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看板の種類

金属の看板(ステンレス・真鍮・アイアン)とは?違いと選び方、屋外での変わり方と手入れ、オーダーの進め方まで

店や会社の入口に、金属の切り文字やプレートで、落ち着いた看板を付けたい。金属の看板は、さびにくいステンレス、年月で色が変わっていく金色の真鍮、塗装で仕上げる鉄のアイアンなど、金属ごとに見た目と屋外での変わり方が違います。雨や潮風の当たり方と、どこまで手入れをするかを先に決めると、選ぶ金属と仕上げが決まります。切り文字やプレートのデザインから製作・取り付け・手入れまで、入口の写真からご相談いただけます。

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GREEN MEDIA(グリーンクロス)
石張りの壁のレストランの入口の横に付けた、真鍮の切り文字の店名と、営業時間を入れた真鍮のプレート
石張りの壁のレストランの入口の横に付けた、真鍮の切り文字の店名と、真鍮のプレート。金属の看板は、素材の色と質感が、そのまま入口の印象になります。

この記事のポイント

  • 01金属の看板は、ステンレス・真鍮・アイアン(鉄)・アルミなどの板や文字で作る看板です。金属ごとに、色と質感、屋外での変わり方、手入れが違います
  • 02ステンレスはさびにくい金属ですが、さびない金属ではありません。屋外では鋼種を確かめ、海の近くや交通量の多い道路沿いでは、こまめに手入れします
  • 03真鍮は、屋外では年月とともに色が変わります。変化を楽しむか、ワックスやクリアの塗装で緩やかにするかを先に決めます。アイアンは、塗膜を保ってさびを防ぎます
  • 04取り付けは、重さと壁の下地を確かめ、異なる金属どうしは触れさせないか、間を絶縁します。壁から浮かせると、文字の影が出て立体的に見えます
  • 05切り文字・プレート・自立の看板まで、デザインから製作・取り付け・手入れを、全国でひとつの窓口にご相談いただけます

金属の看板とは、金属の板や文字で作る看板です。種類と付ける場所

金属の看板とは、ステンレス・真鍮・鉄(アイアン)・アルミなどの金属の板や文字を、表示に使う看板のことです。板から文字を切り抜いた切り文字、社名や館名を入れたプレート(銘板)、腕金から吊る看板、敷地の入口に立てる自立の看板などがあります。

金属の看板は、素材の色と質感が、そのまま入口の印象になります。ステンレスは落ち着いた銀色、真鍮は金色、アイアンは黒などの塗装の色と、金属ごとに雰囲気が違います。同じ金属でも、切り文字にするか、プレートにするか、どこに付けるかで、作り方と取り付け方が変わります。

図1金属の看板を使う、入口と外壁の例
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  1. 切り文字金属の板を、文字の形に切り抜いて壁に付けます。壁から少し浮かせると、文字の影が出ます。
  2. プレート(銘板)社名や館名を入れた金属の板です。彫る・腐食させる(エッチング)などで文字を入れます。
  3. 腕金から吊る看板壁から出した鉄の腕金に、鎖などで板を吊ります。道路の上に出るときは、原則として道路の占用の許可が要ります。
  4. 自立の看板敷地の入口に立て、切り文字やプレートで社名やロゴを表します。
  5. 上から照らすライト金属の看板を外から照らすと、素材の質感が残ります。

店の入口と外壁を、正面から見た模式図です。灰色はステンレスなどの銀色の金属、金色は真鍮、濃い灰色は塗装した鉄を表しています。

中のLEDで光らせることもできる箱文字も、ステンレスやアルミなどで作ります(箱文字・切り文字・カルプ文字の記事)。鉄の枠のスタンド看板の置き場所は、スタンド看板の記事で紹介しています。

会社の敷地の入口の植え込みに立てた、黒い石の台にステンレスの板を立て、切り文字の社名と青い丸のロゴを付けた自立の看板
会社の敷地の入口の植え込みに立てた、黒い石の台にステンレスの板を立て、切り文字の社名とロゴを付けた自立の看板。敷地の入口に立てる看板は、文字を付ける面と、支える基礎までまとめて計画します。

ステンレス・真鍮・アイアン・アルミは、色と屋外での変わり方、手入れが違います

ステンレスはさびにくく塗らずに使える金属、真鍮は空気に触れて色が変わっていく金色の合金、アイアン(鉄)は塗装やめっきでさびを防いで使う金属です。アルミは軽く、表面の処理で耐久性と色を足せます。見た目に加えて、屋外での変わり方と手入れの手間で選びます。

表1金属ごとの色と質感、屋外での変わり方
  • ステンレス

    色と質感
    銀色。ヘアライン・鏡面などの仕上げを選べる
    屋外での変わり方
    さびにくいが、さびない金属ではない。鋼種でさびにくさが違う
    手入れと気をつけること
    汚れは中性洗剤か石けん水で拭く。もらいさびは早めに落とす
  • 真鍮(黄銅)

    色と質感
    黄金色。銅と亜鉛の合金
    屋外での変わり方
    空気に触れて酸化し、色が変わる。黒褐色になり、緑青が出ることも
    手入れと気をつけること
    蜜蝋のワックスで手入れするか、クリアの塗装で変化を緩やかにする
  • アイアン(鉄)

    色と質感
    黒などの塗装の色で仕上げる
    屋外での変わり方
    塗膜が紫外線・熱・雨で傷むと、さびが進む
    手入れと気をつけること
    塗膜の傷みを見て、さびを落として塗り直す
  • アルミ

    色と質感
    銀色。重さは鋼板の3分の1ほど
    屋外での変わり方
    表面に耐食性のよい膜ができる。陽極酸化や塗装で耐久性を足す
    手入れと気をつけること
    異なる金属と触れさせない
  • ブロンズ(青銅)

    色と質感
    錫を含む銅の合金
    屋外での変わり方
    真鍮と同じく、空気に触れて色が変わる
    手入れと気をつけること
    真鍮と同じく、ワックスで手入れするか、クリアの塗装で変化を緩やかにするかを決める

ステンレス協会・日本伸銅協会と日本銅センター・日本アルミニウム協会・美濃クラフトの資料と、看板の安全管理ガイドブックをもとにした一般的な整理です。実際の持ちは、場所・仕上げ・手入れで変わります。

ステンレスは、鋼種でさびにくさが変わります

ステンレスは、クロムを約10.5%以上含む鋼です。ステンレス協会によると、クロムが空気中の酸素と結び付き、表面に厚さ1〜3nmの薄い膜(不動態皮膜)をつくって、腐食の進行を防ぎます。この膜は、ふつうの環境なら、傷ついてもすぐに再生します。

ポイント:SUS304・SUS430・SUS316の違い

ステンレス協会の耐食性の目安(★が多いほど耐食性が高い)では、SUS304(18クロム・8ニッケル)が★3つ、SUS430(18クロム)が★2つです。モリブデンを加えたSUS316は★4つで、特に孔食(点や虫食いのように進む腐食)に強い鋼種です。協会は、SUS304の主な用途に屋根や内外装などの建材を、SUS430の用途の例に建築の内装などを挙げています。屋外の看板は、鋼種まで確かめて選びます。

真鍮は、年月で色が変わる金色の合金です

真鍮は、黄銅とも呼ばれる、銅と亜鉛の合金です。日本伸銅協会と日本銅センターのパンフレットは、黄銅の色を黄金色とし、玄関や建物の中の壁、手すり、ドアの取っ手などに使われていると紹介しています。屋外では、空気に触れて酸化し、色が変わっていきます。変わり方と手入れは、屋外での注意と手入れの章で紹介します。

アイアンは鉄。塗装やめっきでさびを防ぎます

アイアンの看板は、鉄で作った看板です。鉄は、塗装やめっきで表面を守って使います。看板の安全管理ガイドブック(2024年6月 第4版)は、塗膜は紫外線・熱・雨などで傷んで腐食するとし、看板の鉄骨には、溶融亜鉛めっきなどの防錆処理を徹底するよう勧めています。

白い塗り壁の店の入口の上に付けた、黒いアイアンの切り文字の店名と、アイアンの腕金に吊った小さな看板
白い塗り壁の店の入口の上に付けた、黒いアイアンの切り文字の店名と、アイアンの腕金に吊った小さな看板。アイアンは塗装の色で仕上げ、塗膜でさびを防ぎます。

補足:アルミは軽く、表面の処理で色も選べます

日本アルミニウム協会の資料の表では、アルミの板の比重は2.68で、鋼板の7.86の3分の1ほどです。何も処理しないアルミも、空気中で表面に耐食性のよい膜ができます。協会は、さらに耐久性を高め、美しさを保つために、陽極酸化(アルマイト)や塗装などの表面処理をするとしています。陽極酸化の膜には、ゴールドやブロンズの色調のものもあります。

作り方は、切り文字・エッチング・彫刻・鋳物。仕上げで表情が変わります

金属の看板の文字は、板から切り抜く切り文字、薬品で溶かして凹凸をつけるエッチング、刃物で彫る彫刻、溶かした金属を型に流し込む鋳物などで作ります。表面は、ヘアライン・鏡面などの磨き方や、塗装・発色で仕上げます。

図2金属の看板の、文字の作り方
  • 切り文字

    金属の板を、文字の形に切り抜きます。文字の厚みは板の厚さで、壁から浮かせて付けると影が出ます。

  • エッチング(腐食)

    図案を薬品に強い膜で覆い、ほかの所を溶かして凹凸をつけます。文字か地の凹ませた所に、色を焼き付けることもあります。

  • 彫刻

    刃物で文字を彫り込みます。彫刻機のメーカーは、真鍮やアルミ、銅板などに彫れるとしています。

  • 鋳物

    溶かしたアルミなどを砂型に流し込み、文字と板を一体で作ります。盛り上がった文字を磨いて仕上げます。

上が正面、下が切り口を大きくした断面の模式図です。切り文字の断面は、下が壁です。

表2作り方と仕上げの種類と、向く看板
  • 切り文字

    どんなものか
    金属の板を、文字の形に切り抜く
    向く看板
    外壁や受付の社名、店名
  • 箱文字

    どんなものか
    金属の側面の板で、文字の形の箱を作る
    向く看板
    店の正面・ビルの外壁。中から光らせる
  • エッチング

    どんなものか
    図案を薬品に強い膜で覆い、ほかを溶かして凹凸をつける
    向く看板
    社名の銘板・館銘板
  • 彫刻

    どんなものか
    刃物で文字を彫り込む
    向く看板
    小さな銘板・プレート
  • 鋳物

    どんなものか
    溶かした金属を型に流し込み、文字と板を一体で作る
    向く看板
    重みを出したい銘板
  • ヘアライン

    どんなものか
    長く続く研磨のすじ。建材でいちばん一般的な仕上げ
    向く看板
    ステンレスの文字・プレート
  • 鏡面

    どんなものか
    研磨のすじがない、鏡に近い仕上げ
    向く看板
    映り込みで華やかに見せたい文字
  • バイブレーション

    どんなものか
    向きのない、ヘアラインのような細かいすじ
    向く看板
    ステンレスの建材
  • 塗装・発色

    どんなものか
    樹脂の塗料を焼き付ける、化学的に色をつける
    向く看板
    色を入れたいステンレス

ステンレス協会「ステンレスの主な表面仕上げ」、看板通販サインシティの銘板の説明、彫刻機と表札のメーカーの資料によります。

ビルのエントランスの石の壁に付けた、ビルの名前と竣工の年月を彫ったステンレスのプレート
ビルのエントランスの石の壁に付けた、ビルの名前と竣工の年を彫ったステンレスのプレート。館名や社名のプレートは、彫る・エッチングなどで文字を入れます。

切り文字の厚みは、文字の大きさと影、重さで決めます

切り文字の厚みは、使う板の厚さで決まります。厚い板ほど、横から見たときの存在感が増し、壁に落ちる影も深くなる一方で、重くなります。文字が大きいほど、裏で留める所も多く要ります。厚みの規格は会社や製品で違うため、文字の大きさと付ける壁の写真を伝えて決めます。

文字に色を入れたいときは、ステンレスに樹脂の塗料を焼き付ける塗装や、化学的に色をつける発色の仕上げもあります(ステンレス協会)。プレートには、カッティングシートで文字を貼る方法もあります。

屋外では、もらいさび・潮風・真鍮の色の変化・塗膜の傷みに備えます

屋外の金属の看板は、ステンレスのもらいさび、海の近くや道路沿いのさびと汚れ、真鍮の色の変化、アイアンの塗膜の傷みに備えます。異なる金属が触れ合う所も、水分があると傷みやすくなります。

図3金属の看板が屋外で傷みやすいところ
  • ステンレスのもらいさび

    鉄の製品などが触れて付いたさびです。長く放っておくと、ステンレス自身のさびに進みます。

  • 真鍮の色の変化

    空気に触れて酸化し、色が変わります。黒褐色になり、緑青が出ることもあります。

  • アイアンの塗膜の傷み

    塗膜は紫外線・熱・雨で傷みます。はがれた所から、さびが進みます。

  • 異なる金属の触れ合い

    電位の違う金属が水分のある所で触れると、電位の低いほうの金属の腐食が進みます。

どれも模式図です。さびは、こげ茶の色で表しています。

表3場所と金属ごとの、起きやすいことと備え
  • 海の近く

    起きやすいこと
    潮風で、鉄骨のさびが激しくなる。ステンレスの孔食は、塩素イオンなどを含む環境で起こる
    備え方・手入れ
    鋼種を製作の会社と相談して選ぶ。こまめに手入れする
  • 交通量の多い道路沿い・融雪剤をまく地域

    起きやすいこと
    ステンレスに、さびや汚れが出るおそれ
    備え方・手入れ
    こまめに手入れする
  • 鉄が触れる所

    起きやすいこと
    ステンレスに、もらいさび
    備え方・手入れ
    早めに落とす。初期なら、市販の清掃剤でほとんど元どおりに
  • コンクリートに付ける真鍮

    起きやすいこと
    アルカリ焼け(メーカーは、設置した当日か翌日から起こるとしている)
    備え方・手入れ
    付け方と手入れを、作る前に相談する
  • アイアン(鉄)

    起きやすいこと
    塗膜の傷みから、さびが進む
    備え方・手入れ
    さびを落として塗り直す
  • 異なる金属が触れる所

    起きやすいこと
    電位の低い金属の腐食が進む
    備え方・手入れ
    触れさせない。間を絶縁し、水分を断つ
  • 日の当たる長い板や文字

    起きやすいこと
    温度で伸び縮みする(アルミは鋼板の2倍ほど)
    備え方・手入れ
    伸び縮みも見込んで、留め方を決める

看板の安全管理ガイドブック、LIXIL・ステンレス協会・美濃クラフト・日本アルミニウム協会の資料をもとにした一般的な整理です。

真鍮は、変化を楽しむか、緩やかにするかを決めます

表札・看板のメーカーの美濃クラフトは、真鍮は屋外で使うと必ず変色するとしています。空気に触れて酸化し、環境によって変わり方や速さは違うものの、黒褐色に変わり、緑青が出ることもあるとしています。

ポイント:変化を緩やかにするなら、ワックスか、クリアの塗装か

美濃クラフトは、変化を緩やかにする方法として、表面に蜜蝋のワックスを施した商品と、クリアの塗装を施した商品を挙げています。ワックスの商品は、月に1〜2回ほど、表面を磨いたりワックスを塗ったりする手入れが要ります。クリアの塗装の商品は変化がより緩やかな一方、塗装で覆われているため、手入れはできないとしています。

ステンレスも、汚れともらいさびは早めに落とします

建材のメーカーのLIXILは、ステンレスはさびない金属ではないとし、自社のエクステリアのステンレス製品について、海岸地帯や交通量の多い道路、融雪剤をまく地域では、こまめな手入れを勧めています。ふだんの手入れは、水でぬらした柔らかい布やスポンジで汚れを拭き取り、酸性・アルカリ性・塩素系の薬品や、ワイヤーブラシ・サンドペーパーは使わないよう注意しています。ステンレス協会は、汚れの多くは中性洗剤か石けん水で拭き取れるとしています。

補足:もらいさびは、初期のうちに落とします

鉄の製品などが触れて付いたさび(もらいさび)は、長く放っておくと、ステンレス自身のさびに進みます。ステンレス協会は、ごく初期のしみなら、初期のさびに効く市販の清掃剤で、ほとんど元どおりの表面に戻せるとし、目立たない所で弱い方法から試すよう勧めています。清掃剤で落ちないさびは、サンドペーパーやステンレスブラシなどである程度こすり落としてから清掃剤を使うとし、表面にこすり傷がつくため、清掃のあとに研磨の仕上げのやり直しなどが要るとしています。看板のさびは、無理に落とさずにご相談ください。

アイアンは、塗膜が傷んだら早めに塗り直します

アイアンの看板は、塗膜が保たれていればさびを防げますが、塗膜が傷むと、その下からさびが進みます。ガイドブックは、看板の外側はきれいでも、取付金具や内部の鉄骨にさびが進み、強さを保てなくなるおそれがあるとしています。塗り直すときは、ワイヤーブラシなどでさびをできるだけ落とし、油分・水分・ほこりも取り除いてから塗ります(日本塗料工業会)。工程は看板の塗装・塗り替えで紹介しています。

金属の看板の手入れのときに見るところ

  • ステンレスに、茶色のしみや点のようなさびが出ていないか
  • 真鍮に、むらのある変色や緑青、アルカリ焼けが出ていないか
  • アイアンの塗膜に、はがれ・ふくれ・さびが出ていないか
  • 異なる金属が触れる所や、ねじのまわりが傷んでいないか
  • 取付金具のさびや、ボルトのゆるみはないか
  • 海の近くや道路沿いで、汚れがたまっていないか

地上から見える範囲で十分です。高い所の看板に上ったり、揺すったりはしません。

補足:金属の看板が何年もつかの、決まった年数はありません

金属の看板が屋外で何年もつかは、金属の種類と仕上げ、場所、手入れで変わります。税の計算(減価償却)で使う耐用年数は、これとは別のものです。国税庁は、法定耐用年数が財務省令の別表に定められていると説明しています。看板の区分ごとの年数は看板の耐用年数で紹介しています。税の扱いは、会社の経理の担当や税理士に確かめます。

取り付けは、重さと下地を確かめ、異なる金属は触れさせずに留めます

ステンレスなどの金属の看板は重さがあるため、壁の下地の強さと取付金物を先に確かめます。切り文字やプレートは、裏のボルトとスペーサーで壁から浮かせると、影が出て立体的に見えます。異なる金属は触れさせないか、間を絶縁します。

図4壁から浮かせて付けた、切り文字の断面
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  1. 切り文字金属の板を、文字の形に切り抜いたものです。厚みは板の厚さです。
  2. 壁の穴とボルト文字の裏に付けたボルトを、壁にあけた穴に差し込んで留めます。
  3. スペーサー文字と壁のあいだに入れる筒です。浮かせる長さをそろえます。
  4. 壁の下地重さと風は、表面の仕上げ材ではなく、奥の下地で受けます。
  5. 絶縁異なる金属が触れる所は、間を電気的に絶縁し、水分を断ちます。
  6. 浮かせる長さ長いほど、影は文字から離れて落ちます。光の向きでも、影の出方が変わります。

壁に付けた切り文字を、横から見た断面の模式図です。左が壁で、右上からの光で、壁に文字の影が落ちています。実際の留め方は、製品と壁の材質で決めます。

ステンレスなどの金属の看板は重さがあるため、壁の下地の強さと、取付金物の検討が欠かせません。重さと風は、壁の表面のタイルや塗装ではなく、奥のコンクリートや下地で受けます。壁の材質ごとの留め方は、看板の取り付け方法と壁面看板の記事で紹介しています。

補足:真鍮をコンクリートに付けるときは、アルカリ焼けに注意

美濃クラフトは、真鍮や銅はコンクリートのアルカリ成分に弱く、設置した当日か翌日からアルカリ焼けを起こすとしています。アルカリ焼けは研磨で落とせるものの、土間のコンクリートに使うときは、特別な手入れが要るとしています。コンクリートに付ける真鍮の看板は、付け方と手入れの方法を、作る前に相談します。

異なる金属は、触れさせないか、間を絶縁します

ステンレス協会は、電位の違う2つの金属が、水などの電気を通すもの(電解質)の中で触れると、電位の低いほうの金属の腐食が、触れていないときより進むとしています。これを異種金属接触腐食と呼び、防ぐ方法に、異なる金属を触れさせない、電位の差の小さい組み合わせを選ぶ、などを挙げています。

日本アルミニウム協会は、アルミと銅などのように異なる金属が、水分のある所で触れると、電位の低い(卑な)アルミが溶け出すとしています(接触腐食)。対策には、間を電気的に絶縁する、亜鉛めっき材のようにアルミより電位の低い金属を使う、水分を存在させない、を挙げています。亜鉛めっき材と触れる所では、先に溶けるのはアルミではなく、電位の低い亜鉛のほうです。金属の文字と留めるねじ、アイアンの腕金と真鍮の板のように、違う金属を組み合わせるときは、組み合わせと留め方を製作の会社と確かめます。

法令・ルール:道路の上に出る看板と、高さ4mを超える看板は、原則として手続きが要ります

腕金から吊る看板や、壁から突き出す看板が道路の上に出るときは、原則として、道路管理者の占用の許可が要ります。国土交通省は、看板を道路の上空に突き出して設けることも、道路の占用に含まれるとしています。高さが4mを超える看板は、原則として、工作物の確認申請による構造の審査が要ります(看板の安全管理ガイドブック)。屋外に出す看板は、原則として屋外広告物条例の対象で、許可がいらない大きさは地域で違います。

社会福祉法人 永生会 清流苑の自立看板
グリーンクロスグループが手がけた看板(清流苑)。法人名と施設名を入れた、施設の自立看板です。自立の看板は、支柱と地面の基礎で、看板の重さと風を受け止めます。

見落としやすいところ

  • 耐食性の目安を見ずに鋼種を選ぶ:ステンレス協会の目安では、SUS430(★2つ)はSUS304(★3つ)より耐食性が低い区分で、協会が挙げる用途の例も建築の内装などです。屋外の看板は、鋼種を確かめます
  • 組み合わせを確かめずに、違う金属のねじや金具で留める:水分があると、電位の低いほうの金属の腐食が進みます
  • 重さを表面の仕上げ材だけで受ける:タイルや外壁の板だけに留めると、重さと風で抜けるおそれがあります
  • 手入れの手間を決めずに真鍮を選ぶ:変化を楽しむか、ワックスやクリアの塗装で緩やかにするかを、作る前に決めます

金属の色と壁、照らし方の組み合わせで、雰囲気が決まります

金属の看板の雰囲気は、金属の色と仕上げ、壁の色と素材、照らし方の組み合わせで決まります。壁と文字の明るさの差をつけると読みやすく、外から照らすと金属の質感が、文字の裏から照らすと輪郭が際立ちます。

表4店や建物ごとの、組み合わせの例
  • レストラン・バー

    金属と仕上げ
    真鍮。色の変化も楽しむ
    文字の作り方
    切り文字・小さなプレート
    照らし方
    外から照らす
  • カフェ・パン屋・美容室

    金属と仕上げ
    黒いアイアン
    文字の作り方
    切り文字・腕金に吊る看板
    照らし方
    外から照らす
  • クリニック・事務所

    金属と仕上げ
    ステンレスのヘアライン
    文字の作り方
    切り文字・プレート
    照らし方
    外から照らす
  • 会社の社屋・ビルの館名

    金属と仕上げ
    ステンレス・アルミ
    文字の作り方
    切り文字・箱文字・自立の看板
    照らし方
    文字の裏から照らす・光る箱文字
  • ホテル・上質に見せたい入口

    金属と仕上げ
    ステンレスの鏡面・真鍮
    文字の作り方
    箱文字・切り文字
    照らし方
    文字の裏から照らす

組み合わせの一例です。壁の色と素材、ロゴの色に合わせて決めます。

金属の文字は、壁との明るさの差で読みやすさが変わります。白い塗り壁に黒いアイアン、濃い色の石の壁に真鍮やステンレス、のように差をつけると、文字の形がはっきり出ます。銀色の外壁にステンレスの文字のように、近い色どうしでは、文字が沈んで見えることがあります(色の組み合わせの考え方)。

外から照らすと質感が、裏から照らすと輪郭が出ます

金属の質感を見せたいなら、外から照らす方法が合います。外から照らす看板は素材の質感が残り、木やメタルの仕上げに向きます。壁から浮かせた切り文字や箱文字の裏から壁を照らすと、文字の輪郭が浮かび上がり、落ち着いた印象になります。裏から照らす方法は、壁からの離し方で見え方が大きく変わります。

法令・ルール:ライトを電源につなぐ工事は、原則として電気工事士が行います

電気工事士法 第3条は、電気工事士でなければ電気工事の作業に従事してはならないとし、保安上支障がない作業として経済産業省令で定めるものを除いています。

アンティーク調は、色の変わった真鍮や、黒いアイアンで

アンティーク調に見せたいときは、色が変わっていく真鍮をあえて磨き込まずに使う、黒いアイアンの腕金に看板を吊る、といった組み合わせがあります。グループの通販サイトの真鍮の表札の説明でも、空気に触れて酸化することで、経年変化による変色を楽しめるとしています。書体の選び方は、看板のフォントで紹介しています。

価格は、金属と厚み、大きさ、作り方と仕上げ、取り付けで決まります

金属の看板の価格は、金属の種類と厚み、大きさと文字の数・細かさ、作り方、仕上げ、照明、取り付けの条件で決まります。決まった形のプレートや表札なら通販の既製品、建物に合わせる看板や取り付けまで頼むなら、オーダーが向いています。

表5金属の看板の価格が変わる条件
  • 金属の種類と厚み

    価格が変わる理由
    材料と、切る・磨く手間が変わる
    費用を抑えるには
    付ける場所に合う金属と厚みにする
  • 大きさと文字の数

    価格が変わる理由
    材料の量と、切り抜く・付ける手間
    費用を抑えるには
    読む距離から大きさを決め、文字を絞る
  • ロゴと文字の細かさ

    価格が変わる理由
    細い線や小さな文字ほど手間が増える
    費用を抑えるには
    ロゴの元のデータを用意する
  • 作り方

    価格が変わる理由
    切り文字・箱文字・エッチング・彫刻・鋳物で、工程が違う
    費用を抑えるには
    ほかの作り方でも作れるか聞く
  • 仕上げ

    価格が変わる理由
    磨き方・塗装・発色・クリアの塗装
    費用を抑えるには
    手入れの手間も含めて選ぶ
  • 照明

    価格が変わる理由
    ライトや光る仕組みと、電気の工事
    費用を抑えるには
    照らし方を先に決める
  • 取り付け

    価格が変わる理由
    壁の材質と下地、高さ、浮かせ方、道路での作業
    費用を抑えるには
    付ける場所の写真と寸法を先に送る
  • 数

    価格が変わる理由
    同じ仕様なら、デザインと段取りを共通にできる
    費用を抑えるには
    拠点の分をまとめて頼む

金額は、仕様と現場の条件で変わるため、この記事には載せていません。写真から概算をお伝えし、正式なお見積りは、仕様が決まり、現地を確かめてからお出しします。ご相談・お見積りは無料です。

費用を抑えたいときは、金属の看板に入れる文字を、店名や社名に絞る方法があります。営業時間などの細かい案内は、プレートや置き看板に分けます。照らし方も先に決めておくと、見積りを比べやすくなります。看板の費用の全体は、看板の費用が決まるしくみにまとめています。

表6既製品とオーダーの使い分け
  • 小さなプレートや表札を、決まった形で

    向いている頼み方
    通販の既製品(表の下のグループの通販サイトなど)
  • 社名やロゴを入れた、エッチングの銘板

    向いている頼み方
    通販のオーダー製作か、看板会社
  • 壁に合わせた大きさの、切り文字・箱文字

    向いている頼み方
    看板会社に、写真と寸法から相談
  • 自立の看板・照らす看板・高い所の看板

    向いている頼み方
    看板会社に、現地の確認と取り付けまで
  • いくつもの拠点の看板をそろえる

    向いている頼み方
    全国に対応できる看板会社に、まとめて

グループの通販サイト「看板通販サインシティ(別のタブで開きます)」では、ステンレスのサインプレートや、ステンレスのエッチングの銘板(腐食銘板)、ステンレスの切り文字、ステンレス・アイアン・真鍮の表札やアルミの鋳物の表札、鉄製の突き出しの看板を扱っています。建物に合わせて作る看板と、取り付け・手入れは、グリーンクロスへご相談ください。

金属の看板を、デザインから製作・取り付け・手入れまでお受けします

グリーンクロスは、ステンレスや真鍮などの金属の看板を、デザインから製作・取り付け・手入れまでお受けしています。全国61拠点のネットワークと47都道府県での屋外広告業の登録で、全国の拠点の社名や館名の看板も、窓口ひとつで進められます。

看板に関することは、基本的にすべてお受けしています。店の切り文字や真鍮のプレートから、社屋の社名、ビルの館名、敷地の入口の自立の看板まで、付ける場所と見せたい印象に合わせて、金属と仕上げをご提案します。内容に応じて、グループの工場か協力会社で製作します。全国に店舗を展開する企業にも、この規模から選ばれています。

金属の看板のオーダーの進め方

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    写真と希望を伝える

    付けたい場所の写真、入れたい社名や店名・ロゴ、好きな雰囲気の参考の写真をお送りください。写真から概算をお伝えします。

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    金属と作り方を決める

    金属の種類と厚み、作り方、仕上げ、照らし方を、付ける場所と手入れの手間に合わせて決めます。

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    現地の確認とお見積り

    壁の材質と下地、付ける高さを確かめ、仕様と作業の内容を明記した正式なお見積りをお出しします。

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    デザインの確認

    文字の大きさと配置、壁から浮かせる長さを、図で確かめていただきます。

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    製作

    内容に応じて、グループの工場か協力会社で製作します。

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    取り付けと確認

    固定と水平、照明があれば点灯を確かめ、必要に応じて写真で記録します。夜間や土日祝の工事も組めます。

ご相談のときにあると進めやすいもの

  • 付けたい場所の写真(建物の正面と、付けたい壁)
  • 入れたい社名・店名・ロゴ(データがなくても、名刺や写真で)
  • 好きな雰囲気の参考の写真
  • 使いたい金属と仕上げ(決まっていなくてもかまいません)
  • 海の近くか、雨や日差しの当たり方
  • 開業・移転・社名変更の予定日
  • テナントなら、建物の看板の決まり

そろっていなくても、ご相談いただけます。

全国の拠点と各地の看板の協力会社が連携し、全国47都道府県の現場に、窓口はひとつのまま対応します。社名の変更や移転で、全国の拠点の社名の看板をそろえて替えるときは、全国・多店舗の一括対応もご覧ください。株式会社グリーンクロスの会社資料もお送りできます。

よくあるご質問

ステンレスの看板は、屋外でさびませんか?

さびにくい金属ですが、さびない金属ではありません。建材のメーカーのLIXILは、エクステリアのステンレス製品について、海岸地帯や交通量の多い道路、融雪剤をまく地域では、こまめな手入れを勧めています。鉄の製品などが触れて付いたもらいさびは、長く放っておくとステンレス自身のさびに進むため、早めに落とします。屋外の看板は、鋼種も確かめて選びます。

SUS304とSUS430は、どう違いますか?

SUS304はクロム約18%・ニッケル約8%(18Cr-8Ni)、SUS430はクロム約18%(18Cr)を主な成分とする鋼種です。ステンレス協会の耐食性の目安では、SUS304が★3つ、SUS430が★2つで、SUS304のほうが耐食性の高い区分です。協会は、SUS304の用途に屋根や内外装などの建材を、SUS430の用途の例に建築の内装などを挙げています。

真鍮の看板は、屋外で使えますか?

使えますが、屋外では年月とともに色が変わります。表札・看板のメーカーの美濃クラフトは、真鍮は空気に触れて酸化し、黒褐色に変わったり、緑青が出たりすることもあるとしています。変化を楽しむか、蜜蝋のワックスで手入れするか、クリアの塗装で変化を緩やかにするかを、作る前に決めます。

アイアンの看板のさびは、どう防ぎますか?

塗装やめっきで鉄の表面を守り、塗膜が傷んだら早めに塗り直します。塗膜は紫外線・熱・雨で傷み、傷んだ所から腐食が進みます。塗り直すときは、さびをできるだけ落とし、油分・水分・ほこりを取り除いてから塗ります。腕金や取付金具のさびも、あわせて確かめます。

ステンレスの切り文字の厚みは、何で決めますか?

文字の大きさ、壁に落としたい影の深さ、重さと取り付け方で決めます。厚い板ほど横から見たときの存在感が増し、影も深くなりますが、重くなります。厚みの規格は会社や製品で違うため、文字の大きさと付ける壁の写真を伝えて決めます。

エッチングの銘板とは、どんなものですか?

金属の表面を薬品で溶かして凹凸をつけ、社名やロゴを表した銘板です。ステンレス協会は、エッチングを、薬品に強い膜で図案を覆い、ほかの部分を溶かして模様をつける仕上げとしています。看板に使うときは、文字か地の部分を凹ませ、そこに色を焼き付けて仕上げることもあります。

金属の切り文字を、壁から浮かせて付けられますか?

付けられます。文字の裏のボルトを壁の穴に差し込み、スペーサーで浮かせる長さをそろえる方法があります。浮かせると、壁に文字の影が落ちて立体的に見えます。重さは壁の奥の下地で受けるため、壁の材質と下地を確かめてから、留め方を決めます。

金属の看板の価格は、何で決まりますか?

金属の種類と厚み、大きさと文字の数・細かさ、作り方、仕上げ、照明、取り付けの条件で決まります。付けたい場所の写真と、入れたい文字やロゴが分かれば、概算をお出しします。ご相談・お見積りは無料です。

参考にした資料

この記事について

全国看板施工・点検ナビ

運営:GREEN MEDIA(株式会社グリーンクロス グリーンメディア事業部)

監修:横田悠介(屋外広告士)

看板の製作・施工・点検・修理・撤去を、全国61拠点のネットワークで行っています。記事は、屋外広告士の監修のもとで作っています。記事の中の法令や自治体のルールは、国や自治体が公表している資料で確かめた内容で、使った資料は記事の最後に載せています。公開する前と、内容を直すときには、資料と照らし合わせて確かめています。

金属の看板のご相談は、入口の写真からどうぞ。

付けたい場所の写真と、入れたい社名や店名・ロゴが分かれば、合う金属と作り方・仕上げ、取り付け方をご案内し、概算をお出しします。真鍮の色の変化やアイアンの塗り直しなど、手入れのご相談も同じ窓口でお受けします。ご相談・お見積りは無料です。

お電話でのご相談はこちら

0120-418-963

受付時間 9:00〜17:30(土日祝・年末年始除く)

設置場所の写真・ロゴデータの添付も可能です。もちろん、なくてもご相談いただけます。