光る看板(電飾看板)の種類と、内照式・外照式・ネオンの違い
光る看板(電飾看板)には、看板の中の照明で表示面を光らせる「内照式」、外から照明を当てる「外照式」、文字そのものが光る箱文字、ネオン管やLEDネオン、映像を映すLEDビジョンなどがあります。見せたい雰囲気、設置場所、点検のしやすさで選びます。
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- GREEN MEDIA(グリーンクロス)

この記事のポイント
- 01内照式は看板の中から光らせ、外照式は外から照らします
- 02蛍光ランプは製造・輸出入が種類ごとに禁止に(使うことは禁止されません)。LEDへの切り替えを考える時期です
- 03ネオン工事には、条件によって専門の資格(特種電気工事資格者)が必要です
- 04点滅や映像の看板には、地域によって決まりがあります
光る看板は、光らせ方で6つに分けられます
光る看板は、光らせ方によって「内照式」「外照式」「発光する箱文字」「ネオン管」「LEDネオン」「LEDビジョン(映像)」に分けて考えると分かりやすくなります。
内照式(中から光る)
箱の中の照明で、アクリル板やシート(FFシートなど)の表示面を内側から光らせます。表示面全体が明るく、遠くからでも読みやすい看板です。
外照式(外から照らす)
看板の上や下に付けたスポットライトなどで、表示面を外から照らします。光を通さない平らな看板や、立体の文字にも組み合わせられます。
ネオン管
曲げたガラスの管で文字や絵をかたどり、管の中で光らせます。ネオン変圧器などの、ネオン用の設備を使います。
LEDネオン
細長く並べたLEDを、シリコーンなどの樹脂で覆い、ネオン管のように線で光って見えるようにしたものです。
LEDビジョン(映像)
LEDを並べた画面に、映像や文字を映します。地域によっては、映像を映す看板や点滅する看板に決まりがあります。
しくみの模式図です。内照式・外照式・発光する箱文字は、左が正面の見え方、右が横から見たつくり(左が壁)です。

照明に照らされた、夜のポールサイン(ニトリ) 
夜に光る、ロゴと文字の看板(福岡銀行) 
店内の天井に吊るした、輪の形のネオンサイン(Francfranc)
いずれもグリーンクロスグループが手がけた看板です。
内照式と外照式は、夜の見え方と点検で選びます
内照式は、表示面全体が光る夜の明るさと読みやすさが特長です。外照式は、照らされた表示面が浮かび上がる落ち着いた見え方で、光を通さない素材にも表示できます。どちらも、照明の器具や電源の点検が欠かせません。
光り方
- 内照式(中から光る)
- 表示面全体が内側から光る
- 外照式(外から照らす)
- 表示面を外から照らす
表示面の素材
- 内照式(中から光る)
- 光を通すアクリル板やシート(FFシートなど)
- 外照式(外から照らす)
- 光を通さない板(アルミ複合板など)にも表示できる
夜の見え方
- 内照式(中から光る)
- 明るく、遠くからでも目に入りやすい
- 外照式(外から照らす)
- 照らされた部分が浮かび上がり、落ち着いた印象
点検の箇所
- 内照式(中から光る)
- 中の照明と電源の装置、表示面の割れ・ゆがみ・外れ
- 外照式(外から照らす)
- 照明の器具とアーム・取付金具の傾きやさび
主な使い方
- 内照式(中から光る)
- ファサード看板、袖看板、ポールサインの表示面
- 外照式(外から照らす)
- 平らな看板、立体の文字、屋上の看板
一般的な傾向です。看板のつくりや設置場所で変わります。
法令・ルール:内照式の表示面は、防火の面からも選びます
東京消防庁は、内照式看板の防火のため、アクリル板の断面が枠から出ていたり、外壁と枠の間にすき間があったりしないよう施工することと、表示面のFFシートに燃えにくい不燃製品・防炎製品を使うよう努めることを呼びかけています(内照式看板の燃焼実験結果について(別のタブで開きます))。

夜に金色に光る、入口の上の店名の看板(肉の匠 将泰庵) 
店舗の正面に続く、赤い看板(GiGO 秋葉原1号館)
いずれもグリーンクロスグループが手がけた看板です。
蛍光灯の看板は、LEDへの切り替えを考える時期です
一般照明用の蛍光ランプは、種類ごとに順番に製造と輸出入が禁止されます。いまある蛍光灯を使い続けることは禁止されませんが、交換のランプのことも考えて、LEDへの切り替えを早めに検討しておくと安心です。
電球形
- 製造・輸出入の禁止
- 2026年1月1日から(30Wを超えるものは2027年1月1日から)
コンパクト形
- 製造・輸出入の禁止
- 2027年1月1日から
直管形・環形
- 製造・輸出入の禁止
- 2028年1月1日から(ハロりん酸塩を主成分とする蛍光体を用いたものは2027年1月1日から)
環境省・経済産業省の資料によります。蛍光ランプの使用・販売・購入は禁止されません。
内照式の看板には、直管形の蛍光灯を使ったものもあります。照明の部分だけをLEDに替える方法と、看板ごと新しくする方法があり、看板の枠や表示面の傷み具合と、これから使う年数で選びます。詳しくは看板修理・LED化と、電飾看板・LED看板の修理とLED化をご覧ください。
ネオン管とLEDネオンは、しくみと工事が違います
ネオン管は、曲げたガラスの管と、ネオン変圧器などのネオン用の設備で光らせます。LEDネオンは、LEDを樹脂で覆って線のように光らせるもので、低い電圧で使う製品があります。
しくみ
- ネオン管
- 曲げたガラスの管の中で光らせる
- LEDネオン
- 細長く並べたLEDを、シリコーンなどの樹脂で覆う
使う設備
- ネオン管
- ネオン変圧器などの、ネオン用の設備
- LEDネオン
- LED用の電源(直流の低い電圧で使う製品がある)
工事
- ネオン管
- 条件によって、特種電気工事資格者(ネオン工事)の認定が必要
- LEDネオン
- 電源と配線の工事が必要(製品と設置の方法で変わる)
主な使い方
- ネオン管
- ガラスの管ならではの光を生かした、店の看板や装飾
- LEDネオン
- 店内の装飾、ブランドの演出、ガラス面の内側の表示
LEDネオンの電圧は製品によって違います(海外のメーカーの例では直流24V)。
法令・ルール:ネオン工事には、条件によって専門の資格が要ります
電気工事士法では、自家用電気工作物(最大電力500kW未満の需要設備)のうち、ネオン用の分電盤・タイムスイッチ・点滅器・ネオン変圧器・ネオン管などの電気工事を「ネオン工事」として特殊電気工事に定め、特種電気工事資格者の認定を受けた人でなければ作業できないとしています。
地域によっては、ネオンの使い方にも決まりがあります。たとえば東京都では、第1種文教地区などで、むき出しのネオン管や赤色のネオン管を使わず、光を点滅させないこととしています。屋外にネオンを出すときは、設置場所の決まりを先に確かめます。

窓ガラスの内側に並べた、色とりどりの文字のネオンサイン(PEZ MAGIC 六本木) 
フラスコなどの形をかたどった、ピンク色のネオンサイン(シーシャカフェ)
いずれもグリーンクロスグループが手がけた看板です。
夜の見え方は、明るさ・色・点ける時間で決まります
光る看板は、明るければよいわけではありません。周りの明るさに合った明るさ、光らせたときの色、営業時間に合わせた点ける時間を決めると、見やすさと電気代のつり合いが取れます。
- 明るさ:周りが暗い場所で明るすぎると、文字がにじんで見えたり、まぶしく感じられたりします。明るさを調整できる電源を選ぶこともできます
- 色:光らせたときの色は、表示面の素材と照明の色で変わります。ブランドの色に合わせたいときは、光らせた状態の見本で確かめます
- 点ける時間:タイマーで、営業時間や暗くなる時間に合わせて点けたり消したりできます
- 周りへの配慮:住まいの近くでは、光の向きや明るさ、点ける時間に気を配ります
電気代の考え方
看板の電気代は「照明の消費電力 × 点けている時間 × 電気料金の単価」で決まります。同じ看板でも、点ける時間を短くしたり、明るさを抑えたりすると下げられます。蛍光灯からLEDに替えるときは、いまの照明と新しい照明の消費電力を比べて考えます。
補足:点滅・映像の看板は、地域の決まりを確かめます
地域によっては、光が点滅する看板や、映像を映す看板(LEDビジョン・デジタルサイネージ)に決まりがあります。地域ごとの違いは、電飾看板・LED看板の修理とLED化のページの比較で確かめられます。
電気の工事と点検を、作るときから考えておきます
光る看板には、電源と配線が欠かせません。電源をどこから引くか、スイッチ・タイマーの位置、配線の通り道と防水、あとで点検・交換しやすいつくりを、作るときに決めておきます。
- 分電盤看板の電気は、建物の分電盤から引きます。どの回路から引くかを、建物の電気の状態とあわせて確かめます。
- スイッチ・タイマー点ける時間を決めるタイマーや、手で切れるスイッチを、操作しやすい場所に付けます。
- 配線と防水外壁や屋外を通る配線は、穴やすき間から雨水が入らないように処理します。
- 電源の装置LEDの電源の装置は、いずれ交換が必要になる部品です。交換しやすい位置に置きます。
- LEDと表示面LEDの点灯と、表示面の割れ・ゆがみ・外れを点検で確かめます。
- 点検口電源の装置や配線を、看板を外さずに確かめられる位置に点検口を設けます。
壁に付けた内照式の看板を横から見た模式図です。電源の装置の位置は、看板のつくりと建物で変わります。
看板の電気の工事は、電気工事士法にもとづいて資格のある人が行います。内照式のスタンド看板のようにコンセントの付いた看板は、電気用品安全法を守る必要があります。また、屋外広告物適正化推進委員会の「看板の安全管理ガイドブック」は、長く使ったアクリルの面板が紫外線などでもろくなり、割れて飛び散ったり落ちたりすることや、外照式の看板では照明の器具が傾いたり外れかけたりしていないかを確かめることを挙げています。

選ぶときは、見せたい雰囲気と場所から考えます
どの光らせ方がよいかは、見せたい雰囲気・設置場所・点検のしやすさで決まります。迷ったときは、昼と夜の写真からご相談ください。
夜も遠くから店の場所を知らせたい
- 合いやすい光らせ方
- 内照式、正面を光らせる箱文字
落ち着いた、上質な印象にしたい
- 合いやすい光らせ方
- 外照式、壁側を光らせる箱文字
店内やガラス面で雰囲気を演出したい
- 合いやすい光らせ方
- ネオン管、LEDネオン
時間や季節で表示を変えたい
- 合いやすい光らせ方
- LEDビジョン(地域の決まりを確かめる)
一般的な目安です。設置場所や地域の決まりで、合う方法は変わります。
よくあるご質問
内照式と外照式は、どちらが目立ちますか?
夜に遠くから目に入りやすいのは、表示面全体が光る内照式です。外照式は、照らされた部分が浮かび上がる落ち着いた見え方になります。見せたい雰囲気と設置場所で選びます。
蛍光灯の看板は、いつまで使えますか?
一般照明用の蛍光ランプは、種類ごとに順番に製造・輸出入が禁止されますが、使うことや売り買いは禁止されません。直管形は原則2028年1月1日から(一部は2027年1月1日から)製造・輸出入が禁止されるため、交換のランプのことも考えて、LEDへの切り替えを検討しておくとよいでしょう。
看板の一部だけ光らないのですが、直せますか?
照明(LED・蛍光灯)、電源の装置、配線のどこに原因があるかで直し方が変わります。昼と夜の写真をお送りいただくと、確かめやすくなります。
ネオンサインを屋外に付けられますか?
付けられる場合がありますが、地域によっては、むき出しのネオン管や赤色のネオン管、光の点滅に決まりがあります。雨や日差しへの備えと電気の工事も関わるため、設置場所を確かめてご案内します。
光る看板の電気代は、どのくらいかかりますか?
照明の消費電力×点けている時間×電気料金の単価で決まります。看板の大きさや照明の種類、点ける時間で変わるため、タイマーや明るさの調整もあわせてご提案します。
暗くなったら自動で点けられますか?
タイマーを付けると、決まった時間に点けたり消したりできます。周りの明るさで点灯を切り替える方法もあり、看板と建物の電気の状態に合わせてご提案します。
参考にした資料
- 環境省「一般照明用の蛍光ランプの規制について」(別のタブで開きます)
- 経済産業省「蛍光ランプの製造・輸出入禁止のお知らせとLED照明への変更のお願い」(令和6年12月)(別のタブで開きます)
- 電気工事士法(e-Gov法令検索)(別のタブで開きます)
- 電気工事士法施行規則(e-Gov法令検索)(別のタブで開きます)第2条の2
- 経済産業省 中部近畿産業保安監督部「特種電気工事資格者」(別のタブで開きます)
- 経済産業省 中部近畿産業保安監督部「電気工事士法の申請・届出等の手引き」(別のタブで開きます)免状の種類によって従事できる電気工事の範囲(500kW未満の需要設備)
- 東京消防庁「内照式看板の燃焼実験結果について」(別のタブで開きます)東京都都市整備局のサイトに掲載
- 屋外広告物適正化推進委員会「看板の安全管理ガイドブック」(2024年6月 第4版)(別のタブで開きます)東京都都市整備局のサイトに掲載
- 東京都都市整備局「屋外広告物のしおり」(令和8年7月)(別のタブで開きます)
この記事について
全国看板施工・点検ナビ
運営:GREEN MEDIA(株式会社グリーンクロス グリーンメディア事業部)
監修:横田悠介(屋外広告士)
看板の製作・施工・点検・修理・撤去を、全国61拠点のネットワークで行っています。記事は、屋外広告士の監修のもとで作っています。記事の中の法令や自治体のルールは、国や自治体が公表している資料で確かめた内容で、使った資料は記事の最後に載せています。公開する前と、内容を直すときには、資料と照らし合わせて確かめています。写真は、グリーンクロスグループが手がけた看板と、グループの工場・施工の現場で撮影したものです。




