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作り方・頼み方

店舗の看板の作り方。種類の選び方から開業までの段取り

店舗の看板は、「どこに付けて、誰に、どこから見せるか」で種類が決まります。種類を決めたら、設置場所の確認、デザイン、許可の確認、製作、取付の順に進みます。開業の日が決まっているなら、そこから逆算して早めに動き出すのが確実です。

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GREEN MEDIA(グリーンクロス)
犬と猫の形の装飾と、緑色の店名の立体の文字を組み合わせたDOGGY'S ISLANDの入口
グリーンクロスグループが手がけた看板(DOGGY'S ISLAND)。店名の立体の文字と、犬と猫の形の装飾を組み合わせた入口です。

この記事のポイント

  • 01看板の種類は「付ける場所」と「見せる相手」で決まります
  • 02デザインの前に、設置場所の写真・大きさの制限・見る距離を確かめます
  • 03屋外の看板は、原則として屋外広告物条例の対象。許可が要るときは、審査の日数も段取りに入れます
  • 04賃貸の店舗は、貸主の承諾と、退去のときの撤去まで考えておきます

看板の種類は、付ける場所と見せる相手で決まります

店舗の看板は、建物の正面・通りに突き出す位置・ガラス面・入口の前・道路沿いなど、付ける場所ごとに役割が違います。誰に、どこから見せたいかを先に決めると、種類が自然に絞り込めます。

図1店舗に付ける主な看板
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  1. ファサード看板建物の正面に付ける、店の顔になる看板。通りの向こう側や、少し離れた場所から店名を伝えます。
  2. 箱文字のロゴ文字やロゴを一つずつ立体にして壁に付けます。建物の外観を生かしながら、ブランドを印象づけます。
  3. 袖看板(突き出し看板)壁から通りへ突き出して付けます。歩道を歩く人に、横の方向からも見つけてもらえます。
  4. ウインドウサインガラス面に貼るシートの表示。店名・営業時間・取り扱う商品を、入口の近くで伝えます。
  5. スタンド看板(置き看板)入口の前に置く看板。おすすめや案内を、店の前を通る人に伝えます。置くのは店の敷地の中です。
  6. ポールサイン・自立看板敷地に柱を建てて高い位置に掲げる看板。車で走る人や、離れた場所から店の場所を知らせます。
  7. プレート・館内の案内入口のそばの店名や社名のプレート、建物の中の案内。近くで読む看板なので、質感と読みやすさを大切にします。

店舗の正面の模式図です。実際に使う看板の組み合わせは、建物と立地によって変わります。

表1見せたい相手と、向いている看板
  • 車で走っている人

    どこから見るか
    道路から、離れた場所から
    向いている看板
    ポールサイン・自立看板、屋上の看板
  • 通りの向こう側を歩く人

    どこから見るか
    道路の反対側から、正面に
    向いている看板
    ファサード看板、箱文字
  • 店の前の歩道を歩く人

    どこから見るか
    店の横の方向から
    向いている看板
    袖看板(突き出し看板)
  • 店の前で足を止めた人

    どこから見るか
    入口のすぐ近くで
    向いている看板
    スタンド看板、ウインドウサイン、プレート
  • 上の階・地下の店を探す人

    どこから見るか
    ビルの入口や階段の前で
    向いている看板
    テナントを並べた袖看板、案内板、スタンド看板

一般的な組み合わせの例です。

1つの店舗でも、遠くから見つけてもらう看板と、近くで入りたくなる看板の両方が要ります。たとえば郊外の店舗なら、道路沿いのポールサインで場所を知らせ、建物の正面の看板で入口を示し、入口の前の看板やガラス面で営業時間やおすすめを伝える、という分担になります。

店の形ごとの、看板の組み合わせ

同じ業種でも、通り沿いの1階の店、ビルの上の階のテナント、郊外の店舗、商業施設の中の店では、使える看板と決まりが違います。

図2店の形ごとの看板の組み合わせの例
  • 通り沿いの1階の店

    建物の正面のファサード看板と、通りに突き出す袖看板が基本です。入口の前のスタンド看板やガラス面の表示で、近くを歩く人に伝えます。

  • ビルの上の階・地下の店

    建物の外から店が見えにくいため、ビルの袖看板のテナントの欄、窓ガラスの表示、1階の入口の案内が頼りになります。

  • 郊外の店舗(駐車場がある店)

    走っている車から早めに見つけてもらうポールサインと、駐車場から入口へ案内する看板の組み合わせです。ポールサインは高さが4mを超えると、原則として建築確認の申請が必要です。

  • 商業施設の中の店

    施設のサインの規定に沿って、通路側の正面に店名を表示します。大きさ・照明・工事の時間帯も、施設の決まりに合わせます。

  • 丸いロゴの看板が入った、PIA 大森店の正面
    丸いロゴの看板を中心にした、通り沿いの店の正面(PIA 大森店)
  • 店舗の駐車場に立つ、GooDayのポールサイン
    店舗の駐車場に立つ、ロゴを大きく入れたポールサイン(GooDay)
  • 商業施設の中にある、北海道キッチン YOSHIMIの店頭の看板
    商業施設の中の店舗の、店頭の看板(北海道キッチン YOSHIMI)

いずれもグリーンクロスグループが手がけた看板です。

ポイント:テナントの店は、看板を出せる場所が決まっていることがあります

ビルや商業施設では、看板を出せる場所・大きさ・照明の有無を、建物の持ち主や施設が決めていることがあります。物件を決める前に、看板をどこにどれくらいの大きさで出せるかを確かめておくと、開業の直前に困らずに済みます。

お店の看板の主な種類

店舗でよく使う看板の種類と、それぞれの詳しい解説です。名前が分からなくても、写真からご相談いただけます。

相談から取付までの流れ

看板づくりは、相談・現地の確認・デザイン・お見積り・許可の確認・製作・取付の順に進みます。急ぐときほど、最初の相談で設置場所の写真と開業の予定日を伝えると、段取りを組みやすくなります。

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    ご相談

    看板を付けたい場所、見せたい相手、開業や改装の予定日、予算の考え方を伺います。設置場所の写真があれば、最初の段階で合う看板を絞り込めます。

    タブレットで看板のデザインを見ながら打ち合わせをするスタッフ
    打ち合わせの様子
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    現地の確認・採寸

    取付面の材質と下地、電源の位置、作業のスペース、周りの道路を確かめます。写真で分かる場合もありますが、高い位置や大きな看板は現地で確かめます。

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    デザイン・図面

    看板の大きさ・素材・色・光らせ方・取付方法を図面にします。商業施設のテナントは、この図面で施設の承認を受けます。

    席で図面を広げて確認する3名のスタッフ
    図面の確認
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    お見積り・ご発注

    図面をもとに、製作と取付の費用をお見積りします。デザイン・電気の工事・いまある看板の撤去などが含まれているかを確かめて、ご発注いただきます。

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    許可の確認・手続き

    屋外に出す看板は、地域の条例で許可が必要かを確かめます。必要な許可と手続きをご案内します。

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    製作

    工場で、表示面の出力、板の加工、骨組みの溶接、照明の組み込みなどを行います。

    工場で大判プリンターから出力した面材を確認するスタッフ
    表示面の出力
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    取付・点灯の確認

    脚立・高所作業車・クレーン車など現場に合った方法で取り付け、照明があれば点灯を確かめてお引き渡しします。

    脚立に上り、飲食店の店頭の看板を取り付ける作業員
    店頭の看板の取付

開業に間に合わせる、逆算の段取り

看板は、デザインの確定、施設や貸主の承認、屋外広告物の許可、製作が終わって、はじめて取り付けられます。開業の日から逆算して、早めに相談を始めます。

図3開業の日から逆算した段取り(模式図)
  1. 1ご相談・現地の確認
  2. 2デザイン・図面の確定
  3. 3施設や貸主の承認(テナントの場合)
  4. 4屋外広告物の許可(必要な場合)
  5. 5製作
  6. 6取付・電気の工事・点灯の確認
  7. 7開業

順番と重なりを示した模式図で、帯の長さは日数を表していません。かかる日数は、看板の種類・大きさ・地域の審査で変わります。

許可の手続きは、地域ごとに締め切りと日数が違う

屋外広告物の許可は、申請してから許可が出るまでに日数がかかり、申請の締め切りを設けている自治体もあります。たとえば横浜市では、新しく看板を出すときは設置しようとする日の30日前までに申請し、標準処理期間(申請を受け付けてから許可までの標準の日数)は15日です。さいたま市は、工事に着手する日の15日前までの申請を案内しています。看板を出す地域の締め切りを、最初に確かめておきます。申請の書類と流れは、屋外広告物の許可申請の流れで紹介しています。

内装工事と同じ時期に決めておくこと

  • 照明のある看板の電源の位置と、スイッチ・タイマーをどこに付けるか
  • 看板を固定する壁の下地(内装や外装の工事で補強しておけるか)
  • ガラス面に貼る表示の範囲(内装のデザインと合わせる)
  • 工事の日程(高所作業車や足場を使う日と、内装・外装の工事の日)

開業の前に決めておくこと

  • 看板を付ける場所と、見せたい相手
  • 店名・ロゴのデータと、使う色
  • 照明の有無と、点ける時間
  • テナントなら、施設や貸主の承認の進め方
  • 地域の許可の要否と、申請の締め切り
  • 看板を付け終えておきたい日

デザインの前に確かめておくこと

看板のデザインは、設置場所の条件で決まる部分が多くあります。写真・大きさの制限・見る距離・夜の営業・ロゴデータ・予算を先にそろえると、作り直しを防げます。

デザインの前に確かめること

  • 設置場所の写真(建物全体・取り付けたい位置・取付面・周辺の4枚)
  • 大きさの制限(地域の条例・施設の規定・建物の契約)
  • 看板を読ませたい距離(通りの向こう側か、店の前か)
  • 夜も営業するか(照明の有無と光らせ方)
  • 店名・ロゴのデータ(できれば拡大しても崩れない形式)
  • 予算の考え方(作る費用と付ける費用の両方)

文字の大きさは、看板を読ませたい距離から決めます。公共施設の案内表示のガイドラインでは、和文の文字の高さの目安を、見る距離が10mなら40mm以上、20mなら80mm以上としています。距離からの目安は、看板の文字の大きさの計算で出せます。

賃貸の店舗で確かめること

外壁に看板を付けるには、建物の持ち主(貸主)の承諾が必要です。ビルによっては、袖看板のテナントの欄など、看板を出せる場所が決まっています。退去のときには、看板の撤去と外壁の補修(原状回復)を求められることが多いため、取り外しやすい付け方にしておくと、あとの負担を減らせます。

居抜きの物件で前の店の看板が残っている場合は、骨組みや照明に傷みがなければ、表示面だけを替えて使える場合があります。取付部のさびやゆるみは見た目では分かりにくいため、使い続ける前に状態を確かめます。

屋外の看板と、道路のルール

屋外に出す看板は、原則として自治体の屋外広告物条例の対象です。道路の上に突き出す看板には、原則として占用の許可が必要です。置き看板やのぼりも、原則として歩道などの道路には出せません。

法令・ルール:自分の店の看板でも、許可が必要なことがあります

屋外に表示する看板は、自分の店の名前を出す看板でも、原則として自治体の屋外広告物条例の対象です。許可がいらない大きさの目安や申請先は地域ごとに違うため、看板を出す場所の条例を確かめます。

表2店舗の看板に関わる主なルール
  • 屋外に看板を出す

    主なルール
    屋外広告物条例で、大きさや地域によって許可が必要
    確かめる先
    看板を出す場所の自治体
  • 道路の上に看板が突き出す

    主なルール
    原則として、道路法第32条の占用の許可が必要。道路法施行令では、道路の上空に出る部分の最も低いところを、原則として路面から4.5m以上(歩道の上は2.5m以上)としている(例外あり)
    確かめる先
    道路管理者(国・都道府県・市区町村)
  • 置き看板・のぼりを店の前に出す

    主なルール
    交通の妨げになる置き方で、物をみだりに道路に置くことは禁止(道路交通法第76条第3項)。歩道などの道路には出さない
    確かめる先
    店の敷地の中で使う
  • 高さ4m超の広告塔・広告板

    主なルール
    工作物として建築確認の申請が必要(建築基準法第88条・施行令第138条)
    確かめる先
    建築の確認の窓口
  • 照明のある看板の工事

    主なルール
    電源につなぐ工事は電気工事士が行う(電気工事士法)
    確かめる先
    工事を行う会社

法令は2026年10月時点の内容です。道路の上に出せる幅や高さの具体的な基準は、道路管理者ごとに決まっています。

置き看板やのぼり旗を歩道などの道路に出すと、道路の不法占用として改善を求められることがあります。国土交通省の事務所は、歩道を狭めるなど安全な交通の支障になるとして、のぼり旗や置き看板など路面に直接置くものは許可できないとしています。自治体にも、事故の原因になるとして、自分の敷地の中で管理するよう呼びかけているところがあります(たとえば杉並区)。道路の占用の基準で、置き看板を認めないと定めている地域もあります(たとえば京都市)。

費用は、作る・付ける・手続きの合計で考えます

看板の費用は、看板を作る費用(デザイン・材料・加工)、付ける費用(取付・高所作業・電気工事)、手続きなどの費用(申請・いまある看板の撤去・運搬)の合計です。

  • 作る費用:デザイン、表示面と骨組みの材料、出力・切り抜き・溶接などの加工、照明の部品
  • 付ける費用:取付の作業、高所作業車や足場、電気の工事、下地の補強
  • 手続きなどの費用:許可の申請の手数料、申請に使う図面、いまある看板の撤去と処分、運搬

同じ大きさの看板でも、光らせるかどうか、どの高さに付けるかで費用は大きく変わります。複数の会社に見積もりを頼むときは、写真と寸法、含めてほしい範囲をそろえて伝えると、比べやすくなります。

長く使うために、点検と交換と撤去まで考えておきます

看板は、開業してからが長い付き合いです。取付部の点検、照明や表示面の交換、閉店や移転のときの撤去まで見すえて作ると、あとの手間と費用を抑えられます。

  • 取付金物やボルトのさび・ゆるみは、看板の落下につながるため、定期的に点検します
  • 照明の電源装置は交換が必要になる部品です。点検口を設け、交換しやすい位置にしておきます
  • 表示面だけを張り替えられるつくりにしておくと、メニューや店名が変わったときに対応しやすくなります
  • 閉店・移転のときは、看板の撤去と外壁の補修、看板の除却の届出が必要になることがあります
看板クリニックの車両の前に立つ3名のスタッフ
看板クリニックの車両の前に立つスタッフ(グリーンクロスグループ)

地域によっては、看板の安全点検と、その結果の報告が決められています。グリーンクロスでは、屋外広告士が点検し、自治体の様式に沿って報告書を作ります。

よくあるご質問

店舗の看板は、いつごろ相談すればよいですか?

開業や改装の日が決まったら、できるだけ早めにご相談ください。看板は、デザインの確定、施設や貸主の承認、屋外広告物の許可、製作が終わってから取り付けます。許可の申請に締め切りを設けている自治体もあるため、看板を出す地域を伺って段取りをご案内します。

看板の名前や種類が分からないときも、相談できますか?

はい。設置したい場所の写真と、誰に見せたいか(車で通る人、店の前を歩く人など)を教えていただければ、合う看板の種類をご提案します。

看板1枚だけでも頼めますか?

はい、1枚からのご依頼にも対応しています。既製品のスタンド看板などは、グループの通販サイト「看板通販サインシティ」でもご注文いただけます。

デザインからお願いできますか?

はい。店名やロゴのデータ、店の雰囲気が分かる写真などをもとに、看板のデザインからご提案します。ロゴのデータがない場合も、ご相談いただけます。

賃貸の店舗でも看板を付けられますか?

建物の持ち主(貸主)の承諾があれば付けられます。看板を出せる場所が決まっているビルもあるため、契約の内容と管理会社の決まりを確かめておきます。退去のときの撤去と外壁の補修(原状回復)も、あらかじめ確かめておくと安心です。

居抜きの物件の看板は、引き続き使えますか?

骨組みや照明に傷みがなければ、表示面だけを替えて使える場合があります。取付部のさびやゆるみ、照明の状態を確かめたうえでご提案します。

置き看板を歩道に出してもよいですか?

原則として、歩道などの道路には出せません。交通の妨げになる置き方で物を道路に置くことは道路交通法で禁止されており、道路の不法占用として改善を求められることがあります。置き看板は店の敷地の中に置きます。

参考にした資料

この記事について

全国看板施工・点検ナビ

運営:GREEN MEDIA(株式会社グリーンクロス グリーンメディア事業部)

監修:横田悠介(屋外広告士)

看板の製作・施工・点検・修理・撤去を、全国61拠点のネットワークで行っています。記事は、屋外広告士の監修のもとで作っています。記事の中の法令や自治体のルールは、国や自治体が公表している資料で確かめた内容で、使った資料は記事の最後に載せています。公開する前と、内容を直すときには、資料と照らし合わせて確かめています。写真は、グリーンクロスグループが手がけた看板と、グループの工場・施工の現場で撮影したものです。

お店の看板のご相談は、設置場所の写真からどうぞ。

看板を付けたい場所の写真と、開業や改装の予定日を教えてください。合う看板の種類と、間に合わせるための段取りをご案内します。

お電話でのご相談はこちら

0120-418-963

受付時間 9:00〜17:30(土日祝・年末年始除く)

設置場所の写真・ロゴデータの添付も可能です。もちろん、なくてもご相談いただけます。