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看板にハトやカラスが巣を作ったら。巣の撤去の決まりと、ふんの掃除・鳥よけの対策

袖看板の上にハトがすみつく、屋上の看板の骨組みにカラスが枝を運ぶ。看板の巣は、中に卵やひながいなければ取り除けますが、卵やひながいる巣は、鳥獣保護管理法により、原則として許可なく取り除けません。ふんの掃除は、手袋とマスクをつけ、湿らせてから行います。巣のあとの取付部や金具の傷みは、グリーンクロスの看板の点検で確かめられます。高い所の片付けや鳥よけの取り付けも、ご相談ください。

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GREEN MEDIA(グリーンクロス)
高所作業車のバケットに乗ったヘルメットと安全帯の作業員が、ビルの2階の壁面の、教室の名前を入れた看板を、柄の付いたブラシで洗う様子。地上にカラーコーン
高所作業車のバケットに乗った作業員が、2階の壁面の看板を、柄の付いたブラシで洗っているところ。地上から手の届かない高い所の作業には、作業床のある機材を使います。

この記事のポイント

  • 01鳥は、袖看板の上と壁のあいだ、立体の文字の裏、照明の器具のまわり、屋上の看板の骨組みなど、雨のかかりにくい所や人の近づかない所に巣を作ることがあります
  • 02巣だけなら取り除けますが、卵やひながいる巣は、原則として許可なく取り除けません。ハト・カラス・スズメも法律の対象で、許可の窓口は地域で違います
  • 03ふんの掃除は、使い捨ての手袋とマスクをつけ、乾いたふんを水で湿らせて、舞い上げないようにしてから行います
  • 04鳥よけは、止まる所に剣山やワイヤー、入り込む口にネットや板を使います。看板には、穴をあけずに留められるか、点検のときに外せるかで選びます
  • 05看板の点検は屋外広告士がお受けし、巣のあとの取付部や金具の傷みまで確かめます。片付けや鳥よけの取り付け、補修は、内容をうかがってご相談に応じます

鳥は、看板の雨のかかりにくい所や人の近づかない所に巣を作ります

看板の鳥害とは、ハトやカラスなどの鳥が看板に止まったり巣を作ったりして、ふんや巣の材料で看板とその下を汚すことです。巣ができることがあるのは、袖看板の上と壁のあいだ、立体の文字の裏、照明の器具のまわり、屋上の看板の骨組みのような、雨がかかりにくい所や、人の目が届きにくい所です。

図1看板で、鳥が巣を作りやすいところ
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  1. 袖看板の上と、壁のあいだ看板の上の面と、壁や庇(ひさし。入口や窓の上に突き出した小さな屋根)に囲まれた所は、雨がかかりにくく、巣の材料を置きやすい所です。
  2. 立体の文字の裏とすきま壁から浮かせて付けた文字の裏や、文字と文字のあいだに、枝などが運び込まれることがあります。
  3. 照明の器具のアーム看板の上に並ぶアームや器具に鳥が止まり、ふんが看板の上の縁から表示面に垂れることがあります。
  4. 屋上の看板の骨組み鉄骨の交わる所は、高く、人が近づかない場所です。カラスが、枝や針金のハンガーを運ぶことがあります。
  5. 看板の下の歩道と入口ふんや巣の材料が落ちる所です。どの看板の真下に落ちているかで、巣のある所の見当がつきます。

左は2階建ての店舗の正面、右は袖看板を横から見た模式図です。巣を作る場所は、鳥の種類と、看板の形や周りの様子で変わります。

堺市は、ハト(カワラバト)が、雨のかからないベランダの室外機の下や裏などに巣を作るとしています。看板では、袖看板の上と庇のあいだや、壁から浮かせて付けた立体の文字の裏が、同じように雨のかかりにくい物の陰になります。新宿区は、巣作りに使われる針金の洗濯用ハンガーを、ベランダなどに置いたままにしないよう呼びかけています。

表1看板の場所ごとの、起きやすいことと見ておくこと
  • 袖看板の上

    起きやすいこと
    看板の上に巣の材料やふんがたまり、表示面の縁からふんが垂れる
    見ておくこと
    看板の上と壁のあいだに、枝やごみが見えないか
  • 立体の文字(箱文字)

    起きやすいこと
    文字の裏に枝が積もり、文字の下の壁がふんで汚れる
    見ておくこと
    文字のあいだから見える枝と、文字の下の壁の汚れ
  • 照明の器具のまわり

    起きやすいこと
    アームや器具にふんが付き、看板の上の縁や表示面が汚れる
    見ておくこと
    器具の傾きと、照明が点くかどうか
  • 屋上の看板の骨組み

    起きやすいこと
    鉄骨の交わる所に巣ができる。屋上は人が上がらず、気づきにくい
    見ておくこと
    同じ所への、鳥の出入り
  • 看板の下

    起きやすいこと
    入口や歩道にふんが落ち、店に来る人が目にする
    見ておくこと
    ふんの落ちる所が、どの看板の真下か

一般的な例です。実際の場所は、看板の形と取り付け方、建物の周りの様子で変わります。見ておくことは、地上から目で見て確かめます。

ふんや巣の材料がたまった所は、取付金具やボルトが隠れて、さびやゆるみに気づきにくくなります。表示面の汚れだけでなく、看板を支える部分を見るためにも、早めに片付けておきたいところです。取り除いたあとに見ておくことは、巣とふんのあとの点検の章でまとめています。

卵やひながいる巣は、許可なく取り除けません

野生の鳥と鳥の卵は、鳥獣保護管理法で、原則として捕まえたり、傷つけたり、取ったりしてはならないと決まっています。自治体の案内では、卵やひながいない巣は、許可なく取り除けます。卵やひながいる巣は巣立ちを待ち、ふんの害などで待てないときは、窓口に相談して許可を受けてから取り除きます。

法令・ルール:鳥獣保護管理法の第8条・第9条

鳥獣保護管理法(鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律)の第8条は、原則として、鳥獣(野生の鳥と哺乳類)と鳥類の卵を、捕獲等(捕まえる・殺す・傷つける)や採取等(取る・傷つける)をしてはならないと定めています。第9条第1項は、鳥獣の管理などの目的で捕獲等や採取等をする人は、環境大臣か都道府県知事の許可を受けるとしています。環境省は、捕獲の許可の権限が、都道府県から市町村に移されてきていると説明しています。窓口がどこかは、地域で違います。

図2巣の中の様子ごとの扱い(自治体の案内)
  • 作り始め・巣だけ

    卵やひながいない巣は、許可なく取り除けます(横浜市・東京都・熊本市など)。東京都は、作り始めのうちに取り除くか、巣を作らせないことを勧めています。

  • 卵がある

    許可なく取り除けません。巣立ちを待つか、ふんの害などで待てないときは、市町村などの窓口に相談して許可を受けます(香川県・熊本市)。

  • ひながいる

    ひなも、許可なく捕まえることはできません(東京都)。巣立ちまで見守り、巣立ってから巣を取り除きます(大阪府・世田谷区・堺市)。

  • 巣立ったあと

    巣を取り除けます。取り除く前に、巣の中に卵が残っていないかを確かめます(和歌山県)。

巣の中の様子を描いた模式図です。緑の丸は取り除けるとき、黄色の丸は巣立ちを待つか窓口に相談するときを表します。

大阪府は、施設の管理などで巣を取り除くときは、必ず巣の中を確かめるよう求めています。取り除くことで卵やひなを傷つけたり死なせたりすることが明らかなときは、許可を受けていなければ、法律に触れるおそれがあるとしています。ハト・カラス・スズメもこの法律の対象で、熊本市は、捕獲の許可の対象の鳥に、ドバト・キジバト・ハシブトガラス・ハシボソガラス・スズメなどを挙げています。

表2鳥ごとの、子育ての時期の目安
  • ハト(カワラバト)

    時期と日数の目安
    早春から初冬まで、何度も子育てをする。卵は16日から18日でかえり、ひなは30日ほどで巣立つ
    案内している自治体
    堺市・東大阪市
  • カラス

    時期と日数の目安
    3月から7月ごろが繁殖期(主に4月から7月とする区もある)。巣の近くを通る人を威嚇することがある
    案内している自治体
    新宿区・文京区・横浜市
  • ツバメ

    時期と日数の目安
    店先の巣のひなは、2週間ほどで巣立つ
    案内している自治体
    大阪府

自治体の案内にある目安です。地域や年によって変わります。

看板に巣を見つけたときの進め方

  1. 1

    離れた所から見る

    巣の真下には立たず、離れた所から、巣の位置と、親鳥の出入りを見ます。

  2. 2

    写真を撮る

    看板の全体と、巣のある所をズームで撮ります。脚立に上ったり、看板に触ったりはしません。

  3. 3

    巣の中を確かめる

    卵やひながいるかを確かめます。高い所の巣は、作業をする人が、高所作業車に乗って確かめます。

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    窓口に確かめる

    卵やひながいるときや、ふんの害で巣立ちを待てないときは、市町村か都道府県の担当の課に、扱いと許可の要否を確かめます。

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    取り除いて、鳥よけを付ける

    巣を取り除いたら、ふんを掃除し、また巣を作られないように、鳥よけを付けます。熊本市も、取り除いたあとは、再び巣を作られないようにする対処を求めています。

補足:鳥や卵を取り除く作業は、許可を受けてから

鳥そのものを捕まえる作業や、卵・ひなを取り除く作業には、原則として許可が要ります。熊本市は、捕まえずに追い払うだけなら許可は要らないとしたうえで、ふんの害などでやむを得ず取り除くときは、許可を申請したうえで自分で取り除くか、専門の業者に頼むとしています。横浜市・東大阪市・世田谷区は、相談先の例として、ペストコントロール協会(害虫や害獣の防除の業者の団体)を挙げています。

ふんの掃除は、手袋とマスクをつけ、湿らせてから片付けます

野鳥のふんには、細菌などが含まれていることがあります。掃除のときは、使い捨ての手袋とマスクをつけてふんに直接触れないようにし、乾いたふんは水で湿らせて、舞い上げないようにしてから片付けます。

ふんを掃除するときに、気をつけること

  • 使い捨ての手袋とマスクをつける
  • ふんに、直接触れない
  • 乾いたふんは、水で湿らせてから片付ける(舞い上げない・吸い込まない)
  • 床や歩道のふんは、水で流せるときは先に流してから片付ける
  • 巣を取り除くときも、手袋とマスクをつける
  • 店の入口や歩道は、人の通らない時間を選ぶ

東京都環境局・東大阪市・堺市・世田谷区の案内をもとにしています。最後の項目は、掃除の段取りの一般的な目安です。

東京都環境局は、野鳥は細菌や寄生虫を持っているおそれがあるとして、掃除のときは使い捨ての手袋やマスクを使い、ふんに直接触れないよう呼びかけています。東大阪市も、ふんには有害な菌が含まれることがあるとして、乾いたふんを吸い込まないよう、水で流すか湿らせてから片付けるよう案内しています。

看板の表示面は、ふんを水で湿らせてから、柔らかい布と薄めた中性洗剤で拭き取ります。こびりついたふんを削り落とそうとして、研磨剤や硬いブラシ、シンナーなどの溶剤を使うと、表示面を傷めます。3Mの看板用フィルムの取扱説明書は、こうした洗剤や道具に加えて、高圧洗浄機も使わないよう書いています。

アルミ複合板のメーカーも、研磨剤入りのクリーナーやスチールウールを使わないよう案内しています。酸性・アルカリ性の洗剤と有機溶剤は、アルミの腐食や塗膜のはがれの原因になるとしています。素材ごとに避けるものは、看板の掃除と手入れの表で確かめられます。

ポイント:光る看板は、電源を切ってから

3Mの取扱説明書は、中から光る看板を掃除するときは、電源を切って作業するよう書いています。照明の器具のまわりや看板の中に入り込んだ巣の材料は、配線や器具の部品に触れるため、自分で取り出さずに頼みます。配線をつないだり器具を替えたりする電気の工事は、原則として電気工事士の資格が要ります(電気工事士法 第3条)。

鳥よけは、止まらせない・入らせないで選びます

看板の鳥よけは、止まる所に付ける剣山やワイヤーと、入り込む口をふさぐネットや板に分けられます。ハトは巣への執着が強く、追い払っても何度も戻ってくるため、巣を取り除いたあとは、止まれない・入れない形に変えておきます。

図3鳥よけの部材のしくみ
  • 剣山(スパイク)

    細いピンを並べた部材を、止まる面に付けます。ピンの幅と高さは、鳥の大きさに合わせて選びます。

  • ワイヤー

    止まる面の少し上に、細いワイヤーを張ります。たるむと、効き目がなくなります。

  • 防鳥ネット

    巣を作る所や、鳥が入る口を、ネットで覆います。ネットと壁のすきまを残さずに留めます。

  • すきまをふさぐ板

    看板と壁や庇のあいだの口を、板やカバーでふさぎます。点検のときに外せるように留めます。

鳥よけの部材のしくみを示す模式図です。上の2つは看板の上の面を横から、下の2つは看板の上と庇のあいだの口を正面から見ています。

東大阪市と高石市は、ハトは帰巣本能が強く、寝床や巣への執着も強いため、追い払っても何度も飛んでくるとしています。東大阪市は、手すりに止まるハトには、テグスやステンレスのワイヤーを手すりの上5〜6cmに張り、効き目がなければ、被害のある所や入り込む口全体をネットで覆う方法を案内しています。看板でも、止まる所と巣を作る所を分けて考えると、選ぶ部材が決まります。

表3鳥よけの種類と、看板で使う場所
  • 剣山(スパイク)

    看板で使う場所の例
    袖看板の上の面、看板の上の縁、照明の器具のアームの上
    看板に付けるときの注意
    台座の幅と材質を、付ける面に合わせる。留め方は、接着・挟む・バンドから選ぶ
  • ワイヤー

    看板で使う場所の例
    看板の上の縁、枠や笠木(かさぎ。壁の上端の仕上げ材)の上
    看板に付けるときの注意
    止まる面の少し上に、たるみなく張る。支える金具の間隔を守る
  • 防鳥ネット

    看板で使う場所の例
    袖看板の上と庇のあいだ、立体の文字の裏、屋上の看板の骨組み
    看板に付けるときの注意
    すきまを残さずに張る。表示面と照明の光を、さえぎらない位置にする
  • すきまをふさぐ板

    看板で使う場所の例
    看板と壁や庇のあいだの口、文字の裏の口
    看板に付けるときの注意
    点検や修理のときに外せる留め方にする
  • 忌避剤

    看板で使う場所の例
    自治体の案内にもある
    看板に付けるときの注意
    看板の表示面や素材に使えるかを、製品の説明で確かめる

防鳥資材のメーカー(エドバンコーポレーション)のよくある質問と設置図の案内、堺市・東大阪市・高石市の案内をもとにしています。

表4鳥よけの部材の、メーカーの目安
  • ネットの目合い

    メーカーの目安
    小鳥は20mm以下、ハトは30mm、カラスは50mm(スズメが通れる30mmが境)
  • ネットの張り方

    メーカーの目安
    ネットと壁のすきまから入り込まれることがある。大きなすきまを作らない
  • ワイヤーの高さ(止まる面から)

    メーカーの目安
    ハトは100mmから120mm、カラスは120mmから150mm
  • ワイヤーの太さ

    メーカーの目安
    ハトは直径1mmのワイヤーにも止まれるため、横に張るなら直径0.81mm
  • ワイヤーを支える金具の位置

    メーカーの目安
    笠木に止まるハトには、金具を先端から内側へ30mmから40mmほどに付け、高さ100mmから120mmにワイヤーを張る
  • 支える金具の間隔

    メーカーの目安
    アンカー留めは2.5m以下、ビス留めは2m以下、接着は1.2m以下

エドバンコーポレーションのよくある質問にある、同社の製品の目安です。ワイヤーの高さのカラスの目安は、ハシボソガラスが120〜150mm、ハシブトガラスが150mmです。製品によって違うため、使う製品の説明を優先します。

看板に付けるときは、留め方・点検・見え方を先に決めます

鳥よけを看板に付けるときは、看板の箱に穴をあけずに留められるか、表示面の交換や点検のときに外せるか、表示面や照明を隠さないかを先に決めます。配線や照明の器具のまわりは、電気の部品に触れない方法を選びます。

図4袖看板に鳥よけを付けるときに確かめるところ
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  1. 看板の上の面の剣山ハトが止まる看板の上の面に並べます。正面から見て、表示面にかからない位置にします。
  2. 留め方看板の箱に穴をあけずに、挟む・バンド・接着のどれで留めるかを決めます。
  3. 看板と庇のあいだのネット巣を作る口をふさぎます。すきまを残さず、点検のときに外せるように留めます。
  4. 表示面鳥よけで文字を隠さない位置にします。表示面を交換するときに、外せるかも確かめます。
  5. 配線の入り口壁から看板へ電気の線が入る所です。鳥よけの部材が、配線に当たらないようにします。
  6. 下の歩道取り付けの作業のときは、下を区切って、人が通らないようにします。

袖看板を横から見た模式図です。左が建物の壁の断面と庇です。

鳥よけを付ける前に、確かめること

  • 看板の箱に穴をあけずに留められるか(挟む・バンド・接着)
  • 文字や表示面を、隠さないか
  • 照明の光を、さえぎらないか
  • 表示面の交換や点検のときに、外して付け直せるか
  • 配線や電気の部品に、触れずに付けられるか
  • 外壁や建物の共用の部分に付けるとき、建物の持ち主や管理会社の承諾が要るか

看板の安全管理ガイドブック(2024年6月 第4版)は、ゲリラ豪雨で看板の中に水が回り込み、漏電を起こすことがあるとしています。鳥よけのために看板の箱へ穴をあけると、そこが雨水の入り口になることがあります。メーカーの設置図には、アンカーやビスのほかに、クランプやバンド、接着で留める方法も載っています。看板の素材と形に合う留め方を選びます。

  • 店舗の外壁の看板の上に取り付けた、アーム式のLEDスポットライトと取付金具、配線を通す金属の管
    看板の上に取り付けた、アーム式のスポットライトと取付金具、配線を通す金属の管。器具のまわりの鳥よけは、器具の向きと配線に触れない方法を選びます。
  • 青い外壁に取り付けた、TRIAL GOの立体の文字の看板
    グリーンクロスグループが手がけた看板(TRIAL GO)。外壁に付けた、立体の文字の看板です。

立体の文字(箱文字・チャンネル文字)は、文字を一つずつ外壁に固定します。壁側を光らせる文字は、壁から浮かせて付けます。文字の裏のすきまをふさぐときは、配線の通り道と、電源の装置の点検口をふさがないようにします。文字のつくりは箱文字の看板で紹介しています。

高い所の巣とふんは、自分で取らずに頼みます

脚立の天板に乗らないと届かない看板、高さ2m以上の作業、道路にはみ出す作業は、自分でせずに、機材と手続きをそろえた業者に頼みます。巣を取り除く作業は、片手に袋や道具を持つため、無理な体勢になりやすい作業です。

製品評価技術基盤機構(NITE)の報告書は、上枠付きの脚立などを除き、脚立の天板に乗る・座る・またぐことを禁止行為としています。従業員に高い所の作業をさせるときは、労働安全衛生規則の第518条が、高さ2m以上で落ちるおそれのある作業に、足場などで作業床を設けるよう事業者に求めています。作業床を設けるのが難しいときは、防網を張るなど、落ちる危険を防ぐ措置が要ります。

歩道に高所作業車を止めるなど、道路で作業をするときは、管轄の警察署の道路使用許可が要ります(道路交通法 第77条)。3Mの取扱説明書は、高い所で掃除をするときは、水や泡、汚れた水が通る人にかからないよう、下を養生するよう書いています。ふんを含む水が落ちる巣の片付けでは、下を区切ってから始めます。

高所作業車のバケットで、ビルの壁面の看板を取り付ける2名の作業員
高所作業車のバケットに乗り、ビルの壁面の看板を取り付ける作業員(グリーンクロスグループの施工の現場)。高い所の作業は、このような作業床のある機材で行います。

補足:自分で掃除する範囲の目安は、掃除の記事と同じです

地上に立って手の届く看板は、自分で掃除できます。脚立の天板に乗らないと届かない看板、高さ2m以上の作業、道路での作業は頼みます。範囲の目安は、図で確かめられます。

巣とふんのあとは、金具・照明・表示面を点検します

巣やふんを取り除いたら、その下に隠れていた取付金具のさび、照明の不点灯、表示面のがたつきなどを確かめます。傷みが見つかれば、補修や部品の交換、表示面の交換で直します。

巣とふんを取り除いたあとに、見ておくこと

  • 金具や支柱の根元に、さびはないか
  • 看板の傾きはないか、袖看板は壁から垂直に付いているか
  • 照明の点かない所や、傾いたり外れかけたりしている照明の器具はないか
  • 表示面(パネル)のがたつきや、アクリル板のひびはないか
  • 看板の部材が欠けていないか

看板の安全管理ガイドブック(2024年6月 第4版)の「看板所有者の日常点検項目」をもとにしています。地上から目で見て確かめ、看板に触ったり揺らしたりはしません。

ガイドブックは、袖看板の壁にさびの汚れが垂れているときは、看板を支える金具がさびで腐食しているとしています。巣やふんで隠れていた所は、取り除いたあとに、もう一度地上から見ておきます。専門の業者による点検の項目には「看板清掃」が挙がっていて、清掃と点検を一緒に頼めば、巣のあった所の取付部まで確かめられます。

傷みの直し方は、症状ごとに看板の修理、金具や支柱のさびの塗り直しは看板の塗装・塗り替え、点検の決まりと頻度は看板の点検は義務?で紹介しています。ガイドブックは、記憶に頼らず、記録によって安全を保つしくみをつくるよう勧めています。巣を見つけた看板と時期、取り除いた日を記録しておくと、次の対策を立てやすくなります。

迷いやすいところと、見落としやすいところ

よくあるのは、巣立ったと思って取り除いたら卵が残っていた、追い払ったのにまた戻ってきた、ネットのすきまから入られた、といったことです。確かめる順番と鳥よけの付け方で、防ぎやすくなります。

補足:巣立ったあとも、卵が残っていないか確かめる

和歌山県は、巣立ったあとに巣を取り除くときも、巣の中に卵が残っていないかを確かめるよう案内しています。ハトは早春から初冬まで何度も子育てをするため(堺市)、巣立ったように見えても、取り除く前に中を確かめます。

補足:追い払うだけでは、また戻ってきます

ハトは巣への執着が強く、追い払っても何度も飛んでくるとされています(東大阪市・高石市)。巣を取り除いたら、止まる所と入り込む口に鳥よけを付け、また巣を作られない形にします。

補足:ネットとワイヤーは、すきまとたるみを残さない

メーカーは、ネットと壁のすきまから入り込まれることがあるとしています。東大阪市は、ワイヤーやテグスはたるむと効き目がないとしています。付けたあとも、点検のときに、すきまやたるみがないかを見ます。

補足:カラスの繁殖期は、巣に近づかない

新宿区は、3月から7月ごろの繁殖期に、カラスの威嚇や攻撃の被害が増えるとしています。カラスは人の後頭部をねらうため、傘やつばの広い帽子で頭を守るよう勧めています。文京区は、繁殖期の初めに巣を取り除くと、また巣を作られることがあるとしています。

補足:えさを与えない

堺市は、カワラバトは人からえさをもらうことで数が増えているとして、えさを与えないよう呼びかけています。店の前やビルのまわりでも同じです。

看板の鳥害は、まず点検で傷みを確かめます

看板の点検は、屋外広告士がお受けします。巣やふんで隠れていた取付部や金具の傷みを確かめ、報告書にまとめます。巣とふんの片付け、鳥よけの取り付け、傷みの補修は、点検の結果と作業の内容をうかがって、ご相談に応じます。卵やひながいる巣は、窓口で扱いを確かめていただいてから、作業の時期を決めます。全国61拠点のネットワークで、全国の店舗や建物に伺います。

看板の鳥害の対策には、高所作業車の手配、下の歩道の区切り、取り除いたあとの金具や照明の確認など、看板の点検や修理と同じ準備が要ります。グリーンクロスでは、まず看板の点検で、巣のあった所の取付部や金具の状態を確かめます。片付けや鳥よけの取り付け、補修は、その結果をもとにご相談ください。

表5ご相談のときに、伝えておくこと
  • 看板の全体と、巣やふんのある所の写真

    理由
    場所と範囲、作業の方法の見当をつけるため
  • 分かれば、鳥の種類と巣の中の様子

    理由
    卵やひながいるかで、作業の時期と窓口への確認が変わるため
  • 看板の高さと、下が歩道か敷地の中か

    理由
    高所作業車と、道路の使用の許可が要るかを決めるため
  • 光る看板かどうか

    理由
    電源を切る段取りと、照明の点検をあわせるかを決めるため
  • 作業できる時間帯

    理由
    営業や人通りに合わせるため(夜間や土日祝の作業もできる)

写真から概算をお伝えし、正式なお見積りは、作業の内容が決まり、現地を確かめてからお出しします。ご相談・お見積りは無料です。

費用は、看板の高さと作業の方法、巣とふんの量と範囲、鳥よけの部材の種類と長さ、補修や部品の交換の有無、作業の時間帯、道路の使用の許可が要るかで決まります。見積りを比べるときは、片付けの範囲(巣だけか、ふんの清掃までか)と、取り除いたあとの点検の有無をそろえて見ると、違いが分かりやすくなります。

全国61拠点のネットワークで、店舗に近い拠点の担当が伺います。夜間や土日祝の作業にも対応し、写真1枚からご相談いただけます。

よくあるご質問

看板に鳩が巣を作りました。自分で取ってもいいですか?

巣の中に卵やひながいなければ、許可なく取り除けます。卵やひながいる巣は、原則として許可なく取り除けないため、巣立ちを待つか、市町村や都道府県の担当の課に相談します。脚立の天板に乗らないと届かない高い所の巣は、自分で取らずに頼みます。

鳩の巣の撤去に、許可は要りますか?

巣だけなら要りません(横浜市・東京都・熊本市などの案内)。卵やひながいる巣を取り除くには、原則として鳥獣保護管理法の許可が要ります。許可の窓口は地域で違うため、市町村か都道府県の担当の課に確かめます。

看板にカラスが巣を作ったら、取り除いてもいいですか?

卵やひながいなければ取り除けますが、カラスも法律の対象で、卵やひながいる巣は、原則として許可なく取り除けません。巣には近づかず、離れた所から様子を確かめます。新宿区は、3月から7月ごろの繁殖期に威嚇や攻撃の被害が増えるとしています。建物の持ち主や管理会社、自治体の窓口に相談してから進めます。

看板のすきまに、スズメが巣を作りました。取り除けますか?

卵やひながいなければ取り除けます。スズメも法律の対象で、卵やひながいる巣は、原則として許可なく取り除けません(熊本市は、捕獲の許可の対象の鳥にスズメを挙げています)。巣立ったあとに、卵が残っていないかを確かめてから取り除き、入り込んだすきまをふさぎます。

看板の鳥のふんは、どうやって掃除しますか?

使い捨ての手袋とマスクをつけ、乾いたふんは水で湿らせてから片付けます。表示面は、柔らかい布と薄めた中性洗剤で拭き、研磨剤や硬いブラシ、シンナーなどの溶剤は使いません。高い所のふんは、自分で掃除せずに頼みます。

看板の鳩よけには、何がいいですか?

止まる面には剣山やワイヤー、巣を作る所や入り込む口には、ネットやすきまをふさぐ板が向いています。看板に付けるときは、穴をあけずに留められるか、点検や表示面の交換のときに外せるか、表示面や照明を隠さないかで選びます。

鳩よけを付けたのに、効かないのはなぜですか?

ネットと壁のすきまから入られている、ワイヤーがたるんでいる、部材の高さや目合いが鳥の大きさに合っていない、といったことが考えられます。メーカーは、ネットと壁のすきまから入り込むことがあるとし、東大阪市は、ワイヤーやテグスはたるむと効き目がないとしています。

看板の鳥害の対策は、何で費用が決まりますか?

看板の高さと作業の方法、巣とふんの量、鳥よけの部材の種類と長さ、補修の有無、作業の時間帯で変わります。写真から概算をお伝えし、正式なお見積りは、現地を確かめてからお出しします。ご相談・お見積りは無料です。

参考にした資料

この記事について

全国看板施工・点検ナビ

運営:GREEN MEDIA(株式会社グリーンクロス グリーンメディア事業部)

監修:横田悠介(屋外広告士)

看板の製作・施工・点検・修理・撤去を、全国61拠点のネットワークで行っています。記事は、屋外広告士の監修のもとで作っています。記事の中の法令や自治体のルールは、国や自治体が公表している資料で確かめた内容で、使った資料は記事の最後に載せています。公開する前と、内容を直すときには、資料と照らし合わせて確かめています。

看板の巣とふんは、写真1枚から無料でご相談ください。

看板の写真と、巣やふんのある所が分かれば、点検の進め方をご案内します。看板の点検は屋外広告士が行い、巣のあとの取付部や金具の傷みまで確かめて、報告書にまとめます。片付けや鳥よけの取り付け、補修は、内容をうかがってご相談に応じます。全国61拠点のネットワークで、全国の店舗に伺います。ご相談・お見積りは無料です。

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0120-418-963

受付時間 9:00〜17:30(土日祝・年末年始除く)

設置場所の写真・ロゴデータの添付も可能です。もちろん、なくてもご相談いただけます。