越しに外へ向けます。雨は当たりませんが、日差しの中で見える明るさが要ります。

正面から見た模式図です。人の大きさは、目安として描いています。

機器を選ぶ前に、付ける場所を確かめておくと手戻りが減ります。富士フイルムの解説も、設置の前の現地調査で、取付の場所の強さ、電源の位置、周りの明るさを確かめるとしています。外壁のどこに下地があるか、電源をどこから引けるかで、付けられる位置と大きさが決まるからです。

表4設置で関わる、主な法令
  • 屋外に向けて表示する

    関わる法令
    屋外広告物の条例(許可・基準)
    確かめる先
    設置する場所の自治体
  • 信号機の近くに置く

    関わる法令
    道路交通法 第76条(信号機の効用を妨げる工作物の設置の禁止)、自治体の条例・ガイドライン
    確かめる先
    所轄の警察署、自治体
  • 道路の上に突き出す・道路に設ける

    関わる法令
    道路法 第32条(道路の占用の許可)
    確かめる先
    道路の管理者
  • 高さ4mを超える自立の看板にする

    関わる法令
    建築基準法 第88条・施行令 第138条(工作物の確認申請)
    確かめる先
    建築確認の窓口
  • 電源の配線を新しく引く

    関わる法令
    電気工事士法(資格のある人が工事する)
    確かめる先
    電気工事を行う会社

法令は2026年10月時点の内容です。どれが関わるかは、設置の場所と大きさで変わります。

  • 鉄骨のやぐらの上にWONDER LANDの看板を載せた広告塔
    鉄骨のやぐらの上に看板を載せた広告塔(WONDER LAND)。高く掲げる看板は、骨組みと基礎の強さが前提になります
  • 高所作業車のバケットで、ビルの壁面の看板を取り付ける2名の作業員
    高所作業車のバケットで、ビルの壁面の看板を取り付ける施工の様子

広告塔はグリーンクロスグループが手がけた看板、高所作業車の写真はグループの施工の現場です。

映像・点滅と信号機の近くには、地域の決まりがあります

映像や点滅する光の看板には、許可がいらない大きさでも使えない地域や、面積にかかわらず許可が要る地域があります。信号機の近くは、交通の安全の面からも位置を考えます。

地域ごとの決まりは、設置する場所の住所から確かめます。このサイトで、27の地域の決まりを比べました。映像を映す看板には、事前の相談、使えない区域、表示面の大きさ、信号機からの距離など、地域ごとに違う決まりがあります。

表5映像・点滅の看板の決まり(一部の地域)
  • 札幌市

    決まり
    禁止区域で許可なしに出せる自家用の看板は、電光板・ネオン・点滅する照明・回転灯を使わないもの
    補足
    大通地区では、デジタルサイネージは認められません。
  • さいたま市

    決まり
    屋外に向けたデジタルサイネージは、許可申請の前に事前相談
    補足
    住宅地系の地域では、原則として19時から5時は発光しないなどのガイドラインがあります。
  • 八王子市

    決まり
    住居専用地域などでは、自家用でも電子看板・ネオン管・投影広告物を使えません
    補足
    大型LEDビジョンなどのデジタルサイネージは、計画の段階から市に相談します。高尾駅北口地区では照明を点滅させず、電子看板は1面1㎡以下です。
  • 名古屋市

    決まり
    電光表示装置(デジタルサイネージ)は、表示面を信号機から5m以上離す(商業地域・近隣商業地域で、表示面の下端が道路面から15mを超えるものを除く)
    補足
    2024年10月から。風致地区・特別緑地保全地区・市街化調整区域では掲出できません。禁止地域で許可なしに出せる自家用の看板は、赤色ネオンサイン・点滅する電気照明・回転灯を使わないものに限ります。
  • 浜松市

    決まり
    東名・新東名から200m以内では、許可がいらない自家用の看板も、点滅・回転するものは使えません
    補足
    デジタルサイネージは、浜松市のチェックシートで、明るさ(日中3,000cd/㎡・夜間800cd/㎡程度以下が目安)や表示する時間を確かめます。
  • 京都市

    決まり
    点滅式の照明や、回転灯など光が動く照明は、市内全域で使えません
    補足
    表示が切り替わる看板(可変表示式)は、第1種〜第4種地域、沿道型第1種・第2種地域、歴史遺産型地域、特別規制地区(木屋町を除く)では出せません。
  • 尼崎市

    決まり
    幹線道路などに接する敷地では、映像を映す看板は、1つの方向に向いた表示面が5㎡以下、合計が10㎡以下で、上端は5m(商業系地域は10m)以下
    補足
    住居専用地域から100m以内で見える看板は、露出したネオン管やLEDサインを使わず、点滅させません。
  • 福岡市

    決まり
    屋外ビジョンなどの発光可変表示式広告物とネオンサインは、自家用でも面積にかかわらず許可が必要
    補足
    都市景観形成地区では、地区の規格も確かめます。

このサイトの地域ごとのページで確かめた決まりの一部です(2026年10月時点)。

法令・ルール:信号機の見え方を妨げる位置には、付けられません

道路交通法 第76条は、信号機や道路標識の効用を妨げるような工作物を設置してはならない、と定めています。名古屋市では、2024年10月から、屋外広告物条例の施行細則の規格で、電光表示装置(デジタルサイネージ)の表示面を信号機から5m以上離すことになっています(商業地域・近隣商業地域で、表示面の下端が道路面から15mを超えるものを除く)。鳥取県の資料は、交差点の近くに計画するときは、管轄の警察署に前もって相談するよう呼びかけています。福井市のガイドラインは、設置場所を管轄する警察署に事前に相談し、協議録を作るなどして道路交通法を守ることを、基準に挙げています。

図4信号機と画面の距離
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  1. 信号機運転する人が、信号機の色をはっきり見分けられることが前提です。
  2. 画面(表示面)赤・青・黄の鮮やかな色や速い動きは、信号機と見間違えるもとになります。
  3. 信号機からの距離名古屋市では、条例の施行細則の規格で5m以上(2024年10月から)。ほかの地域は、地域の決まりと警察署への相談で確かめます。
  4. 運転する人の視線信号機を見る視線の先に画面が重ならないかを、計画の段階で確かめます。

横から見た模式図です。距離の決まりは地域で違います。

費用は、画面の本体と、取付・電気・配信・保守で決まります

デジタルサイネージの費用は、画面の本体だけでは決まりません。取付の工事、電気の工事、配信のサービスと映す内容づくり、保守と点検の費用を合わせて考えます。

販売会社の解説でも、本体の価格のほかに、設置の作業、高所作業車の手配、工事の費用がかかるとされています。配信のサービスを使う場合は、月々の利用料や通信費がかかることもあります。見積もりを比べるときは、どこまでが含まれているかを確かめます。

見積もりに含まれているかを、確かめる項目

  • 画面の本体と、屋外用のつくり(防水・温度の管理)
  • 取付金物、壁の下地の補強、自立させる場合の基礎
  • 高所作業車や足場、道路を使う作業の手続き
  • 電源の配線と、分電盤まわりの電気工事
  • 配信のサービスの利用料・通信費と、映す内容の制作
  • 保守・点検の内容と、故障したときの対応
  • 屋外広告物の許可の申請にかかる手数料

金額は、画面の大きさ、設置する場所、映す内容で変わります。

看板の費用の全体の考え方は、看板の費用の決まり方の記事で説明しています。看板とデジタルサイネージを同じ時期に計画するなら、取付や電気の工事をまとめて段取りできるかも確かめます。

迷いやすいところと、点検で見る箇所

迷いやすいのは、機器を先に決めて、付ける場所の条件が後回しになることです。付けたあとは、画面の映り方だけでなく、取付金物・配線・換気の口を点検します。

迷いやすいところ

  • 屋内用の画面を、日の当たる窓際に置く:直射日光の当たる場所では、明るさの足りない画面は見えにくくなります。用途に合った明るさの製品を選びます
  • 昼の明るさのまま、夜も映す:夜は周りが暗く、同じ明るさでもまぶしく感じます。名古屋市・福井市のガイドラインは、苦情や要望への対応も設置者に求めています
  • 動画の作り方を、あとから決める:切り替えの速さや点滅に目安がある地域では、作った映像が使えないことがあります。地域の決まりを先に確かめます
  • 映す内容を変えるたびに、許可が要ると思い込む:鳥取県の条例が適用される区域(鳥取市・倉吉市を除く)では、表示の内容の変更に変更許可の申請はいりません(第2種制限地域以外の大型広告物は必要)。扱いは地域で違います

点検で見る箇所

  • 映らない部分・ちらつき・色むらがないか
  • 取付金物や支柱に、さび・ゆるみ・傾きがないか
  • 外壁を通る配線と、つなぎ目の防水が傷んでいないか
  • 換気の口やフィルターが、ほこりや虫でふさがっていないか
  • 画面の表面に、汚れ・割れ・ひびがないか
  • 明るさの調整とタイマーが、季節や営業時間に合っているか

看板の安全管理ガイドブック(2024年6月 第4版)は、震度5強以上の地震や大型台風のあとに、専門の会社の臨時点検を受けるよう勧めています。

コンセントにつなぐ看板は、電気用品安全法を守る必要があります(看板の安全管理ガイドブック)。屋外のコンセントや配線を新しく設けるときは、電気工事士法にもとづいて資格のある人が工事をします。

よくあるご質問

屋外のデジタルサイネージに、許可はいりますか?

屋外で通りに向けて映す画面は、原則として屋外広告物に当たり、地域の条例の許可や基準の対象です。許可が要る大きさや、映像・点滅の扱いは地域で違います。たとえば福岡市では、屋外ビジョンなどは自家用でも面積にかかわらず許可が必要です。

店の中から窓の外へ向けて映す場合も、許可はいりますか?

自治体によって扱いが違います。窓の内側からの表示を、屋外広告物にあたらないとする自治体があります。一方で、京都市のように一定の大きさを超えると届出の対象にしたり、景観の決まりで扱ったりする自治体もあります。福井市のデジタルサイネージのガイドラインは、屋内から屋外に向けて映すものも対象にしています。画面を置く前に、設置する場所の自治体に確かめます。ポスターなどの例は、ウインドウサインの記事で紹介しています。

屋外の画面の明るさは、どのくらいが目安ですか?

昼は日差しの中で見える明るさ、夜は周りに合わせて抑えた明るさが目安です。名古屋市のガイドラインでは、昼は3,000cd/㎡以下、夜は住居系の地域で800cd/㎡以下、商工業系の地域で1,000cd/㎡以下としています。

液晶とLEDビジョンは、どちらを選べばいいですか?

近くで細かい文字や写真を見せるなら液晶、明るい屋外で大きく見せるならLEDビジョンが候補です。LEDビジョンは区画を組み合わせて大きさを決められ、一部が映らなくなったときも区画ごとに交換できます。

屋外用の画面は、雨に当たっても大丈夫ですか?

屋外用につくられた製品なら、雨やほこりへの備えがあります。どの程度まで耐えられるかは、仕様書のIPコードの等級で確かめます。屋内用の画面を屋外に出すのは避けます。

動画を流してもいいですか?

地域によります。名古屋市のガイドラインは、道路の区域内で車道に向けて表示するもの・交差点の周り・住宅地などでは動画を避け、静止画を10秒以上で切り替えるとしています。点滅や速い動きにも目安がある地域があるため、映像を作る前に地域の決まりに合わせておくと、作り直しを防げます。

映す内容は、どうやって入れ替えますか?

USBメモリなどで画面ごとに入れ替える方法と、インターネットの配信のサービスから離れた場所で入れ替える方法があります。画面が1台で入れ替えが少ないなら前者、何台もの画面や何か所もの店をそろえて入れ替えるなら後者が向いています。

設置には、電気の工事が必要ですか?

壁付けや自立の画面は、建物から電源を引く配線の工事が要ることが多くあります。電気の工事は、電気工事士法にもとづいて資格のある人が行います。コンセントにつなぐスタンド型でも、屋外のコンセントを新しく設けるなら工事が必要です。

参考にした資料

この記事について

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運営:GREEN MEDIA(株式会社グリーンクロス グリーンメディア事業部)

監修:横田悠介(屋外広告士)

看板の製作・施工・点検・修理・撤去を、全国61拠点のネットワークで行っています。記事は、屋外広告士の監修のもとで作っています。記事の中の法令や自治体のルールは、国や自治体が公表している資料で確かめた内容で、使った資料は記事の最後に載せています。公開する前と、内容を直すときには、資料と照らし合わせて確かめています。写真は、グリーンクロスグループが手がけた看板と、グループの工場・施工の現場で撮影したものです。

デジタルサイネージの設置は、置く場所の写真からご相談ください。

デジタルサイネージの設置もご依頼を受けていて、内容に応じてグループや協力会社と進めます。付けたい壁や置きたい場所の写真があれば、画面の選び方と取付の方法、地域の決まりを確かめてご案内します。看板とあわせた計画もご相談ください。

お電話でのご相談はこちら

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受付時間 9:00〜17:30(土日祝・年末年始除く)

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