全国看板施工・点検ナビ
修理・交換・撤去

看板の脱着・移設の進め方。外壁塗装や大規模修繕で外して戻す段取りと、手続き・費用の決まり方

管理会社から外壁の塗装工事の知らせが届いたときや、店の移転で今の看板を新しい店でも使いたいとき。看板をいったん外して同じ場所へ戻すのが「脱着」、別の場所へ移すのが「移設」です。脱着は外壁の工事の日程に合わせて、外す・保管する・取付部を直す・付け直すの順に進め、費用を誰が持つかは契約で決まります。取り外しから付け直しと点灯の確認まで、全国の現場をひとつの窓口でご相談いただけます。外している間の保管も、ご相談ください。

更新日
公開日
運営
GREEN MEDIA(グリーンクロス)
夜に光る、福岡銀行の文字の看板
グリーンクロスグループが手がけた看板(福岡銀行)。建物の外壁に付けた、夜に光る文字の看板です。外壁の塗装や改修のときは、こうした看板を外すかどうかと、付け直すまでの段取りを先に決めます。

この記事のポイント

  • 01脱着は、外壁の工事などのために看板を外し、同じ場所へ付け直すことです。移設は、別の場所へ移して付けることです
  • 02外壁の塗装や補修、大規模修繕では、看板の裏と取付部のまわりを直すため、看板を外すかを工事の前に決めます
  • 03誰が頼み、誰が払うかは、賃貸借の契約・管理規約・工事の契約で決まります。費用は高さ・大きさ・電気・保管・補修で変わります
  • 04付け直すときは、金具と取付部を見直します。移設は、新しい場所の条例で許可が要るかを確かめ、要るなら付ける前に受けます
  • 05外す日と付け直す日を工事の日程に合わせて、取り外しから補修・付け直し・点灯の確認まで、ひとつの窓口で頼めます。保管もご相談ください

看板の脱着は、外して同じ場所へ戻すこと。移設は、別の場所へ移すことです

看板の脱着とは、外壁の工事などのために看板をいったん外し、工事のあとに同じ場所へ付け直すことです。移設とは、外した看板を別の場所へ移して付けることです。外して処分する撤去や、新しい看板に替える架け替えとは、看板のその後と、要る手続きが変わります。

たとえば、管理会社から「来月から外壁の塗装が始まるので、看板を外してほしい」と頼まれたときは脱着です。「店を移すので、今の看板を新しい店に付けたい」ときは移設です。

脱着は、一時撤去や、取り外しと再設置、付け直しとも呼ばれます。移設は、店の移転のほか、建物の中で看板の位置を変えるときや、道路の工事で看板を移すときにも行います。

図1脱着・移設・撤去・架け替えの違い
  • 脱着(一時撤去・再設置)

    看板を外して保管し、外壁の工事などが終わったら、同じ場所へ付け直します。

  • 移設

    外した看板を、新しい店や別の壁など、ほかの場所へ移して付けます。

  • 撤去

    看板を外して処分し、壁に残った穴などを元に戻します。

  • 架け替え

    古い看板を外し、同じ場所に新しい看板を付けます。

建物を正面から見た模式図です。点線の枠は看板があった場所、灰色の点線の看板は外した古い看板、緑の矢印と緑の縁の看板は、付ける場所と付けた看板を表しています。

表1看板のその後と、主な手続きの違い
  • 脱着

    看板のその後
    外して保管し、工事のあとに同じ場所へ戻す
    主な手続き
    扱いは地域で違う。表示や大きさを変えるなら、変更の手続き
  • 移設

    看板のその後
    外して、別の場所に付ける
    主な手続き
    元の場所は除却の届出。新しい場所は、許可が要るなら付ける前に申請
  • 撤去

    看板のその後
    外して処分し、壁や地面を元に戻す
    主な手続き
    許可を受けていた看板は、除却の届出
  • 架け替え

    看板のその後
    外して、同じ場所に新しい看板を付ける
    主な手続き
    変更の許可か届出(変える中身と地域で違う)

屋外広告物の手続きの一般的な考え方をまとめました。手続きの名前と要否は、地域で違います。くわしくは、この記事の手続きの章で紹介します。

外壁の塗装や補修、大規模修繕では、看板を外すかを工事の前に決めます

外壁の塗装やタイル・防水の補修、マンションやビルの大規模修繕では、看板を外すかどうかを工事の前に決めます。看板を付けたままでは、看板の裏や取付部のまわりの外壁を塗ることも直すこともできず、足場や養生のシートとも重なるためです。

外壁の塗装は、壁の全体に塗料を塗り重ねる工事です。看板の裏は付けたままでは塗れないため、そのまま工事をすると、あとで看板を外したときに色の差が残ります。金具を留めるアンカーのまわりや、看板と壁のすき間のシーリング(すき間をふさぐ材料)も、外壁の防水と一緒に見直すところです。

図2外壁の工事の足場と、看板の位置
1234567
  1. 足場と作業床外壁の工事では、建物のまわりに足場を組み、作業床に乗って塗装や補修をします。
  2. 養生のシート塗料やほこりが飛ばないよう、足場の外側をシートで覆います。工事のあいだは、通りから看板が見えにくくなります。
  3. 看板と取付金具看板は、壁から出した金具で留めています。足場と壁のあいだの、作業をする場所に出っ張ります。
  4. 看板の裏の外壁黄色の部分です。看板を付けたままでは、塗ることも、ひび割れを直すこともできません。
  5. アンカーとシーリング金具を壁に留めるアンカーと、まわりのすき間をふさぐシーリングです。外壁の防水と一緒に見直します。
  6. 配線を通す穴光る看板は、建物の中から壁を通して電気を引いているものがあります。外すときは電気を止めて、配線を切り離します。
  7. 看板の出壁から看板の前の面までの長さです。看板の大きさと出が分かると、外し方と保管の場所を決めやすくなります。

建物を横から見た断面の模式図です。作業員は、看板の上の外壁をローラーで塗っています。足場の組み方と、看板を外すかどうかは、外壁の工事の会社と看板の会社で決めます。

表2看板を外すことがある工事と、その理由
  • 外壁の塗装

    看板を外す理由
    看板の裏と、取付部のまわりを塗るため
    話が来る相手
    建物の持ち主・管理会社・塗装会社
  • タイル・外壁の補修

    看板を外す理由
    看板の裏のひび割れや、タイルの浮きを直すため
    話が来る相手
    建物の持ち主・管理会社
  • シーリングの打ち替え・防水

    看板を外す理由
    看板のまわりの目地と、取付部のすき間を直すため
    話が来る相手
    建物の持ち主・工事の会社
  • マンション・ビルの大規模修繕

    看板を外す理由
    足場とシートで建物を覆い、外壁をまとめて直すため
    話が来る相手
    管理組合・管理会社・工事の会社
  • 窓・外装の改修

    看板を外す理由
    看板と重なるサッシやパネルを替えるため
    話が来る相手
    建物の持ち主・テナント
  • テナントの改装

    看板を外す理由
    入口や看板の位置を変えるため
    話が来る相手
    テナントと、内装の会社
  • 道路の工事・拡幅

    看板を外す理由
    看板が工事の範囲に入るため
    話が来る相手
    事業を行う国や自治体

一般的な理由をまとめました。外すかどうかは、看板の大きさと位置、工事の範囲で決まります。外壁塗装・タイル張補修・シーリングの打替・仮設は、国土交通省の長期修繕計画作成ガイドラインの修繕の項目にもあります。

マンションの大規模修繕は、全面的な外壁塗装などを伴う計画的な修繕で、通常は12〜15年程度の周期で行われます(国土交通省「マンション改修マニュアル」)。同じマニュアルは、改修工事を、準備から工事の完成まで一般的に3〜5年程度かかる取り組みとしています。1階に店が入る建物では、看板を出しているあいだに、外壁の工事の時期が来ることがあります。管理組合の側から、館名板や案内のサインを大規模修繕に合わせて替えるときの決め方は、マンション・ビルのサインの改修で紹介しています。

  • 赤い看板が続く、GiGO 秋葉原1号館の店舗の正面
    店舗の正面に続く、横長の看板(GiGO 秋葉原1号館)
  • 青い外壁に取り付けた、TRIAL GOの立体の文字の看板
    青い外壁に付けた、立体の文字の看板(TRIAL GO)

いずれもグリーンクロスグループが手がけた看板です。板の看板も立体の文字も、外壁の工事のときに、外すかどうかと外し方を決めます。

誰が頼み、誰が払うかは契約で決まります。費用は高さと大きさ、保管と補修で変わります

看板の脱着を誰が頼み、費用を誰が持つかは、建物の賃貸借の契約、マンションの管理規約や使用細則、外壁の工事の契約で決まります。費用は、看板の高さと作業の方法、大きさと重さ、電気の工事、保管の期間、取付部の補修、作業の時間帯で変わります。

外壁の工事を発注するのは、建物の持ち主や管理組合です。テナントには、管理会社や工事の会社を通じて知らせが届きます。看板の持ち主がテナントなら、建物の持ち主とは別の人です。まず、看板の持ち主と工事を発注する人が誰か、どの契約に看板のことが書いてあるかを確かめます。

表3立場ごとに、確かめる書類と決めること
  • テナント(看板を出す店)

    確かめる書類・取り決め
    賃貸借の契約書の看板と原状回復の項目、看板を付けたときの建物の持ち主の承諾
    決めること
    自分で看板の会社に頼むか、工事の会社に任せるか。外しているあいだの店の案内
  • 建物の持ち主

    確かめる書類・取り決め
    外壁の工事の契約、テナントとの賃貸借の契約
    決めること
    工事の日程をテナントに知らせる時期、脱着の手配と費用の分け方
  • マンションの管理組合

    確かめる書類・取り決め
    管理規約・使用細則、総会で決めた工事の内容、看板を出すときに決めた条件
    決めること
    看板の持ち主への知らせ方、脱着を工事に含めるか
  • 管理会社

    確かめる書類・取り決め
    管理の委託の範囲、工事の工程表
    決めること
    関係する人への連絡、作業できる時間帯
  • 外壁の工事の会社

    確かめる書類・取り決め
    工事の契約と見積書(看板の脱着が入っているか)
    決めること
    足場を組む時期と、看板の会社との段取り
  • 看板の会社

    確かめる書類・取り決め
    看板の図面、許可の記録、前の点検の報告書
    決めること
    外し方・保管・補修・付け直しの範囲と、見積り

一般的な立場と書類をまとめました。個別の契約の読み方や、費用の負担の判断は、弁護士などの専門家に確かめます。

  • 外壁の工事の会社が、まとめて手配する形塗装会社や元請けの会社が、足場の工程に合わせて看板の会社に頼みます。費用を工事の見積りに入れるか、別に請求するかを、先に決めます。
  • 看板の持ち主が、自分で頼む形テナントや店が、看板の会社に直接頼みます。外す日と付け直す日は、工事の会社から足場の日程を聞いて合わせます。

法令・ルール:分譲マンションの外壁の看板は、管理規約と取り決めで確かめます

国土交通省のマンション標準管理規約(単棟型)は、管理組合が総会の決議を経て、敷地や共用部分の一部を第三者に使わせることができるとしています(第16条第2項)。標準管理規約のコメント(国土交通省の資料)は、その対象を広告塔や看板などとしています。マンションの外壁に出す看板は、それぞれの管理規約や使用細則と、看板を出すときに決めた条件で、工事のときの扱いを確かめます。

費用の決まり方

表4脱着・移設の費用の内訳と決まり方
  • 取り外し

    決まり方
    看板の高さと作業の方法(はしご・高所作業車・足場)、大きさと重さ、取付金具の数
  • 電気の工事

    決まり方
    照明があるか、配線の切り離しとつなぎ直し、タイマーや電源の装置の扱い
  • 運搬と保管

    決まり方
    看板の大きさ、保管の場所と期間、包み方
  • 取付部の補修

    決まり方
    アンカーの穴の処理、下地の補強、シーリングの範囲(外壁の工事の会社とどちらが受け持つか)
  • 付け直し

    決まり方
    同じ穴を使うか、位置をずらすか、金具を替えるか
  • 作業車と道路

    決まり方
    作業車を止める場所、道路で作業するときの道路使用の許可、通る人の誘導
  • 作業の時間帯

    決まり方
    夜間・休日の作業、営業中に作業するときの段取り
  • 移設のとき

    決まり方
    新しい場所の取付の工事と電源、元の場所の補修。許可が要るときは、自治体に納める手数料も別にかかる(額は地域で違う)

金額は、看板と現場の条件で変わるため、ここでは決まり方だけを挙げています。金具の交換や表示面の貼り替え、LEDへの交換を一緒にするなら、その分も見積りに入れます。

ポイント:費用を抑えたいときは、工事の日程と一緒に考えます

外す日と付け直す日を外壁の工事の工程に合わせると、作業車を出す回数をまとめられます。足場を使って作業できるかも、工事の会社と相談します。外す・保管する・付け直すを1つの見積りにすると、含む範囲を比べやすくなります。

段取りは、工事の日程に合わせて外す・保管する・付け直すの順に

脱着は、外壁の工事の日程に合わせて、事前の確認、取り外し、保管、取付部の補修、付け直し、点灯と固定の確認、記録の順に進めます。外す日と付け直す日は、足場を組む日と外す日、看板のまわりの外壁を工事する日から決めます。

図3外壁の工事の会社の作業と、看板の作業の時間の流れ
1234567
  1. 足場を組む外壁の工事の会社が、建物のまわりに足場を組み、シートで覆います。
  2. 看板を外す足場を組む前に外すか、足場を使って外すかを、工事の会社と決めます。
  3. 看板を保管する保管の期間は、外壁の工事の期間と重なります。
  4. 外壁の工事看板があった場所も含めて、塗装や補修をします。
  5. 取付部を補修する看板のまわりの外壁が仕上がったら、アンカーの穴と下地を直し、付け直す位置を決めます。
  6. 付け直す・確かめる金具を見直して付け直し、点灯と固定を確かめます。
  7. 足場を外す付け直す時期と足場を外す時期の前後は、看板の大きさと作業の方法で決めます。

外壁の工事の会社の作業(上の段)と、看板の作業(下の段)を、左から右へ時間の流れで並べた模式図です。それぞれの日数は、建物と工事の内容で変わります。

脱着の段取り

  1. 1

    工事の会社と日程を合わせる

    足場を組む日、看板のまわりの外壁を工事する日、足場を外す日を聞き、看板を外す日と付け直す日を決めます。営業中の店なら、作業の時間帯も決めます。

  2. 2

    事前に確かめる

    看板の状態、取付部、照明と配線、許可の期限を確かめ、写真と寸法を残します。保管の場所と期間も、ここで決めます。

  3. 3

    電気を止めて外す

    照明のある看板は、電気を止めて配線を切り離します。高さと大きさに合わせて、高所作業車や足場を使って外します。

  4. 4

    保管する

    外した看板は、雨や湿気を避けて保管します。表示面に傷が付かないよう包み、電気の部品にも水が入らないようにします。

  5. 5

    外壁の工事

    看板があった場所の塗装や補修は、外壁の工事の会社が進めます。看板の裏だった部分とアンカーの穴を、どちらが直すかを決めておきます。

  6. 6

    取付部を補修する

    アンカーの穴をそのまま使うか、位置をずらして打ち直すかを決めます。下地の傷みを確かめ、すき間はシーリングでふさぎます。

  7. 7

    付け直す

    古いボルトや金具は、さびやゆるみを見て替えます。立体の文字は、外す前に写し取った位置に合わせて付けます。

  8. 8

    点灯と固定を確かめる

    電気をつなぎ、点灯とタイマーの動きを確かめます。金具の締まりと、看板のぐらつきも確かめます。

  9. 9

    記録を残す

    作業の前後の写真と、替えた部品を記録に残します。次の点検や、許可の更新のときに役立ちます。

外す前に、確かめて残しておくこと

  • 看板の全体・取付部・点灯の写真
  • 看板の寸法と、取り付けている高さ
  • 金具とアンカーの傷み
  • 照明の種類とタイマーの時刻
  • 許可の期限と、許可の証票(シール)
  • 立体の文字の位置(型紙に写す)

外す前の写真と寸法は、付け直すときの位置合わせに使います。点いているときの写真があると、付け直したあとの点灯と比べられます。

高所作業車のバケットで、ビルの壁面の看板を取り付ける2名の作業員
高所作業車のバケットで作業する2名の作業員(グリーンクロスグループの施工の現場)。左の奥には、シートで覆われた建物も写っています。高い所の看板は、高さと場所に合わせて、高所作業車や足場を使って外し、付け直します。

付け直すときは、金具と取付部を見直し、表示面と照明も一緒に考えます

付け直すときは、古いボルトや金具を替えるか、アンカーの穴と下地をどう直すか、配線とタイマーをどう戻すかを確かめます。色あせた表示面や蛍光灯の照明は、外しているあいだに替えると、あらためて高い所で作業する手間を省けます。

看板を外すと、ふだんは看板の裏に隠れている取付部を、近くで見られます。看板の安全管理ガイドブック(2024年6月 第4版)は、取付ボルトのゆるみや壁面の劣化は、専門の業者に点検を頼むよう勧めています。京都市も、看板などを支える部材にさびや腐食が出ると、強風や地震のときに落ちるおそれがあるとしています。

図4取付部の3つの直し方
  • 同じ穴を使う

    穴とアンカーの傷みが少なく、同じ看板を同じ位置に戻すときの方法です。ボルトや金具は、さびやゆるみを見て替えます。

  • 位置をずらして打ち直す

    穴のまわりがひび割れている、アンカーが効かないときは、少し位置をずらして新しく打ちます。古い穴は埋めてふさぎます。

  • 下地を補強して付ける

    外壁の材質や傷みで、そのままでは支えられないときは、下地を補強してから付けます。

壁に付ける看板の取付部の模式図です。緑色は新しく付けるボルトや下地、灰色の点は埋めた古い穴です。どれにするかは、外したあとの取付部と外壁の状態で決めます。

表5付け直すときに見直すところ
  • ボルト・金具

    確かめること
    さび、ゆるみ、曲がり
    直す・替えるとき
    さびやゆるみがあれば、新しいものに替える
  • アンカーと穴

    確かめること
    穴のまわりのひび、アンカーの効き
    直す・替えるとき
    位置をずらして打ち直し、古い穴は埋める
  • 外壁の下地

    確かめること
    材質(コンクリート・ALC・タイル・サイディングなど)と傷み
    直す・替えるとき
    材質に合う方法を選ぶ。支えられなければ補強する
  • 看板と壁のすき間

    確かめること
    シーリング(コーキング)の切れ
    直す・替えるとき
    付けたあとにすき間をふさぎ、雨水が入らないようにする
  • 配線とタイマー

    確かめること
    被覆の傷み、つなぎ目、点ける時間
    直す・替えるとき
    傷んだ配線を替え、タイマーの時刻を合わせ直す
  • 表示面

    確かめること
    色あせ、はがれ、割れ
    直す・替えるとき
    シートの貼り替えや面板の交換を、付け直す前に
  • 照明

    確かめること
    蛍光灯かLEDか、点かない灯り
    直す・替えるとき
    外しているあいだにLEDへ替えるかを決める

看板の安全管理ガイドブック(2024年6月 第4版)と、京都市の落下物対策の資料などをもとにまとめました。直し方は、看板と外壁の状態で決めます。

タイルの外壁では、金物のさびがタイルの浮きにつながることもあります。京都市は、広告などの足元に埋め込んだ金物のさびは、まわりのタイルの浮きの原因になりやすいとしています。

歩み進学塾の壁面看板。上が表示面の劣化時、下が表示変更後
グリーンクロスグループが点検・修繕した看板(歩み進学塾)。上が表示面の劣化していたとき、下が表示を変えたあとです。看板を外して付け直すときも、表示面をこの機会に替えるかを一緒に決めます。

看板の中が蛍光灯なら、外したときがLEDに替える機会になります。環境省によると、一般照明用の蛍光ランプは種類ごとに製造と輸出入が禁止され、直管形と環形は2028年1月1日からです(ハロりん酸塩を主成分とする蛍光体を用いたものは2027年1月1日から)。使うことや売り買いは禁止されていませんが、環境省は計画的なLEDへの交換を呼びかけています。看板のランプが対象になるかは品番で確かめ、分からなければ販売店やメーカーに確かめます。

付け直すだけなら扱いは地域で違い、移設は新しい場所で許可が要るかを確かめます

屋外広告物の許可は、出している看板について受けるものです。同じ看板を同じ場所へ付け直すときに届出が要るかは、地域で違うため、外す前に許可の窓口で確かめます。別の場所へ移す移設は、元の場所では除却、新しい場所では新しく出すことになり、許可が要る看板なら、付ける前に新しい場所の条例で許可を受けるのが原則です。

表6付け直す・移すときに確かめる手続き
  • 屋外広告物の許可・届出

    同じ場所へ付け直す(脱着)
    扱いは地域で違う。外す前に許可の窓口で確かめる。表示や大きさを変えるなら、変更の許可か届出
    別の場所へ移す(移設)
    新しい場所の条例で、許可が要るかを確かめ、要るなら付ける前に受ける。元の場所は除却の届出
  • 道路の上に突き出す看板

    同じ場所へ付け直す(脱着)
    道路占用の許可を受けている看板は、外す前に道路の管理者に確かめる(大阪市は、撤去の前に変更申請が要るとしている)
    別の場所へ移す(移設)
    新しい場所でも道路の上に出すなら、道路占用の許可を申請する。元の場所は、外す前に道路の管理者に確かめる(大阪市は、撤去の前に変更申請、撤去のあとに返還の届出)
  • 高さ4mを超える看板

    同じ場所へ付け直す(脱着)
    変更や更新のときも、建築基準法に合うようにする(札幌市)。付け直すときに確認申請が要るかは、建築の窓口で確かめる
    別の場所へ移す(移設)
    移設先に設置するときは、原則として建築確認(工作物の確認申請)が要る
  • 照明の配線

    同じ場所へ付け直す(脱着)
    原則として、電気工事士が配線を切り離し、付け直したあとにつなぐ
    別の場所へ移す(移設)
    新しい場所の電源から、原則として電気工事士が配線する
  • 道路で作業する

    同じ場所へ付け直す(脱着)
    道路で作業するときは、原則として警察署の道路使用の許可(道路交通法 第77条)
    別の場所へ移す(移設)
    外す場所と付ける場所の、両方で確かめる

横浜市・堺市・名古屋市・長野市・大阪市・札幌市・船橋市の案内、看板の安全管理ガイドブック(2024年6月 第4版)、電気工事士法と道路交通法をもとにまとめました。手続きの名前と要否は、地域と看板で違います。

同じ場所へ付け直すとき

許可を受けた看板の表示や大きさを変えるときは、変更の手続きをするのが原則です。長野市は、表示の内容を変えたり改造したりするときは、事前に許可の申請が要るとしています。名古屋市は、構造や面積を変えずに表示の内容だけを変えたときは、届出としています。横浜市は、大きさが変わった看板は、変更の許可の申請と同じ書類で申請するよう案内しています。

法令・ルール:外して戻すだけの手続きは、外す前に窓口で確かめます

同じ看板を同じ場所へ付け直すだけのときの手続きは、この記事で確かめた横浜市・堺市・名古屋市・長野市の資料には書かれていませんでした。名古屋市は、許可を受けた看板を撤去したり表示をやめたりしたときは、その日から10日以内に届出が要るとしています。一時的に外すときもこれに当たるかは、案内には書かれていません。堺市は、許可を受けた当時の表示の内容・意匠・色・形を変えない程度の修繕・補強・塗り替えを、変更の許可が要らない軽微な変更としています。外す前に、看板の場所と許可の番号を伝えて、許可の窓口で確かめます。

別の場所へ移すとき

移設は、元の場所から看板がなくなり、新しい場所に看板が出ることになります。横浜市は、建物を建て替えるときは、許可を受けている看板の除却(滅失)の手続きをし、建て替えたあとの建物に新たに出す看板は、事前に設置の手続きをするよう案内しています。元の場所の除却の届出の決まりは、看板の撤去の記事の34の地域の表で比べられます。

高さが4mを超える広告塔や広告板などを設置するときは、原則として建築確認の申請が要ります(札幌市・船橋市。建築基準法 第88条・施行令 第138条)。ガイドブックも、袖看板や壁面看板などで高さが4mを超えるものは、工作物確認申請による構造の審査が必要としています。高さの測り方は、建築の窓口の資料で確かめます。札幌市は、「札幌市確認申請の手引き」の工作物の高さの算定方法を見るよう案内しています。

法令・ルール:外しているあいだに、許可の期限が来るとき

工事の期間と看板の許可の期限が重なっていないかを、外す前に確かめます。継続(更新)の申請に、最近撮った看板の写真を付ける地域があるためです。横浜市は、継続許可申請書を出す前3か月以内に撮ったカラー写真で、看板ごとの近景と、設置場所の全体が分かる遠景を求めています。重なるときは、写真と点検をいつ行うかを、窓口と相談して決めます。

店の移転で看板を持っていくかは、傷み・寸法・照明の部品と、新しい場所の決まりで決めます

店の移転で、今の看板を新しい店に移すかは、看板の傷み、新しい取付面に合う大きさか、照明の部品の状態、新しい場所の条例の基準で決めます。道路の拡幅などの公共事業で看板を移すときは、移転に要る費用を補償するしくみがあります(国の損失補償基準要綱。島根県・沖縄県の案内)。

長く使ってきた看板は、移転先でも店の目印になります。ただ、新しい店の壁の大きさや材質、地域の基準が変わるため、そのまま付けられるとは限りません。

今の看板を移せるかを確かめること

  • 表示面と枠の割れ・色あせ・さび
  • 新しい壁の大きさ・材質・下地
  • 新しい場所で、許可が要るか
  • 照明の部品(蛍光灯・安定器・LEDの電源)と、使ってきた年数
  • 住所や電話番号の書き替え
  • 運び方と、付けるまでの保管

許可がいらない大きさは、地域で違います。新しい場所が防火地域なら、建物の屋上に設ける看板と、高さが3mを超える看板は、原則として、主要な部分を不燃材料で造るか覆います(建築基準法 第64条。船橋市の案内)。

移すか作り直すかは、看板の状態と移転先の条件で変わります。看板が新しく、新しい壁にも合うなら、外して運び、住所などの部分だけを貼り替えて使えることがあります。傷みが進んでいる、大きさや形が合わない、照明の部品が古いときは、新しく作るほうが合うこともあります。

道路の拡幅などで、看板を移すことになったら

補足:公共事業で移す看板は、移設に必要な費用を補償するしくみがあります

国の「公共用地の取得に伴う損失補償基準要綱」は、事業のために取得する土地にある建物など、土地に定着する物件で取得しないものは、通常妥当な移転先へ、通常妥当な方法で移すのに要る費用を補償するとしています(第24条)。島根県は、フェンスや小屋、看板などで移設できるものは、移設に必要な費用を補償するとしています。沖縄県も、看板や物置など移設できる工作物は、移設に必要な費用を基準により補償すると案内しています。店舗を移すために販売を一時休む必要があるときは、休業による収益の減少などを補償する営業の補償もあります(島根県)。補償の内容と時期は、事業を行う国や自治体の用地の窓口で確かめます。

迷いやすいのは、「工事に含まれている」と思っていたとき

迷いやすいのは、看板の脱着が外壁の工事に含まれていると思い込むこと、外したあとに金具が合わず戻せなくなること、付け直す時期に許可の更新が重なること、外しているあいだの店の案内です。どれも、外す前の確認で防ぎやすくなります。

  • 「外壁の工事に含まれている」と思っていた:看板は電気の配線や許可が関わるため、外壁の工事の見積りに、看板の脱着が入っていないことがあります。誰が手配し、どの見積りに入れるかを、工事の前に確かめます。
  • 外したら、同じように戻せなかった:古い金具が手に入らない、アンカーが効かない、看板の裏が傷んでいた、ということがあります。外す前に写真と寸法を残し、金具は替える前提で見積もると、付け直す日がずれにくくなります。
  • 付け直したら、許可の更新の時期だった:工事の期間と許可の期限が重なると、更新に付ける写真や点検の段取りが変わります。外す前に、許可の期限を確かめます。

外壁の工事の会社に、先に聞いておくこと

  • 足場を組む日と、外す日
  • 看板のまわりを工事する日
  • 見積りに、脱着が入っているか
  • 看板の裏と穴は、誰が直すか
  • 作業の時間帯と、車を止める場所
  • 工事中に、店の案内を置く場所
  • 外しているあいだ、店が見つけにくい:足場とシートで、通りから店の名前が見えにくくなります。置き看板で案内するときは、敷地の中に置きます。横浜市は、置き看板は道路を占用できないとしています。
  • 照明が点かなくなった:配線を切り離してつなぎ直す作業があり、古い部品は外したときに傷むこともあります。外す前に点灯を確かめておくと、付け直したあとと比べられます。
  • 保管のあいだに傷んだ:雨や湿気の当たる場所に置くと、表示面や電気の部品が傷みます。保管の場所と期間、包み方を決めてから外します。

取り外しから付け直しまで、外壁の工事の日程に合わせて、ひとつの窓口でお受けします

グリーンクロスは、外壁の工事の日程に合わせた看板の取り外し・付け直し、取付部の補修、点灯の確認まで、まとめてお受けします。外しているあいだの保管も、看板の大きさと期間をうかがってご相談に応じます。テナントや店のほか、塗装会社・管理会社・管理組合からのご相談も、全国61拠点のネットワークと47都道府県での屋外広告業の登録で、窓口はひとつのまま全国で承ります。

看板の脱着は、外す日と付け直す日が、外壁の工事の工程で決まります。看板を作って付けて点検している会社なら、外す前の状態の確認から、付け直したあとの点検まで、同じ目で見られます。グリーンクロスは、看板に関することは基本的にすべてお受けしていて、全国に店舗を展開する企業にも、この規模から選ばれています。

ご相談からの進み方

  1. 1

    写真と工事の予定を送る

    看板の全体と取り付けているところの写真、設置場所の住所、外壁の工事の予定(足場を組む時期・終わる時期)をお送りください。写真から概算もお出しできます。

  2. 2

    現地で確かめる

    看板の寸法、取付金具とアンカー、照明と配線、許可の証票(シール)を確かめます。

  3. 3

    段取りとお見積り

    外す日と付け直す日を、工事の会社と合わせてご提案します。取付部の補修や金具の交換をどこまで含むかは、お見積りに明記します。ご相談・お見積りは無料です。

  4. 4

    取り外し

    電気を止めて配線を切り離し、高所作業車や足場を使って外します。保管が要るときは、保管のしかたを、看板の大きさと工事の日程をうかがってご相談します。

  5. 5

    付け直しと点灯の確認

    取付部を補修して付け直し、固定と点灯を確かめます。夜間や土日祝の工事もできます。

  6. 6

    記録と点検

    作業の前後の写真を残します。点検の報告書が要る地域では、屋外広告士が点検し、自治体の様式に沿って報告書を作成します。

よくあるご質問

看板の脱着とは何ですか?

外壁の工事などのために看板をいったん外し、工事のあとに同じ場所へ付け直すことです。一時撤去や再設置とも呼ばれます。別の場所へ移して付けるのは移設、外して処分するのは撤去、新しい看板に替えるのは架け替えといい、要る手続きもそれぞれ変わります。

外壁塗装のとき、看板は外さないといけませんか?

看板の裏や取付部のまわりも塗り直すなら、外して付け直します。付けたままでは看板の裏を塗れず、あとで外したときに色の差が残るためです。外すかどうかは、看板の大きさと位置、工事の範囲で決まるため、工事の前に工事の会社と決めます。

外壁塗装で看板を外す費用は、誰が払いますか?

建物の賃貸借の契約や、マンションの管理規約・使用細則、外壁の工事の契約で決まります。外壁の工事の会社がまとめて手配する形もあれば、看板の持ち主が自分で頼む形もあります。工事の知らせが来たら、どちらの形かと、見積りに看板の脱着が入っているかを確かめます。個別の契約の読み方は、弁護士などの専門家に相談します。

看板を外して付け直すとき、届出や許可は要りますか?

同じ看板を同じ場所へ付け直すだけのときの扱いは、地域で違うため、外す前に許可の窓口で確かめます。表示や大きさを変えるなら、変更の許可か届出が要るのが原則です。道路の上に突き出す看板は道路の管理者に、作業車を道路に止めて作業するなら警察署の道路使用の許可も確かめます。

外した看板は、工事のあいだどこに置きますか?

雨や湿気を避けられる場所に、表示面と電気の部品を守って保管します。店の倉庫などに置けないときは、看板の会社に保管を頼めるかを相談します。グリーンクロスへのご相談では、外している間の保管のしかたも、看板の大きさと工事の日程とあわせてお聞かせください。

店を移転するとき、今の看板を持っていけますか?

看板の傷みが少なく、新しい店の取付面と地域の基準に合えば、移して使えることがあります。新しい場所では、その地域の条例で許可が要るかを確かめ、要るなら付ける前に許可を受けます。住所や電話番号の表示は、貼り替えで直せることがあります。照明の部品が古いときは、移すときに替えるかを決めます。

看板の移設の費用は、何で決まりますか?

取り外しと運搬、新しい場所の取付の工事と電源、元の場所の補修で決まります。新しい場所で許可が要るときは、自治体に納める手数料も別にかかります(額は地域で違います)。看板の高さと作業の方法、大きさと重さ、作業の時間帯でも変わります。金額は看板と現場の条件で変わるため、写真と移設先の住所が分かれば、概算をお出しします。

道路の拡幅で看板を移すときは、補償がありますか?

公共事業で看板を移すときは、移転に要る費用を補償するしくみがあります(国の損失補償基準要綱。島根県・沖縄県の案内)。事業のために営業を一時休む必要があると認められるときは、営業の補償もあります。補償の内容と時期は、事業を行う国や自治体の用地の窓口で確かめます。

参考にした資料

この記事について

全国看板施工・点検ナビ

運営:GREEN MEDIA(株式会社グリーンクロス グリーンメディア事業部)

監修:横田悠介(屋外広告士)

看板の製作・施工・点検・修理・撤去を、全国61拠点のネットワークで行っています。記事は、屋外広告士の監修のもとで作っています。記事の中の法令や自治体のルールは、国や自治体が公表している資料で確かめた内容で、使った資料は記事の最後に載せています。公開する前と、内容を直すときには、資料と照らし合わせて確かめています。写真は、グリーンクロスグループが手がけた看板と、グループの工場・施工の現場で撮影したものです。

外壁の工事の看板の脱着も、写真と工事の予定からご相談ください。

看板の写真と設置場所、外壁の工事の予定が分かれば、外す日と付け直す日の段取り、取付部の補修、確かめる手続きをご案内します。移転にともなう移設もお受けします。全国61拠点のネットワークで全国の現場に対応し、夜間や土日祝の工事もできます。ご相談・お見積りは無料です。

お電話でのご相談はこちら

0120-418-963

受付時間 9:00〜17:30(土日祝・年末年始除く)

設置場所の写真・ロゴデータの添付も可能です。もちろん、なくてもご相談いただけます。