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社用車の文字入れとマグネット看板。方法の選び方と、窓・ナンバーの決まり

社用車に社名を入れる方法は、ずっと入れておくか、付け外ししたいかで選びます。長く入れておくならカッティングシートや出力シート、仕事の日だけ出したいなら、マグネットシートが向いています。前面ガラスと運転席・助手席の横の窓には原則として貼れず、ナンバープレートは覆えません。産業廃棄物を運ぶ車などは、表示が法令で決まっています。

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GREEN MEDIA(グリーンクロス)
白いバンの側面に、緑のカッティングシートの帯と円を、転写シートの上からスキージーで押さえて貼る手元
白いバンの側面に、カッティングシートの帯と円を貼る手元。転写シートの上からスキージーで押さえ、空気を抜きながら貼ります。

この記事のポイント

  • 01長く入れておくならカッティングシートか出力シート、付け外ししたいならマグネットシートが向いています
  • 02前面ガラスと運転席・助手席の横の窓に貼れるものは、保安基準で決まっています
  • 03ナンバープレートは、覆ったり見えにくくしたりしてはいけません
  • 04産業廃棄物を運ぶ車は、車体の両側面に、140ポイント(およそ5cm)以上と90ポイント(およそ3cm)以上の文字で表示します
  • 05自社の名前を入れた車の条例での扱いは、地域で違います

文字入れの方法は4つ。長く入れておくか、付け外しするかで選びます

社用車の文字入れには、カッティングシート・マグネットシート・出力シート・全体のラッピングの4つの方法があります。いちばんの分かれ目は、ずっと入れておくか、付け外ししたいかです。写真やグラデーションを入れたいかどうかでも、選ぶ方法が変わります。

図1社用車の文字入れの方法
  • カッティングシート

    色のついたシートを、文字やロゴの形に切り抜いて貼ります。単色の社名やロゴを、長く入れておくのに向いています。

  • マグネットシート

    印刷したシートを、磁石の力で車体に付けます。仕事の日だけ付けたり、車を替えるときに付け替えたりできます。

  • 出力シート(部分のラッピング)

    写真や色の重なりを大判のプリンターで刷ったシートを、車体の一部に貼ります。

  • 全体のラッピング

    車体全体を、色や絵柄を刷ったフィルムで包みます。車の色そのものを変えたように見せられます。

しくみの模式図です。1台の車に、いくつかの方法を組み合わせることもあります。

表1文字入れの方法の比べ方
  • カッティングシート

    向いている使い方
    社名・ロゴ・電話番号など、単色の文字
    付け外し・貼り替え
    はがせば貼り替えられる。付け外しには向かない
    気をつけること
    写真やグラデーションは出せない。細い線や小さな文字には限りがある
  • マグネットシート

    向いている使い方
    仕事の日だけ社名を出す車、車の入れ替えが多いとき
    付け外し・貼り替え
    いつでも外せる
    気をつけること
    鉄の部分にしか付かない。走っているあいだに外れないように扱う
  • 出力シート(部分のラッピング)

    向いている使い方
    写真・グラデーション・色の多いロゴ
    付け外し・貼り替え
    はがせば貼り替えられる
    気をつけること
    曲面に貼るなら、曲面に沿いやすいシートとラミネートを選ぶ
  • 全体のラッピング

    向いている使い方
    車全体で、会社の色や絵柄を見せたいとき
    付け外し・貼り替え
    温めてはがせる製品がある
    気をつけること
    塗装の状態によっては、はがすときに塗装がはがれることがある

カッティングシートの向き・不向きは、看板製作のページの素材の表と同じ考え方です。ラッピングのフィルムの扱いは、メーカーの製品説明書(3M ラップフィルム シリーズ2080、2026年4月)によります。

方法は、1台の車の中で組み合わせることもできます。社名とロゴはカッティングシートで長く入れておき、季節の案内だけをマグネットシートで足す、という使い方です。車の入れ替えが近いなら、はがす手間のないマグネットシートから始める方法もあります。

どの方法でも、はじめに決めるのは「だれに、どこから、何を読ませたいか」です。信号で止まった後ろの車に電話番号を読ませたいのか、すれ違う人に社名を覚えてほしいのかで、入れる面と文字の大きさが変わります。デザインの考え方は、この記事の後半でまとめています。

カッティングシートは、色を切り抜いて貼る方法。社名やロゴを長く入れておけます

カッティングシートは、色のついたシートを文字やロゴの形に切り抜き、転写シートで移して貼る方法です。色が安定していて、社名や電話番号のような単色の文字に向いています。写真やグラデーションは出せません。

切り抜いた文字は、そのままでは1文字ずつばらばらです。転写シート(アプリケーションシート)という透明なシートを上から貼り、文字の並びを保ったまま車体に移します。貼り終えて転写シートをはがすと、文字だけが車体に残ります。車体の色を、そのまま文字の背景として使えるのが持ち味です。

作業台で、定規を当ててカッティングシートを切るスタッフ
作業台で、定規を当ててカッティングシートを切るスタッフ(グリーンクロスグループの作業場)。カッティングシートは、文字や図形の形に切り抜いて使います。

カッティングシートを車に貼る流れ

  1. 1

    貼る面を整える

    貼る位置の汚れや油分を落とし、よく乾かします。ドアの取っ手、給油口、車体の段差(プレスライン)の位置も、このときに確かめます。

  2. 2

    位置の印を付ける

    マスキングテープで、文字の並びの基準の線や、端の位置に印を付けます。左右の面で高さをそろえたいときは、ドアの下の線などからの寸法で合わせます。

  3. 3

    転写シートごと貼る

    台紙をはがし、転写シートに付いた文字を車体に当てます。スキージー(へら)で、中心から外へ空気を押し出しながら押さえます。

  4. 4

    転写シートをはがす

    文字が浮かないよう、転写シートをゆっくりはがします。浮いたところは、上からもう一度押さえます。

  5. 5

    ドアの合わせ目で切り分ける

    ドアの合わせ目をまたぐ文字や帯は、合わせ目でシートを切り分け、ドアを開け閉めできるようにします。

細い線や小さな文字は、切り抜くときや貼るときに崩れやすく、カッティングシートには向きません。ロゴに細い線やグラデーションがあるときは、出力シートを使うか、線を太らせたデザインに直すかを、データを見ながら決めます。

グループの通販サイト「看板通販サインシティ(別のタブで開きます)」では、屋外用のほか、光を反射するシート・蛍光のシート・蓄光のシートなどのカッティングシートを扱っています。窓や車にも使えるカッティングシートの加工(文字やロゴの切り抜き)も、入れたい言葉からのデザインとあわせて注文できます。車に反射や蛍光のシートを使うときは、後の章の保安基準と条例の決まりも見ておきます。

マグネットシートは、付け外しできるのが持ち味。付く場所と扱い方を確かめます

マグネットシートは、磁石の力で車体に付けるシートです。仕事の日だけ社名を出したい車や、台数の多い車の入れ替えに向いています。磁石は鉄の部分にしか付かないので、貼りたい場所に付くかを先に確かめ、走っているあいだに外れない貼り方をします。

白い乗用車のドアに、社名を印刷したマグネットシートを両手で当てて貼る手元
乗用車のドアに、社名を印刷したマグネットシートを当てて貼る手元。ドアの平らな面に、端まで浮かないように当てます。

マグネットシートは、ドアの平らな面に貼るのが基本です。磁石は鉄に付くので、同じ車体でも、樹脂でできたバンパーや、樹脂やアルミでできた部分には付きません。注文の前に、貼りたい場所に小さな磁石を当てて、付くかを見ておきます。取っ手や段差、ドアの合わせ目をまたぐ大きさにすると、シートが浮いて外れやすくなります。

グループの通販サイトでは、車に使う強力なマグネットシート(異方性)を扱っています。同じ厚みなら、等方性のマグネットシートのおよそ1.5倍の吸着力があり、厚みは0.8mmが多く選ばれています。オーダーの車用マグネット看板は、塩ビのシートに耐候性のあるインクで印刷し、紫外線をカットするラミネートで仕上げます。マグネットシートは国産の厚さ0.8mmのもので、大きさや形も自由に決められます。

マグネットシートを使うときの確かめごと

  • 貼りたい場所に、磁石が付くか(樹脂やアルミの部分には付かない)
  • ドアの平らな面に収まる大きさか(取っ手・段差・合わせ目をまたがない)
  • 貼る前に、車体とシートの裏の水分や汚れを拭いたか
  • シートの端が、浮いていないか
  • 雨のあとに、はがして車体とシートの裏を乾かしてから貼り直しているか

千葉県や仙台市は、産業廃棄物の収集運搬車の表示にマグネットシートを使う場合、走行中にはがれ落ちないことや、雨風で見えにくくならないことを求めています。

マグネットシートは、外しておけば車を私用に使うときに社名を出さずにすみ、車を替えても、ドアの形と大きさが合えば次の車に使えます。そのぶん、貼り忘れたり、斜めに貼ったりすることもあります。乗る前に確かめる人と手順を決めておくと、どの車も同じ位置に表示できます。

写真やグラデーション、色の多いロゴを入れたいときは、大判のプリンターで刷ったシートを貼ります。車の曲面に貼るなら、曲面に沿いやすいシートと、それに合うラミネートを選びます。車体全体を包むラッピングは、はがせる製品もありますが、塗装の状態によっては注意が要ります。

工場で大判プリンターから出力した面材を確認するスタッフ
工場で大判プリンターから出力した面材を確認するスタッフ(グリーンクロスグループの工場)。写真や色の重なりは、大判のインクジェットプリンターで刷って表します。

車体には、平らな面のほか、ドアのふくらみや角の丸みなどの曲面があります。グループの通販サイトでは、車のラッピングやバス・電車の車体のように、曲面に沿わせる場所に向くキャスト製法のシートを扱っています。ラミネート(印刷の面を紫外線や傷から守る透明なフィルム)も、同じキャスト製法のものを合わせるようすすめています。

表2ラッピングのフィルムの製品説明書に見る扱いの例
  • 貼れる面

    3M ラップフィルム シリーズ2080の製品説明書
    2次曲面・3次曲面などにも対応する
  • 貼る温度

    3M ラップフィルム シリーズ2080の製品説明書
    16〜38℃。貼る面の温度が16℃以下だと、十分な初期の接着力が得られない
  • 屋外でもつ年数

    3M ラップフィルム シリーズ2080の製品説明書
    屋外の垂直な面に貼った場合で約3年(一部の色は約1年。どちらも予想の年数)。上向きの面は、これより短い
  • はがすとき

    3M ラップフィルム シリーズ2080の製品説明書
    温めてはがせる(屋外の垂直な面で、もつ年数の範囲)。素早くはがすと、粘着剤が残ることがある
  • 下地の状態

    3M ラップフィルム シリーズ2080の製品説明書
    補修した塗装・古くなった塗装・さびのある所は、はがせない、または塗装などがはがれることがある
  • 洗ったあと

    3M ラップフィルム シリーズ2080の製品説明書
    洗ったあとや雨のあとは、水あかが付かないよう、すぐに水分を拭き取る

2026年4月の製品説明書から抜き出しました。数値は製品ごとに違うので、使うフィルムの説明書で確かめます。

ラッピングのフィルムは、塗装の代わりになるものではない、とメーカーも説明書に書いています。中古の車や、板金の補修をした車に貼るときは、塗装の状態を見てから、貼る範囲やフィルムを決めます。リースの車は、貼ってよいか、返すときに元に戻す必要があるかを、契約先に聞いておきます。

ポイント:寒い日と雨の日の施工に気をつけます

フィルムには、貼れる温度の範囲があります。上の製品では、貼る面(車体)の温度が16℃以下だと、はじめの接着力が十分に得られません。冬の屋外や雨の日の施工は避け、施工する日と、屋根のある場所で貼れるかを、頼むときに決めておきます。

前面ガラスと、運転席・助手席の横の窓には、原則として貼れません

道路運送車両の保安基準は、前面ガラスと運転席・助手席の横の窓に、検査標章など決まったもの以外を貼ることを、原則として禁止しています。運転席より後ろの横の窓と後ろの窓は、この決まりの対象に入っていません。ナンバープレートは、覆ったり、読みにくくしたりしてはいけません。

図2社用車の文字を入れる場所と、窓・ナンバーの決まり
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  1. 横の面(ドアと荷室)社名・ロゴ・電話番号など、いちばん見せたいものを入れる面です。取っ手・給油口・ドアの合わせ目の位置に気をつけます。
  2. 前面ガラス検査標章など、保安基準で決まったもの以外は貼れません。
  3. 運転席・助手席の横の窓前面ガラスと同じく、原則として、決まったもの以外は貼れません。運転する人が交通の状況を確かめる範囲は、可視光線の透過率が70%以上でなければなりません。
  4. 運転席より後ろの横の窓保安基準 第29条の、視野と貼ってよいものの決まりの対象に入っていません。貼る前に、運転席からの見え方を確かめます。
  5. 後ろの面信号で止まったときなど、後ろの車から読まれる面です。
  6. 後ろの窓保安基準の、窓に貼ってよいものの決まりの対象外です。ただし、ふさぐと車の中のミラーで後ろが見えなくなり、条例で窓への広告を認めていない地域もあります。
  7. ナンバープレート覆ったり、読みにくくしたりしてはいけません。まわりのデザインも、プレートにかからないようにします。

ライトバンを、左は横から、右は後ろから見た模式図です。

保安基準の第29条は、前面ガラスと横の窓ガラスを、運転する人の視野を妨げないものと定めています。そこに貼ってよいのは、検査標章や保険の標章、告示で決めたものなどだけです。告示で決めたものには、透明で、交通の状況を確かめる範囲の可視光線の透過率を70%以上に保てるものも入ります。社名やロゴのシートは、この窓には貼れないと考えます。

この決まりから外れるのは、告示で「運転者席より後方の部分」とされた部分です。後ろの座席の横の窓のほか、前の窓のうち、運転席のヘッドレストの前の端より後ろにかかる部分も入ります(座席をいちばん後ろに下げた状態で見ます)。

後ろの窓(後面ガラス)も、第29条の視野の決まりの対象には入っていません。ただし、後ろの窓をふさぐと、車の中のミラーで後ろが見えなくなります。ドアのミラーなどで後ろを確かめられるかを、貼る前に見ておきます。

保安基準の対象外の窓でも、屋外広告物の条例や規則で、窓への広告の表示を禁止したり、控えるよう求めたりしている地域があります。東京都の宣伝車の説明資料は、車体を使う広告に共通して禁止されるものに「車体の窓又はドア等のガラス部分に表示する広告物等」を挙げています。京都市の手引も、許可の基準に「窓(ガラス面)に表示しないこと」を入れています。窓に社名を入れたいときは、車をふだん使う地域の窓口に確かめます。

表3窓に貼るときの決まり
  • 前面ガラス

    保安基準での扱い
    検査標章など、決まったもの以外は貼れない
    気をつけること
    社名やロゴは貼らない
  • 運転席・助手席の横の窓

    保安基準での扱い
    前面ガラスと同じ。交通の状況を確かめる範囲は、可視光線の透過率70%以上
    気をつけること
    社名やロゴは貼らない
  • 運転席より後ろの横の窓

    保安基準での扱い
    第29条の、視野と貼ってよいものの決まりの対象外
    気をつけること
    運転席からの見え方を確かめる
  • 後ろの窓

    保安基準での扱い
    第29条の、視野と貼ってよいものの決まりの対象外
    気をつけること
    ふさぐと、車の中のミラーで後ろが見えなくなる

道路運送車両の保安基準 第29条と、細目を定める告示 第195条(2025年6月の版)から整理しました。

ナンバープレート(自動車登録番号標・車両番号標)は、決められた位置に、覆わずに、番号が読み取れるように表示しなければ、車を走らせてはいけません。道路運送車両法の第19条(軽自動車は第73条)の決まりです。後ろの面にデザインを入れるときは、プレートとそのまわりにシートがかからないようにします。

バンやトラックなど、最大積載量が決まっている車は、車体の後ろの面に最大積載量を表示する決まりがあります(保安基準 第18条第8項)。後ろの面にデザインを入れたり、ラッピングをしたりするときは、この表示を消したり隠したりしないようにします。

法令・ルール:光るもの・反射するものは、ライトと紛らわしくしません

保安基準は、ライトや反射器と似ていて、ほかの交通の妨げになるおそれがある灯火や反射器を、車に付けることを禁止しています(第42条)。細目を定める告示は、前に向けて赤く反射する反射器や、後ろに向けて白く反射する反射器を、原則として付けられないとしています。光を反射するシートで文字やロゴを入れたいときは、色と向きを、車検を受ける運輸支局や、車を整備する工場に相談します。

自社の名前を入れた車の扱いは、地域の条例で違います

車体に出す社名や広告も、屋外広告物の条例の対象になることがあります。名古屋市や京都市は、自社の名前や事業の内容を自社の車に出す表示を、許可のいらないものとしています。ほかの会社の広告を載せる車や、車体を大きく使った広告では、許可やデザインの審査が要る地域もあります。

表4車体の表示の、条例での扱いの例
  • 名古屋市

    扱い
    自家用の広告を表示した車は、許可の申請がいらない。市の外に使用の本拠地がある車で、その地域の条例に従って表示しているものも同じ
  • 京都市

    扱い
    自分の事業の名前・商号・事業の内容・扱う商品やサービスを出す車体の広告は、許可がいらない(事前の相談を求めている)。それ以外の広告は、合計3.7㎡を超えると許可が要る
  • 横浜市

    扱い
    条例の面積の基準を超えるフルラッピングの車体の広告は、許可の申請の前に図案の審査を受ける
  • 東京都(宣伝車)

    扱い
    車検証の車体の形状が「放送宣伝」の宣伝車は、2024年6月30日施行の決まりで、社名・店名・商標だけなら許可がいらない。自社の事業の内容の広告や、ほかの会社の広告は許可が要る

2026年10月時点で、各自治体が公開している資料から抜き出しました。京都市は「車体広告に関する手引」(2023年1月改訂)、東京都は「東京都の広告宣伝車規制に関する説明会」の資料(2024年3月)です。

京都市の手引は、許可の基準として、照明を付けないこと、蛍光・反射の材料を使わないこと、窓(ガラス面)に表示しないことなどを決めています。許可のいらない自家用の広告も、この基準に合わせるよう努めることになっています。

東京都の宣伝車の説明資料は、車体を使う広告に共通して、運転する人の目をくらませるおそれのある光る・蛍光・反射の広告を禁止しています。窓やドアのガラス部分に出す広告も、禁止されています。宣伝車は、消防車・救急車と紛らわしい色も使えません。

車体の広告の決まりを、車の使用の本拠の位置(ふだん車を使う拠点として、車検証に記録されている場所)で考える例もあります。京都市の手引は、使用の本拠が京都市にあるトラックやタクシー、自家用の車などを対象にしています。迷うときは、その自治体の屋外広告物の窓口に、デザインの案を見せて相談します。地域ごとの看板の決まりは、地域ごとの看板のルールでもまとめています。

デザインは、走っている車を見る人が読めるかで決めます

車の文字は、動いている車を、離れた場所から短いあいだに見て読まれます。入れる言葉は、社名と、何の会社かと、連絡先に絞ります。文字の大きさは、読ませたい距離から決めます。

駐車場に止めた白いライトバンの側面に入った、緑と青の帯のグラフィック
車体の側面に、緑と青の帯を入れたライトバン。帯は、前のタイヤの上のあたりから後ろの端まで、ドアの合わせ目をまたいで続いています。

道を走る車の文字は、歩いている人や、となりの車線の運転手が、短いあいだに読みます。入れる言葉は、社名、何の会社かが分かる一言、電話番号かホームページの名前くらいに絞ると、読み取りやすくなります。会社の色を帯などで大きく見せると、社名を読み切れなかった人にも、どの会社の車かが伝わりやすくなります。

文字の大きさは、読ませたい距離で決めます。公共施設の案内表示のガイドラインをもとにした目安では、10m先から読ませるなら和文で40mm以上、20m先なら80mm以上です(看板の文字の大きさの計算)。ドアの面は高さが限られるので、社名をいちばん大きくし、ほかの情報は近くで読まれる大きさにします。

車の左右の面は、前と後ろの向きが逆になります。前から後ろへ流れる帯や矢印は、左右で向きをそろえて作り分けます。ドアの取っ手、給油口、車体の段差の位置は車種ごとに違うので、文字がかからない位置を、車を真横から撮った写真で確かめます。

看板クリニックの車両の前で親指を立てる2名のスタッフ
看板クリニックの車両の前に立つ、グリーンクロスグループの2名のスタッフ。車体の側面には、名前とロゴ、下の部分に青い帯が入っています。

デザインの前に決めること

  • 入れる言葉(社名・何の会社か・電話番号やホームページ)
  • 読ませたい距離と、文字の大きさ
  • 左右の面と後ろの面に、それぞれ何を入れるか
  • 会社の色(ロゴの色の指定があれば、その番号)
  • 取っ手・給油口・段差を避けた配置

頼む前に、車の写真と寸法、入れたい内容をそろえます

車の文字入れは、車種と、貼りたい面の写真と寸法があれば、方法とデザインを決められます。台数や、施工する場所と日程も、費用と段取りを左右します。

社用車の文字入れを頼む流れ

  1. 1

    車の情報と写真を送る

    車種と年式、貼りたい面を真横・真後ろから撮った写真を送ります。段差や取っ手のまわりは、近くから撮った写真もあると確かめやすくなります。

  2. 2

    入れたい内容を伝える

    社名・ロゴ・電話番号など、入れたい内容と、ロゴのデータがあればそれを伝えます。データがなくても、ロゴや手書きのメモからご相談いただけます。

  3. 3

    方法とデザインを決める

    長く入れておくか、付け外ししたいかで方法を決め、文字の大きさと配置を決めます。

  4. 4

    採寸とお見積り

    貼る面の寸法を測ります。写真からおおよその費用をお伝えすることはできますが、正式なお見積りは、仕様が決まってからお出しします。

  5. 5

    製作と貼り付け

    シートを作ります。貼り付けまでご依頼いただく場合は、施工の日と場所をご相談のうえで決めます。

表7費用が決まる条件
  • 方法

    変わること
    カッティングシート・マグネットシート・出力シート・全体のラッピングで、材料と手間が違う
  • 大きさと色の数

    変わること
    貼る面積と、カッティングシートなら色の数(重ねる枚数)
  • 台数

    変わること
    同じデザインを何台に入れるか
  • 古い文字をはがすか

    変わること
    古い文字やフィルムをはがす手間と、のり残りの掃除
  • 施工の場所と日程

    変わること
    屋根のある場所の用意、車を使わない日に合わせた日程

金額は、これらの条件が決まってから、お見積りに明記します。

ポイント:見落としやすいところ

前面ガラスと運転席・助手席の横の窓には、原則として社名を入れられません。マグネットシートは、樹脂の部分に当てても付かないので、貼る場所に磁石が付くかを先に確かめます。産業廃棄物を運ぶ車は、左右の両側面に表示が要ります。片側だけの注文にならないようにします。

自分で貼りたいときは、グループの通販サイト「看板通販サインシティ(別のタブで開きます)」で、車用のマグネット看板や、文字やロゴを切り抜いたカッティングシートを注文できます。デザインから考えたいとき、何台もの車に入れたいとき、貼るところまで頼みたいときは、車の写真からご相談ください。店舗の看板とあわせて、会社の色や書体をそろえることもできます。

よくあるご質問

社用車に社名を入れるのに、許可はいりますか?

地域で違います。名古屋市や京都市は、自分の会社の名前や事業の内容を自分の会社の車に出す表示を、許可のいらないものとしています。ほかの会社の広告を載せる車や、車体を大きく使った広告は、許可やデザインの審査が要ることがあります。車をふだん使う地域の窓口で確かめます。

車の窓に社名を貼ってもいいですか?

前面ガラスと運転席・助手席の横の窓には、原則として貼れません。保安基準で、貼ってよいものが検査標章などに限られています。運転席より後ろの横の窓と後ろの窓は、この決まりの対象外です。ただし、条例で窓への広告を禁止している地域もあるため、車をふだん使う地域の窓口で確かめ、後ろの見え方も見てから貼ります。

マグネットシートは、どの車にも付きますか?

磁石が付くのは、車体の鉄の部分だけです。樹脂のバンパーや、樹脂やアルミでできた部分には付きません。貼りたい場所に小さな磁石を当てて、付くかを先に確かめます。

マグネットシートとカッティングシートは、どちらがよいですか?

付け外ししたいならマグネットシート、長く入れておくならカッティングシートです。カッティングシートは単色の文字やロゴに向いていて、写真やグラデーションを入れたいときは出力シートを使います。

産業廃棄物を運ぶ車の表示は、マグネットシートでもよいですか?

使えます。千葉県や仙台市は、塗料で直接書くほか、必要なことを書いたマグネットシートを貼る方法も認めています。走っているあいだに落ちたり、雨風で見えにくくなったりしないものにします。

産業廃棄物収集運搬車の文字は、どのくらいの大きさですか?

産業廃棄物を運ぶ車であることは140ポイント以上、名前や許可番号は90ポイント以上の文字です。仙台市は、それぞれ約5cm、約3cmと案内しています。車体の両側面に、見分けやすい色で表示します。

ラッピングは、あとで外せますか?

はがせる製品があります。3Mのラップフィルム シリーズ2080の説明書では、もつ年数の範囲で屋外の垂直な面に貼ったものは、温めてはがせるとしています。ただし、補修した塗装や古くなった塗装の上では、はがすときに塗装などがはがれることがあります。

自分で貼ることはできますか?

小さな文字やマグネットシートなら、自分で貼ることもできます。グループの通販サイトでは、文字やロゴを切り抜いたカッティングシートや、車用のマグネット看板を注文できます。車全体のラッピングのように、広い面や曲面に貼るときは、施工する会社にご相談ください。

参考にした資料

この記事について

全国看板施工・点検ナビ

運営:GREEN MEDIA(株式会社グリーンクロス グリーンメディア事業部)

監修:横田悠介(屋外広告士)

看板の製作・施工・点検・修理・撤去を、全国61拠点のネットワークで行っています。記事は、屋外広告士の監修のもとで作っています。記事の中の法令や自治体のルールは、国や自治体が公表している資料で確かめた内容で、使った資料は記事の最後に載せています。公開する前と、内容を直すときには、資料と照らし合わせて確かめています。

社用車の文字入れは、車の写真からご相談ください。

車種と、貼りたい面の写真、入れたい社名やロゴをお知らせください。方法の選び方から、デザイン・製作・貼り付けまでご相談いただけます。産業廃棄物の収集運搬車の表示など、決まりのある表示もご相談ください。

お電話でのご相談はこちら

0120-418-963

受付時間 9:00〜17:30(土日祝・年末年始除く)

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