看板の費用は何で決まる?見積もりの内訳と、予算の考え方
看板の費用は、看板を作る費用、取り付ける費用、手続きや撤去などの費用の合計で決まります。同じ大きさの看板でも、素材・光らせるか・取付の高さで費用は大きく変わるため、設置場所の写真と条件をそろえて見積もりを取るのが確実です。
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- GREEN MEDIA(グリーンクロス)

この記事のポイント
- 01費用は「作る」「付ける」「手続き・撤去」の合計で決まります
- 02大きく変わるのは、大きさ・素材・光らせるか・取付の高さ
- 03見積書は、金額より先に「含まれる範囲」をそろえて比べます
- 04予算に合わせるときも、安全のために必要な補強や工程は削りません
相場を1つの金額で言えない理由
オーダーでつくる看板は、建物と使い方に合わせて1つずつ仕様を決める、いわば一品ものです。このページでは金額の目安ではなく、費用が決まるしくみを説明します。
インターネットで看板の相場を調べると、さまざまな金額が出てきます。けれども、その金額がどの大きさ・どの素材・どの取付の条件を前提にしているかが分からなければ、自分の看板の予算には置き換えられません。
たとえば同じ大きさの壁面看板でも、平らな板に印刷したものと、中に照明を入れた箱型のものとでは、使う材料も工程も違います。さらに、脚立で付けられる高さか、高所作業車が必要な高さかで、取付の費用も変わります。費用を左右する条件が分かれば、見積書を読み解くことも、予算に合わせて仕様を選ぶこともできるようになります。
ポイント:金額を知りたいときは
設置場所の写真と、希望する看板の種類・大きさが分かれば、条件をそろえたお見積りの進め方をご案内します。看板の種類が決まっていない段階でも、ご相談いただけます。
費用は、作る・付ける・手続きの3つでできています
見積書の項目の名前は会社によって違いますが、中身は「看板を作る費用」「看板を付ける費用」「手続きや撤去などの費用」の3つに分けられます。
作る費用
- デザイン・図面看板のデザインと、製作・取付のための図面。ロゴのデータを作り直すときはその作業も。
- 材料・加工表示面の板・骨組み・立体の文字などの材料と、切る・曲げる・溶接する・印刷するなどの加工。
- 照明の部品LEDや電源装置など。光らせない看板にはかかりません。
付ける費用
- 運搬工場から現場まで運ぶ費用。看板の大きさや現場までの距離で車両が変わります。
- 取付取付の作業の人数と時間。下地の補強が必要なときは、その作業も。
- 高所作業車・クレーン・足場高い場所や重い看板のときの機材。日数で計上されることが多い項目です。
- 電気工事電源の引き込みや配線。電気工事士の資格を持つ人が行う作業です。
手続き・撤去の費用
- 申請に必要な図面・手数料屋外広告物の許可などが必要なとき。手数料の額は自治体が決めています。
- いまある看板の撤去・処分架け替えのときの取り外し・運搬・処分。外壁の補修が要ることもあります。
看板の費用(お見積りの合計)
看板の種類や工事の内容によって、かからない項目もあります。金額の大小を表した図ではありません。
見積書の項目の分け方は会社によって違います。同じ「施工費」という名前でも、車両や撤去・処分、申請が含まれているかどうかが違うことがあります。施工の見積書の項目は、施工費用が変わる条件と見積書の見方で詳しく紹介しています。
費用を左右する、9つの条件
金額を大きく動かすのは、看板の大きさ・素材と加工・光らせるかどうか・取付の高さの4つです。そこに、数・取付面・作業の時間帯・撤去・申請や運搬の条件が加わります。
大きさ
大きくなるほど材料が増え、重さに合わせて骨組みや取付の金物も強くします。
素材と加工
板に印刷するか、立体の文字にするか。金属を曲げる・溶接するなど、工程が増えるほど手間がかかります。
光らせるか
照明の部品と電源装置、配線と電気工事が加わります。光らせ方によって部品も変わります。
数
同じ看板を何枚つくるか。図面や材料の手配をまとめられるため、1枚あたりの手間は変わります。
取付の高さと方法
脚立で届くか、高所作業車・クレーン・足場が要るか。機材と作業の人数が変わります。
取付面と補強
外壁の材質や下地によっては、看板を支えるための補強が必要になります。
作業の時間帯
商業施設の決まりや通行の多さで、営業時間外や夜間の作業になることがあります。
いまある看板の撤去
取り外し・運搬・処分に加え、外壁の穴の補修が要ることもあります。
申請と運搬
許可の申請に必要な図面や手数料、現場までの距離と運ぶ車両の大きさです。

高所作業車で、ビルの壁面の看板を取り付ける 
クレーン車で、看板の枠を吊り上げる 
ロープで壁面に降りて作業する
取付の高さや場所に合わせて、使う機材や作業の方法が変わります(いずれもグリーンクロスグループの施工の現場)。
このうち、あとから変わりやすいのは取付の条件です。外壁の下地の状態や、高所作業車を止める場所、歩道や車道を使う作業になるかどうかは、現地を見て初めて分かることもあります。写真で分かる範囲を最初に共有しておくと、見積の前提がはっきりします。
見積書は、金額より先に含まれる範囲を見ます
複数の見積書を比べるときは、合計の金額より先に「何が含まれているか」をそろえます。含まれる範囲が違う見積書どうしは、金額だけでは比べられません。
内訳
- 見るところ
- 製作・取付・車両・電気工事・撤去・申請・諸経費が分かれているか
- よくある違い
- 「一式」とだけ書かれていて、中身が分からない
含まれる範囲
- 見るところ
- デザイン、申請に必要な図面、いまある看板の撤去・処分、電気工事が入っているか
- よくある違い
- 合計が小さく見える見積書に、撤去や電気工事が含まれていない
現地の確認
- 見るところ
- 現地を確かめたうえでの見積か、写真や図面だけの見積か
- よくある違い
- 下地の補強や機材が、現地で初めて分かって変わる
仕様
- 見るところ
- 素材・厚み・照明・取付の方法が書かれているか
- よくある違い
- 同じ大きさでも、素材や照明の仕様が違う
作業の条件
- 見るところ
- 作業の時間帯、車両を止める場所、道路を使う手続きの要否
- よくある違い
- 夜間の作業や道路を使う手続きが別の扱いになっている
取付のあと
- 見るところ
- 点検や不具合への対応が、どう書かれているか
- よくある違い
- 記載がなく、取付のあとの対応が分からない
見積書の項目の名前と区分は会社によって違います。分からない項目は、何が含まれているかを確かめると比べやすくなります。
「一式」の項目は、それだけで問題があるわけではありません。ただ、含まれる作業を聞いておくと、あとから費用が変わったときに理由が分かります。見積の前提(どの条件で計算したか)が見積書に書かれているかも、あわせて確かめます。
見積を頼むときに伝えること
最初に伝える情報がそろっているほど、見積の前提がはっきりし、あとからの増減が少なくなります。分からない項目は、空けたままで構いません。
見積を頼むときに伝えること
- 設置場所の写真(建物の全体・取り付けたい位置・取付面の近く・周りの作業スペース)
- 看板の種類と、おおよその大きさ(分からなければ「通りの向こうから店名を読ませたい」などの目的でも)
- 光らせるかどうか(夜も見せたいか)
- ロゴや店名のデータ(あれば)
- 数(何か所・何店舗分か)
- 希望の時期と、動かせない日(開店日など)
- いまある看板の撤去が必要か
- 建物の持ち主や施設の承認が必要か
写真の撮り方は、現場写真の撮り方で4枚の撮り方を紹介しています。スマートフォンで撮った写真で十分です。

予算に合わせるときの考え方
予算に合わせるときは、看板全体を小さくする前に、仕様の組み合わせを見直します。ただし、安全のために必要な補強や工程は削りません。
- 光らせ方を選ぶ:表示面全体を中から光らせる内照式のほかに、外から照らす外照式や、光らせないつくりもあります
- 表し方を選ぶ:立体の文字にするか、平らな板に印刷するかで、材料と工程が変わります
- 表示面だけを替える:枠や照明、取付部に傷みがなければ、表示面だけを替えて使える場合があります
- いまある枠や支柱を使う:使えるかどうかは、取付部や基礎の状態を点検してから判断します
- まとめて発注する:多店舗では、仕様をそろえて時期をまとめると、図面や手配を共通にできます
補足:取付部の補強や点検は、長く安全に使うための部分です
看板の重さを支える取付部や、外壁の下地の補強は、見えないところで看板の安全を支えています。費用をかけるべきところと、抑えられる可能性があるところを、理由とあわせてご説明します。
長い目で見ると、点検・修理・撤去も費用に入ります
看板の費用は、取り付けたときで終わりではありません。点検、照明の交換、表示面の張り替え、いつかの撤去まで含めて考えると、仕様の選び方が変わります。
- 製作・取付最初にかかる費用です。電源装置を点検しやすい位置に置くなど、作るときの工夫で、あとの手間が変わります。
- 点検取付部のさびやゆるみ、照明の状態を確かめます。地域によっては、点検と報告が決められています。
- 修理・照明の交換点灯しない照明や電源装置の交換です。蛍光灯の看板は、LEDへの切り替えも考えます。
- 表示面の張り替え色あせや、店名・デザインの変更のときです。枠を使えれば、看板ごとの作り直しより工事が小さくなります。
- 撤去・架け替え閉店・移転・建て替えのときです。外壁の補修や、看板の除却の届出が必要になることがあります。
看板を使い続けるあいだにかかる費用の流れを示した模式図です。

税金の上では、看板は減価償却する資産になることがあります。看板の種類による耐用年数の違いや、少額の看板の扱いは、看板の耐用年数と減価償却にまとめました。
既製品の通販と、オーダーの看板の違い
スタンド看板や小さなプレートのように形が決まった既製品は、通販で選ぶと手軽です。建物に合わせた大きさ・取付・照明が必要な看板は、オーダーでつくります。
大きさ・形
- 既製品(通販)
- 決まった大きさ・形から選ぶ
- オーダー
- 設置場所に合わせて決める
表示の内容
- 既製品(通販)
- 文字や色を選んで入れられる商品もある
- オーダー
- ロゴ・色・書体を、建物と見せ方に合わせて決める
取付と照明
- 既製品(通販)
- 置く・掛けるだけで使える商品が中心
- オーダー
- 下地や電源を確かめて計画し、取り付ける
向く看板
- 既製品(通販)
- スタンド看板、小さなプレート、のぼりなど
- オーダー
- 壁面看板、立体の文字、光る看板、多店舗の看板
既製品や決まった形の看板は、グループの通販サイト「看板通販サインシティ(別のタブで開きます)」でもご注文いただけます。建物に合わせてつくる看板は、このサイトから写真1枚でご相談いただけます。
よくあるご質問
看板の見積もりは無料ですか?
ご相談・お見積りは無料です。設置場所の写真と、希望する看板の種類や大きさをお知らせください。看板の種類が決まっていない段階でもご相談いただけます。
看板の相場は、いくらくらいですか?
看板の費用は、大きさ・素材・光らせるか・取付の高さなどの組み合わせで大きく変わるため、条件の分からない相場の金額は予算の目安になりにくいのが実情です。設置場所の写真と希望をお知らせいただければ、条件をそろえたお見積りの進め方をご案内します。
写真だけで見積もりできますか?
看板の種類や取付の条件によっては、写真と寸法からお見積りをお出しできる場合があります。取付面の下地や作業の条件を現地で確かめる必要があるときは、現地を確認してから正式なお見積りにします。
見積もりのあとで、金額が変わることはありますか?
現地で初めて分かる条件(下地の補強が必要、高所作業車を止める場所がないなど)があると、仕様や作業の方法が変わり、金額が変わることがあります。見積の前提が見積書に書かれていると、変わったときの理由が分かります。
いまある看板の撤去も、一緒に見積もりできますか?
いまある看板の取り外し・運搬・処分も、あわせてご相談いただけます。撤去・処分・補修・届出のどこまでを含むかは、お見積りに明記します。閉店や移転のときは、外壁の補修や、許可を受けていた看板の除却の届出が必要になることもあるため、あわせて確かめます。
多店舗の看板をまとめて頼むと、何が変わりますか?
仕様をそろえて時期をまとめると、図面や材料の手配、工事の段取りを共通にできます。店舗ごとの建物の違いと、地域ごとの許可の基準も、まとめて確かめます。
この記事について
全国看板施工・点検ナビ
運営:GREEN MEDIA(株式会社グリーンクロス グリーンメディア事業部)
監修:横田悠介(屋外広告士)
看板の製作・施工・点検・修理・撤去を、全国61拠点のネットワークで行っています。記事は、屋外広告士の監修のもとで作っています。記事の中の法令や自治体のルールは、国や自治体が公表している資料で確かめた内容で、使った資料は記事の最後に載せています。公開する前と、内容を直すときには、資料と照らし合わせて確かめています。写真は、グリーンクロスグループが手がけた看板と、グループの工場・施工の現場で撮影したものです。




