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作り方・頼み方

看板を自分で作る方法。屋外でも長持ちする材料と、頼む看板との境目

店の前に置く小さな看板や、入口の横のプレートなら、材料をそろえれば自分でも作れます。屋外に出すなら、雨と日差しに強い材料を選ぶことが、長持ちの分かれ目です。一方で、高い所に付ける看板や電気を使う看板は、作ることより取り付けと決まりのほうが難しくなるため、看板会社に頼みます。

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GREEN MEDIA(グリーンクロス)
作業台に並べた、アルミ複合板・カッティングシート・転写シート・スキージー・カッター・マスキングテープ・定規
作業台に並べた、看板を作る材料と道具。アルミ複合板・カッティングシート・スキージー・カッター・定規など。

この記事のポイント

  • 01自作しやすいのは、店先の置き看板・入口の横の小さなプレート・ガラスの内側の表示など、低い所に置く軽い看板です
  • 02屋外に出すなら、板はアルミ複合板、文字は屋外用のカッティングシートの組み合わせが扱いやすい選び方です
  • 03自分で作った看板でも、屋外で通る人に見せれば原則として屋外広告物。置いてよい場所や許可がいらない大きさの決まりは、看板会社が作る看板と同じです
  • 04看板を電源につなぐ工事は、原則として電気工事士の資格が必要。高い所の取り付けは、落ちたときの危険が大きくなります
  • 05自作・通販の既製品・看板会社への依頼は、材料費だけでなく、手間と作り直し、長持ちまで含めて比べます

自分で作れる看板と、頼んだほうがよい看板

自作の目安は、脚立に上らずに付けられること、電気の工事が要らないこと、道路の上に出ないことです。当てはまらない看板は、作ることより取り付けと決まりが難しくなるため、看板会社に頼みます。

看板づくりは、「作る」と「付ける」に分けて考えると、自作できる範囲が見えてきます。板に文字を貼る、色を塗るといった作る作業は、道具と時間があれば自分でもできます。難しいのは、壁の高い所に留める、風に耐えるように建てる、電気をつなぐといった付ける作業のほうです。

図1店の建物で見る、自作しやすい看板と頼む看板
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  1. 入口の前の置き看板店の敷地の中に置くA型や黒板の看板。重しを置き、風の強い日はしまいます。
  2. 入口の横の小さなプレート手の届く高さに付ける、軽い板です。
  3. ガラスの内側の表示室内側からシートを貼る表示です。外から正しく読めるよう、内側に貼る向きで作ります。網入りのガラスなどは、日差しによる温度の差で割れる「熱割れ」に気をつけます。
  4. 高い所の壁の看板高い所での作業になり、壁の下地に合った留め方が必要です。
  5. 建物から突き出す光る袖看板道路の上に出るときは、原則として道路の占用の許可が要ります。電源につなぐ工事は、原則として電気工事士の資格が必要です。
  6. 敷地に建てるポールサイン基礎をつくって建てる看板です。高さが4mを超えるものは、原則として工作物の確認申請(建築基準法にもとづく確認の手続き)が必要です。
  7. 手の届く高さ脚立に上らずに作業できる高さの目安です。これより上の取り付けは、落ちたときの危険が大きくなります。

店の建物の正面の模式図です。緑の看板(1〜3)が自作しやすいもの、濃い緑の看板(4〜6)が頼んだほうがよいものです。

表1看板ごとの自作のしやすさ
  • 置き看板(A型・黒板)

    自作のしやすさ
    自作しやすい
    理由
    持ち運べて、作り直しやすい。風の強い日はしまう
  • 入口の横の小さなプレート

    自作のしやすさ
    自作しやすい
    理由
    軽く、手の届く高さに付けられる
  • ガラスの内側の表示

    自作のしやすさ
    自作しやすい
    理由
    室内側から貼れる。熱割れに気をつける
  • 室内の案内・メニュー

    自作のしやすさ
    自作しやすい
    理由
    雨や日差しを受けない
  • 高い所の壁面看板

    自作のしやすさ
    看板会社に頼む
    理由
    高い所での作業と、壁の下地に合った留め方が必要
  • 道路に突き出す袖看板

    自作のしやすさ
    看板会社に頼む
    理由
    道路の占用の許可が要ることがあり、落ちたときの危険が大きい
  • 自立看板・ポールサイン

    自作のしやすさ
    看板会社に頼む
    理由
    基礎と風への強さが必要。高さが4mを超えるものは、原則として確認申請が要る
  • 光る看板

    自作のしやすさ
    看板会社に頼む
    理由
    電源につなぐ工事は、原則として電気工事士の資格が必要

一般的な目安です。小さな看板でも、置く場所や大きさによって決まりが変わります。

自分で作った看板にも、看板会社が作る看板と同じ決まりがあります

屋外で人に見せる看板は、自分で作ったものでも屋外広告物です。許可がいらない大きさ、置いてよい場所、電気の工事、高い看板の確認申請の決まりは、看板会社が作った看板と変わりません。

屋外広告物法は、常時または一定の期間続けて屋外で公衆に表示される看板・立看板・はり紙などを、屋外広告物としています(第2条)。この定義には、誰が作ったかという条件はありません。店の前に置く手作りの黒板の看板も、原則として自治体の屋外広告物条例の対象です。

表2自作の看板でも変わらない決まり
  • 看板の許可

    内容
    自分の店名などを自分の店に出す看板(自家用)は、決められた大きさまで許可がいらない地域が多い。大きさの基準は地域で違う
    根拠
    屋外広告物条例(自治体ごと)
  • 道路に置かない

    内容
    交通の妨げになる置き方で、道路(歩道を含む)に物をみだりに置くことは禁止
    根拠
    道路交通法 第76条第3項
  • 電気の工事

    内容
    看板を電源につなぐ工事は、原則として電気工事士の資格が必要
    根拠
    電気工事士法 第3条
  • 高い看板

    内容
    高さが4mを超える広告塔・広告板は、原則として工作物の確認申請が必要
    根拠
    建築基準法 第88条・施行令 第138条
  • 落下の責任

    内容
    取り付けや管理に欠陥があって看板が落ち、人にけがをさせると、占有者(看板を実際に管理している人)や所有者が賠償の責任を問われることがある
    根拠
    民法 第717条

2026年10月時点の一般的な決まりです。地域ごとの基準は、看板を出す場所の自治体に確かめます。

法令・ルール:電気を使う看板は、工事の部分を分けて考えます

電気工事士法は、建物の配線などの電気の設備を設けたり変えたりする工事を「電気工事」としています(第2条)。政令や省令で決めた軽い工事・作業を除き、電気工事士でなければ作業できません(第3条)。コンセントにさして使う既製の電飾スタンドなどは、屋外で使える製品かを見て選びます。看板の安全管理ガイドブック(2024年6月 第4版)は、内照式のスタンド看板のようにコンセントの付いた看板は、電気用品安全法を守らなければならないとしています。スタンド看板を選ぶときは、PSEマークのシールを確かめるよう案内しています。

許可がいらない大きさや、置き看板の決まりは、地域ごとに違います。地域ごとの看板のルールで、店のある地域の決まりを確かめられます。

材料は、屋内か屋外かで選びます

屋外に出すなら、板もシートも屋外で使えるものを選びます。スチレンボードのような軽いパネルは室内向きです。木や黒板は雰囲気が出る一方、屋外では手入れが要ります。

表3看板を自作するときの板の材料
  • アルミ複合板

    特徴
    屋内でも屋外でも使える。表面のアルミの間に樹脂をはさんだ3層の板で、軽く、加工しやすく、表面が平ら。通販では希望の大きさに切ったものも買える
  • 発泡塩ビ板

    特徴
    店内のサインや展示のパネルに向く。屋外向けの製品もある(海外の製品の例:3A Composites の FOREX)。細かい泡を含む塩ビの板で、ふつうの工具で加工でき、印刷にも向く
  • アクリル板

    特徴
    屋内でも屋外でも使える。透明・乳白・色付きがあり、重さはガラスの半分ほどで割れにくい
  • スチレンボード

    特徴
    室内向き。のり付きのものもある軽いパネルで、グループの通販サイトでは、屋内用の等身大パネルの製作に使う板として紹介している
  • 木の板

    特徴
    木目を生かせる。屋外に出すなら屋外で使える塗料で仕上げ、傷んだら塗り直す
  • 黒板

    特徴
    手で書き替えられる。板や壁に黒板シートを貼って作る方法もある

アルミ複合板は三菱ケミカルインフラテック、発泡塩ビ板は3A Composites、アクリル板はクラレの資料、スチレンボード・黒板シートはグループの通販サイトから。

表4文字や絵の入れ方
  • カッティングシート

    特徴
    色のついたシートを、文字や形に切って貼る。屋外用・屋内用・電飾用などの種類があり、屋外には屋外用を使う
  • 出力シート+ラミネート

    特徴
    写真やイラストを印刷したシートを貼る。ラミネートフィルムは、紫外線から印刷面を守り、表面を強くする
  • ペンキ・ステンシル

    特徴
    型紙を当てて色を塗る。木の看板に使いやすい
  • 手書き(チョーク・マーカー)

    特徴
    黒板に手で書く。書き替えやすい

ラミネートフィルムの働きは、3M「スコッチカル オーバーラミネートフィルム 8428G」の説明から。

棚に立てて保管されたアルミ複合板などの面材
棚に立てて保管された、アルミ複合板などの面材(グリーンクロスグループの工場)。工場では、パネルソーなどで必要な大きさに切り出して使います。

アルミ複合板とカッティングシートで作る手順

屋外に出す看板の作り方として扱いやすいのが、アルミ複合板にカッティングシートの文字を貼る方法です。シートを切って余分な部分をはがし、転写シートで移して貼ります。貼る前に、面のほこりと油分を取っておくことが、はがれにくさにつながります。

使う道具は、カッティングシート、転写シート、スキージー、カッター、定規、マスキングテープ、ピンセット、針です。転写シートは、切った文字をまとめて移すための透明なシートで、アプリケーションシートとも呼ばれます。スキージーは、シートを押さえるへらです。水貼りにするなら、霧吹きと中性洗剤も使います。文字は手でも切れますが、カッティングマシン(シートを文字や形に切る機械)を使うと、細かい文字もデータどおりの形に切れます。

作業台で、定規を当ててカッティングシートを切るスタッフ
作業台で、定規を当ててカッティングシートを切るスタッフ(グリーンクロスグループの作業場)

データを作ってから、貼り終えるまで

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    データを作る

    文字の大きさと配置を決めます。公共施設の案内表示のガイドラインの表では、読める文字の高さの目安は、見る距離1mにつき和文でおよそ4mmです。4〜5m先から読ませるなら和文で20mm以上、1〜2mの近さで読む表示でも9mm以上が目安です(文字の大きさの計算)。

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    シートを切る

    カッティングマシンか手で、シートを文字や形に切ります。

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    余分なシートをはがす

    文字の形だけが残るように、まわりのシートをはがします。細かい部分は、先のとがったピンセットを使うとはがしやすくなります。

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    転写シートで移し取る

    転写シートを、空気が入らないように文字の上からぴったり重ねて、上からこすります。台紙を上にしてゆっくりはがし、文字を転写シートの側に移し取ります。

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    貼る前の準備をする

    板の表面を拭いて、ほこりや油分を取り除きます。3Mのカタログには、最低施工温度(貼れる温度の下限)を10℃や16℃とする製品があります。寒い日は、使うシートの説明で貼れる温度を見てから作業します。

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    位置を決めて貼る

    マスキングテープで位置の印を付けてから、転写シートごと貼ります。水貼りにするときは、中性洗剤を少し入れた水(水500mlに1〜3滴が目安)を霧吹きで貼る面に吹き付けてから貼ると、位置や傾きを直しやすくなります。洗剤が濃いと、はがれることがあります。3Mのカタログは、大きな面積には専用の液での水貼りをすすめています。水貼りの液は、使うシートの説明に従います。

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    スキージーで押さえる

    スキージーで、中心から外へ向けて、空気や水を押し出しながら押さえます。水貼りでは、水分を残さないようにします。

    白い板にカッティングシートの図形を転写シートごと貼り、スキージーで空気を押し出す手元
    スキージーで空気を押し出す手元
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    転写シートをはがす

    シートが貼り付いたのを確かめてから、転写シートをゆっくりはがします。気泡が残ったら、針で小さな穴をあけて空気を押し出します。

ポイント:屋外に出すなら、屋外用のシートを選びます

カッティングシートには、屋外用・屋内用・電飾用などの種類があります。屋外に出す看板には、屋外用のシートを選びます。たとえば3Mのスコッチカル フィルムの耐候性(屋外での傷みにくさ)は、XLシリーズで約8年、Jシリーズで約5年が見込まれています。日本国内の標準的な環境で、屋外の垂直な看板に貼った場合の予想で、保証された年数ではありません。日当たりや向きで、傷み方は変わります。

カッティングシート、転写シート、スキージー、希望の大きさに切ったアルミ複合板は、グループの通販サイト「看板通販サインシティ(別のタブで開きます)」でも扱っています。車に社名を貼るときは、窓に貼れる場所の決まりなどを、社用車の文字入れでまとめています。

木の看板と、黒板の置き看板の作り方

木の看板は、板の表面を整え、文字を入れ、屋外用の塗料で仕上げます。黒板の置き看板は、市販の黒板や黒板シートを使うと手早く作れます。どちらも屋外に出すなら、雨と風への備えが欠かせません。

木の看板

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    板を選んで整える

    反りや割れの少ない板を選び、表面をやすりで整えます。

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    文字や絵を入れる

    型紙(ステンシル)を当てて塗る、手で描く、カッティングシートを貼る、などの方法があります。

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    仕上げを塗る

    屋外に出すなら、屋外で使える塗料やニスで仕上げます。塗る回数や乾かす時間は、塗料の説明に従います。

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    傷んだら塗り直す

    色あせや塗膜のはがれが見えたら、塗り直します。

黒板の置き看板

黒板の置き看板は、日替わりのおすすめなど、書き替えの多い案内に向いています。グループの通販サイトでも、A型黒板・脚付き黒板・壁掛け黒板・黒板シートや、チョーク・マーカーを扱っています。

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    大きさを決める

    しまう場所と、毎日出し入れできる重さかどうかを考えて、大きさを決めます。

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    黒板を用意する

    A型や脚付きの既製の黒板を使うと、手早く作れます。手持ちの板を使うなら、黒板シートを貼って黒板にする方法があります。シートの貼り方は、製品の説明に従います。

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    合う筆記具で書く

    黒板やシートの説明にある筆記具で書きます。グループの通販サイトには、チョーク用と表示した黒板シートもあります。

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    敷地の中に置き、しまう

    置くのは店の敷地の中です。歩道などの道路には、原則として置けません。脚に重しを置き、雨や風の強い日、閉店後は店の中にしまいます。

カフェの入口の横に置いた、コーヒーカップの絵を描いた木枠のA型の黒板の看板
店の入口の横に置いた、木枠の黒板の置き看板。置くのは店の敷地の中です。

屋外では、屋外用の材料とさびにくい金具で長持ちさせます

屋外の看板を傷めるのは、日差し・雨・風です。屋外用の材料を選び、さびにくい金具で留め、置き看板は風の強い日にしまいます。屋外用のシートにも寿命があるため、色あせやはがれに気づいたら、早めに替えます。

屋外に出す看板で確かめること

  • 板とシートは、屋外で使えるものか
  • 写真やイラストの出力シートは、ラミネートで表面を守っているか
  • シートの端や板の切り口から、水が入りにくい作りか
  • 留める金具やねじは、さびにくいもの(ステンレスなど)か
  • 置き看板に重しを置き、風の強い日にしまえるか
  • 日当たりの強い場所で、色あせを見て早めに替えられるか

留める金具やねじは、さびにくいステンレスを選びます。ステンレスにも種類があり、ステンレス協会の資料では、SUS304はSUS430より耐食性が高い目安になっています。屋外で使うねじは、材質の表示を確かめて選ぶと、さびの汚れや金具の傷みを抑えられます。

クレイン歯科クリニックの壁面看板。上が面板交換前、下が交換後
グリーンクロスグループが点検・修繕した看板(クレイン歯科クリニック)。屋外用のマーキングフィルムとインクジェット出力シートに、黄ばみと色飛びが出ていたため、面板を交換しました。上が交換前、下が交換後です。

屋外用のシートでも、年月がたつと色の再現性が落ちていきます。写真のように表示が読みにくくなったら、シートの貼り替えや面板の交換を考える時期です。

自作のつまずきは、作る前に決めておけば防げます

自作の看板でつまずきやすいのは、文字の小ささ、屋外に向かない材料、貼る前の下ごしらえ、風への備え、取り付けの下地、許可が要るかどうかの確認です。どれも、作り始める前に決めておけば防げることです。

表5自作の看板でつまずきやすいところと、防ぎ方
  • 文字が小さい

    起きやすいこと
    離れると読めない
    防ぎ方
    見る距離から文字の高さを決める(4〜5m先なら和文20mm以上、1〜2mの近さでも9mm以上が目安)
  • 屋内向きの材料を外に出す

    起きやすいこと
    雨や日差しで傷みやすい
    防ぎ方
    板とシートは屋外で使えるものにする。スチレンボードは室内向き
  • 貼る面の汚れ

    起きやすいこと
    シートが浮く、はがれる
    防ぎ方
    貼る前に拭いて、ほこりと油分を取る
  • 気泡が残る

    起きやすいこと
    見た目が悪く、浮きのもとになる
    防ぎ方
    中心から外へ押し出す。残ったら針で小さな穴をあけて空気を出す
  • 置き看板の重し不足

    起きやすいこと
    風で倒れる
    防ぎ方
    脚に重しを置き、風の強い日や閉店後はしまう
  • 下地を確かめずに留める

    起きやすいこと
    重さや風の力で抜ける
    防ぎ方
    下地のある所に、壁の材質に合った金具で留める
  • 許可を確かめない

    起きやすいこと
    あとで直したり、外したりすることになる
    防ぎ方
    大きさと置く場所の決まりを、作る前に自治体に確かめる

一般的な例です。屋外に出す看板の決まりは、地域ごとに違います。

特に見落としやすいのが、表の最後にある許可の確認です。手作りの小さな看板でも、屋外に出せば原則として屋外広告物条例の対象です。作ってから大きさを変えるのは手間がかかるので、置く場所と大きさが決まった段階で、店のある自治体の決まりを確かめておきます。

取り付けは、重さ・下地・高さで考えます

看板の重さと風の力は、壁の表面ではなく、その奥の下地で受け止めます。手の届く低い所に、軽い看板を、下地に合った留め方で付けるのが、自分で取り付けるときの目安です。賃貸の店舗では、壁に穴をあける前に貸主の承諾を確かめます。

図2取り付けの考え方
  • 下地に留める

    看板の重さと風の力は、壁の奥の柱や下地で受け止めます。壁の材質に合ったねじやアンカーを選びます。

  • 表面の板だけに留めない

    表面の板だけに留めると、重さや風の力で抜けるおそれがあります。

  • 高い所ほど危険が大きい

    高い所の看板は、落ちたときに届く範囲が広く、下を通る人に当たるおそれがあります。

いずれも模式図です。「下地に留める」「表面の板だけに留めない」の図は壁の断面で、左が室内、右が外です。実際の留め方は、壁の材質と下地を確かめて決めます。

壁の材質ごとの留め方は、壁面看板の記事で、コンクリート・ALC・金属パネル・タイル・サイディングに分けて紹介しています。

外壁に穴をあける前に、壁の中の配線や配管の位置を確かめます。あけた穴のまわりは、雨水が入らないようにシーリング材などでふさぎます。

取り付けや管理に欠陥があって看板が落ち、人にけがをさせると、占有者や所有者が賠償の責任を問われることがあります(民法第717条)。自分で取り付けた看板も同じで、誰が責任を負うかは個別の事情で判断されます。脚立に上る高さの取り付けや、重い看板の取り付けは、看板会社に頼みます。

賃貸の店舗では、壁に穴をあけて看板を付ける前に、貸主や管理会社の承諾を確かめます。退去するときは、借りた人が原状に戻す義務を負うのが原則です(民法第621条。通常の使い方による傷みや、年月による変化は除く)。どこまで戻すかは、賃貸借の契約書と特約を見て決めます。付けるときに、外すときのことも決めておきます。

高所作業車のバケットで、ビルの壁面の看板を取り付ける2名の作業員
高所作業車のバケットで、ビルの壁面の看板を取り付ける2名の作業員(グリーンクロスグループの施工の現場)。高い所の取り付けは、高所作業車や足場など、作業する場所と安全の備えから考えます。

自作・通販・依頼は、手間と長持ちで比べます

材料費だけを見ると自作は手軽に見えますが、道具をそろえる手間や作り直しの時間も含めて比べます。決まった形の看板なら通販の既製品、大きさや取り付けに条件があるなら看板会社への依頼、と使い分けます。

表6自作・通販の既製品・看板会社への依頼の比べ方
  • 向く看板

    自作
    置き看板、小さなプレート、室内の表示
    通販の既製品
    決まった形のスタンド看板・プレートなど
    看板会社に依頼
    大きさや取り付けに条件がある看板、高い所の看板、光る看板
  • 手間

    自作
    材料と道具をそろえ、作る時間がかかる
    通販の既製品
    選んで注文する
    看板会社に依頼
    相談・現地の確認・デザインの確認がある
  • 仕上がり

    自作
    道具と慣れで差が出る
    通販の既製品
    製品のとおり
    看板会社に依頼
    設置場所に合わせて作る
  • 長持ち

    自作
    材料と貼り方しだい。屋外用の材料を選ぶ
    通販の既製品
    製品しだい。屋外で使える製品かを確かめる
    看板会社に依頼
    設置場所に合わせて材料を選んで作る
  • 取り付け

    自作
    自分で行う(低い所・軽いものまで)
    通販の既製品
    置くだけのものもある。取り付けが要るものは、自分で行うか別に手配する
    看板会社に依頼
    取り付けまで頼める
  • 決まりの確認

    自作
    自分で自治体に確かめる
    通販の既製品
    置く場所の決まりは、自分で確かめる
    看板会社に依頼
    看板会社と相談しながら確かめられる

費用は、材料・道具・時間・作り直しの手間を含めて比べます。金額は、看板の大きさや材料で変わります。

決まった形のスタンド看板や看板の材料は、グループの通販サイト「看板通販サインシティ(別のタブで開きます)」でもご注文いただけます。大きさや取り付けに条件がある看板、高い所や光る看板は、看板会社にご相談ください。

板材を切るフラットベッドカッター
板材を切るフラットベッドカッター(グリーンクロスグループの工場)。工場では、データどおりの形に板材を切り出します。

よくあるご質問

看板を自作するのに、許可はいりますか?

屋外に出す看板は、自分で作ったものでも、原則として屋外広告物条例の対象です。自分の店名などを自分の店に出す看板は、決められた大きさまで許可がいらない地域が多くありますが、基準は地域で違います。店のある自治体の決まりを確かめます。

屋外で使う看板を自作するなら、材料は何がよいですか?

板はアルミ複合板、文字は屋外用のカッティングシートの組み合わせが扱いやすい選び方です。アルミ複合板は、表面のアルミの間に樹脂をはさんだ軽い板で、加工しやすく表面が平らです。写真やイラストを使うなら、出力シートにラミネートを重ねて表面を守ります。

カッティングシートは、屋外で何年くらい使えますか?

シートの種類と、日当たりなどの環境で変わります。たとえば3Mのスコッチカル フィルムは、XLシリーズで約8年、Jシリーズで約5年が目安です。日本国内の標準的な環境で屋外の垂直な看板に貼った場合の予想で、保証された年数ではありません。

光る看板を自分で作れますか?

表示面を作るところまでは自分でもできますが、建物の電源につなぐ工事は、原則として電気工事士の資格が必要です(電気工事士法)。コンセントにさして使う既製の電飾看板を選ぶ場合も、屋外で使える製品か、PSEマークがあるかを確かめます。配線の工事が要る看板は、看板会社などに頼みます。

自作した看板を、店の壁の高い所に付けてもよいですか?

おすすめしません。高い所の取り付けは落ちたときの危険が大きく、壁の下地に合った留め方も必要です。取り付けや管理に欠陥があって看板が落ち、人にけがをさせると、占有者や所有者が賠償の責任を問われることがあります。高い所への取り付けは、看板会社にご相談ください。

自作した看板の取り付けだけを、看板会社に頼めますか?

看板会社によって対応が分かれます。看板の取り付けは、看板の作りや重さ、取付金物が分かってはじめて、安全な方法を決められます。作りや強度が確かめられない自作の看板は、取り付けだけのご依頼はお受けできないことがあります。高い所や道路に面した場所に付ける看板は、作る前にご相談いただければ、取り付けまで考えた作りにできます。

賃貸の店舗の壁に、自分で看板を付けてもよいですか?

壁に穴をあける前に、貸主や管理会社の承諾を確かめます。退去するときは、借りた人が原状に戻す義務を負うのが原則です(通常の使い方による傷みなどは除く)。どこまで戻すかは、契約の内容を見て決めます。付けるときに、外すときのことも決めておきます。

手書きの黒板の看板を、外に出すときの注意は?

置くのは店の敷地の中で、歩道などの道路には原則として置けません。脚に重しを置き、雨や風の強い日、閉店後は店の中にしまいます。手書きの看板も、屋外に置けば原則として屋外広告物条例の対象になるため、大きさなどの決まりも確かめます。

自作と注文では、費用はどう違いますか?

自作では材料費のほかに道具と作る時間がかかり、看板会社への注文では製作や取り付けの費用がかかります。どちらも、作り直しの手間まで含めて比べます。決まった形の看板なら、通販の既製品のほうが手間は少なく済みます。金額は、看板の大きさや材料で変わります。

参考にした資料

この記事について

全国看板施工・点検ナビ

運営:GREEN MEDIA(株式会社グリーンクロス グリーンメディア事業部)

監修:横田悠介(屋外広告士)

看板の製作・施工・点検・修理・撤去を、全国61拠点のネットワークで行っています。記事は、屋外広告士の監修のもとで作っています。記事の中の法令や自治体のルールは、国や自治体が公表している資料で確かめた内容で、使った資料は記事の最後に載せています。公開する前と、内容を直すときには、資料と照らし合わせて確かめています。

自作か注文か、迷ったときも作りたい看板の写真からどうぞ。

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