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看板の種類

木製看板(木の看板)とは?屋外で長持ちさせる木と塗料、文字の入れ方とオーダーの進め方

カフェや旅館の入口に、木の看板を掛けたい。木製看板は、木の板や木の文字で作る看板で、店先にやわらかい雰囲気をつくります。屋外に出すなら、日差しと水で傷むことを前提に、雨の当たりにくい場所と作りを選び、傷み始めの早いうちに塗り直すのが、長持ちの分かれ目です。木の看板・木目の看板のデザインから取り付け・塗り直しまで、店の写真からご相談いただけます。

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GREEN MEDIA(グリーンクロス)
カフェの入口の横に置いた、コーヒーカップの絵を描いた木枠のA型の黒板の看板
カフェの入口の横に置いた、木枠のA型の黒板の看板。木は、置き看板の枠から、入口の上の店名の板、軒から吊る看板まで、店先のいろいろな看板に使われます。

この記事のポイント

  • 01木製看板は、板に店名を彫る・描く看板のほか、軒から吊る看板、置き看板、木の立体文字など、店先のいろいろな所に使えます
  • 02屋外の木は、日差しで色が変わり、水を吸ったり乾いたりして割れや反りが出ます。濡らさない、濡れてもすぐ乾く作りが、腐れを防ぐ基本です
  • 03塗料には、木にしみ込む含浸形、表面に膜をつくる造膜形と、その中間の半造膜形があります。どれも、傷み始めの早いうちに塗り直すと手間が少なく済みます
  • 04防火地域では、建物の屋上に設ける看板と、高さが3mを超える看板は、原則として、主要な部分を不燃材料で造るか覆う決まりがあります。大きな木の看板は、場所の決まりを先に確かめます
  • 05木の看板・木目の看板は、デザインから製作・取り付け・塗り直しまで、全国でひとつの窓口にご相談いただけます

木製看板とは、木の板や木の文字で作る看板です。種類と向く場所

木製看板とは、木の板や、木を切り抜いた文字を表示に使う看板のことです。板に店名を彫る・描く看板のほか、軒から吊る看板、置き看板、壁に付ける木の立体文字があり、木目のシートなどで木に見せる看板もあります。

木の看板は、店の入口に、手づくりの温かみと落ち着きを足します。外観や内装に木を使っている店なら、看板も木でそろえると、建物とまとまって見えます。一方で、木は屋外で日差しと雨を受けると、色が変わり、割れや反りが出る素材です。どこに付けて、雨がどのくらい当たるかで、選ぶ種類と作りが変わります。おしゃれに見せるための素材・書体・余白・照らし方の考え方は、この章の終わりに紹介する記事でまとめています。

図1店先で使う、木の看板の種類
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  1. 入口の上の板の看板木の板に店名を彫る・描く看板です。軒の下に付けると、雨が当たりにくくなります。
  2. 吊り看板軒や金具から、鎖などで板を吊る看板です。道路の上に出るときは、原則として道路の占用の許可が要ります。
  3. 木の立体文字木を文字の形に切り抜き、壁に付けます。文字の影で、立体に見えます。
  4. 入口の横のプレート店名や営業時間を入れた小さな板です。四隅の化粧ビスなどで壁に留めます。
  5. 置き看板木枠のA型や黒板の看板です。置くのは店の敷地の中で、風の強い日はしまいます。
  6. 上から照らすライト木の看板は、外から照らすと、木目などの素材の質感が残ります。

木の看板を使う店先の正面の模式図です。木の部分を薄い黄色に、木目を線で描いています。

表1木の看板の種類と、向く場所
  • 板に彫る看板

    どんな看板か
    木の板に、店名を彫り込む。彫った溝に色を入れることもある
    向く場所
    入口の上・軒の下・門
  • 板に描く・貼る看板

    どんな看板か
    板に文字や絵を、塗料で描くか、シートで貼る
    向く場所
    店先の壁・置き看板・室内
  • 吊り看板

    どんな看板か
    軒や金具から、鎖などで板を吊る
    向く場所
    入口の上・軒の下
  • 置き看板

    どんな看板か
    木枠のA型や黒板、木の板のスタンド
    向く場所
    店の敷地の中の、入口の前
  • 木の立体文字

    どんな看板か
    木を文字の形に切り抜き、壁や板に付ける
    向く場所
    外壁・入口の壁・室内
  • 木に見える看板

    どんな看板か
    木目のシートや木目調の既製の看板で、木の風合いを出す
    向く場所
    室内の看板、決まった形の置き看板・自立看板

一般的な分け方です。1枚の看板で、彫る・描く・付けるを組み合わせることもあります。

町家が並ぶ石畳の通り。軒下に店名を入れたこげ茶色の看板と紺色ののれんを出した店舗と、白壁に店名を入れた墨色の看板を出した店舗
町家が並ぶ石畳の通り。手前の店は、軒の下に、こげ茶色の板の看板と紺色ののれんを出しています。軒の下は雨が当たりにくく、木の看板を掛けやすい場所です。

屋外の木の看板は、日差しと水で傷んでいきます

屋外の木を傷める大きな原因は、日差し(紫外線)と水です。日差しで表面の色が変わり、塗らない木はだんだん灰色になります。水を吸ったり乾いたりをくり返すと割れや反りが出て、湿ったままの所ではカビや腐れが進みます。

北海道立総合研究機構の林産試験場の資料は、木に塗った塗膜を傷めるものとして、太陽光(紫外線)、水、温度、酸素、微生物、大気汚染物質などを挙げ、なかでも太陽光と水の影響が大きいとしています。木の窓枠(サッシ)の例では、下の枠の、上の面の傷みが大きいと紹介しています。看板でも、日差しと雨を受ける面から傷んでいきます。

図2木の看板が屋外で傷みやすいところ
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  1. 日差しを受ける面紫外線で木の成分が分解され、色が変わります。塗らない木は、だんだん灰色になります。
  2. 上の面と木口雨を受けるところです。木口(板の切り口)は、特に水を吸いやすくなります。
  3. 割れ湿気を吸ったり吐いたりして木が伸び縮みし、木目に沿って割れが出ることがあります。
  4. 下の端水が残りやすく、湿ったままだと、カビや腐れが進みます。
  5. 吊り金具のまわり金具のさびや、ねじのゆるみも、あわせて見ておきます。
  6. 反り木の伸び縮みで、板が反ることもあります。点線が反る前の形です。

軒から吊った木の看板の模式図です。左上から日差し、右上から雨を受けています。右端は、反った板を横から見たところです。

表2木の看板の傷み方と、防ぎ方
  • 色が変わる・灰色になる

    主な原因
    紫外線が木の成分を分解する。塗らない木は、色の成分の分解や流出、表面のカビなどの影響で、だんだん灰色になる
    防ぎ方
    日差しの強い面を避ける。塗料で守り、色あせたら塗り直す
  • 割れ・反り

    主な原因
    湿気の出入りで、木が伸び縮みする
    防ぎ方
    乾かした板を使う。木口と上の面に、水を当てない
  • カビ

    主な原因
    湿ったままの所に生える。塗料や場所によっては、数か月で出ることもある
    防ぎ方
    濡れてもすぐ乾く作りにする。防かびの成分を含む塗料を選ぶ
  • 腐れ(腐朽)

    主な原因
    キノコの仲間の菌などが、水を含んだ木を分解する
    防ぎ方
    水分を断つ。地面や、水がたまる所に木を触れさせない

林産試験場「林産試だより」(2011年4月号・2013年8月号)と、三重県林業研究所・長野県・岐阜県の資料をもとにした、一般的な整理です。

三重県林業研究所は、塗る前に木の水分(含水率)を8〜12%に整えておくと、木が含む水分による縮みの割れなどを防げるとしています。看板にする板も、よく乾かしたものを使い、木口まで塗料で守っておくと安心です。

補足:木の看板が何年もつかの、決まった年数はありません

木の看板が屋外で何年もつかは、木の種類、塗料、日当たり、雨の当たり方、手入れで大きく変わります。年数で考えるより、色あせ、割れ、塗膜のはがれ、黒い点のようなカビといった変化を見て、早めに手を入れるほうが確かです。税の計算(減価償却)で使う「耐用年数」は、これとは別のものです。国税庁は、法定耐用年数が財務省令の別表に定められていると説明しています。看板の区分ごとの年数は看板の耐用年数で紹介しています。税の扱いは、会社の経理の担当や税理士に確かめます。

長持ちの基本は、水を断つ作りと、木と塗料の選び方です

腐れなど、生き物による木の傷み(生物劣化)を防ぐ大原則は、濡らさないこと、濡れてもすぐ乾くようにすることです。そのうえで木の種類と塗料を選びます。塗料には、木にしみ込む含浸形、表面に膜をつくる造膜形と、その中間の半造膜形があり、どれも傷み始めの早いうちに塗り直すのが基本です。

水を断つ作りにする

岐阜県のサイトにある木材の劣化対策の資料は、腐れなどの生き物による劣化(生物劣化)は水や湿気が原因で起こるため、濡らさない、濡れてもすぐ乾燥するといった、水分を断つことが劣化を防ぐ大原則だとしています。木口(板の切り口)は水を吸いやすいため、鉄板を巻く、塗料で保護するなどして、水を吸い上げないように守ることも挙げています。

屋外に出す木の看板で確かめる作り

  • 軒の下など、雨の当たりにくい場所に付けるか
  • 上の木口に雨が当たらないよう、上にかぶせる板や金物でふさいでいるか
  • 木口とねじの穴のまわりまで、塗料で守っているか
  • 下の端に水がたまらず、すぐ乾く形か
  • 壁との間にすき間があり、裏も乾くか
  • 地面に立てる木の部分は、地面から離すか、屋外向けの処理をした木を使うか
  • 留める金具は、さびにくいものか

岐阜県のサイトに掲載の資料(第7章 劣化対策・維持管理)の「水分を断つ」「木口を守る」考え方を、看板に当てはめた例です。

木の種類は、心材の耐久性も見て選ぶ

法令・ルール:製材の日本農林規格(JAS)の、心材の耐久性の区分

木の種類で、腐れへの強さが違います。製材の日本農林規格(JAS)は、心材(丸太の中心に近い部分)の耐久性で樹種を分け、ヒノキ・ヒバ・スギ・カラマツなどの針葉樹や、ケヤキ・クリなどの広葉樹を「D1」の区分にしています。D1以外の樹種は「D2」です。岐阜県の資料は、腐りやすい樹種の例に、ブナ・エゾマツ・キリを挙げています。

この区分は、心材についてのものです。長野県のサイト(林業総合センター)にある資料は、一般にどの樹種も、辺材(樹皮に近い外側の部分)は耐久性をもたないものとして扱っているとしています。同じ樹種の板でも、辺材の多い板は傷みやすいと考えて、付ける場所と仕上げを決めます。軒の外に出る看板の板や枠のように、雨と風に直接さらされる木の部分には、薬剤で保存処理をした木を使う考え方もあります。岐阜県のサイトに掲載の資料は、保存処理の性能の区分のK4を「屋外で風雨に直接さらされる部材用」、K5を「電柱、枕木、海中使用等極めて高い耐久性が要求される部材用」としています。

塗料には、含浸形・半造膜形・造膜形があります

図3塗らない木と、含浸形・造膜形の違い(断面)
  • 塗らない木

    日差しと水で表面から傷み、細かい割れが出て、だんだん灰色になります。

  • 含浸形(しみ込む塗料)

    木にしみ込み、膜は薄く、木目が見えます。傷みは、細かい割れから少しずつ進みます。

  • 造膜形(膜をつくる塗料)

    表面に膜をつくります。膜は長くもつ一方、傷み始めると割れやはがれが目立ちます。

どれも、木の表面の近くを切った断面の模式図です。上が外で、日差しと雨を受ける側です。緑は塗料で、薄い緑はしみ込んだ塗料、濃い緑は表面の膜です。

表3木の看板の塗料の比べ方
  • 含浸形

    仕上がり
    木にしみ込み、膜が薄い。木目が見える半透明
    傷み方
    傷み始めに細かい割れが出て、少しずつ色があせる
    塗り直し
    表面を整えて、上から塗り重ねやすい
  • 半造膜形

    仕上がり
    含浸形と造膜形の中間
    傷み方
    含浸形より膜が厚く、傷んだ所とそうでない所の差が目立ちやすい
    塗り直し
    差が目立つ前に塗り直す
  • 造膜形

    仕上がり
    表面に膜をつくる。顔料の多いものは、木目が隠れることもある
    傷み方
    膜は長くもつが、傷み始めると割れやはがれが目立つ
    塗り直し
    傷みが進むほど、研磨や下塗りの手間が増える

林産試験場「林産試だより」2011年4月号・2013年8月号と、三重県林業研究所の資料をもとにしています。膜の厚さで分ける呼び方は通称で、はっきりした定義はありません。使う塗料の説明書を優先します。

林産試験場の資料では、膜の厚さの例として、含浸形で10〜20μm程度、造膜形で100μm程度を挙げています。屋外の木に使う塗料には「木材保護塗料」があります。林産試験場の資料は、樹脂、着色顔料と、防腐・防かび・防虫の効果のある薬剤を含む半透明の塗料と説明し、この塗料を塗る仕様が、2006年に日本建築学会のJASS 18に採用されたと紹介しています。

ポイント:塗り直しは、傷み始めの早いうちに

林産試験場の資料は、塗り直しは、劣化の初期の段階で行うのがいちばんよいとしています。傷みが進むと、塗膜の状態に差が出て、色むらを防ぐための研磨や下塗りなどの作業が大変になるためです。塗る前は、木を十分に乾かし、汚れやかびを落としてから、サンドペーパーで表面を整えます(日本塗料工業会)。5℃以下では、ほとんどの水性塗料は正常に乾いた膜にならないため、寒い日は避けます。

木の風合いは、木目のシートや木目調の看板でも出せます

木の風合いは、木目のシートや、木目調の既製の看板でも出せます。本物の木は、手ざわりと年月による色の変化まで楽しめる一方、屋外では塗り直しなどの手入れが要ります。木目の素材は、屋外で使える製品かを確かめて選びます。

表4本物の木と、木に見える素材の選び方
  • 本物の木

    どんなものか
    木の板・木の文字
    向くとき
    手ざわりや木目、年月で変わる色まで楽しみたいとき
    確かめること
    屋外では塗り直しが要る。防火地域で決まりに当たる看板の材料
  • 木目のシート(化粧シート)

    どんなものか
    木目の柄のシートを、板や壁に貼る
    向くとき
    室内の看板や壁。木の看板と柄をそろえたいとき
    確かめること
    屋外に貼るなら、屋外で使える製品か
  • 木目のシートを貼った板

    どんなものか
    アルミ複合板などの板に、木目のシートを貼る
    向くとき
    軽い板で、木の柄の看板を作りたいとき
    確かめること
    シートが屋外で使える製品か
  • 木目調の既製の看板

    どんなものか
    和風・ウッド調の自立看板など
    向くとき
    決まった形の看板を、通販で選びたいとき
    確かめること
    大きさと、置く場所の決まり

木目のシートの用途(住宅のリフォーム・DIY・店舗の内装)と、アルミ複合板(発泡ポリエチレンの芯材を薄いアルミで挟んだ板)は、グループの通販サイトの説明から。

壁に並べて取り付けた、同じ社名を入れたアクリル・ステンレス・木目のプレート
壁に並べて取り付けた、アクリル・ステンレス・木目のプレート。木の風合いは、本物の木の板のほか、木目の素材でも出せます。ほかの素材と組み合わせることもできます。

グループの通販サイト「看板通販サインシティ(別のタブで開きます)」では、木目の化粧シートを、切り売りやロールで扱っています。屋外で使える和風・ウッド調の自立看板などの既製品もあります。建物に合わせて作る木の看板や、取り付け・塗り直しは、このあとの章で紹介するグリーンクロスへご相談ください。

文字は、彫る・描く・焼く・付ける。大きさは、読む距離から決めます

木の看板の文字は、板に彫る、塗料で描く・シートを貼る、焼き印やレーザーで焦がす、切り文字を付ける、の方法で入れます。文字の高さは、見る距離から決めます。名古屋市の指針の表では、4〜5m先から読む文字は和文で20mm以上が目安です。

図4木の看板の、文字の入れ方
  • 彫る

    板に文字を彫り込みます。手で彫るほか、機械でも彫れます。溝に色を入れると、文字が目立ちます。屋外では、溝も塗料で守ります。

  • 描く・貼る

    塗料で描くと手書きの風合いが、カッティングシートを貼ると、はっきりした色が出ます。屋外なら、屋外で使える塗料やシートを選びます。

  • 焼く

    焼き印やレーザーで、木の表面に焦げた色の文字を入れます。まわりの木の色との差で読めます。

  • 切り文字を付ける

    木や金属、アクリルを文字の形に切り抜き、板や壁に付けます。文字の影で立体に見えます。裏に水が残らないように付けます。

上が板の正面、下が板を横に切った断面の模式図です。文字は帯で表しています。

文字の高さは、見る距離から決めます。名古屋市の福祉都市環境整備指針の表では、和文の文字の高さの目安を、見る距離10mで40mm以上、4〜5mで20mm以上、1〜2mで9mm以上としています。通りの向こうから読ませる店名は大きく、入口の前で読む営業時間は小さく、と分けると、板に詰め込みすぎずに済みます。文字の大きさの計算で、距離から目安を出せます。

店舗の外壁の看板の上に取り付けた、アーム式のLEDスポットライトと取付金具、配線を通す金属の管
店舗の外壁の看板の上に取り付けた、アーム式のLEDスポットライト。木の看板を夜も見せたいときは、外から照らすと、木目などの素材の質感が残ります。

夜も見せたい木の看板は、外からライトで照らす方法が合います。外から照らす看板は素材の質感が残り、木やメタルの仕上げにも向きます。ライトを建物の電源につなぐ工事は、原則として電気工事士の資格を持つ者が行います。ライトの種類と当て方は、看板の照明で紹介しています。

吊る・壁に付ける・置く。付ける場所の決まりも、先に確かめます

木の看板の付け方は、壁に留める、軒や金具から吊る、店の前に置く、地面に立てる、の4つです。道路の上に出る吊り看板は、原則として道路の占用の許可が要ります。防火地域では、建物の屋上に設ける看板と、高さが3mを超える看板は、原則として、主要な部分を不燃材料で造るか覆う決まりがあります。

表5木の看板の付け方と、確かめること
  • 壁に留める

    向く看板
    板の看板・プレート・木の立体文字
    確かめること
    壁の下地と材質。ねじの穴のまわりを塗料で守る。賃貸なら、貸主の承諾
  • 軒から吊る

    向く看板
    吊り看板
    確かめること
    鎖や金具の強さとさび。風で揺れて、壁や人に当たらない位置。道路の上に出ないか
  • 店の前に置く

    向く看板
    A型・黒板・木のスタンド
    確かめること
    店の敷地の中に置く。風の強い日や閉店後はしまう
  • 地面に立てる

    向く看板
    木の支柱の立て看板
    確かめること
    支柱の根元の腐れ。地面から離すか、処理をした木を使う

一般的な目安です。付ける場所の壁や軒の状態で、留め方は変わります。

壁の材質ごとの留め方は、壁面看板の記事で紹介しています。吊り看板は、風で揺れても壁や人に当たらない位置と、鎖や金具の強さを先に決めます。

法令・ルール:道路の上に出る吊り看板は、道路の占用の許可が要ります

国土交通省は、道路の上に看板や日よけなどを設けて続けて使うことを「道路の占用」とし、道路管理者の許可が要るとしています。看板を道路の上に突き出して設けることも、占用に当たります。軒先から吊った看板が歩道の上に出るなら、作る前に、道路管理者の窓口で確かめます。置き看板も、置くのは店の敷地の中です。

法令・ルール:防火地域では、屋上の看板と高さ3mを超える看板に材料の決まりがあります

建築基準法 第64条により、防火地域の中では、建物の屋上に設ける看板と、高さが3mを超える看板は、原則として、主要な部分を不燃材料で造るか、覆う必要があります(大阪市の案内)。また、防火地域かどうかとは別に、高さが4mを超える広告塔や広告板は、原則として建築確認の申請も要ります(建築基準法 第88条・施行令 第138条)。木の板を主な部分に使う大きな看板を考えているときは、建物のある場所が防火地域か、看板がこの決まりに当たるかを、作る前に確かめます。

木の看板も、屋外に出す看板は、許可が要るかを確かめます。許可がいらない大きさや、看板を出せない場所は、地域ごとに違います。地域ごとの看板のルールで、店のある地域の決まりを確かめられます。

自作できるのは、手の届く小さな看板まで。見落としやすいところ

置き看板や入口の横の小さな板なら、木の看板も自分で作れます。高い所に付ける看板、道路の上に出る吊り看板、照明を付ける看板は、取り付けと決まりのほうが難しくなるため、看板会社に頼みます。作る前に、雨の当たり方と木口の守り方を決めておくと、失敗を防げます。

木の看板の作り方は、板を選んで表面を整え、文字を入れ、屋外で使える塗料で仕上げる流れです。手順は看板を自分で作る方法の「木の看板」で紹介しています。自作の目安は、脚立に上らずに付けられること、電気の工事が要らないこと、道路の上に出ないことです。

木の看板を作る前に決めておくこと

  • 雨の当たり方:軒の下に付けるか。雨が当たるなら、屋外で使える塗料で守る
  • 上の木口の守り方:上にかぶせる板か、塗料か。そのままだと、水を吸って割れや腐れのもとになる
  • 塗り直しの時期:はがれてからではなく、色あせや細かい割れのうちに
  • 吊る位置:道路の上に出ないか。出るなら、作る前に道路管理者の窓口で確かめる
  • 防火地域かどうか:建物の屋上に設ける看板や、高さが3mを超える看板なら、材料の決まりに当たるかを確かめる
  • 文字の量:店名は大きく、細かい案内は、近くで読む板や置き看板に分ける

一般的な例です。屋外に出す看板の決まりは、地域ごとに違います。

補足:自作の看板の取り付けだけは、お受けできないことがあります

看板の取り付けは、看板の作りや重さ、取付金具が分かってはじめて、安全な方法を決められます。作りや強度が確かめられない自作の看板は、取り付けだけのご依頼はお受けできないことがあります。高い所や道路に面した場所に付けるなら、作る前にご相談いただければ、取り付けまで考えた作りにできます。

費用は、大きさ・木・文字の入れ方・塗装・取り付けで決まります

木の看板の費用は、大きさと板の厚み、木の種類、文字の入れ方と文字の数、塗装、金具と取り付け、照明、デザインで決まります。オーダーは、写真と希望を伝える、仕様を決める、見積り、デザインの確認、製作、取り付けの順に進みます。

表6木の看板の費用が変わる条件
  • 大きさと板の厚み

    変わる理由
    材料の量と、加工の手間が変わる
  • 木の種類

    変わる理由
    樹種と板の質で、材料が変わる
  • 文字の入れ方と文字の数

    変わる理由
    手で彫るか、機械で彫るか、描くか、切り文字を付けるか。文字が多く細かいほど手間が増える
  • 塗装

    変わる理由
    塗料の種類と、塗る回数。木口や裏まで塗るか
  • 金具と取り付け

    変わる理由
    吊り金具・鎖・化粧ビス・支柱。付ける高さと方法(脚立か高所作業車か)
  • 照明

    変わる理由
    外から照らすライトと、電気の工事
  • デザイン

    変わる理由
    手持ちのロゴやデータがあるか、デザインから作るか
  • 数

    変わる理由
    同じ看板を、複数の店舗に付けるか

金額は、看板と現地の条件で変わります。写真から概算をお伝えし、正式なお見積りは、仕様が決まり、現地を確かめてからお出しします。ご相談・お見積りは無料です。

費用を抑えたいときは、木の看板に入れる文字を店名とひとことに絞り、営業時間などの細かい案内は置き看板やガラス面に分ける方法があります。決まった形でよい置き看板なら、通販の既製品から選ぶ方法もあります。デザインを頼むときの費用の考え方は、看板デザインの頼み方でまとめています。

木の看板のオーダーの進め方

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    写真と希望を伝える

    付けたい場所の写真、入れたい店名やロゴ、好きな雰囲気の参考の写真をお送りください。写真から概算をお伝えします。

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    仕様を決める

    木の種類、大きさ、文字の入れ方、塗料、付け方(吊る・壁・置く)を、場所の条件に合わせて決めます。

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    現地の確認とお見積り

    現地で壁や軒の状態を確かめ、仕様と作業の内容を明記した正式なお見積りをお出しします。

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    デザインの確認

    文字の大きさや配置を、図で確かめていただきます。

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    製作

    内容に応じて、グループの工場か協力会社で製作します。

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    取り付けと確認

    金具の固定や、吊った看板の揺れを確かめ、写真で記録します。夜間や土日祝の工事も組めます。

手入れのときに見るところ

  • 色があせて、灰色になったところはないか
  • 木目に沿った割れや、反りが出ていないか
  • 塗膜のはがれや、ふくれはないか
  • 下の端や木口に、黒い点のようなカビはないか
  • 吊り金具や鎖のさび、ねじのゆるみはないか

地上から見える範囲で十分です。高い所の看板に上ったり、揺すったりはしません。

汚れの落とし方は看板の掃除、金属の支柱や金具の塗り直しは看板の塗装・塗り替えで紹介しています。

木の看板・木目の看板を、デザインから取り付け・塗り直しまでお受けします

グリーンクロスは、木の看板や木目の看板のデザイン・製作から、取り付け、塗り直しなどの手入れまで、まとめてお受けしています。全国61拠点のネットワークと47都道府県での屋外広告業の登録で、全国の店舗の看板も窓口ひとつで進められます。

まとめて頼むと、入口の上の板の看板から、吊り看板、置き看板、店内の表示まで、木の種類と書体をそろえやすくなり、取り付けの日程も一度に組めます。開業や改装の日が決まっているなら、その日から逆に数えて段取りを組みます。

ご相談のときにあると進めやすいもの

  • 店の住所と、看板を付けたい場所の写真(建物の正面と、付けたい壁や軒)
  • 入れたい内容(店名・ロゴ・営業時間など。決まっていなくてもご相談いただけます)
  • 好きな雰囲気の参考の写真
  • 大きさの目安と、どこから読ませたいか(通りの向こうからか、入口の前か)
  • 付ける場所に雨が当たるか(軒の下か)
  • 開業・改装の予定日
  • テナントなら、管理会社やビルの看板の決まり

そろっていなくても、ご相談いただけます。

グリーンクロスは、看板に関することは基本的にすべてお受けしています。全国61拠点のネットワークと、全国47都道府県での屋外広告業の登録で、全国の店舗の看板に対応し、窓口はひとつです。全国の拠点と各地の看板の協力会社が連携し、窓口はひとつのまま全国の現場に対応します。全国に店舗を展開する企業にも、この規模から選ばれています。株式会社グリーンクロスの会社資料もお送りできます。

決まった形の木目調の自立看板や、木目のシートなどの既製品は、グループの通販サイト「看板通販サインシティ(別のタブで開きます)」でも探せます。建物に合わせて作る木の看板と、取り付け・塗り直しは、グリーンクロスへご相談ください。

よくあるご質問

木製看板は、屋外で何年くらいもちますか?

決まった年数はありません。木の種類、塗料、日当たり、雨の当たり方、手入れで大きく変わるためです。塗らない木は、日差しと水で表面から傷み、だんだん灰色になります。軒の下など雨の当たりにくい場所に付け、屋外で使える塗料で守り、色あせや細かい割れのうちに塗り直すと、長く使えます。経理で使う耐用年数(減価償却の年数)は、これとは別のもので、財務省令の別表に定められています。税の扱いは、会社の経理の担当や税理士に確かめます。

木製看板の屋外用の塗料は、何を選べばよいですか?

木目を見せたいなら、木にしみ込む含浸形、膜で覆って守りたいなら、表面に膜をつくる造膜形が目安です。含浸形は膜が薄く、傷みが少しずつ進み、塗り重ねやすい仕上げです。造膜形は膜が長くもつ一方、傷み始めると割れやはがれが目立ちます。どちらも、ラベルの表示で屋外の木に使えるものかを確かめ、説明書に従って塗ります。

木製看板に、ニスを塗ってもよいですか?

塗れますが、屋外に出すなら、ラベルの表示で屋外の木に使えるものかを確かめます。林産試験場の資料では、透明な塗料で仕上げた木は、割れたところから灰色に変わり始め、割れのまわりにカビが出ることがあると報告されています。屋外の看板には、防腐・防かびの成分を含む木材保護塗料を選ぶ方法もあります。

木製看板の文字は、どうやって入れますか?

主な方法は、彫る、塗料で描く、シートを貼る、焼き印やレーザーで焦がす、切り文字を付ける、の5つです。彫った文字は溝の影で読め、描いた文字は手書きの風合いが出ます。屋外では、彫った溝や描いた文字のまわりも、塗料で守ります。文字の高さは、見る距離から決めます。

防火地域でも、木の看板を付けられますか?

看板の場所と大きさで変わります。防火地域では、建物の屋上に設ける看板と、高さが3mを超える看板は、原則として、主要な部分を不燃材料で造るか覆う決まりがあります(建築基準法 第64条)。木の風合いの大きな看板を考えているときは、建物のある場所が防火地域か、看板がこの決まりに当たるかを、作る前に確かめます。

木製の吊り看板を、店の前の歩道の上に出せますか?

道路の上に出る看板は、原則として道路管理者の占用の許可が要ります。国土交通省は、看板を道路の上に突き出して設けることも、道路の占用に当たるとしています。軒先から吊る看板は、敷地の中に収まる位置にするか、作る前に道路管理者の窓口で確かめます。

木製看板を自作できますか?

置き看板や、入口の横の小さな板なら作れます。板を選んで表面を整え、文字を入れ、屋外で使える塗料で仕上げます。高い所に付ける看板、道路の上に出る吊り看板、照明を付ける看板は、取り付けと決まりのほうが難しくなるため、看板会社に頼みます。

木製看板をオーダーすると、費用は何で決まりますか?

大きさと板の厚み、木の種類、文字の入れ方と文字の数、塗装、金具と取り付け、照明、デザインで決まります。写真から概算をお伝えし、正式なお見積りは、仕様が決まり、現地を確かめてからお出しします。ご相談・お見積りは無料です。

参考にした資料

この記事について

全国看板施工・点検ナビ

運営:GREEN MEDIA(株式会社グリーンクロス グリーンメディア事業部)

監修:横田悠介(屋外広告士)

看板の製作・施工・点検・修理・撤去を、全国61拠点のネットワークで行っています。記事は、屋外広告士の監修のもとで作っています。記事の中の法令や自治体のルールは、国や自治体が公表している資料で確かめた内容で、使った資料は記事の最後に載せています。公開する前と、内容を直すときには、資料と照らし合わせて確かめています。

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