カッティングシートの看板と文字入れ。屋外での持ち・貼り方と、頼むときの費用の決まり方
店のガラスやシャッター、看板の板に、店名や営業時間を入れたいとき。カッティングシートは、色のシートを文字の形に切り抜いて貼る方法で、単色の文字やロゴをくっきり見せられます。屋外には屋外用のシートを選び、手の届く所の小さな文字なら自分でも貼れます。大きな文字・高い所・ガラスの外側・古いシートの貼り替えは、デザインから貼り付けまで、看板会社に頼むのが確かです。
- 更新日
- 公開日
- 運営
- GREEN MEDIA(グリーンクロス)

この記事のポイント
- 01カッティングシートは、色のついた塩ビのシートを、文字や図形の形に切り抜いて貼る表示です。写真やグラデーションは、印刷のシートで表します
- 02貼る場所で、選ぶシートが変わります。屋外の看板には屋外用、光る看板の面には光を通す透過のシート、ガラスの目隠しにはすりガラス調を使います
- 03屋外での持ちは、製品と場所で変わります。3Mのカタログの屋外用のシートは、約5年・約8年(品番で短いものもある)の予想で、保証ではありません
- 04文字のデータは、アウトライン化した線のデータで作ります。細すぎる線や小さすぎる文字は、切ることも、余分なシートをはがすことも難しくなります
- 05大きな文字・高い所・ガラスの外側・古いシートの貼り替えは看板会社へ。グリーンクロスは、デザインから貼り付け・貼り替えまで、全国の店舗の表示をまとめてお受けします
カッティングシートは、色のシートを文字の形に切り抜いて貼る表示です
カッティングシートとは、色のついた塩化ビニルのシートを、文字や図形の形に切り抜いて貼る表示のことです。1色につき1枚のシートを使うため色が安定し、文字のまわりに地が残りません。写真やグラデーションは、インクジェットで印刷したシートで表します。
店名や営業時間を、看板の板やガラス、シャッターに入れる方法の一つが、カッティングシートです。台紙に付いた色のシートを、カッティングマシン(シートを切る機械)で文字の形に切り、まわりの余分なシートをはがして、文字だけを貼る面へ移します。こうして切り抜いた文字は、「切り文字」とも呼ばれます。
文字の形に切る
台紙の上のシートを、データの線に沿って、カッティングマシンの刃で切ります。
余分なシートをはがす
文字のまわりの余分なシートをはがし、台紙の上に文字だけを残します。細かい所は、先のとがったピンセットを使います。
転写シートで移す
透明の転写シート(アプリケーションシート)を文字の上から重ねてこすり、台紙をはがします。文字は、並びを保ったまま転写シートの側に移ります。
貼る面に貼る
転写シートごと貼る面に貼り、上から押さえて密着させてから、転写シートをゆっくりはがします。
上は正面、下は切り口を大きくした断面の模式図です。緑がシート、薄い黄色がのり、白が台紙、薄い青が転写シートとガラスです。
作り方
- カッティングシート
- 色のシートを、文字や図形の形に切り抜く
- 印刷のシート
- 白などのシートに、インクジェットで刷る
色
- カッティングシート
- 1色につき1枚のシート。色が安定する
- 印刷のシート
- フルカラーで刷れる
写真・グラデーション
- カッティングシート
- 表せない
- 印刷のシート
- 表せる
文字のまわり
- カッティングシート
- 地が残らず、ガラスなら向こうが見える
- 印刷のシート
- シートの地ごと貼る。形に切ることもできる
屋外での色の持ち
- カッティングシート
- シートの種類で決まる
- 印刷のシート
- インクとラミネートの組み合わせで差が出る
向く表示
- カッティングシート
- 店名・ロゴ・営業時間などの文字
- 印刷のシート
- 写真・イラスト・色の多いロゴ
グリーンクロスの看板製作の資料(表示方法の比べ)をもとにした一般的な特徴です。背景は印刷、文字はカッティングシートと、組み合わせることもできます。
色の多いロゴや写真を入れるなら、印刷のシートに、表面を守るラミネートを重ねます。3Mは、ラミネートフィルム(8428G)について、紫外線からグラフィックを守り、インクの脱落を防ぐとしています。単色の店名や営業時間なら、カッティングシートが向いています。
中川ケミカルは、「カッティングシート」を同社が商標登録している名前とし、今では一般的な名前として広まっているとしています(ミスミの通販に載っている同社の説明)。3Mは、同じ種類のシートを「マーキングフィルム」と呼びます。どちらも、主に塩化ビニル樹脂のフィルムの裏に、のりが付いたシートです。
なお、「切り文字」は、アクリルや金属の板から切り出した、厚みのある文字を指すこともあります。立体の文字の看板は、箱文字・切り文字の記事で紹介しています。
貼る場所ごとに、選ぶシートと気をつけることが変わります
カッティングシートは、看板の板、光る看板の表示面、ガラスの窓や扉、室内の壁、シャッター、テント、車に貼れます。屋外には屋外用、光る面には光を通す透過のシートを選び、ガラスは熱割れ、シャッターは開け閉めと持ち主の承諾を先に確かめます。
- 看板の板アルミ複合板やアクリルの板に、屋外用のシートで店名やロゴを入れます。
- 光る看板の表示面内側から光る看板の面には、光を通す透過のシートを貼ります。
- ガラスの窓・扉外側にも内側にも貼れます。内側に貼るなら、外から読める向きに作ります。
- 上の階の窓2階より上の店や事務所の場所を、通りから知らせます。上の階の窓の表示に、決まりを設けている地域もあります。
- シャッター閉めている時間にも、店名や営業時間を通りに見せられます。開け閉めで巻き取られる面に貼ります。
- 車社用車の社名やロゴ。窓に貼れる場所などに、決まりがあります。
店の正面と車を見た模式図です。室内の壁やガラスの間仕切り、テントの生地にも貼れます(表2)。
看板の板(アルミ複合板・アクリル)
- 選ぶシート
- 屋外なら屋外用
- 気をつけること
- 板の表面のほこりと油分を取ってから貼る
光る看板の表示面
- 選ぶシート
- 光を通す透過のシート
- 気をつけること
- 点灯したときの見え方
ガラスの窓・扉
- 選ぶシート
- 文字は屋外用か屋内用、目隠しはすりガラス調
- 気をつけること
- 熱割れのおそれ。外側に貼るか、内側に貼るか
室内の壁・ガラスの間仕切り
- 選ぶシート
- 屋内用も使える
- 気をつけること
- 平らな面か。はがすときに面を傷めないか
シャッター
- 選ぶシート
- 屋外用
- 気をつけること
- 開け閉めで巻き取られる面。持ち主や管理会社の承諾
テントの生地
- 選ぶシート
- テント用のシート
- 気をつけること
- ふつうのシートは、生地の可塑剤でふくれることがある
車
- 選ぶシート
- 屋外用
- 気をつけること
- 窓に貼れる場所と、ナンバープレートを覆わない決まり
メーカーの資料とグループの通販サイトの説明をもとにした一般的な目安です。製品ごとに、貼れる面と使える場所が違います。
貼る面の材質によっては、のりがつきにくいものもあります。3Mのカタログは、硬質塩ビ・アクリル・FRPは経験的には問題ないようだとする一方、ポリエチレン・ポリプロピレン・フッ素樹脂などは十分な接着力が得られないとして、貼ることをすすめていません。テントの生地にふつうのシートを貼ると、生地から浮き出る可塑剤(やわらかくする成分)でふくれることがあるため、テント用のシートを使います(テント看板の記事)。
ガラスは、熱割れと貼る向きを先に確かめます
3Mのカタログは、屋外に面したガラスにフィルムを貼るときは、あらかじめ熱割れに注意が必要としています。ガラスの内側に貼る場合も、使う環境が厳しいと、見た目や性能が落ちることがあるとしています。内側に貼る文字は、外から正しく読めるよう、裏返しの向きで作ります。ガラスの種類と熱割れのしくみ、窓の表示の地域の決まりは、ウインドウサインの記事にまとめています。

シャッターの文字は、閉めている時間に働く看板です
シャッターに店名や営業時間を入れると、閉店後や定休日にも、通りを行く人に店を知らせられます。巻き上げるシャッターは、細長い板(スラット)をつないだ面で、開けるたびに巻き取られます。貼る前に、シャッターの形と傷み、開け閉めのしかたを確かめて、文字の位置とシートを決めます。

テナントのシャッターは、建物の持ち主や管理会社のものであることがあります。文字を入れる前に、承諾を確かめます。屋外広告物法は、常時または一定の期間続けて屋外で公衆に表示されるもので、看板やはり紙、建物その他の工作物などに掲出・表示されたものを、屋外広告物としています(第2条第1項)。シャッターの店名などの文字も、原則として屋外広告物にあたります。福岡市の屋外広告物 Q&A も、営業時間外に閉めるシャッターに表示した店の屋号を、広告物にあたるとしています。許可がいるかどうかと、許可がいらない大きさは、地域の条例で違います(看板の許可・申請ガイド)。
シートは、屋外用・屋内用・透過・すりガラス調から。屋外での持ちは製品で変わります
カッティングシートには、屋外用・屋内用・光る面に使う透過のシート・すりガラス調などの種類があります。屋外での持ちは製品で違い、3Mのカタログでは、屋外用のXLシリーズで約8年、Jシリーズで約5年(品番で短いものもあります)を目安としています。どちらも予想の年数で、保証ではありません。
屋外用
- 向く場所
- 屋外の看板の板・ガラス・シャッター
- 屋外での持ちの目安
- 3MのXLシリーズで約8年、Jシリーズで約5年(品番で短いものもある)
屋内用・屋外の短期用
- 向く場所
- 室内の壁・ガラスの内側・期間の短い表示
- 屋外での持ちの目安
- 屋外は短い期間の使い方
透過(電飾用)
- 向く場所
- 内側から光る看板の面・ウインドウの表示
- 屋外での持ちの目安
- 製品ごとに確かめる
すりガラス調
- 向く場所
- ガラスの目隠し
- 屋外での持ちの目安
- 製品ごとに確かめる
反射・蛍光・蓄光
- 向く場所
- 光を返す表示・目立たせたい表示・暗い所で光る表示
- 屋外での持ちの目安
- 製品ごとに確かめる
テント用
- 向く場所
- テントの生地
- 屋外での持ちの目安
- 製品ごとに確かめる
XL・Jシリーズの年数は、3Mのカタログによる「日本国内の標準的な環境で、屋外の垂直な看板に貼った場合の予想」で、保証ではありません。屋内用・屋外の短期用は、中川ケミカルの製品の例です。種類の分け方は、グループの通販サイトの分類(カッティングシートと、ガラスフィルムのすりガラス)によります。
屋外での持ちは、同じ製品でも、貼る場所の環境で変わります。3Mのカタログは、XLシリーズの約8年を、日本国内の標準的な環境で屋外の垂直な看板に貼った場合の予想とし、耐候年数を保証するものではないとしています。年数は目安にとどめ、色あせ・はがれ・端の浮きを見て、貼り替えの時期を決めます。
内側から光る看板の面には、光を通す透過のシートを使います。3Mのカタログは、XLシリーズに、看板などに向く不透過のタイプと、内照サインやウインドウディスプレイ用の透過タイプがあるとしています。光る面の色は、シートの品番や見本で確かめてから決めます。

シートには寿命があり、年月がたつと色の再現性が落ちます。グループが点検した別の看板では、屋外用のマーキングフィルムとインクジェットで出力したシートに黄ばみと色飛びが出て、面板を交換した例もあります。日当たりの強い場所には、傷みにくい材料を選びます。
屋外用・屋内用・電飾用のほか、反射・蛍光・蓄光・テント用のカッティングシートは、グループの通販サイト「看板通販サインシティ(別のタブで開きます)」でも扱っています。外からの視線をさえぎる、すりガラス調のフィルムもあります。
文字のデータはアウトライン化した線で。細すぎる線と小さすぎる文字は切りにくくなります
カッティングシートは、データの線に沿って刃で切るため、文字はアウトライン化した線のデータ(パス)にして渡します。米国3Mの技術資料は、英字の書体(Helvetica)で、ふつうののりの薄い塩ビのシートなら、文字の高さ約6〜13mm、線の太さ約1〜1.3mmを最小の目安にしています。位置を直せるのりや、空気の抜ける溝のあるのりのシートは、さらに大きな寸法です。
カッティングマシンは、データの輪郭の線をなぞって刃で切ります。そのため文字は、書体のまま渡すのではなく、輪郭の線のデータに変えておきます。カッティングマシンのメーカーのローランド ディー.ジー.は、Illustratorで文字を選び、「アウトラインを作成」で文字をパス(線)のデータに変える手順を案内しています。
- 文字の高さ文字のいちばん上から下まで。小さすぎる文字は、切ることも、余分なシートをはがすことも難しくなります。
- 線の太さ文字の線の幅。細い線や、線の端の小さな飾り(セリフ)は、貼る面に十分につかないことがあります。
- 内側の角文字の内側の角の丸み。3Mの表は、この寸法にも最小の目安を挙げています。
2つの文字を正面から見た模式図です。3Mの技術資料の表が、最小の目安を挙げている寸法です。
薄い塩ビのシート(厚さ約0.05mm)・合成の厚手の台紙
- 文字の高さ
- 6.35mm
- 線の太さ
- 1.02mm
薄い塩ビのシート・紙の台紙
- 文字の高さ
- 9.52mm
- 線の太さ
- 1.02mm
薄い塩ビのシート・ポリコート紙の台紙
- 文字の高さ
- 12.7mm
- 線の太さ
- 1.27mm
厚めの塩ビのシート(約0.08〜0.1mm)・ポリコート紙の台紙
- 文字の高さ
- 12.7mm
- 線の太さ
- 2.29mm
米国3Mの「Production: Cutting Instruction Bulletin」(2024年12月 改訂A)の表Dから、のりに特別な機能のない塩ビのシートの例を抜き出しました。英字の書体(Helvetica)の大文字・小文字での値です。位置を直せるのりのシートなどは、文字の高さ76.2mmと、さらに大きな寸法です。これより小さい寸法は、試して確かめたうえで使うもので、3Mの保証の対象外としています。
同じ表は、反射のシートでは文字の高さを25.4mm以上とするなど、さらに大きな寸法を挙げています。表の値は英字での目安で、日本語の文字の目安は、この資料にはありません。小さな文字を入れるときは、いちばん細い線の太さを表の値と比べ、迷うときは試し切りで確かめます。小さな文字が多いデザインなら、印刷のシートで表す方法もあります。

文字のデータを作るときに確かめること
- 文字をアウトライン化したか
- 文字の寸法を表4と比べたか
- 色ごとに、データを分けたか
- 仕上がりの寸法を決めたか
- ガラスの内側の文字は裏返しか
- 書体を、看板に使ってよいか
手元にデータがなくても、ロゴの画像や手書きのメモ、いまの看板の写真からご相談いただけます。
自分で切るなら、カッティングマシン(カッティングプロッター)を使うと、複雑な図柄もデータどおりの形に切れます。中川ケミカルの説明(ミスミの通販)では、小さな図柄やシンプルな図柄なら、カッターナイフなどを使う手作業でも十分美しく仕上げられるとしています。書体の選び方と、看板に使ってよいかの確かめ方は、看板のフォントの記事にまとめています。
貼り方は、脱脂・位置決め・転写・圧着の順。大きな面は水貼りで
カッティングシートは、貼る面のほこりと油分を取り、位置の目印を付け、転写シートごと貼って、スキージーで空気を押し出してから転写シートをはがします。水を使わずに貼るドライ貼りと、中性洗剤を少し入れた水で貼る水貼りがあり、大きな面積や位置を合わせたいときは水貼りが向きます。
カッティングシートの貼り方
- 1
貼る面をきれいにする
貼る面を水やアルコールで拭いて、ほこりや油分を取り除きます。
- 2
位置の目印を付ける
マスキングテープで、貼る位置の目印を付けます。
- 3
転写シートで移し取る
転写シートを文字の上からぴったり重ね、スキージー(押さえるへら)でこすります。台紙を上にしてゆっくりはがし、文字を転写シートの側に移します。勢いよく引くと、文字が切れることがあります。
- 4
目印に合わせて貼る
ドライ貼りは、そのまま目印に合わせて貼ります。水貼りは、中性洗剤を少し入れた水を、貼る面とのりの面に吹き付けてから貼り、位置と傾きを直します。
- 5
空気と水を押し出す
スキージーで、中心から外へ向けて、空気や水を押し出しながら押さえます。

転写シートの上から、スキージーで空気を押し出す手元 - 6
転写シートをはがす
文字が貼る面についたのを確かめてから、転写シートをゆっくりはがします。水貼りでは、水分を押し出してからはがします。
- 7
気泡を抜く
気泡が残ったら、針やカッターの先で小さな穴をあけ、指で押さえて空気を抜きます。
ドライ貼り
水を使わずに、のりの面をそのまま貼ります。一度ついた位置は直しにくく、小さな文字に向きます。残った気泡は、針で抜きます。
水貼り
中性洗剤を少し入れた水を吹き付けて貼ります。位置と傾きを直せて、気泡やむらが目立ちにくくなります。水は、スキージーで押し出します。
下がガラス、緑がシート、薄い青が転写シートです。左から右へ、スキージーで押さえながら貼っていくところの模式図です。
中川ケミカルの説明(ミスミの通販)は、水貼りを、位置を合わせたいときや、透明の色など気泡やむらが気になるシートに使う方法としています。小さな文字なら水を使わずに貼れますが、横に長い文字の列や大きなロゴは、水貼りのほうが位置を合わせやすくなります。
ポイント:水貼りの水は、中性洗剤を数滴入れた水が目安です
印刷通販@グラフィックの説明は、水500mlに台所用の中性洗剤1〜3滴を目安としています。ローランド ディー.ジー.の説明は、中性洗剤を2〜3滴含んだ水としています(水の量は書かれていません)。中川ケミカルの説明は、中性洗剤を水に数滴入れると貼りやすいとしています。洗剤が薄いと位置を直せなくなり、濃いとはがれることがあります。3Mのカタログは、大きな面積に貼るときは、専用の液を使った水貼りをすすめています。
寒い日・大きな文字・高い所・ガラスの外側は、仕上がりに差が出ます
シートには貼れる温度の下限があり、3Mのカタログでは、最低施工温度を10℃とする製品のほか、Jシリーズの透過タイプのように16℃とする製品もあります。冬の屋外では、使うシートの説明で温度を確かめ、下回る日は作業の日を改めます。1文字が大きくなるほど、空気を残さずに押さえる面が広くなり、位置のずれも目立ちます。
高い所は、脚立や高所作業車での作業になり、落ちたときの危険も大きくなります。ガラスの外側は外から作業する面で、熱割れのおそれも先に確かめます。こうした文字入れは、看板会社に頼む目安です。
古いシートは、温めてゆっくりはがし、のりの跡を落としてから貼り替えます
古いカッティングシートは、端を少しはがし、ゆっくり引いてはがします。長く貼ったシートや寒い日は、ドライヤーの熱でのりを柔らかくし、ヘラやスクレイパーで面を傷めないように進めます。残ったのりは、シールはがし剤で落とします。
古いシートのはがし方
- 1
端を少しはがす
カッターなどで、シートの端を少しはがします。はがせるタイプ(再剥離タイプ)のシートや、貼ってから日の浅いシートは、そのまま手でゆっくり引けばはがれます。
- 2
温めて、のりを柔らかくする
のりが強いときや気温が低いときは、ドライヤーの熱風を当てると、のりが柔らかくなってはがしやすくなります。
- 3
ヘラで端から少しずつはがす
長く貼ったシートは、ヘラやスクレイパーを使い、ガラスなどの面を傷めないよう、端から慎重にはがします。
- 4
のりの跡を落とす
残ったのりは、市販のシールはがし剤を吹き付けてなじませてから、布やヘラで取ります。はがし剤は、先に目立たない所で試します。
- 5
拭いてから、新しいシートを貼る
はがし剤の残りとほこり、油分を拭き取ってから、新しいシートを貼ります。
シャッターや高い所のシート、光る看板の面のシートの貼り替えは、写真を送っていただければ、進め方をご案内します。
補足:傷んだ古いシートの上に、重ねて貼らずに、はがしてから貼ります
上に貼ったシートは、下のシートについているだけです。下の古いシートが浮いたりはがれたりすると、上の新しいシートも一緒に浮くおそれがあります。いまの表示を新しくするときは、古いシートをはがし、のりの跡を落としてから貼ります。
看板の表示を替えるときは、シートの貼り替えのほか、面板ごと替える方法もあります。骨組みや照明に傷みがなく、表示の大きさを変えないなら、看板ごと作り直さずに、面板やシートだけを替えられる場合があります(看板のリニューアル)。
費用は、文字の大きさと数・色の数・貼る場所と高さ・はがしの有無で決まります
カッティングシートの文字入れの費用は、文字の大きさと数、色の数、シートの種類、貼る場所と高さ、古いシートのはがし、デザインの有無、作業の時間帯で決まります。同じ文字でも、ガラスの内側に貼るか、高い所の外側に貼るかで手間が変わります。
文字の大きさと数
- 変わる理由
- 使うシートの量と、切って余分を取る手間
色の数
- 変わる理由
- 1色ごとにシートを切り、重ねて貼る手間が増える
シートの種類
- 変わる理由
- 屋外用・透過・反射など、シートで材料が変わる
貼る場所と高さ
- 変わる理由
- 脚立で届くか、高所作業車や足場が要るか。ガラスの外側か内側か
古いシートのはがし
- 変わる理由
- はがす広さと、のりの跡を落とす手間
デザイン
- 変わる理由
- データがあるか、ロゴや文字の配置から作るか
作業の時間帯
- 変わる理由
- 営業時間の外・夜間・休業日の作業
数
- 変わる理由
- 同じ文字を、何か所・何店舗に入れるか
金額は、文字と現場の条件で変わるため、この記事には載せていません。写真から概算をお出しし、正式なお見積りは、仕様が決まり、現地を確かめてからお出しします。
費用を抑えたいときは、入れる文字を店名と営業時間などに絞り、色の数を減らす方法があります。ロゴや文字のデータを用意できれば、デザインの手間も減ります。はがしと貼り替え、ほかの看板の工事を同じ日にまとめると、作業車の手配も一度で済みます。
文字やロゴを切り抜いたシートを自分で貼るなら、グループの通販サイト「看板通販サインシティ(別のタブで開きます)」で、カッティングシートの加工や、1枚から注文できる大判のステッカーを扱っています。転写シート(リタックシート・アプリケーションシート)もあります。建物に合わせた文字入れと、高い所やガラスの外側の貼り付けは、グリーンクロスへご相談ください。
自分で貼れるのは、手の届く所の小さな文字まで。迷いやすいところ
自分で貼りやすいのは、手の届く高さの、ガラスの内側や室内の小さな文字です。大きな文字、脚立や作業車が要る高い所、ガラスの外側やシャッター、古いシートの貼り替え、何店舗にもそろえる表示は、看板会社に頼む目安です。
文字の大きさ
- 自分で貼れる目安
- 小さな文字・短い文字
- 看板会社に頼む目安
- 大きな文字・長い文字の列・大きなロゴ
高さ
- 自分で貼れる目安
- 脚立に上らずに手が届く
- 看板会社に頼む目安
- 脚立に上る高さ、それより上
貼る場所
- 自分で貼れる目安
- ガラスの内側・室内の壁
- 看板会社に頼む目安
- ガラスの外側・シャッター・光る看板の面
いまのシート
- 自分で貼れる目安
- 新しく貼る
- 看板会社に頼む目安
- 古いシートをはがして貼り替える
数
- 自分で貼れる目安
- 1か所
- 看板会社に頼む目安
- 何か所・何店舗にもそろえて入れる
一般的な目安です。屋外で通る人に見せる表示は、自分で貼っても、原則として屋外広告物条例の対象です。
看板の板に文字を貼って、看板そのものを作る手順は、看板を自分で作る方法にまとめています。デザインやデータを自分で作るときは、看板のデザインを自分で作る方法をご覧ください。
迷いやすいところ・見落としやすいところ
- シートの種類:屋外の文字に、屋内用のシートを使っていないか
- 貼る向き:ガラスの内側の文字を、裏返しで作ったか
- 貼る面の材質:ポリエチレン・ポリプロピレン・フッ素樹脂など、のりがつきにくい素材ではないか
- 気温:最低施工温度を下回っていないか
- 承諾:シャッターや共用の部分なら、持ち主に確かめたか
- 書体:看板に使ってよい書体か
貼る面の材質は、3Mのカタログによります。書体の使用許諾は、看板のフォントの記事で確かめ方を紹介しています。
店のガラス・シャッター・看板の文字入れを、デザインから貼り替えまでお受けします
グリーンクロスは、店のガラスやシャッター、看板の表示面、事務所の壁の文字入れを、デザインから貼り付け、古いシートの貼り替えまでお受けしています。全国61拠点のネットワークと47都道府県での屋外広告業の登録で、全国の店舗の表示も窓口ひとつでそろえられます。
看板に関することは、基本的にすべてお受けしています。店名を1か所に入れるご依頼から、看板の板・光る看板・ガラス・シャッターの表示をまとめて替えるご依頼まで、同じ窓口でご相談いただけます。1枚からのご依頼にも対応し、写真から概算をお出しします。
デザインとシートの選び方から店名・ロゴ・営業時間の配置と、貼る場所に合うシートをご提案します。内容に応じて、グループの工場か協力会社で製作します。看板製作を見る
高い所・ガラスの外側の貼り付けと貼り替え古いシートのはがしから貼り付けまでお受けします。営業中に作業しにくい場所は、夜間や土日祝の作業も組めます。看板施工・取付を見る
全国の店舗の表示を、窓口ひとつで全国61拠点のネットワークで、地域をまたぐ店舗の表示も、色と書体をそろえてお受けします。全国・多店舗の一括対応を見る
写真は、グリーンクロスグループの工場・施工の現場・拠点のスタッフです。
ご相談からの進み方
- 1
写真と入れたい文字を送る
貼りたい場所の全体と近くの写真、入れたい文字やロゴをお送りください。写真から概算をお出しします。
- 2
シートと配置を決める
貼る場所に合うシート、文字の大きさと色、配置を決め、デザインを図で確かめていただきます。
- 3
現地の確認とお見積り
必要なときは、近くの拠点の担当が、貼る面の状態と古いシート、作業する場所を確かめ、正式なお見積りをお出しします。ご相談・お見積りは無料です。
- 4
製作と貼り付け
シートを切り、日程を合わせて貼り付けます。夜間や土日祝の作業もご相談いただけます。
- 5
仕上がりの確認
位置・傾き・浮きを確かめ、必要に応じて写真で記録します。
ご相談のときにあると進めやすいもの
- 貼りたい場所の写真(全体と近く)
- 入れたい文字・ロゴ(画像やメモでも)
- 文字の大きさと、読ませたい距離
- 外側か内側か、古いシートの有無
- 持ち主や管理会社の承諾
- 希望の時期と、作業できる時間帯
そろっていなくても、ご相談いただけます。
グリーンクロスは、全国61拠点のネットワークと、全国47都道府県での屋外広告業の登録で、全国の店舗の看板に対応しています。東京本部・大阪支店・福岡支店のほかにも拠点が全国にあり、各地の看板の協力会社とも連携して、窓口はひとつのまま全国の現場に対応します。全国に店舗を展開する企業にも、この規模から選ばれています。
看板の点検は屋外広告士が行い、自治体の様式に沿って報告書を作成します。文字入れのあとの看板の手入れや、表示面の交換も、同じ窓口でお受けします。株式会社グリーンクロスの会社資料もお送りできます。
よくあるご質問
カッティングシートとステッカーは、何が違いますか?
カッティングシートは、色のシートそのものを文字や図形の形に切り抜いて貼るため、文字のまわりに地が残りません。1色につき1枚のシートを使い、色が安定します。印刷したシートを形に切ったステッカーは、写真や色の多いデザインを入れられます。店名や営業時間など単色の文字ならカッティングシート、写真や色の多いロゴなら印刷のシート、と選びます。
カッティングシートは、屋外で何年くらいもちますか?
製品と貼る場所で変わります。3Mのカタログは、屋外用のXLシリーズで約8年、Jシリーズで約5年(品番で短いものもあります)を、日本国内の標準的な環境で屋外の垂直な看板に貼った場合の予想としています。保証された年数ではありません。屋内用や屋外の短期用のシートもあるため、屋外に貼る文字は屋外用を選び、色あせやはがれを見て貼り替えます。
カッティングシートの文字は、どこまで小さくできますか?
シートと台紙、のりの種類で変わります。米国3Mの技術資料では、ふつうののりの薄い塩ビのシートで、文字の高さ6.35〜12.7mm、線の太さ1.02〜1.27mmを最小の目安にしています(Helveticaという英字の書体での値)。位置を直せるのりのシートなどでは、文字の高さを76.2mmとするなど、さらに大きな寸法を挙げています。これより小さい文字は、切ることも、余分なシートをはがすことも難しくなります。小さな文字が多いなら、印刷のシートで表す方法もあります。
水貼りとドライ貼りは、どちらがよいですか?
位置を合わせたいとき、大きな面積に貼るとき、透明の色など気泡やむらが気になるシートは、水貼りが向きます。小さな文字なら、水を使わないドライ貼りでも貼れます。印刷通販の説明では、水貼りの水は、水500mlに台所用の中性洗剤1〜3滴が目安で、洗剤が濃いとはがれることがあります。
古いカッティングシートは、どうやってはがしますか?
端を少しはがして、ゆっくり引いてはがします。長く貼ったシートや寒い日は、ドライヤーの熱でのりを柔らかくし、ヘラやスクレイパーで面を傷めないように進めます。残ったのりは、シールはがし剤をなじませてから取ります。はがし剤は、先に目立たない所で試します。
シャッターに、カッティングシートで店名を入れられますか?
入れられます。閉めている時間にも、店名や営業時間を通りに見せられます。巻き上げるシャッターは開けるたびに巻き取られるため、シャッターの形と傷み、開け閉めのしかたを確かめてから、文字の位置とシートを決めます。テナントなら、シャッターの持ち主や管理会社の承諾を先に確かめます。
カッティングシートの文字入れの料金は、何で決まりますか?
文字の大きさと数、色の数、シートの種類、貼る場所と高さ、古いシートのはがし、デザインの有無、作業の時間帯で決まります。同じ文字でも、ガラスの内側に貼るか、高い所の外側に貼るかで手間が変わります。貼りたい場所の写真と入れたい文字が分かれば、概算をお出しします。
カッティング文字は、1枚から頼めますか?
グリーンクロスでは、1枚からのご依頼にも対応しています。自分で貼るなら、グループの通販サイト「看板通販サインシティ」で、文字やロゴを切り抜くカッティングシートの加工や、1枚から注文できる大判のステッカーも扱っています。貼り付けまで頼みたいとき、全店舗でそろえたいときは、写真からご相談ください。
参考にした資料
- 屋外広告物法(e-Gov 法令検索)(別のタブで開きます)第2条第1項(屋外広告物の定義)
- 福岡市「福岡市屋外広告物 Q&A」(令和8年10月改訂)(別のタブで開きます)問3-8(シャッターに表示した店舗の屋号も広告物にあたる)、問1-1(屋外広告物の4つの要件)
- 中川ケミカル「カッティングシート 厚み 0.1mm」(ミスミの通販 MISUMI-VONA の商品ページ)(別のタブで開きます)カッティングシート®の商標と一般的名称、装飾用シートの材質、水貼りを使う場面と気泡の抜き方、シートのはがし方(再剥離タイプ・長期間のシート・ドライヤー・シールはがし剤)、屋内・屋外短期用
- 中川ケミカル「カッティングシート 遮光 VS079」(ミスミの通販 MISUMI-VONA の商品ページ)(別のタブで開きます)カッティングマシンで切る方法と、手作業で切る方法
- スリーエム ジャパン「3M スコッチカル フィルムシリーズ」カタログ(別のタブで開きます)XLシリーズ約8年・Jシリーズ約5年の耐候性(予想。保証ではない。Jシリーズには短い品番もある)、材質、不透過と透過のタイプ、最低施工温度、大きな面積の水貼り、ガラスの熱割れと内貼り、接着しにくいプラスチック
- スリーエム ジャパン「3M スコッチカル オーバーラミネートフィルム 8428G」(別のタブで開きます)紫外線からグラフィックを保護し、インクの脱落を防止
- 3M(米国)「Production: Cutting Instruction Bulletin」(2024年12月 改訂A)(別のタブで開きます)表D(文字と記号の最小のカッティングの寸法:文字の高さ・線の太さ・内側の角)、小さすぎる文字と細い線の注意
- ローランド ディー.ジー.「切り文字の貼り付け方法」(2006年8月31日)(別のタブで開きます)余分なシートの除去、アプリケーションシートでの転写、貼る面の清掃、気泡の抜き方
- ローランド ディー.ジー.「水貼りよる切り文字の貼り付け方法」(2006年8月31日)(別のタブで開きます)中性洗剤を2〜3滴含んだ水、位置と傾きの調整、水分を取り除いてからはがす
- ローランド ディー.ジー.「カッティングドライバを使ったIllustrator8/9/10からの標準的な出力方法」(2006年8月9日)(別のタブで開きます)文字のアウトライン化(パスのデータへの変換)
- 印刷通販@グラフィック「カッティングシートの貼り方・剥がし方」(別のタブで開きます)水貼りの水(水500mlに台所用中性洗剤1〜3滴)と手順、ドライヤーとシール剥がしスプレーでの剥がし方
- 看板通販サインシティ(カッティングシート)(別のタブで開きます)グループの通販サイト。屋外用・屋内用・電飾用・反射・蛍光・蓄光など、リタックシート/アプリケーションシート
- 看板通販サインシティ(カッティングシート加工)(別のタブで開きます)グループの通販サイト。店のロゴやセールの文字などの切り抜き
- 看板通販サインシティ(大判ステッカー・シール製作)(別のタブで開きます)グループの通販サイト。好きなサイズで1枚から注文、ロゴや文字の形の変形カット
- 看板通販サインシティ(すりガラス)(別のタブで開きます)グループの通販サイト。外からの視線をさえぎる、すりガラス調のフィルム
- 看板通販サインシティ(テント用シート)(別のタブで開きます)グループの通販サイト。テントの生地の可塑剤とテント用シート
この記事について
全国看板施工・点検ナビ
運営:GREEN MEDIA(株式会社グリーンクロス グリーンメディア事業部)
監修:横田悠介(屋外広告士)
看板の製作・施工・点検・修理・撤去を、全国61拠点のネットワークで行っています。記事は、屋外広告士の監修のもとで作っています。記事の中の法令や自治体のルールは、国や自治体が公表している資料で確かめた内容で、使った資料は記事の最後に載せています。公開する前と、内容を直すときには、資料と照らし合わせて確かめています。




