看板のリニューアル。表示面だけ替えるか、看板ごと替えるか
看板のリニューアルには、いまの看板の枠を生かしてシートや面板だけを替える方法と、看板ごと替える方法があります。どちらにするかは、枠・照明・取付部の状態と、新しい表示の大きさや形で決まります。表示の内容や大きさを変えるときは、地域によって、工事の前に変更の許可が必要です。
- 更新日
- 公開日
- 運営
- GREEN MEDIA(グリーンクロス)

この記事のポイント
- 01看板のリニューアルは、シートの張り替え・面板の交換・看板ごとの交換の3つから選びます
- 02枠・照明・取付部に傷みがなければ、表示面だけを替えて使える場合があります
- 03表示の内容や大きさを変えるときは、地域によって、工事の前に変更の許可が必要です
- 04多店舗では、切り替えの日から逆算して、店舗ごとの替え方を仕分けます
看板を替えるきっかけは、主に4つです
社名・ロゴの変更、業態や扱う商品の変更、看板の傷み、居抜きの物件への入居が、看板を替える主なきっかけです。きっかけによって、急ぐことと先に確かめることが変わります。
社名・ロゴの変更
- よくある状況
- 切り替えの日が決まっていることが多い
- 先に確かめること
- 看板の数と形、新しいロゴの比率と色
業態・商品の変更
- よくある状況
- 看板の文字や写真を替えたい
- 先に確かめること
- 表示の大きさや形を変えるか、手続きが要るか
看板の傷み
- よくある状況
- 色あせ・割れ・さび・照明の不具合
- 先に確かめること
- 枠・取付部・照明の状態、表示面だけで直せるか
居抜きの物件
- よくある状況
- 前の店の看板が残っている
- 先に確かめること
- 骨組みや照明の傷み、使い続けられるか
きっかけが重なることもあります。たとえば社名の変更にあわせて、照明をLEDに替えることもできます。
居抜きの物件で前の店の看板が残っている場合は、骨組みや照明に傷みがなければ、表示面だけを替えて使える場合があります。取付部のさびやゆるみは見た目では分かりにくいため、使い続ける前に状態を確かめます。

替え方は、シート・面板・看板ごとの3つ
いまの看板の枠を生かすなら、表示面のシートを張り替えるか、面板を交換します。枠や取付部が傷んでいるとき、形や大きさを変えたいときは、看板ごと替えます。
シートを張り替える
面板はそのままで、表示のシートを張り替えます。カッティングシートや、インクジェットで出力したシートを使います。平らな看板で使える方法です。
面板を交換する
枠と照明は生かして、表示面の板を新しいものに替えます。内照式の看板では、光を通す面板を替えます。
看板ごと替える
古い看板を外し、新しい看板を取り付けます。形や大きさを変えたいとき、枠や取付部が傷んでいるときの方法です。
壁に付けた看板を正面から見た模式図です。緑色の文字と明るい面が新しくする部分、薄い灰色で描いたもの(点線を含む)が外す部分です。
シートの張り替え
- 範囲
- 表示のシート
- 向いているとき
- 平らな看板で、面板がしっかりしている
- 確かめること
- 古いシートをはがした跡、面板の傷み
面板の交換
- 範囲
- 面板
- 向いているとき
- 枠と照明がしっかりしていて、表示の大きさを変えない
- 確かめること
- 枠の寸法、面板の外し方、照明の状態
看板ごとの交換
- 範囲
- 看板全体
- 向いているとき
- 形や大きさを変える、枠や取付部が傷んでいる
- 確かめること
- 取付部と外壁の状態、撤去と処分の範囲、手続き
一般的な傾向です。実際は、看板のつくりと設置場所で変わります。

作業場の床に広げた、大きな看板のシートを仕上げるスタッフ 
大判プリンターから出力した面材を確かめるスタッフ
いずれもグリーンクロスグループの工場・作業場の写真です。

表示面だけで済むかは、枠・照明・取付部で決まります
表示面だけを替えて使えるのは、枠・照明・取付部に傷みがない場合です。見えないところの傷みを見落とすと、表示を新しくしたあとに作り直しになることもあります。
- 表示面色あせ・割れ・はがれ。新しい表示が、いまの枠に同じ大きさで収まるか。
- 枠(本体)さび・ゆがみ・すき間。内照式の看板では、中に水が入った跡がないか。
- 照明と電源の装置点灯のむらやちらつき。蛍光灯の看板は、LEDへの切り替えもあわせて考えます。
- 取付部ボルトや金具のさび・ゆるみと、外壁の下地の傷み。
- 配線外壁を通る配線の傷みと、配線が通るすき間の防水。
壁に付けた内照式の看板を、正面(左)と横(右)から見た模式図です。
東京都の安全点検報告書では、基礎部・上部構造、支持部、取付部、表示部、照明装置などに分けて点検します。表示を替える前に点検しておくと、見えないところの傷みを、工事の前に見つけられます。仙台市のように、表示の内容を変えるときにも点検を求めている地域もあります。
ポイント:表示面の交換は、点検とあわせると段取りが減ります
高所作業車を使う看板は、表示面を替える工事と点検を同じ時期に行うと、作業車の手配や現場の段取りを一度で済ませやすくなります。
表示を変えるときは、地域の手続きを先に確かめます
許可を受けて出している看板の表示・大きさ・形を変えるときは、地域によって、工事の前に変更の許可を受けます。表示の内容を変えないシートの張り替えなど、維持管理のための変更は申請がいらない地域もあります。
法令・ルール:京都市の例:意匠を変えるときは、工事の前に変更の許可
京都市の手引きでは、許可を受けた屋外広告物の規模・形態・意匠を変えるときは、変更の工事の前までに許可を受けることとしています。一方、再塗装や、表示の内容を変えないフィルムの張り替え、取付金具の更新などの修繕、安全のための補強は、変更の申請はいりません。変更の許可を受けても、許可の満了日は変わりません。
- 東京都:許可を受けた広告塔・広告板などは、継続のときだけでなく、変更の許可を受けるときにも安全点検報告書を出します
- 神戸市:手続きの種類に変更の申請があります。看板を撤去したときは、除去したあとの現況写真を付けて広告物等除却等届を出します
- 看板を撤去したとき:許可を受けて表示していた看板を撤去したときは、除却の届出が必要とされていることが多くあります
手続きの要否と出し方は、地域ごとに違います。表示を変える看板が多い場合は、工事の前に店舗ごとの手続きを確かめておくと、切り替えの日程に間に合わせやすくなります。設置場所の住所が分かれば、手続きを確かめてご案内します。
多店舗の看板は、切り替えの日から逆算して進めます
社名やロゴの変更は、切り替えの日が決まっていることが多くあります。全店舗の看板の調査、替え方の仕分け、地域ごとの工程を、その日から逆算して組みます。
- 1
全店舗の看板を調べる
看板の種類・寸法・設置状況・許可の有無を、店舗ごとに確かめて一覧にします。
- 2
替え方を仕分ける
表示面の交換で済む店舗と、看板ごと替える店舗に分けます。照明をLEDに替えるかどうかも、ここで決めます。
- 3
仕様をそろえる
新しいロゴの比率や色、余白の取り方をそろえ、店舗ごとの寸法に合わせて図面を調整します。
- 4
手続きと工程を組む
地域ごとの手続きの要否と日数を見込み、切り替えの日から逆算して、製作と施工の工程を地域ごとに組みます。
- 5
古い看板を外し、記録を残す
古い看板の撤去と、処分や外壁の補修の範囲を確かめて進め、切り替えたあとの写真を店舗ごとに残します。

緑色の看板とガラス面の表示が入った店舗(ピタットハウス) 
白い看板とガラス面の表示が入った店舗(ピタットハウス)
いずれもグリーンクロスグループが手がけた看板です。同じブランドでも、建物によって看板の形や使い方が違うため、店舗ごとに寸法を確かめます。
全国の店舗の看板の切り替えは、ひとつの窓口でご相談いただけます。切り替えの日から逆算して、全店舗の看板の調査、表示面の交換と看板ごとの交換の仕分け、地域ごとの工程までを含めた進め方をご提案します。
よくあるご質問
社名が変わったら、看板は全部作り直しですか?
全部を作り直すとは限りません。枠・照明・取付部に傷みがなく、新しい表示が同じ大きさに収まれば、表示面のシートや面板だけを替えて使える場合があります。看板の状態を確かめてご提案します。
表示面だけを替えるときも、許可の手続きは要りますか?
地域によって違います。たとえば京都市では、意匠(表示)を変えるときは工事の前に変更の許可を受け、表示の内容を変えないフィルムの張り替えは変更の申請がいりません。設置場所の決まりを確かめてご案内します。
古い看板の撤去も、一緒に頼めますか?
古い看板の取り外しから新しい看板の取り付けまで、あわせてご相談いただけます。撤去・処分・補修・届出のどこまでを含むかは、お見積りに明記します。
居抜きの店舗の看板は、続けて使えますか?
骨組みや照明に傷みがなければ、表示面だけを替えて使える場合があります。取付部のさびやゆるみ、照明の状態を確かめたうえでご提案します。
リニューアルは、どのくらい前に相談すればよいですか?
切り替えの日や開店の日が決まっているときは、手続きと製作の日数を見込んで、早めにご相談ください。多店舗の切り替えは全店舗の看板の調査から始まるため、日程が決まった時点でのご相談をおすすめします。
多店舗の看板を、同じデザインでそろえられますか?
ロゴの比率・色・余白などの決まりをそろえておくと、建物の寸法が店舗ごとに違っても、看板の見え方をそろえやすくなります。地域ごとの許可の基準で大きさが変わる場合もあるため、店舗ごとに確かめてご案内します。
参考にした資料
- 京都市「屋外広告物 許可申請の手引き」(令和8年10月改訂)(別のタブで開きます)変更の許可と、変更の申請がいらない維持管理
- 東京都都市整備局「屋外広告物の安全管理義務」(別のタブで開きます)継続・変更の許可を申請するときの点検の報告
- 東京都都市整備局「屋外広告物安全点検報告書(第2号様式)」(別のタブで開きます)令和8年4月1日から使用。様式の名前は「屋外広告物安全点検報告書」。点検する部位の分け方
- 東京都都市整備局「屋外広告物のしおり等」(令和8年7月)(別のタブで開きます)安全点検報告書が必要な広告物(広告塔・広告板など)
- 神戸市「屋外広告物条例のしおり」(2026年4月)(別のタブで開きます)手続きの種類(変更申請)と、撤去のときの広告物等除却等届
- 仙台市「屋外広告物の安全点検制度について」(別のタブで開きます)表示の内容を変えるときの点検
この記事について
全国看板施工・点検ナビ
運営:GREEN MEDIA(株式会社グリーンクロス グリーンメディア事業部)
監修:横田悠介(屋外広告士)
看板の製作・施工・点検・修理・撤去を、全国61拠点のネットワークで行っています。記事は、屋外広告士の監修のもとで作っています。記事の中の法令や自治体のルールは、国や自治体が公表している資料で確かめた内容で、使った資料は記事の最後に載せています。公開する前と、内容を直すときには、資料と照らし合わせて確かめています。写真は、グリーンクロスグループが手がけた看板と、グループの工場・施工の現場で撮影したものです。




