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ネオン看板のガラス管とLEDネオンの違い。オーダーの進め方と、工事の資格・届出

店の壁やガラス越しに、ネオンの光で店名や絵を見せたい。そう考えたら、まず決めたいのは、ガラスの管に気体を封じて光らせるネオン管にするか、LEDを樹脂で覆ったLEDネオンにするかです。見た目は似ていても、電気のしくみ、工事の資格と届出、屋外で使う条件が違います。図柄を「線」で考え、付ける場所と地域の決まりを先に確かめると、オーダーが進めやすくなります。

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GREEN MEDIA(グリーンクロス)
Francfrancの店内の天井に吊るした、輪の形のネオンサイン
グリーンクロスグループが手がけた看板(Francfranc)。店内の天井から吊るした、輪の形のネオンサインです。

この記事のポイント

  • 01ネオン管は、管に封じた気体を高い電圧で光らせます。LEDネオンは、LEDを樹脂で覆って線のように光らせます
  • 02ネオン管の工事は、建物の電気の受け方によって、特種電気工事資格者(ネオン工事)でなければできません
  • 03ネオン管の設備には、消防署への届出が要る地域があります(東京消防庁は設備容量2kVA以上を、設置の7日前まで)
  • 04点滅やネオンには、使えない地域や、面積にかかわらず許可が要る地域があります
  • 05図柄は「線」で考えます。塗りの形は、輪郭や中心を光の線でなぞる表し方になります

ネオン看板は、ガラス管とLEDネオンの2つに分かれます

ネオン看板には、ガラスの管に気体を封じて光らせる「ネオン管」と、LEDを樹脂で覆って線のように光らせる「LEDネオン」があります。見た目は似ていても、電気のしくみと工事が違います。

ネオン管は、細長いガラスの管の両端に電極を付け、ネオンガスや、水銀とアルゴンを封じた放電灯です。変圧器で高い電圧をかけると、管の中が光ります。ガラスの管を曲げて、文字や絵の形をつくります。

LEDネオンは、細長い基板に並べたLEDを、シリコーンなどの樹脂で覆ったものです。ネオン管のように、線で光って見えます。海外のメーカーの製品の例では、直流24Vで使うものや、屋外でも使える防水の等級(IP65・IP67)のものがあります。

図1ネオン管とLEDネオンのつくり
  • ネオン管(ガラス管)

    ガラスの管の両端に電極があり、ネオン変圧器で高い電圧をかけて、管の中の気体を光らせます。

  • LEDネオン

    細長い基板に並べたLEDを、樹脂の覆いで包みます。LED用の電源につないで光らせます。

しくみの模式図です。管や覆いの太さ、電源の大きさは、実際の比率ではありません。

日本大百科全書によると、日本で最初の本格的なネオンサインは、1926年(大正15年)に東京・日本橋に設けられた屋上広告です。2007年ごろからは、立体の文字の背面や内側の光源として、ネオン管に代わってLEDを使うことが増え始めました。

ガラス管とLEDネオンは、電気・割れ・屋外の条件で比べます

ガラス管のネオンは、高い電圧で気体を光らせる設備で、工事に資格や届出が関わります。LEDネオンは、低い電圧で使う製品があり、樹脂で覆われています。屋外に出すかどうかと、見せたい光の質で選びます。

表1ネオン管とLEDネオンの違い
  • 光るしくみ

    ネオン管(ガラス管)
    管に封じたネオンガスや、水銀とアルゴンが、放電で光る
    LEDネオン
    基板に並べたLEDの光を、樹脂の覆いで線のように見せる
  • 色の出し方

    ネオン管(ガラス管)
    封じる気体と管の種類で決まる。透明な管にネオンガスで赤、透明な管に水銀とアルゴンで青、緑の蛍光管に水銀とアルゴンで緑
    LEDネオン
    製品ごとに用意された光の色から選ぶ
  • 電気

    ネオン管(ガラス管)
    ネオン変圧器で高い電圧をかける(変圧器の二次無負荷電圧は1万5,000V以下)
    LEDネオン
    LED用の電源を使う。直流24Vなどの低い電圧の製品がある
  • 形のつくり方

    ネオン管(ガラス管)
    ガラスの管を曲げて、文字や絵の形にする
    LEDネオン
    曲げられる製品を、形に沿わせて固定する。曲げられる半径は製品ごとに違う
  • 割れ

    ネオン管(ガラス管)
    ガラスなので、ぶつけると割れる
    LEDネオン
    樹脂の覆いで、ガラスの管は使わない
  • 屋外で使うとき

    ネオン管(ガラス管)
    雨と風への備え、変圧器と配線の防水を、工事で考える
    LEDネオン
    屋外で使える製品か(防水の等級など)を仕様で確かめる
  • 工事と届出

    ネオン管(ガラス管)
    条件によって特種電気工事資格者でなければ工事できない。消防署への届出が要る地域がある
    LEDネオン
    電源の配線を新しく引く工事は、電気工事士が行う

ネオン管は日本大百科全書・世界大百科事典(コトバンク)、LEDネオンは海外のメーカー1社の製品の例によります。

ネオン管の色は、封じる気体と管の種類の組み合わせで決まります。管には、透明な管、内側に蛍光の物質を塗った管、色の付いた管などがあります(日本大百科全書・世界大百科事典)。思いどおりの色になるかは、点けた見本の光で確かめます。

世界大百科事典は、ネオン管には1mあたり約1,000Vが必要で、1万5,000Vを超えないように変圧器を分けて付けるとしています。ネオン管の看板は、ガラスの管と高い電圧を扱う設備だと考えて、付ける場所と工事の方法を決めます。

表2ネオン管とLEDネオンの、選び方の目安
  • ガラスの管の中で気体が光る、ネオン管ならではの光を見せたい

    合いやすいもの
    ネオン管
    考える理由
    光っているのは管の中の気体そのもの。管の色や蛍光の物質でも色を出せる
  • 人の手が届く高さや、物が当たりやすい場所に付けたい

    合いやすいもの
    LEDネオン
    考える理由
    ガラスの管を使わず、低い電圧で使う製品がある
  • 雨のかかる屋外に付けたい

    合いやすいもの
    屋外用のLEDネオン、または屋外の工事を前提にしたネオン管
    考える理由
    どちらも、屋外で使える製品と、防水を考えた工事かを確かめる
  • 光の色を変えたり、点滅させたりしたい

    合いやすいもの
    色を変えられるLEDネオン、点滅器や調光器を付けたネオン管
    考える理由
    点滅を使えない地域があるため、決まりを先に確かめる
  • いまあるネオン看板を、これからも使いたい

    合いやすいもの
    ネオン管の修理、またはLEDネオンへの切り替え
    考える理由
    管・変圧器・配線の傷み具合と、これから使う年数で決める

一般的な目安です。図柄、付ける場所、建物の電気の条件で変わります。

ネオン管の工事は、建物の電気の受け方で必要な資格が変わります

ビルなど、低い電圧以外で電気を受ける建物の設備(自家用電気工作物)では、ネオン管の設備の工事は「ネオン工事」として、特種電気工事資格者でなければできません。どの資格が要るかは、建物が電気をどう受けているかで決まります。

電気事業法と電気工事士法は、建物の電気の設備を、低い電圧で電気を受ける一般用電気工作物と、それ以外の自家用電気工作物に分けています。一般用電気工作物の工事は第一種か第二種の電気工事士、自家用電気工作物の工事は第一種電気工事士が行います。

表3建物の電気の受け方と、工事に要る資格
  • 低い電圧で受ける(一般用電気工作物)

    電気の工事
    第一種または第二種電気工事士
    ネオン用の設備の工事
    第一種または第二種電気工事士
  • それ以外(自家用電気工作物)

    電気の工事
    第一種電気工事士
    ネオン用の設備の工事
    特種電気工事資格者(ネオン工事)

電気工事士法 第2条・第3条、電気工事士法施行規則 第2条の2、電気事業法 第38条によります。電気工事士法の自家用電気工作物は、最大電力500kW未満の需要設備などが対象です。建物がどちらに当たるかは、建物の管理者に確かめます。

法令・ルール:「ネオン工事」に当たる設備

電気工事士法施行規則は、自家用電気工作物の工事のうち、次の設備の工事を「ネオン工事」と定めています。ネオン用として設置される分電盤、主開閉器、タイムスイッチ、点滅器、ネオン変圧器、ネオン管とその附属設備です。ネオン工事は特殊電気工事とされ、特種電気工事資格者の認定を受けた人でなければ作業できません(電気工事士法 第3条第3項)。

図2ネオン管の看板の設備と、ネオン工事に当たる設備
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  1. 分電盤(ネオン用の主開閉器)ネオン用として設けた分電盤と主開閉器です。自家用電気工作物では、ネオン工事に当たる設備です。
  2. タイムスイッチ・点滅器点ける時間や点滅を決める装置です。ネオン用のものは、自家用電気工作物ではネオン工事に当たります。
  3. ネオン変圧器高い電圧をつくり、ネオン管を光らせます。
  4. 高い電圧の配線変圧器からネオン管の両端の電極へつなぎます。
  5. ネオン管曲げたガラスの管。両端に電極があります。
  6. 管の支え管を背板や壁から浮かせて、決まった位置に留めます。
  7. 透明な背板管と支えを取り付ける板です。壁に直接留める付け方もあります。

建物の中(左)と、外壁に付けたネオン管の看板(右)の模式図です。建物が自家用電気工作物の場合、ネオン用の分電盤・主開閉器・タイムスイッチ・点滅器・ネオン変圧器・ネオン管とその附属設備の工事が「ネオン工事」に当たります。変圧器の置き場所は、看板と建物で変わります。

特種電気工事資格者(ネオン工事)の認定は、電気工事士の免状を受けたあと、ネオン工事試験に合格するか、ネオン工事の実務を5年以上積んでネオン講習を修了すると受けられます(経済産業省 中部近畿産業保安監督部)。LEDネオンでも、電源のための配線を建物に新しく引く工事は、電気工事士法にもとづいて資格のある人が行います。

ネオン管の設備は、消防署への届出が要る地域があります

ネオン管の設備(ネオン管灯設備)は、火災予防条例で、設置の前に消防署へ届け出る決まりがある地域があります。届出の条件と期限は、地域で違います。

仙台市は、ネオン管灯設備は高い電圧で使われ、保守管理がよくないと重大な火災の危険につながるおそれがあるため、届出の制度があると説明しています。届出は、設置する場所を管轄する消防署に出します。

表4ネオン管灯設備の、消防署への届出の例
  • 東京消防庁

    届出が要る設備
    ネオン管灯設備(設備容量2kVA未満のものを除く)
    届け出る時期
    設置する7日前まで
  • 堺市

    届出が要る設備
    設備容量2kVA以上のネオン管灯設備
    届け出る時期
    設置(変更)する日の5日前まで
  • 仙台市

    届出が要る設備
    ネオン管灯設備(仙台市火災予防条例 第16条・第56条)
    届け出る時期
    設置や変更の前に、あらかじめ

2026年10月に、各消防のページで確かめた内容です。設備容量の単位 kVA は、キロボルトアンペアと読みます。ほかの地域は、その地域の消防に確かめます。

届出には、設備の概要や配置の図などを添えます(東京消防庁は、ネオン管灯設備の概要表などを挙げています)。工事を頼む会社と、届出の書類をどちらが用意するかを、見積の段階で決めておくと進めやすくなります。

点滅やネオンには、地域の決まりがあります

屋外に出すネオンは、原則として屋外広告物です。地域によっては、むき出しのネオン管や赤いネオン管、点滅する光を使えない場所や、面積にかかわらず許可が要る場所があります。

このサイトで27の地域の決まりを比べると、ネオンや点滅する光の扱いには、地域ごとの違いがありました。許可がいらない大きさの自分の店の看板でも、ネオンや点滅する照明を使うと、許可がいらない条件から外れる地域があります。

表5ネオン・点滅の看板の決まり(一部の地域)
  • 札幌市

    決まり
    禁止区域で許可なしに出せる自家用の看板は、電光板・ネオン・点滅する照明・回転灯を使わないもの
  • 仙台市

    決まり
    許可がいらない自家用の看板は、蛍光・発光・反射する塗料や材料、露出したネオン、点滅する電飾を使わないもの
  • 東京都

    決まり
    住居専用地域などでは、自家用でもネオン管は使えません
  • 八王子市

    決まり
    住居専用地域などでは、自家用でも電子看板・ネオン管・投影広告物を使えません
  • 京都市

    決まり
    点滅式の照明や、回転灯など光が動く照明は、市内全域で使えません
  • 岡山市

    決まり
    禁止地域で許可なしに出せる自家用の看板は、ネオン管・点滅する照明・回転灯を使わないもの
  • 熊本市

    決まり
    禁止地域では、露出したネオン管・赤色のネオン管と、電光表示装置・映像表示装置は使えません
  • 福岡市

    決まり
    屋外ビジョンなどの発光可変表示式広告物とネオンサインは、自家用でも面積にかかわらず許可が必要

このサイトの地域ごとのページで確かめた決まりの一部です(2026年10月時点)。

店の中に付けて、窓の内側から外へ見せるネオンの扱いも、自治体によって違います。窓の内側の表示の例は、ウインドウサインの記事で紹介しています。

オーダーは、図柄を「線」で考えるところから始まります

ネオンは、光の線で形を描く看板です。ロゴやイラストのような塗りの形は、輪郭をなぞるか、形の中心を1本の線で通すかで、見え方が変わります。付ける場所の写真と寸法、図柄のデータを用意して相談します。

図3図柄を、光の線に置きかえる
  • 元の図柄(塗りの形)

    ロゴやイラストは、色を塗った面で描かれていることがあります。光の線で表すには、面を線に置きかえます。

  • 輪郭をなぞる

    形のふちを光の線でなぞります。形がそのまま伝わる一方で線の数が増え、細かい部分は線どうしが近づきます。

  • 中心を1本の線で通す

    形の中心を1本の線で通します。すっきりした見え方になり、手書きの文字や線画に合います。

図柄を光の線にする考え方の模式図です。

ネオン看板のオーダーの流れ

  1. 1

    付ける場所と大きさを決める

    壁・窓・天井など、付ける場所の写真と寸法から、大きさと見る距離を決めます。屋内か屋外かも、ここで決めます。

  2. 2

    図柄を線にする

    ロゴや文字のデータをもとに、光の線で表す形を決めます。線と線が近すぎないか、文字が読めるかを、原寸の図で確かめます。

  3. 3

    ネオン管かLEDネオンか、色と電源を決める

    見せたい光、付ける場所、点ける時間から選びます。変圧器や電源の装置を置く場所も、あわせて決めます。

  4. 4

    決まりと届出を確かめる

    屋外なら屋外広告物の許可と地域の決まりを、ネオン管なら消防署への届出が要るかを確かめます。

  5. 5

    製作と取付、点灯の確認

    形をつくって取り付け、資格のある人が電気の工事をします。明るさ、点灯の時間、点滅の設定を確かめて引き渡します。

図柄のデータは、ロゴがあれば拡大しても崩れない形式(ベクター形式)のものが向いています。データがなくても、手描きの絵や写真から線を起こすことはできます。データの用意の仕方は、ロゴを看板にするときのデータの記事でも説明しています。

費用が決まる主な条件

  • 大きさと線の長さ:光の線が長いほど、管や覆いの材料と、形をつくる手間が増えます
  • 色の数:ネオン管は色ごとに管が分かれるため、色が多いほど部品が増えます
  • ネオン管か、LEDネオンか:材料、電源の装置、工事の内容が変わります
  • 背板と付け方:透明な背板に組むか、壁に直接留めるか、吊るすかで変わります
  • 付ける場所の工事:高い場所、屋外、電源の配線を新しく引く場合は、工事が増えます
  • 点灯の制御と手続き:タイマー・点滅器の有無、消防署への届出や屋外広告物の許可の要否

図柄と付ける場所が決まると、見積もりができます。見積もりの内訳と予算の考え方は、看板の費用の決まり方の記事で説明しています。

付け方は、壁・背板・窓の内側・吊り下げから選びます

ネオンは、壁に直接留める、透明な背板に付けて壁に掛ける、窓の内側に吊るす、天井から吊るす、の付け方が基本です。付け方で、見え方と、点検・掃除のしやすさが変わります。

図4ネオンの4つの付け方
  • 壁に直接留める

    壁に支えを付け、管や覆いを浮かせて留めます。壁の素材が背景になり、図柄と壁が一体に見えます。

  • 透明な背板に付ける

    アクリルなどの透明な板に図柄を組み、板ごと壁に掛けます。組んでから運べて、板ごと外せるので、掃除や点検の段取りも立てやすくなります。

  • 窓の内側に吊るす

    ガラスの内側に吊るして、外へ見せます。雨は当たりませんが、昼の外の明るさの中での見え方を確かめます。

  • 天井から吊るす

    ワイヤーなどで天井から吊るします。どの方向から見えるかと、吊り元の強さを確かめます。

正面から見た模式図です。

  • 窓ガラスの内側に並べた、色とりどりの文字のネオンサイン
    窓ガラスの内側に並べた、色とりどりの文字のネオンサイン(PEZ MAGIC 六本木)
  • フラスコなどの形をかたどった、ピンク色のネオンサイン
    店内の壁に取り付けた、フラスコなどの形をかたどったピンク色のネオンサイン(シーシャカフェ)

いずれもグリーンクロスグループが手がけた看板です。冒頭の写真(Francfranc)は、天井から吊るした例です。

写真のシーシャカフェのネオンは、文字を使わず、実験の器具のような形を線だけで描いています。打ち放しのような灰色の壁が背景になり、ピンクの線が浮かび上がって見えます。PEZ MAGIC は、黒い外壁の窓の内側に、色の違う文字を何行も重ねて見せています。

古いネオン看板は、直すか、LEDネオンに切り替えるかを選べます

古いネオン看板は、傷んだ管や変圧器を直して使い続ける方法と、LEDネオンなど別の光らせ方に切り替える方法があります。どちらにするかは、傷み具合と、これから使う年数で決めます。

ネオン管の設備を変えるときは、設置のときと同じく、消防署への届出が要る地域があります(仙台市・堺市は、設置と変更の届出を案内しています)。外した管には、水銀を封じたものもあります。直すか切り替えるかを決める前に、手続きと処分の段取りも確かめておきます。

LEDネオンへ切り替えるときの流れ

  1. 1

    いまの状態を写真で確かめる

    昼と夜の写真で、点かない箇所、ちらつく箇所、管の割れを確かめます。

  2. 2

    傷んでいる箇所を調べる

    管・変圧器・配線のどこに原因があるかを、資格のある人が調べます。

  3. 3

    直すか、切り替えるかを決める

    傷み具合と、これから使う年数から決めます。図柄をそのまま生かすかも、ここで決めます。

  4. 4

    外す設備の処分と、届出を決める

    外す管と変圧器の処分の方法と、消防署への届出が要るかを確かめます。

  5. 5

    付け替えと、点灯の確認

    資格のある人がLEDネオンの電源と配線をつなぎ、明るさ、点ける時間、点滅の設定を確かめます。

迷いやすいところと、長く使うための手入れ

屋内用の製品を外に出す、点滅を前提にデザインする、一部だけ点かないまま使い続ける、外した管をふつうのごみに出す。ネオン看板で迷いやすいのは、この4つです。点検では、割れ・点灯・支え・電源の装置を見ます。

  • 屋内用の製品を、屋外や雨のかかる場所に付ける:屋外に出すなら、屋外で使える製品か、防水の等級を仕様で確かめます
  • 点滅させる前提でデザインする:京都市のように、点滅式の照明を市内全域で使えない地域があります。点滅を使うかは、地域の決まりを見てから決めます
  • 一部だけ点かないネオンを、そのまま使い続ける:ネオン管は高い電圧で光らせる設備です。管・変圧器・配線のどこに原因があるかを、資格のある人に確かめてもらいます
  • 外したネオン管を、ふつうのごみに出す:青や緑のネオン管には、水銀を封じたものがあります。処分の方法は、処分を頼む先に確かめます

ネオン看板の点検で見る箇所

  • 管や樹脂の覆いに、割れ・欠け・変色がないか
  • 一部だけ暗い、ちらつく、点かない箇所がないか
  • 管の支えや取付金物に、ゆるみ・外れ・さびがないか
  • 変圧器・電源の装置と配線に、ほこり・水・傷みがないか
  • タイマーや点滅器の設定が、営業時間と地域の決まりに合っているか

看板の安全管理ガイドブック(2024年6月 第4版)は、照明の不点灯を、持ち主の日常点検の項目に挙げています。

夜に光る、福岡銀行の文字の看板
グリーンクロスグループが手がけた看板(福岡銀行)。文字のまわりの壁が白く光り、文字の形が浮かび上がって見えます。ネオンを使えない場所では、立体の文字を光らせる方法を選べる場合もあります。

よくあるご質問

ネオン管とLEDネオンは、何が違うのですか?

ネオン管は、ガラスの管に封じた気体を、ネオン変圧器の高い電圧で光らせます。LEDネオンは、基板に並べたLEDを樹脂で覆い、線のように光らせます。電気のしくみが違うため、工事の資格や届出、屋外で使う条件も変わります。

ネオン看板の工事に、資格は必要ですか?

建物の配線につなぐ工事には必要です。自家用電気工作物(最大電力500kW未満の需要設備など)のネオン管の設備の工事は「ネオン工事」で、特種電気工事資格者でなければできません。低い電圧で電気を受ける建物では、第一種か第二種の電気工事士が工事をします。

ネオン看板に、届出は必要ですか?

ネオン管の設備は、消防署への届出が要る地域があります。東京消防庁では、設備容量2kVA以上のネオン管灯設備を、設置する7日前までに届け出ます。屋外に出す場合は、屋外広告物の許可も確かめます。

ネオンサインは、自分で取り付けられますか?

建物の配線につなぐ工事は、資格のある人でなければできません。コンセントに差して使う屋内用の製品でも、高い場所に付けるときは、重さに耐える下地に留め、落ちないようにします。

ネオン管の色は、どうやって出しているのですか?

封じる気体と管の種類で決まります。透明な管にネオンガスを封じると赤、水銀とアルゴンを封じると青、緑の蛍光管に水銀とアルゴンを封じると緑になります(日本大百科全書)。

点滅するネオンにしてもいいですか?

地域によります。京都市は点滅式の照明を市内全域で使えないとしており、ほかにも点滅する照明を使うと許可がいらない条件から外れる地域があります。設置する場所の住所が分かれば、その地域の決まりを調べられます。

オーダーのとき、用意するものは何ですか?

付ける場所の写真と寸法、入れたい店名やロゴのデータ、屋内か屋外か、点ける時間が分かると、相談が進めやすくなります。ロゴのデータがなくても、手描きの絵や写真から相談できます。

古いネオン看板の一部が点かないのですが、直せますか?

原因が管・変圧器・配線のどこにあるかで、直し方が変わります。ネオン管の設備は高い電圧を使うため、資格のある人が原因を調べます。管の交換のほか、LEDネオンや別の光らせ方への切り替えも選べます。

参考にした資料

この記事について

全国看板施工・点検ナビ

運営:GREEN MEDIA(株式会社グリーンクロス グリーンメディア事業部)

監修:横田悠介(屋外広告士)

看板の製作・施工・点検・修理・撤去を、全国61拠点のネットワークで行っています。記事は、屋外広告士の監修のもとで作っています。記事の中の法令や自治体のルールは、国や自治体が公表している資料で確かめた内容で、使った資料は記事の最後に載せています。公開する前と、内容を直すときには、資料と照らし合わせて確かめています。写真は、グリーンクロスグループが手がけた看板と、グループの工場・施工の現場で撮影したものです。

ネオン看板のご相談は、付ける場所の写真からどうぞ。

ネオン看板も製作から取り付けまでご依頼を受けていて、内容に応じてグループの工場か協力会社で製作します。付けたい壁や窓の写真と、入れたい店名や絵があれば、ネオン管とLEDネオンのどちらが合うか、工事と届出の進め方をご案内します。古いネオン看板の修理や、LEDへの切り替えもご相談ください。

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