全国看板施工・点検ナビ
作り方・頼み方

看板のデザインを自分で作る方法。テンプレート・AI・手書きから、入稿データまで

開店の準備で、看板の案を自分で作ってみたい。そんなときの道具は、紙に手書き、テンプレートのサイトやアプリ、パワーポイントなどのソフト、デザインのソフト、生成AIの5つです。どれを使うにしても、先に決めるのは「どこから読ませるか」と看板の大きさで、テンプレートや生成AIの画像は、規約と著作権を確かめてから使います。紙に書いた案や、パワーポイントで作った原稿でも、グリーンクロスが製作できるデータに整え、取り付けまで承ります。

更新日
公開日
運営
GREEN MEDIA(グリーンクロス)
白い板にカッティングシートの図形を転写シートごと貼り、スキージーで空気を押し出す手元
白い板に、カッティングシートの丸と帯を転写シートごと貼り、スキージーで空気を押し出す手元。画面で作ったデザインも、最後はシートや印刷で、看板という形になります。

この記事のポイント

  • 01自分で作るときの順番は、見る距離と大きさ、下書き、色と書体、見え方の確認、入稿データ。デザインの道具を開くのは3番目です
  • 02道具は、手書き・テンプレートのサイトやアプリ・パワーポイントなどのソフト・デザインのソフト・生成AIの5つ。看板の会社に渡すときは、実物の縦横の比と大きさにそろえます
  • 03テンプレートや素材は、サービスの規約で使い方が決まります。生成AIの画像も、AIを使わない場合と同じ基準で、既存の作品の著作権を侵害していないかが判断されます
  • 04入稿データは、ファイルの形式・文字のアウトライン化・画像の解像度・色の指定・仕上がりの大きさを確かめます。条件は会社ごとに違うため、頼む会社の案内に合わせます
  • 05グリーンクロスは、手書きの案やWord・PowerPointの原稿、お手持ちのデータから、看板として製作できる形に整え、取り付けまで承ります

自分で作るときは、読ませる距離と大きさを、道具より先に決めます

看板のデザインを自分で作るとは、店名や伝えたいことを、看板の大きさと見る距離に合わせた図案にして、看板の会社や通販に渡せる形にすることです。順番は、目的と見る距離、大きさ、下書き、色と書体、見え方の確認、入稿データで、道具を開くのは3番目です。

図1看板のデザインを自分で作るときの流れ
1234567
  1. 目的と見る距離を決める通りの向こうから店名を見つけてもらうのか、店先でメニューを読んでもらうのか。いちばん遠い、読ませたい場所を決めます。
  2. 看板の大きさを決める取り付ける面や置く場所を測り、幅と高さを決めます。屋外の看板は、地域の決まりで、許可がいらない大きさも変わります。
  3. 下書きを作る入れる情報と優先順位を決め、紙や、テンプレートのサイト・アプリで、配置の案を作ります。
  4. 色と書体を決める文字と背景の明るさの差を大きくし、遠くから読める太さの書体を選びます。
  5. 見え方を確かめる建物の写真にデザインを重ねる、実寸の紙を貼って離れて見る、夜に見る、で確かめます。
  6. 入稿データにする看板の会社や通販が作れる形式・大きさ・色の指定にそろえます。
  7. 製作を頼む決まった形の看板を注文するなら通販、建物に合わせて作って取り付けるなら看板の会社に頼みます。

模式図です。下書きと見え方の確認は、納得がいくまで行き来します。

道具を開く前に距離と大きさを決めるのは、看板の文字の大きさが、見る距離で決まるからです。公共施設の案内表示のガイドラインの表では、10m先から読ませるなら和文の文字の高さは40mm以上、4〜5m先なら20mm以上が目安です。10m・20m・30mの値は、見る距離1mにつき4mmの割合になっています。

テンプレートやアプリの画面では、大きな看板も小さな看板も、同じ大きさに並んで見えます。画面でちょうどよく見える文字が、実物では小さすぎることもあります。看板の大きさと読ませたい距離を先に決めて、文字の大きさを割り出しておくと、あとで作り直さずに済みます。距離から文字の高さを出すなら、看板の文字の大きさの計算が使えます。

法令・ルール:屋外に出す看板は、大きさで許可の要否が変わります

店の前に置く手書きの看板でも、屋外で通る人に見せる看板は、原則として自治体の屋外広告物条例の対象です。自分の店の看板で許可がいらない大きさは、地域で違います。大きさを決める段階で、設置する場所の決まりを確かめます。

道具は5つ。仕上がりの形と、渡し方で選びます

看板のデザインの道具は、紙に手書き、テンプレートのサイトやアプリ、パワーポイントやワードなどのソフト、Illustratorなどのデザインのソフト、生成AIの5つです。どれでも案は作れますが、看板の会社に渡すときに手直しが少ないのは、実物の縦横の比と大きさで作ったデータです。

表1看板のデザインの道具と、向いていること
  • 手書き(紙・黒板)

    向いていること
    配置の案(ラフ)を早く作る。黒板の置き看板は、そのまま看板になる
    気をつけること
    看板の会社に渡すときは、写真かスキャンに、寸法と色を書き添える
  • テンプレートのサイト・アプリ

    向いていること
    文字や写真を替えるだけで形になる。PDFなどで書き出せる
    気をつけること
    テンプレートの縦横の比が、実物の看板と違うことがある。素材の規約と、ロゴにしてよいか
  • パワーポイント・ワード

    向いていること
    手元のソフトで原稿を作れる。社内で直しやすい
    気をつけること
    PowerPointのスライドは、幅も高さも最大142.24cm、Wordの用紙は最大22インチ(約55.9cm)。大きな看板は縮尺で作る
  • デザインのソフト(Illustratorなど)

    向いていること
    拡大しても崩れない形式で、看板の会社がそのまま使えるデータを作れる
    気をつけること
    文字のアウトライン化、色の指定、実寸か縮尺かをそろえる
  • 生成AIの画像

    向いていること
    雰囲気の案や、イラストの下絵を作る
    気をつけること
    ラスター形式の画像は、拡大すると粗くなる。規約と、既存の作品に似ていないか

製品の機能と規約は、2026年11月に各社の公式のページで確かめた範囲です。機能や規約は変わることがあります。

テンプレートのサイト・アプリ

テンプレートのサイトやアプリには、看板やポスターの形のひな形がそろっています。Canvaの看板のデザインの作成ページは、作ったデザインをPDF・JPEG・PNGで保存して印刷会社に送るか、Canvaの印刷サービスに注文する方法を案内しています。看板の会社に渡すときは、作った大きさと、実物との比(縮尺)を書き添えます。

図2テンプレートの縦横の比と、実物の看板
  • 比が同じなら、そのまま拡大できる

    テンプレートの縦横の比が、取り付ける看板と同じなら、配置を変えずに実物の大きさまで拡大できます。

  • 比が違うと、伸ばしたときにゆがむ

    縦長のテンプレートを横長の看板に合わせて伸ばすと、文字や絵がゆがみます。はみ出した端を切ると、文字が欠けます。

  • 看板の比で、組み直す

    はじめに、作る大きさを看板の縦横の比に合わせてから、文字と絵を並べ直します。

模式図です。テンプレートは、決まった大きさで作られています。

パワーポイント・ワード

パワーポイントは、スライドの大きさを変えられます。Microsoftのサポートの説明では、ユーザー設定のスライドの大きさは、幅も高さも最大56インチ(142.24cm)です。ワードの用紙の大きさの上限は、22インチ×22インチ(約55.9cm×約55.9cm)です。この大きさを超える看板は、2分の1や10分の1などの縮尺で作ります。グリーンクロスでは、WordやPowerPointの原稿からも、製作できる形に整えます。

デザインのソフト・生成AI

Illustratorなどのデザインのソフトでは、ベクター形式(点と線の情報でできた、拡大しても崩れない形式)のデータを作れます。看板の会社が、切り文字やシートの形を切り出すのにも、そのまま使えます。画像を作る生成AIの多くは、細かい点の集まりでできた画像(ラスター形式)を出力します。ベクター形式で書き出せるサービスもあります。雰囲気の案や下絵には便利ですが、店名などの文字は、書体で打ち直すと看板にしやすくなります。

テンプレート・素材・生成AIは、規約と著作権を確かめて看板に使います

テンプレートや素材、生成AIの画像を看板に使う前に、サービスの規約と著作権の2つを確かめます。規約はサービスごとに違い、商標として登録するロゴには使えない素材もあります。生成AIの画像も、AIを使わない場合と同じ基準で、著作権の侵害にあたるかが判断されます。

表2看板に使う前に、規約で確かめること
  • テンプレート

    確かめること
    店の看板(商用)に使えるか。ロゴにしてよいか
    公式の説明の例
    Canvaは、ロゴのテンプレートは誰でも使えて独占できないため、商標登録はできないとしています
  • 写真・イラストの素材

    確かめること
    商標として登録するロゴに使えるか。無料のプランで透かしが入らないか
    公式の説明の例
    Canvaは、Canvaのデザインの中なら商用の幅広い使い方ができるとする一方、商標には、フォントと基本的な図形・線のほかは、ライブラリの素材を使えないとしています。無料の利用者には、有料の素材に透かしが入ります
  • フォント

    確かめること
    看板(印刷・切り文字)に使えるか。フォントのデータを看板の会社に渡してよいか
    公式の説明の例
    フォントの規約の例は、看板のデザインの頼み方の表にまとめました
  • 生成AIの画像

    確かめること
    商用・印刷に使えるか(サービスの規約)。既存の作品やキャラクターに似ていないか
    公式の説明の例
    文化庁の資料は、AIで作ったものを使う段階も、通常の著作権侵害と同じ基準で判断されるとしています
  • 他社のロゴ・キャラクター

    確かめること
    権利を持つ会社の許しを得ているか
    公式の説明の例
    原則として、許しがなければ使えません(看板のデザインの頼み方)

公式の説明は、2026年11月に各サービスのページと文化庁の資料で確かめた範囲です。規約は変わることがあるため、看板に使うときに、その時点の規約を確かめます。

文化庁の「AIと著作権に関する考え方について」の概要(令和6年4月)は、AIで作った画像などを使う段階では、AIを使わない場合と同じように、著作権の侵害かどうかが判断されるとしています。既存の作品と創作的な表現が共通しているか(類似性)と、それをもとにしたか(依拠性)を見て、どちらも認められ、私的な使用などの例外(権利制限規定)に当たらなければ、侵害になるという意味です。AIを使う人がその作品を知らなくても、AIの学習にその作品が使われていれば、通常、依拠性があったと推認される、ともしています。

文化庁の著作権セミナーの資料(令和5年6月)も、AIで作ったものを使う人が確かめることとして、既存の作品と似たものを作っていないかを挙げています。看板は外に長く出し、前を通る人の誰もが見るものなので、次のことを使う前に確かめます。

AIで作った画像を看板に使う前に確かめること

  • サービスの規約で、商用や印刷に使えるか
  • 既存の作品やキャラクター、他社のロゴに似ていないか
  • 似ていたら、使うのをやめるか、そのまま使うなら権利を持つ人の許しを得るか、大きく手を加えてまったく違うものにしたか
  • 店名などの文字は、画像のままにせず、書体で打ち直したか
  • 使ったサービスの名前と、作った日を控えたか

似ていたときの対応(3つ目)は、文化庁の著作権セミナーの資料(令和5年6月)が挙げる例です。

AIで作ったものが著作物にあたるかも、使い方で変わります。先の概要は、人がAIを道具として使い、考えや気持ちを創作的に表したと認められれば著作物にあたるとしています。生成を何度も試すこと自体や、できたものから選ぶだけでは、創作的な関わり(創作的寄与)の判断に影響しないとしています。一方で、できたものを見て指示を直しながら試す場合は著作物と認められる場合もあるとし、人が創作的に手を加えた部分は、通常、著作物と認められるとしています。店のロゴやマークのように長く使うデザインで、商標の登録まで考えるなら、弁理士などの専門家に相談します。

法令・ルール:個別の判断は、専門家に相談します

ここで書いたのは、文化庁の資料と各サービスの公式の説明で確かめた、一般的な考え方です。使いたいデザインが既存の作品に似ていないか、規約の使い方に当てはまるかは、デザインごとに変わります。迷うときは、サービスの窓口や、弁護士・弁理士などの専門家に相談します。

手書きの看板は、見出し・本文・余白を先に割り付けます

手書きの看板(黒板や木の板)は、店先で立ち止まって読まれることの多い看板です。見出し・本文・絵の場所と、縁の余白を先に割り付け、見る距離に合った大きさで書くと、まとまって見え、離れても読めます。

図3黒板の置き看板の割り付けの例
123456
  1. 見出し店名や「本日のおすすめ」など、いちばん伝えたいことを1つ。いちばん大きく、太く書きます。
  2. 本文メニューと値段、営業時間など。行の高さをそろえ、項目の数を絞ります。
  3. 絵・飾り料理やカップの絵、線の飾り。見出しの邪魔をしない大きさにします。
  4. 余白黒板の縁から少し内側までは、書かずに残します。余白があると、文字が詰まって見えません。
  5. 下書きの線書く前に、チョークで薄く線を引き、行の位置と高さの目安にします。書き終えたら消します。
  6. 脚と重し店の外に置くときは、店の敷地の中に置き、風で倒れないよう脚に重しを置きます。

架空の黒板で描いた模式図です。

表3店先の手書きの看板の、見る距離と文字の高さの目安
  • 通りの向こうから店名を見つけてもらう

    見る距離
    10m
    和文の文字の高さの目安
    40mm以上
  • 店の前を歩きながら見出しを読む

    見る距離
    4〜5m
    和文の文字の高さの目安
    20mm以上
  • 看板の前で立ち止まって読む

    見る距離
    1〜2m
    和文の文字の高さの目安
    9mm以上

文字の高さは、名古屋市「福祉都市環境整備指針」の表(国の旅客施設のガイドラインの表)の目安で、和文は「木」の字の高さで測ります。読ませる場面は、このページでの当てはめの例です。

手書きの看板を書く順番

  1. 1

    書くことを決める

    見出しにすることを1つ決め、本文の項目を絞ります。迷う項目は、店の中のメニューやチラシに回します。

  2. 2

    紙に下書きする

    黒板と同じ縦横の比の枠を紙に描き、見出し・本文・絵の場所を割り付けます。

  3. 3

    薄い線で目安を付ける

    黒板に、チョークで行の位置と余白の線を薄く引きます。

  4. 4

    見出しから書く

    いちばん大きな見出しを先に書き、本文、絵の順に書き足します。

  5. 5

    離れて読む

    読ませたい場所まで離れて、見出しと値段が読めるかを確かめます。

筆記具は、黒板やシートの説明にあるものを使います。グループの通販サイト「看板通販サインシティ(別のタブで開きます)」では、粉の出にくいチョークや、雨の日でも消えにくい全天候型のチョーク、黒板専用のカラーマーカーを扱っています。色の数を絞り、見出しだけに目立つ色を使うと、離れた場所からでも見出しが先に目に入ります。

黒板を店の外に出すときは、店の敷地の中に置き、雨や風の強い日、閉店後は店の中にしまいます。置き看板の置き方と重しの考え方は、スタンド看板(置き看板)の記事にまとめました。木の板に描く看板の作り方は、看板を自作する方法で紹介しています。

見え方は、写真に重ねる・実寸の紙を貼る・夜に見る、で確かめます

看板のデザインのシミュレーションとは、作る前に、取り付ける場所での見え方を確かめることです。建物の写真にデザインを重ねる、実寸に刷った紙を貼って離れて見る、夜に見る、の3つで、文字の大きさ、外壁の色との明るさの差、光り方を確かめます。

図4看板のデザインの見え方を確かめる3つの方法
  • 建物の写真に重ねる

    建物を正面から撮った写真に、デザインを重ねます。ドアや窓の大きさに合わせて縮尺をそろえると、看板の大きさのつり合いが分かります。

  • 実寸の紙を貼って、離れて見る

    デザインの一部を実物の大きさで刷り、取り付ける場所に貼ります。読ませたい場所まで離れて、文字が読めるかを確かめます。

  • 夜に見る

    夜も営業するなら、暗くなってから同じ場所で見ます。中から光らせるか、外から照らすかで、文字の見え方が変わります。

いずれも模式図です。

写真に重ねるときは、建物の正面に立ち、少し離れて、ドアや窓が入るように撮ります。デザインを重ねたら、ドアの高さなど大きさの分かるものに合わせて、看板の大きさを調整します。テンプレートのサイトやパワーポイントでも、写真の上にデザインを置けば、簡単な重ね合わせはできます。

  • 社会福祉法人 永生会 清流苑の自立看板
    塀の前に立つ、清流苑の縦長の自立看板(社会福祉法人 永生会 清流苑)。看板は、塀や建物、空と一緒に見られます
  • 赤い看板が続く、GiGO 秋葉原1号館の店舗の正面
    赤い看板が続く店舗の正面(GiGO 秋葉原1号館)。建物全体の写真に重ねると、看板どうしのつり合いが分かります

いずれもグリーンクロスグループが手がけた看板です。

見え方で確かめること

  • 読ませたい場所から、店名と見出しが読めるか
  • 外壁の色と、看板の地の色の明るさに差があるか
  • 窓・ドア・雨どい・設備と重なっていないか
  • 隣の看板や、同じ建物のほかの看板に埋もれていないか
  • 夜も見せるなら、光らせ方と照らし方を決めたか
  • 電話番号などの小さな文字は、近くで読む看板に回したか

外壁と看板の明るさの差や、夜の見え方の決め方は、見やすい看板のデザインのコツにまとめました。

入稿データは、形式・文字・解像度・色・大きさをそろえて渡します

入稿データとは、看板の会社や通販が、そのまま製作に使えるデザインのデータのことです。ファイルの形式、文字のアウトライン化、画像の解像度、色の指定、仕上がりの大きさの5つを確かめます。条件は会社ごとに違うため、最後は頼む会社の入稿の案内に合わせます。

画像の解像度は、1インチ(25.4mm)あたりの点の数で、dpiという単位で表します。数が大きいほど画像は細かく、小さいほど粗くなります。アウトライン化は、文字を図形に変える処理で、相手のパソコンに同じフォントがなくても、文字の形が変わらなくなります。

表4入稿データで確かめる5つの項目
  • ファイルの形式

    望ましい状態
    Illustrator(.ai)かPDF
    気をつけること
    パワーポイント・ワード・テンプレートのサイトで作ったものは、PDFで書き出す。画像(JPG・PNG)だけのときは、原寸での解像度を確かめる
  • 文字

    望ましい状態
    アウトライン化した状態
    気をつけること
    アウトライン化の前のデータも、別に保存しておく。使ったフォントの名前を書き添える
  • 画像の解像度

    望ましい状態
    仕上がり原寸で100〜150dpiが目安
    気をつけること
    スマートフォンの写真やウェブの画像は、看板の大きさでは足りないことがある。遠くから見る大きな看板は、これより低くても足りる場合がある
  • 色の指定

    望ましい状態
    色番号(インキ・シートの品番)か、実物の見本
    気をつけること
    画面の色と、刷った色は違って見える。CMYK(印刷の4色)で作るよう求める会社もある
  • 仕上がりの指定

    望ましい状態
    仕上がりの大きさ・余白・重ね順・白版の有無
    気をつけること
    実寸か縮尺かと、幅×高さを書き添える。白版は、透明や色のある素材に、白いインクを刷る部分の指定

望ましい状態は、このサイトの看板製作のページの「入稿データ」の項目です。求める形式や解像度は、会社によって違います。

条件が会社ごとに違う例として、看板の会社の入稿の案内には、文字をすべてアウトライン化し、データは原寸で作り、仕上がりの大きさと縮尺を書き添えるよう求めるものがあります(イベント21)。印刷の入稿の案内には、印刷に適した画像の解像度を原寸で200〜300dpiとし、色は必ずCMYKで保存するよう求めるものもあります(博展)。作り始める前に、頼む会社の案内を見ておくと、作り直しを防げます。このサイトの入稿データの確認項目は、看板製作のページにまとめています。

表5作った道具ごとの、渡し方
  • 手書きの案

    渡すもの
    正面から撮った写真か、スキャンした画像
    書き添えること
    看板の大きさ、文字の色、どこから読ませるか
  • パワーポイント・ワード

    渡すもの
    PDFと元のファイル。配置した写真の元の画像
    書き添えること
    縮尺(実物より小さく作ったとき。PowerPointのスライドは最大142.24cm、Wordの用紙は最大22インチ=約55.9cm)と、使ったフォントの名前
  • テンプレートのサイト・アプリ

    渡すもの
    PDF
    書き添えること
    作った大きさと縮尺、使った素材の名前
  • Illustratorなど

    渡すもの
    .aiかPDF(文字はアウトライン化)と、リンクで配置した画像
    書き添えること
    仕上がりの大きさと縮尺、色番号
  • 生成AIの画像

    渡すもの
    元の画像のファイル
    書き添えること
    使ったサービスの名前(規約を確かめられるように)

一般的な例です。リンクで配置した画像は、元の画像がないと、別のパソコンで表示されないことがあります。

ポイント:大きな看板は、縮尺で作って、縮尺を書き添えます

パワーポイントのスライドは、幅も高さも最大142.24cm(56インチ)、ワードの用紙は最大22インチ(約55.9cm)までです。Illustratorには、大きな作品向けの「大きなカンバス」(2270×2270インチ)があります。アドビは、このデータには縮尺がかかっていて、縮尺を読めないソフトでは10分の1の大きさに見えることがある、と案内しています。どの道具で作っても、仕上がりの幅×高さと縮尺を、データと一緒に伝えます。

工場で大判プリンターから出力した面材を確認するスタッフ
工場で、大判プリンターから出力した面材を確かめるスタッフ(グリーンクロスグループの工場)。画面で作ったデザインの色は、出力した実物や素材の見本で確かめます。

入稿の前に確かめること

  • 仕上がりの幅×高さと、実寸か縮尺かを書いたか
  • 文字はアウトライン化したか(前のデータも残したか)
  • 写真やイラストは、原寸で足りる解像度か
  • 色番号か、色の見本を用意したか
  • リンクで配置した画像を、一緒に渡すか
  • 使った素材・フォント・AIのサービスの名前を控えたか
  • 電話番号・住所・営業時間を、元の資料と1文字ずつ照らし合わせたか

そろっていない項目があっても、手元のデータでご相談いただけます。

自分で作ったデザインで、看板の会社が直すことが多いところ

自分で作ったデザインを持ち込むと、作る前に直すことが多いのは、縦横の比、文字の大きさと太さ、画像の粗さ、色、端の余白、素材の規約です。どれも、看板の大きさと見る距離を先に決め、頼む会社の入稿の案内を見ておけば減らせます。

表6持ち込みのデザインで、直すことが多いところ
  • 縦横の比

    起きやすい理由
    テンプレートの大きさのまま作り、実物の看板と比が違う
    先にできること
    はじめに、作る大きさを看板の比に合わせる
  • 文字の大きさ・太さ

    起きやすい理由
    画面ではちょうどよく見え、細い書体や小さな文字を使う
    先にできること
    見る距離から文字の高さを決め、離れて読める太さにする
  • 画像の粗さ

    起きやすい理由
    スマートフォンの写真やウェブの画像を、看板の大きさに引き伸ばす
    先にできること
    原寸での解像度を確かめる。ロゴはベクター形式のデータを探す
  • 色

    起きやすい理由
    画面の鮮やかな色が、刷ると違って見える
    先にできること
    色番号で指定し、出力した見本で確かめる
  • 端の余白

    起きやすい理由
    看板の縁や枠、金具で隠れる部分の近くまで文字がある
    先にできること
    縁から内側に余白をとる。隠れる範囲は、頼む会社に聞く
  • 素材の規約

    起きやすい理由
    使った素材やAIの画像の入手先が分からない
    先にできること
    素材の名前・入手先・規約を控えておく

一般的な例です。直すかどうかは、看板の種類と素材で変わります。

作業台で、定規を当ててカッティングシートを切るスタッフ
作業台で、定規を当ててカッティングシートを切るスタッフ(グリーンクロスグループの作業場)。看板はデータの寸法と形をもとに作るため、作る前にデータの大きさと形を確かめます。

表のなかで見落としやすいのが、端の余白です。画面では縁まで文字を入れても収まって見えますが、看板は枠や金具で縁が隠れたり、板を折り返したりすることがあります。看板の種類が決まったら、文字を入れてよい範囲を、頼む会社に先に聞いておきます。

自分で作るか、デザインから頼むかで迷うときは、どこまで自分で決めたいかで考えます。配置の案だけを自分で作り、仕上げのデータは看板の会社に頼む、という分け方もあります。頼み方ごとの起きやすいずれと、デザイン料の決まり方は、看板のデザインの頼み方にまとめました。

グリーンクロスは、手書きの案や原稿から、製作・取り付けまで承ります

手書きの案、WordやPowerPointの原稿、お手持ちのデータから、グリーンクロスが看板として製作できる形に整え、製作・取り付け・点検まで、ひとつの窓口で承ります。決まった形の看板や、オリジナルのデザインでオーダーする看板は、グループの通販サイトも使えます。

ご相談から取り付けまでの流れ

  1. 1

    案と写真をお送りいただく

    手書きの案やデータ、設置場所の写真、入れたい内容と期限をお知らせください。案がまとまっていなくても構いません。

  2. 2

    写真から概算をお伝えする

    看板の種類と大きさの考え方と、写真から出した概算をお伝えします。

  3. 3

    現地を確かめて、正式なお見積り

    仕様が決まり、現地を確かめてから、正式なお見積りをお出しします。

  4. 4

    デザインとデータの確定

    デザインの案で、誤字・数字・色・寸法を確かめていただき、データを確定してから製作します。

  5. 5

    製作・取り付け

    製作して取り付けます。取り付けたあとの点検や修理、表示面の貼り替えも承ります。

グリーンクロスは、全国61拠点のネットワークと、全国47都道府県での屋外広告業の登録で、全国の看板に対応しています。窓口はひとつで、全国に店舗を展開する企業にも、この規模から選んでいただいています。取り付けたあとの点検は屋外広告士が行い、自治体の様式に沿って報告書を作ります。デザインから撤去まで、看板に関することは同じ窓口でご相談いただけます。

取り付けのいらないスタンド看板(置き看板)や、オリジナルのデザインでオーダーする看板は、グループの通販サイト「看板通販サインシティ(別のタブで開きます)」でも注文できます。看板のデザインを、通販サイトのデザイナーに相談することもできます。建物に合わせて作る看板や、取り付け・点検・撤去は、グリーンクロスにご相談ください。

よくあるご質問

看板のデザインは、無料のテンプレートやアプリで作ってもいいですか?

作れます。ただし、テンプレートや素材の使い方は、サービスの規約で決まります。店の看板に使えるか、ロゴにしてよいか、無料のプランで透かしが入る素材を使っていないかを確かめます。看板の会社に渡すときは、実物の縦横の比と大きさに合わせて、PDFなどで書き出します。

AIで作った看板のデザインは、そのまま使えますか?

使う前に、規約と著作権を確かめます。文化庁の資料では、AIで作ったものを使う段階も、AIを使わない場合と同じ基準で、既存の作品の著作権の侵害にあたるかが判断されるとしています。商用で使えるかは、そのサービスの規約で決まります。店名などの文字は、画像のままにせず、書体で打ち直すと看板にしやすくなります。

パワーポイントやワードで作ったデザインで、看板を作れますか?

作れます。PDFで書き出し、元のファイルと、配置した写真の元の画像も一緒に渡すと、確かめやすくなります。パワーポイントのスライドは幅も高さも最大142.24cm、ワードの用紙は最大22インチ(約55.9cm)のため、大きな看板は縮尺で作り、縮尺を書き添えます。グリーンクロスでは、WordやPowerPointの原稿や、紙に書いたラフからも、製作できる形に整えます。

Canvaで作ったデザインを、看板にしてもらえますか?

作れます。CanvaからPDFなどで書き出し、作った大きさと縮尺を書き添えてお送りください。Canvaは、Canvaのデザインの中なら商用の幅広い使い方ができるとしています。一方で、商標には、フォントと基本的な図形・線のほかは、ライブラリの素材を使えないとし、ロゴに素材を使っても、ほかの利用者も同じ素材を使えるため独占はできない、としています。店のロゴにするデザインは、規約を確かめてから作ります。

看板の入稿データは、実寸で作りますか?

頼む会社の入稿の案内に合わせます。看板の会社の案内には、データを原寸(実寸)で作り、仕上がりの大きさと縮尺を書き添えるよう求めるものがあります。大きな看板は縮尺で作ることもあり、どちらの場合も、仕上がりの幅×高さと縮尺を書き添えます。

看板に使う画像の解像度は、どのくらい必要ですか?

このサイトの看板製作のページでは、仕上がり原寸で100〜150dpiを目安にしています。遠くから見る大きな看板では、これより低くても足りる場合があります。会社によって目安は違い、原寸で200〜300dpiとする入稿の案内もあります。

手書きの看板を上手に書くコツは?

書くことを見出し・本文・絵に分けて絞り、見る距離に合った文字の大きさを先に決めます。紙に実物の縦横の比で下書きし、黒板には薄い線で行の目安を付けてから、見出しから書きます。書き終えたら、読ませたい場所まで離れて、読めるかを確かめます。

自分で作ったデザインを持ち込んで、看板を作ってもらえますか?

作れます。データの形式・文字のアウトライン化・色の指定・画像の大きさを確かめ、看板の大きさや素材で見え方が変わるところがあれば、調整をご案内します。紙に書いた案や写真だけでも、ご相談ください。

参考にした資料

この記事について

全国看板施工・点検ナビ

運営:GREEN MEDIA(株式会社グリーンクロス グリーンメディア事業部)

監修:横田悠介(屋外広告士)

看板の製作・施工・点検・修理・撤去を、全国61拠点のネットワークで行っています。記事は、屋外広告士の監修のもとで作っています。記事の中の法令や自治体のルールは、国や自治体が公表している資料で確かめた内容で、使った資料は記事の最後に載せています。公開する前と、内容を直すときには、資料と照らし合わせて確かめています。

自分で作った案から、看板の製作までご相談ください。

手書きの案、WordやPowerPointの原稿、テンプレートのサイトで作ったデータから、看板として製作できる形に整え、製作・取り付けまで承ります。写真から概算をお伝えし、正式なお見積りは、仕様と現地を確かめてからお出しします。ご相談・お見積りは無料です。

お電話でのご相談はこちら

0120-418-963

受付時間 9:00〜17:30(土日祝・年末年始除く)

設置場所の写真・ロゴデータの添付も可能です。もちろん、なくてもご相談いただけます。