ウインドウサインとは。ガラス面のシートの種類と、見せ方・貼る前の注意
ウインドウサインは、店舗の窓ガラスやガラスの扉にシートを貼って表示する看板です。店名やロゴ、営業時間を入口の近くで伝えられ、すりガラス調のシートなら外からの視線を和らげることもできます。貼る前には、ガラスの種類(熱割れのおそれ)と、窓の表示についての地域の決まりを確かめます。
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- GREEN MEDIA(グリーンクロス)

この記事のポイント
- 01ウインドウサインは、窓ガラスやガラスの扉にシートを貼って表示する看板です
- 02シートは、カッティングシートの文字、インクジェット出力、すりガラス調から選びます
- 03貼る前に、ガラスの種類を確かめます。網入りのガラスは熱割れが起きやすくなります
- 04窓の内側からの表示の扱いは、自治体によって違います
ウインドウサインは、ガラス面を看板にする方法です
ウインドウサインは、店舗の窓ガラスやガラスの扉に、シートを貼って表示する看板です。入口のすぐ近くで、店名や営業時間、取り扱う商品を伝えられます。窓面サインと呼ばれることもあります。
- 店名・ロゴ通りから店を見つけてもらうための表示です。
- 営業時間・取り扱い入口の近くで足を止めた人に読んでもらう表示です。読みやすい高さと文字の大きさにします。
- 目隠しすりガラス調のシートで、店の中が外から見えにくくなるようにします。
- 扉の表示入口の位置や、扉の開け方を伝えます。
ガラス面の表示の例を示した模式図です。実際に入れる内容と位置は、店と通りの関係で決めます。
ガラス面は、店の前を歩く人の目の高さに近い場所です。建物の正面の看板で遠くから店を見つけてもらい、ガラス面で近くの人に詳しい案内を伝える、という分担ができます。2階より上のテナントでも、窓に店名を入れると、通りから店の場所が分かりやすくなります。ただし、上の階の窓の表示に決まりを設けている地域もあります(地域の決まり)。
シートを貼るほかに、窓の内側にネオンサインなどの看板を置いて、ガラス越しに見せる方法もあります。この記事では、ガラスにシートを貼る方法を中心に解説します。

ガラス面に、ロゴと店名を入れた店舗(ピタットハウス) 
窓ガラスの内側に並べた、色とりどりの文字のネオンサイン(PEZ MAGIC 六本木)
いずれもグリーンクロスグループが手がけた看板です。
シートは、文字・印刷・すりガラス調の3つから選びます
ウインドウサインのシートは、色のシートを文字の形に切って貼るカッティングシート、写真や絵を印刷するインクジェット出力のシート、外からの視線を和らげるすりガラス調のシートの3つに分けると選びやすくなります。
カッティングシート
色のシートを文字やロゴの形に切り抜いて貼ります。文字のまわりはガラスのままなので、店の中の様子も見せられます。
インクジェット出力
シートに写真や絵を印刷して貼ります。色の多いデザインや、ガラス面いっぱいの表示に向いています。
すりガラス調
すりガラスのような見た目のシートです。外から店の中を見えにくくします。
ガラスを外から見た模式図です。
カッティングシート
- 見え方
- 文字やロゴだけが見え、まわりは透明
- 気をつけること
- 文字の大きさは、読む距離に合わせる
インクジェット出力のシート
- 見え方
- 写真や絵を色豊かに表せる
- 気をつけること
- 日差しでの色あせに、ラミネートなどで備える
すりガラス調のシート
- 見え方
- 外から中が見えにくくなる
- 気をつけること
- どこまで隠すかを、店の中からの見え方とあわせて決める
一般的な特徴です。製品によって、屋外での持ちや貼れるガラスが違います。
屋外の看板の文字に使うマーキングフィルム(カッティングシート)は、たとえば3Mのスコッチカル フィルム(XL・J シリーズ)が塩化ビニル製で、屋外での持ちは製品と使う条件によって違います。3Mのラミネートフィルム(8428G)は、印刷したシートの上に貼ると、紫外線から印刷を守るとしています。車の窓は、貼れる場所が法令で決まっています。社用車に社名を入れるときは、社用車の文字入れをご覧ください。

定規を当てて、カッティングシートを切るスタッフ 
大判プリンターに、ロール状の面材をセットするスタッフ
いずれもグリーンクロスグループの作業場・工場です。
外側に貼るか、内側に貼るかで、雨の当たり方と作り方が変わります
シートは、ガラスの外側にも内側にも貼れます。外側に貼ると雨や日差しを直接受け、内側に貼ると雨には当たりにくくなりますが、外から正しく読めるように内側用に作ります。ガラスの種類や、作業できる場所でも選びます。
外側に貼る(外貼り)
シートがガラスの外にあるので、雨・日差し・汚れを直接受けます。作業は外から行います。
内側に貼る(内貼り)
雨には当たりにくく、作業も店の中からできます。外から見て文字が正しく読めるように、内側に貼る向きで作ります。
左が屋外、右が店の中です。緑の線がシートです。
どちらに貼るかは、ガラスの種類、見せたい表示、作業できる時間と場所で決めます。営業中に作業できるかどうかも、最初に確かめておくと段取りがしやすくなります。
補足:貼り替えるときは、古いシートをはがしてから
いまあるシートを新しくするときは、古いシートをはがしてから貼ります。はがしたあとに、のりの跡が残ることもあるため、貼り替えの作業もあわせて考えておきます。
貼る前に、ガラスの種類と熱割れを確かめます
ガラスは、日の当たる部分と、サッシに隠れて日の当たらない部分の温度の差で割れることがあります(熱割れ)。網入りのガラスは熱割れが起きやすく、ガラスの種類によっては、貼るシートの色や範囲によって熱割れのおそれがあります。
- 日の当たる部分日差しを受けて温まり、熱でふくらもうとします。
- サッシに隠れた縁日が当たらず温まりにくいため、真ん中との温度の差が大きくなります。
- ガラスに貼ったシートや紙ガラスの種類によっては、貼るシートの色や範囲によって熱割れのおそれがあります。
窓を正面から見た模式図です。点線は、サッシに隠れているガラスの縁です。
一般社団法人 日本サッシ協会によると、ガラスは熱でふくらむ性質があるため、直接日光が当たる部分と、サッシに隠れて日光が当たらない部分の温度の違いで、ふくらみ方に差が生じて割れることがあります。一般の板ガラスに比べて網入りの板ガラスは熱割れが起きやすく、起きやすいのは冬の晴れた日の午前中です。同協会は、熱割れを防ぐために、ガラス面にポスターなどの紙や熱を反射するフィルムを貼らないことも挙げています。
グリーンクロスでは、ガラスの種類によっては、貼るシートの色や範囲によって熱割れのおそれがあるため、事前に確認します。
ウインドウサインを貼る前に確かめること
- ガラスの種類(網入りのガラスかどうかなど)
- 日の当たり方(東や南に面しているか、冬の朝に日が当たるか)
- 外側に貼るか、内側に貼るか
- いまあるシートをはがす必要があるか
- 営業中に作業できるか
- 窓の表示についての、地域の決まり
窓の内側からの表示の扱いは、自治体によって違います
ガラスの外側に貼るシートは、屋外で表示する看板として、原則として屋外広告物にあたります。窓ガラスの内側から外に向けた表示は、屋外広告物にあたらないとする自治体もあれば、景観の条例で届出の対象にしたり、窓の面積に占める割合に上限を設けたりしている自治体もあります。
屋外広告物法は、常時または一定の期間続けて屋外で公衆に表示されるものを屋外広告物としています(第2条)。ガラスの外側に貼るシートは屋外で表示するものなので、原則として自治体の屋外広告物条例の対象です。許可がいるかどうかは、自分の店の看板(自家用)の大きさの基準など、地域ごとの条例で決まります。
大阪市
- 扱い
- 建物のガラスの内側から貼る広告は、屋外広告物の許可の対象外。ただし、御堂筋・中之島などの重点届出区域では、ガラス面の内側に貼る広告物も、景観の事前協議と届出の対象
横浜市
- 扱い
- 窓ガラスの内側から表示するものは、屋外広告物にあたらない。ただし、屋外から表示物を入れ替えるショーケースは屋外広告物として扱われる
広島市
- 扱い
- 窓の内側から外に向けて貼るものは、屋外広告物として扱われない
福岡市
- 扱い
- 屋外広告物条例では、屋内の表示は原則として屋外広告物にあたらない(屋外から出し入れするショーウインドウなどは除く)。ただし都市景観条例では、窓ガラスやガラス扉の内側の面に直接描いたり貼ったりした表示も、広告物に含まれる
京都市
- 扱い
- 窓ガラスの内側から屋外に表示する広告物(特定屋内広告物)は、建物の1つの面で合計5㎡を超えると届出が必要。1階以下は窓などの開口部の50%、2階以上は30%を超えて表示できない
仙台市
- 扱い
- 青葉通では、中層階以上の窓面に道路から見えるように表示しない。仙台駅周辺の西口では、壁面広告物の基準で、4階以上の窓面に貼って表示しないとしている(窓の内側か外側かは、告示に書かれていない)
2026年10月時点で、各市の資料で確かめた内容です。
詳しくは、大阪市・横浜市・広島市・福岡市・京都市・仙台市の看板のルールのページをご覧ください。ほかの地域も、地域ごとの看板のルールから探せます。
法令・ルール:屋外広告物にあたらなくても、景観の決まりがかかることがあります
大阪市や福岡市のように、屋外広告物の条例とは別に、景観の決まりで窓の内側の表示を扱っている例もあります。貼る前に、店のある地域の決まりを確かめます。
読む距離と、店の中からの見え方を考えます
ガラス面の表示は、近くを歩く人が読む看板です。文字の大きさは読む距離から決め、貼りすぎて店の中が見えなくならないよう、隠す範囲と見せる範囲を分けて考えます。
- 文字の大きさ:読む距離から決めます。公共施設の案内表示のガイドラインの目安では、和文の文字の高さは、4〜5mなら20mm以上、10mなら40mm以上です
- 明るさの違い:ガラスの向こうの店の中の明るさで、見え方が変わります。昼と夜の両方で見え方を確かめます
- 貼る範囲:ガラス面をすべて覆うと、店の中の様子が外から分からなくなります。見せたい範囲と隠したい範囲を分けます
- 店の中からの見え方:内側から見たときの見え方(裏から見た文字)も確かめます
看板の文字の大きさの計算では、読む距離から、必要な文字の高さの目安を出せます。色の組み合わせや情報の絞り方は、見やすい看板のデザインにまとめています。
グループの通販サイト「看板通販サインシティ(別のタブで開きます)」でも、ウィンドウサインの製作を扱っています。
よくあるご質問
ウインドウサインとウィンドウサインは、同じものですか?
同じものを指す呼び方です。窓面サインと呼ばれることもあります。
窓ガラスの内側に貼るなら、許可はいりませんか?
自治体によって違います。大阪市・横浜市・広島市のように、窓ガラスの内側から表示するものを屋外広告物の許可の対象にしていない自治体もあれば、京都市のように、届出や窓の面積に占める割合の決まりを設けている自治体もあります。大阪市でも、御堂筋などの重点届出区域では景観の届出の対象です。貼る前に、店のある地域の決まりを確かめます。
シートを貼ると、ガラスが割れることはありますか?
ガラスの種類や日の当たり方によっては、熱割れのおそれがあります。網入りのガラスは熱割れが起きやすく、日本サッシ協会は、熱割れを防ぐためにガラス面に紙や熱を反射するフィルムを貼らないことを挙げています。貼る前に、ガラスの種類と、シートの色や範囲を確かめます。
外から店の中を見えにくくできますか?
すりガラス調のシートで、外からの視線を和らげられます。全面を覆うと店の中の様子が外から分からなくなるため、隠す範囲と見せる範囲を分けて考えます。
いまあるシートを、新しいデザインに替えられますか?
古いシートをはがしてから、新しいシートを貼ります。はがしたあとに、のりの跡が残ることもあります。いまのシートの写真があれば、貼り替えの進め方をご案内します。
営業中に貼れますか?
ガラスの場所や作業の内容によって違います。営業中に作業できるかどうかは、最初にお知らせください。
参考にした資料
- 一般社団法人 日本サッシ協会「8.ガラスの熱割れ」(別のタブで開きます)
- 屋外広告物法(e-Gov 法令検索)(別のタブで開きます)第2条(屋外広告物の定義)
- 大阪市「屋外広告物申請Q&A」(別のタブで開きます)ガラスの内側から貼り付けて表示するもの
- 大阪市「景観計画に定める重点届出区域内の広告物の事前協議について」(別のタブで開きます)2026年9月1日
- 京都市「特定屋内広告物」(別のタブで開きます)2026年7月6日更新
- 福岡市「屋外広告物Q&A」(令和8年10月)(別のタブで開きます)問2-12(窓ガラスの内側から屋外に向けて表示する場合)
- 福岡市都市景観条例施行規則(福岡市例規集)(別のタブで開きます)第3条第1号
- 横浜市「横浜市屋外広告物条例及び同解説」(令和7年6月)(別のタブで開きます)窓の内側から表示するもの、ショーケース
- 広島市「屋外広告物の手引き」第1章 屋外広告物の説明(別のタブで開きます)窓の内側から外側に向けて貼るもの
- 仙台市「青葉通広告物モデル地区」(別のタブで開きます)中層階以上の窓面
- 仙台市「広告物景観地域・広告物設置基準・広告物誘導基準」(告示第266号)(別のタブで開きます)仙台駅周辺の西口の、4階以上の窓面
- スリーエム ジャパン(スコッチカル フィルム シリーズ カタログ)(別のタブで開きます)マーキングフィルムの材質
- スリーエム ジャパン(オーバーラミネートフィルム 8428G)(別のタブで開きます)紫外線から印刷を守るラミネート
- 看板通販サインシティ(ウィンドウサイン)(別のタブで開きます)グループの通販サイト
- 名古屋市「福祉都市環境整備指針」第2編 Ⅴ 情報・案内(令和4年3月更新)(別のタブで開きます)文字の大きさの選択の目安
この記事について
全国看板施工・点検ナビ
運営:GREEN MEDIA(株式会社グリーンクロス グリーンメディア事業部)
監修:横田悠介(屋外広告士)
看板の製作・施工・点検・修理・撤去を、全国61拠点のネットワークで行っています。記事は、屋外広告士の監修のもとで作っています。記事の中の法令や自治体のルールは、国や自治体が公表している資料で確かめた内容で、使った資料は記事の最後に載せています。公開する前と、内容を直すときには、資料と照らし合わせて確かめています。写真は、グリーンクロスグループが手がけた看板と、グループの工場・施工の現場で撮影したものです。




