ロゴを看板にするには?4つの表し方と、用意するデータ
ロゴを看板にする方法は、板に印刷やシートで表す「平面」、マークや文字を形どおりに作る「立体」、中から光らせる「光る看板」、金属などに刻む「プレート」の4つです。どの方法でも、拡大しても輪郭が崩れないベクター形式のデータがあると、きれいに仕上がります。
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- GREEN MEDIA(グリーンクロス)

この記事のポイント
- 01表し方は「平面」「立体」「光る」「プレート」の4つ
- 02データは、拡大しても崩れないベクター形式(AI・EPS・SVG、ベクターで書き出したPDF)が基本
- 03色はDIC・PANTONEなどの色番号で指定し、素材ごとの見本で確かめます
- 04多店舗では、余白・縦組み・1色の版などの決まりがあると看板がそろいます
ロゴを看板にする、4つの表し方
ロゴは「平面に印刷する」「立体にする」「光らせる」「プレートにする」の4つの方法で看板にできます。見せたい距離と、昼と夜のどちらの見え方を大事にするかで選びます。
平面(印刷・シート)
アルミ複合板などの平らな板に、インクジェットで印刷したり、色のシートを切って貼ったりします。色の数が多いロゴや、写真を入れたいときにも向いています。
架空のロゴで描いた模式図です。
平面(印刷・シート)
- 見え方
- 色の数が多いロゴも、そのまま表せる
- 夜の見え方
- 照明を当てなければ暗くなる
- 向いている場所
- 店舗の正面、ロードサイドの看板、窓ガラス
立体(箱文字・切り文字)
- 見え方
- 影ができ、遠くからも形が分かる
- 夜の見え方
- 光らせる・照らす・光らせないを選べる
- 向いている場所
- 外壁の社名、エントランス、ショールーム
光る(内照式・発光)
- 見え方
- 夜の目印になる
- 夜の見え方
- ロゴや表示面が光る
- 向いている場所
- 夜も営業する店、道路から見せる看板
プレート(彫る・刷る)
- 見え方
- 近くで見たときの質感が出る
- 夜の見え方
- 照明は別に考える
- 向いている場所
- 建物の入口、受付、部屋の入口
一般的な傾向です。実際は、ロゴの形・大きさ・素材・取付の条件で変わります。

青い外壁に、立体の文字で店名を入れた看板(TRIAL GO) 
夜に光る、文字の看板(福岡銀行) 
看板とガラス面の表示が入った店舗(ピタットハウス)
いずれもグリーンクロスグループが手がけた看板です。
まずは、拡大しても崩れないデータを用意します
看板は、名刺やWebサイトよりずっと大きく拡大して作ります。ロゴは、拡大しても輪郭が崩れない「ベクター形式」のデータがあると、看板の大きさに合わせてきれいに作れます。
ラスター形式(JPG・PNGなど)
小さな点(画素)の集まりでできています。大きく拡大すると、輪郭が階段のようにギザギザになり、看板の大きさでは粗さが目立ちます。
ベクター形式(AI・EPS・SVGなど)
点と線(曲線)の情報でできています。どれだけ拡大しても輪郭がなめらかなままなので、看板の大きさに合わせて、切り抜きや印刷のデータを作れます。
AI・EPS
- 種類
- ベクター
- 看板での使いやすさ
- そのまま、切り抜きや印刷のデータに使いやすい
SVG
- 種類
- ベクター
- 看板での使いやすさ
- そのまま使えることが多い
PDF
- 種類
- ベクターか画像(中身による)
- 看板での使いやすさ
- ベクターで書き出したものなら使いやすい。画像を貼っただけのPDFは、画像と同じ扱いになる
JPG・PNG
- 種類
- ラスター(画像)
- 看板での使いやすさ
- 大きな看板にするときは、ベクター形式に作り直してから使うのが一般的
AI は Adobe Illustrator の形式です。お手元のデータの形式が分からなくても、そのままお送りください。
ロゴのデータを渡すときに確かめること
- ベクター形式のデータか(AI・EPS・SVG、ベクターで書き出したPDF)
- 文字はアウトライン化(図形にする処理)してあるか
- 色の指定(DIC・PANTONEなどの色番号)があるか
- 横組み・縦組み・1色の版など、使い分けの形があるか
- ロゴの中に写真や画像を使っているなら、その画像も一緒にあるか
- ロゴの使い方の決まり(余白・小さくするときの限度)があるか
データがないとき
ロゴのデータが手元にないときも、名刺や印刷物、いまの看板の写真などから、ロゴの形を作り直して進める方法があります。作り直した形は、元のロゴと見比べて確かめることが大切です。まずは、お手元にあるものでご相談ください。
色は、色番号で指定するとずれにくくなります
画面で見る色と、塗装・シート・印刷で表せる色は同じではありません。DICやPANTONEなどの色番号で指定し、素材ごとの見本で確かめると、ブランドの色に近づけられます。
塗装
- 色の合わせ方
- 色番号に合わせて、塗料の色をつくる
- 気をつけること
- 金属の箱文字やパネルの色に。つやの有無でも見え方が変わる
カッティングシート
- 色の合わせ方
- シートの色の中から、近い色を選ぶ
- 気をつけること
- 選べる色の数に限りがある
印刷(インクジェット)
- 色の合わせ方
- 印刷の色で、色番号に近づける
- 気をつけること
- 色の数が多く、写真やグラデーションも刷れる。表面にラミネートフィルムを貼ると、紫外線や傷から印刷を守れる
光を通す板・シート
- 色の合わせ方
- 点灯したときの色を、見本で確かめる
- 気をつけること
- 昼に見る色と、光らせたときの色が違って見える
ポイント:色は、実物の見本で確かめます
画面や紙の上で見る色は、実際の看板の色とは違って見えることがあります。塗装の見本、シートの見本、試し刷りなど、実物で色を確かめてから製作に進むと、思っていた色と違う、という行き違いを防げます。光る看板は、点灯した状態での見え方も確かめます。

立体にするときは、細い線と小さな文字に気をつけます
箱文字や切り文字にすると、細い線や小さな文字は、作れる大きさや強さに限りが出ます。看板の大きさに合わせて、線の太さや文字の間隔を調整することがあります。
そのまま立体にした例
名刺では読める細い線や小さな文字も、立体にすると折れやすくなったり、離れて見ると線がつぶれて読みにくくなったりします。
太さと間隔を整えた例
ロゴの印象を変えない範囲で線を少し太くしたり、文字の間隔を広げたりすると、遠くからも形が分かり、丈夫に作れます。
光らせる箱文字は、文字の中に照明(LED)を入れるため、細すぎる部分は光らせにくくなります。ロゴの一部だけを立体にして、細かい部分は平面で表す、という組み合わせもできます。

社屋の外壁に取り付けた、ロゴと社名の看板(モトムラ) 
犬と猫の形の装飾と、店名の立体の文字を組み合わせた入口(DOGGY'S ISLAND)
いずれもグリーンクロスグループが手がけた看板です。
光らせるなら、昼と夜の両方で見え方を決めます
ロゴを光らせる方法は、箱型の看板の表示面にロゴを入れて中から光らせる方法と、ロゴや文字そのものを光らせる方法に分かれます。昼の見え方と夜の見え方の両方で決めるのがポイントです。
- 箱型の看板(内照式):光を通す表示面にロゴを入れ、中の照明で光らせます。表示面全体が明るくなります
- ロゴだけが光るつくり:表示面の地を光を通さない色にして、ロゴの部分だけを光らせます
- 発光する箱文字:ロゴや文字そのものを、正面や側面、壁側から光らせます
- 外から照らす(外照式):スポットライトなどで、平面や立体のロゴを照らします
- LEDネオン:LEDを樹脂で覆った線状の照明で、ロゴの線をなぞるように光らせます

夜に光る、建物の上部と壁面の看板(WONDER LAND) 
夜に金色に光る、入口の上の店名の看板(肉の匠 将泰庵)
いずれもグリーンクロスグループが手がけた看板です。
付ける場所ごとに、ロゴの見せ方を変えます
遠くから見る外壁やポールの看板ではロゴを大きく、近くで見るエントランスや受付では素材の質感を生かして、と見る距離で見せ方を変えます。
外壁・建物の高い位置遠くから見える位置に、ロゴと社名を大きく入れます。立体の文字や光る文字にすると、夜も見せられます。
ポール・自立看板道路を走る車から見つけてもらう看板です。ロゴを大きく、色をはっきりさせると目印になります。
エントランス・館内近くで見るため、ロゴの細かな形や素材の質感が伝わります。プレートや切り文字がよく合います。
窓ガラスガラス面には、カッティングシートでロゴを貼る方法があります。外からの見え方と、店内からの見え方を確かめて貼ります。
カードの写真は、いずれもグリーンクロスグループが手がけた看板です(ホテルマイステイズ・GooDay・快活CLUB・ピタットハウス)。
どの場所でも、ロゴの大きさは見る距離から考えます。公共施設の案内表示のガイドラインでは、和文の文字の高さの目安を、見る距離が10mなら40mm以上、20mなら80mm以上としています。社名の文字の大きさを先に決めてからロゴの大きさをそろえると、全体のつり合いがとれます。距離からの計算は、看板の文字の大きさの計算で試せます。
多店舗やロゴの変更では、使い方の決まりをつくります
店舗が増えたり、ロゴを新しくしたりするときは、余白・横組みと縦組み・1色の版・小さくするときの限度などの決まりがあると、全国の看板の見え方がそろいます。
- ロゴのまわりの余白ロゴのまわりに、ほかの文字や絵を入れない余白をとります。看板の端や、隣の表示との間隔の目安にもなります。
- 横組みと縦組み横長の看板には横組み、袖看板やポールの縦長の看板には縦組み、というように、看板の形に合わせた形を用意しておきます。
- 1色の版白い地に濃い色、濃い地に白、の1色で表す形も決めておくと、プレートやシート、光る看板でもロゴがぶれにくくなります。
- 小さくするときの限度これより小さくすると形がつぶれる、という限度を決めておきます。小さなプレートや案内表示をつくるときの目安になります。
架空のロゴで描いた模式図です。決まりの中身は、ブランドごとに違います。
ロゴを新しくするとき(CI変更)
- 1
全店の看板を確かめる
店舗ごとに、看板の種類・大きさ・取付方法・設置した時期を、写真と寸法で確かめます。
- 2
替え方を決める
表示面だけを替えて使える看板と、看板ごと替える看板を分け、新しいロゴに合わせた図面をつくります。
- 3
時期をそろえて替える
店舗ごとの許可や工事の日程を調整し、できるだけ時期をそろえて替えます。
- 4
古い看板を撤去・処分する
外した看板の処分や、外壁の補修(原状回復)の範囲も、建物の持ち主と確かめておきます。許可を受けて表示していた看板を撤去したときは、自治体への除却の届出が必要とされていることが多くあります。
依頼するときに伝えること
ロゴのデータ、色の指定、設置場所の写真、大きさの希望、光らせるかどうか、数と時期が分かると、合う表し方と見積もりをご案内しやすくなります。
ご相談のときにお知らせいただきたいこと
- ロゴのデータ(なければ名刺・印刷物・写真)
- 色の指定(色番号があれば)
- 設置したい場所の写真(建物全体・取り付けたい位置)
- 大きさの希望、または見せたい距離
- 光らせたいかどうか、夜の営業の有無
- 店舗の数と、取り付けたい時期
分からない項目があっても構いません。分かる範囲でお知らせください。
よくあるご質問
JPGやPNGのロゴしかありません。看板にできますか?
看板にすることはできます。小さな画像をそのまま拡大すると輪郭が粗くなるため、看板の大きさに合わせて、ロゴの形をベクター形式に作り直してから製作するのが一般的です。名刺や印刷物、写真しかない場合も、まずはお手元にあるものでご相談ください。
ロゴの色は、正確に再現できますか?
塗装・シート・印刷で、表せる色の範囲や合わせ方が違います。色番号(DIC・PANTONEなど)の指定があれば、それに合わせて素材と方法を選びます。塗装やシートの見本、試し刷りなど、実物で色を確かめてから製作に進むと、思っていた色との違いを防ぎやすくなります。光る看板は、点灯したときの見え方も確かめておくと安心です。
ロゴマークだけを立体にできますか?
できます。ロゴマークだけを箱文字や切り文字にして、社名は平面で表す、といった組み合わせもあります。見る距離とご予算に合わせてご提案します。
細い線や小さな文字も、立体にできますか?
看板の大きさと素材によって、作れる線の太さや文字の大きさに限りがあります。ロゴの印象を変えない範囲で、線の太さや文字の間隔を調整することをご提案する場合があります。
全国の店舗のロゴを、一度に新しくできますか?
店舗ごとの看板の種類・大きさ・取付方法を確かめたうえで、表示面だけを替えるか看板ごと替えるかを決め、古い看板の撤去まで含めて計画します。全国の店舗の看板を、まとめてご相談いただけます。
ロゴだけの看板にも、許可は必要ですか?
屋外に表示する看板は、文字のないロゴだけの看板でも、原則として自治体の屋外広告物条例の対象です。許可がいらない大きさの目安や申請先は地域ごとに違うため、設置場所から確かめてご案内します。
参考にした資料
この記事について
全国看板施工・点検ナビ
運営:GREEN MEDIA(株式会社グリーンクロス グリーンメディア事業部)
監修:横田悠介(屋外広告士)
看板の製作・施工・点検・修理・撤去を、全国61拠点のネットワークで行っています。記事は、屋外広告士の監修のもとで作っています。記事の中の法令や自治体のルールは、国や自治体が公表している資料で確かめた内容で、使った資料は記事の最後に載せています。公開する前と、内容を直すときには、資料と照らし合わせて確かめています。写真は、グリーンクロスグループが手がけた看板と、グループの工場・施工の現場で撮影したものです。




