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看板の種類

アクリル看板とは?文字の入れ方・取り付け方と、屋外で使うときの注意

受付の壁の社名や入口の名前を、透明な板ですっきり見せたいときに選ばれるのが、アクリル看板です。文字は、板の表か裏に刷る・シートを貼る・彫る・切り文字を重ねる、のどれかで入れ、化粧ビスで壁から浮かせて付けると、影ができて立体的に見えます。屋外にも出せますが、アクリル板は熱で伸び縮みするため、取り付けにすき間を見込みます。グリーンクロスでは、デザインから製作・取り付けまで、付けたい場所の写真からご相談いただけます。

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GREEN MEDIA(グリーンクロス)
図書館のフロアの案内図と、本棚の端の表示
グリーンクロスグループが手がけた看板(図書館の館内サイン)。フロアの案内図と、本棚の端に付けた分類の表示です。館内の案内やプレートには、アクリルなどの樹脂の板も使います。

この記事のポイント

  • 01アクリル看板は、透明・乳白・色のアクリル板に、社名や店名を入れた看板です。受付の社名プレート、入口や部屋の表示、館内の案内に使います
  • 02文字は、表に刷る・裏に刷る・シートを貼る・彫る・切り文字を重ねる、のどれかで入れます。裏刷りは、表がアクリルの平らな面のまま残ります
  • 03取り付けは、化粧ビス・両面テープ・吊り下げ・スタンドなどから、壁の材質と重さで選びます。ビスの穴は少し大きくあけ、伸び縮みの逃げをつくります
  • 04アクリル板は、長さ1mで10℃あたり0.7〜0.8mm伸び縮みします(メーカーの資料)。屋外では、屋外で使える色の板と、伸び縮みのすき間を確かめます
  • 05シンプルなプレートや板・金具は通販でも扱いがあり、ロゴや壁に合わせたもの・屋外・全国の拠点の表示は看板の会社へ。グリーンクロスは写真1枚から承ります

アクリル看板は、アクリル板に社名や店名を入れた看板です

アクリル看板とは、透明・乳白・色のアクリル板に、印刷・シート・彫刻などで社名や店名、案内を表した看板のことです。受付の社名プレート、入口や部屋の表示、館内の案内、卓上のスタンド、光る看板の面などに使います。

アクリル板は、透けて見える樹脂の板です。ガラスより軽く割れにくい板で、アクリル板のメーカーのクラレは、用途に看板・サイン・銘板を挙げています。「アクリルの看板」「アクリル板の看板」「アクリルプレート」と呼ぶこともあります。

図1オフィスやクリニックの入口まわりで使う、アクリルのサイン
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  1. 受付の社名プレート受付の後ろの壁に、社名やロゴを入れた板を、壁から浮かせて付けます。来た人が最初に目にする表示です。
  2. 天井から吊る案内受付や窓口の場所を、通路の先から見えるように示します。
  3. 卓上のスタンド受付のカウンターに置く、案内や呼び出しの表示です。差し替えやすい作りにします。
  4. ドアの横の室名札部屋の名前や、診察室・会議室などの表示です。近くで読むため、小さな文字でも足ります。
  5. ガラスの扉の表示社名や営業時間を、ガラスに貼ったシートや、ガラスの内側に吊ったプレートで示します。

建物の中の、受付と入口のまわりを正面から見た模式図です。

表1アクリル看板を使う場所と、よく合う作り
  • 受付・エントランスの社名プレート

    よく合う作り
    透明の板に裏刷りや切り文字。化粧ビスで浮かせる
    気をつけること
    ロゴの色と形を正しく出す。壁の下地
  • 入口・ドアの表示(室名・営業時間)

    よく合う作り
    小さな板にシートや印刷
    気をつけること
    読む距離に合う文字の大きさ
  • 館内の案内・ピクトサイン

    よく合う作り
    色の板の切り文字や印刷。吊り下げも
    気をつけること
    表示の書体と色を館内でそろえる
  • 卓上・店内のメニューや案内

    よく合う作り
    スタンドに立てる・差し込む
    気をつけること
    倒れにくさと、差し替えやすさ
  • 光る看板の面(箱型・袖看板)

    よく合う作り
    乳白の板を、内側から照らす
    気をつけること
    光る看板の決まりと点検
  • 屋外の入口の表札・館名

    よく合う作り
    屋外で使える色の板に、裏刷りなど
    気をつけること
    熱の伸び縮みと日差し(6章)

よく合う作りは一例です。建物の雰囲気や予算で変わります。

館内にある快活CLUBの入口の案内サイン
グリーンクロスグループが手がけた看板(快活CLUB)。館内にある、店舗の入口の案内サインです。館内の入口や通路の案内は、雨風を受けないぶん、素材を選べる幅が広がります。

館内の案内をまとめて考えるときは館内サインの記事、金属や木も含めたプレート全体はプレート看板の記事で紹介しています。

アクリル板は、透明で軽く割れにくい一方、熱と湿気で伸び縮みします

アクリル板のメーカー(クラレ)は、透明品は光の通しやすさがガラスをしのぎ、重さはガラスの半分で、樹脂の中でも耐候性にすぐれるとしています。一方で、温度と湿気で伸び縮みし、溶剤に触れると白くなったりひびが入ったりすることがあります。看板では、この両方を知って作りと付け方を決めます。

表2アクリル板の性質と、看板で気をつけること
  • 透明さ

    メーカーの資料の説明
    無色透明の板は、光線透過率がガラスをしのぐ
    看板で気をつけること
    透明の板を生かすと、後ろの壁や裏の印刷が透けて見える
  • 重さ

    メーカーの資料の説明
    ガラスの半分(比重1.19)
    看板で気をつけること
    大きな板も、重さを計算して金具と留め方を決める
  • 割れにくさ

    メーカーの資料の説明
    落としても簡単に割れない
    看板で気をつけること
    長く使うと、紫外線などでもろくなることも(6章)
  • 耐候性

    メーカーの資料の説明
    あらゆる樹脂の中で、すぐれた耐候性。長期間の屋外使用に耐える
    看板で気をつけること
    色の板には、屋内専用の色もある
  • 使える温度

    メーカーの資料の説明
    最高連続使用温度は、注型板80℃・押出板65℃
    看板で気をつけること
    熱のこもる場所では、板の種類を確かめる
  • 伸び縮み

    メーカーの資料の説明
    長さ1mで10℃変わると0.7〜0.8mm。吸湿・乾燥でも伸び縮みする
    看板で気をつけること
    取り付けに、すき間(クリアランス)を見込む
  • 薬品

    メーカーの資料の説明
    溶剤に触れると、白くなったりひびが入ったりすることがある
    看板で気をつけること
    掃除は、水か薄めた中性洗剤で
  • 燃え方

    メーカーの資料の説明
    燃えやすさは、木材と同じくらい
    看板で気をつけること
    防火地域で、屋上や高さ3m超の看板は、材料の決まりを確かめる

クラレ「パラグラス・コモグラス」カタログ(2023年5月)の説明と値です。カタログの全光線透過率(92%以上)は測定値で、保証値ではありません。製品・厚み・色によって違います。

アクリル板には、注型板(キャスト板)と押出板の2つの作り方があります。クラレのカタログでは、注型板は2〜50mm、押出板は0.5〜20mmの厚みがあり(品種によって違います)、最高連続使用温度は注型板が80℃、押出板が65℃です。押出板には、品種によって4000×2150mmの大きな板もあります。

色の板も選べます。光を散らす拡散剤の入った乳白の板(乳半)は、光る看板の面に使われます。ただし、色の板にはメーカーが屋内専用としている色があり、鏡のように映るミラーの板は、屋外や高温多湿の場所を避けるよう案内されています(クラレ)。屋外に出す看板は、色を決める前に、その板が屋外で使えるかを確かめます。

壁に並べて取り付けた、同じ社名を入れたアクリル・ステンレス・木目のプレート
壁に並べて取り付けた、アクリル・ステンレス・木目のプレート。同じ大きさでも、素材によって入口の印象が変わり、屋外での傷み方や手入れのしかたも変わります。

人やものが当たりやすく、割れにくさをさらに求める場所では、衝撃に強いポリカーボネートの板を選ぶこともあります。アルミ複合板やステンレスも含めた素材の違いは、看板の素材の選び方で比べています。

文字の入れ方は、表に刷る・裏に刷る・貼る・彫る・重ねる

アクリル看板の文字やロゴは、板の表か裏に印刷する、カッティングシートを貼る、彫る、別の板から切り抜いた文字を重ねる、のどれかで入れます。透明の板の裏に刷る裏刷りは、表がアクリルの平らな面のまま残り、印刷に手が触れません。

図2文字の入れ方ごとの、正面と断面
  • 表に刷る

    UVの光でインクをすぐに固めるUV印刷で、板の表に直接刷ります。色の多いロゴも表せます。

  • 裏に刷る(裏刷り)

    透明の板の裏に刷り、表から板越しに見ます。表はアクリルの平らな面のままで、印刷に手が触れません。

  • シートを貼る

    色のカッティングシートを、文字の形に切って貼ります。表に貼るほか、透明の板の裏に貼る方法もあります。

  • 彫る

    回転する刃物で削る彫刻や、レーザーで、板に文字を彫ります。銘板やネームプレートにも使われる方法です。

  • 切り文字を重ねる

    別の板から切り抜いた文字やロゴを、板の上に貼り重ねます。文字の厚みで影ができ、立体的に見えます。

  • 光を通す板を使う

    光を散らす乳白の板に表示を入れ、後ろから照らします。光る看板の面や、光る案内に使います。

上は正面、下は板の切り口を大きくした断面の模式図です。断面の上側が、見る人の側(表)です。

表3文字の入れ方の比べ方
  • 表に刷る(UV印刷)

    仕組み
    UVの光でインクをすぐに固め、板に直接刷る
    見え方
    色の多いロゴも表せる
    向いている使い方
    室内のプレート、案内、卓上の表示
  • 裏に刷る(裏刷り)

    仕組み
    透明の板の裏に刷り、表から板越しに見る
    見え方
    表はアクリルの平らな面のまま
    向いている使い方
    受付の社名、入口の表示
  • カッティングシート

    仕組み
    色のシートを文字の形に切り、表か裏に貼る
    見え方
    色の数が少なく、くっきりした文字
    向いている使い方
    社名・室名・営業時間
  • 彫る(彫刻)

    仕組み
    回転する刃物で削る。レーザーで変色・気化させて刻む
    見え方
    彫った部分が、まわりとの差で文字になる
    向いている使い方
    銘板・ネームプレート
  • 切り文字を重ねる

    仕組み
    別の板から切り抜いた文字を貼る
    見え方
    文字の厚みと影で、立体的に見える
    向いている使い方
    受付のロゴ、館名
  • 光を通す板(乳白)

    仕組み
    拡散剤の入った乳白の板を、後ろから照らす
    見え方
    光が板に広がって見える
    向いている使い方
    光る看板の面、光る案内

UV印刷と彫刻・レーザーの仕組みは加工機のメーカー(ローランド ディー.ジー.・Trotec)、乳白の板はアクリル板のメーカー(クラレ)の資料によります。表と裏で見え方が変わることは、高知県工業技術センターの資料によります。

UV印刷の機械には、白のインクや、つやを整える透明のインクを使えるものもあります(ローランド ディー.ジー.)。透明の板に白い文字を入れるときや、色の多いロゴを入れるときは、見本で仕上がりを確かめると、思っていた色とのずれを防げます。

板の色の選び方

  • 透明:後ろの壁の色や素材が透けて見えます。裏刷りや切り文字と組み合わせると、文字が壁から浮かんで見えます
  • 乳白(乳半):光を散らす拡散剤の入った板です。後ろから照らす光る看板の面や、すりガラスのような見せ方に向きます
  • 白・黒・色の板:板の色を地にして、文字を貼ったり刷ったりします。黒の板に白や金色の文字を入れると、落ち着いた印象になります
  • ミラー:鏡のように映る板です。メーカーは、屋外や高温多湿の場所を避けるよう案内しています

文字だけを立体にする切り文字は、アクリルのほか、ステンレスやアルミ複合板でも作れます。素材と光らせ方の違いは、箱文字・切り文字・カルプ文字の記事で比べています。

厚みと大きさは、重さと取り付け方から決めます

アクリル看板の厚みは、板の大きさ、取り付け方、見せたい重厚感で決めます。重さはクラレのカタログの比重1.19から計算でき、A3の大きさの5mmの板で約0.74kg、900×1800mmの5mmの板で約9.6kgです。

表4大きさと厚みごとの、板の重さの目安
  • A4(210×297mm)

    厚み3mm
    約0.22kg
    厚み5mm
    約0.37kg
    厚み10mm
    約0.74kg
  • A3(297×420mm)

    厚み3mm
    約0.45kg
    厚み5mm
    約0.74kg
    厚み10mm
    約1.5kg
  • 300×600mm

    厚み3mm
    約0.64kg
    厚み5mm
    約1.1kg
    厚み10mm
    約2.1kg
  • 450×900mm

    厚み3mm
    約1.4kg
    厚み5mm
    約2.4kg
    厚み10mm
    約4.8kg
  • 900×1800mm

    厚み3mm
    約5.8kg
    厚み5mm
    約9.6kg
    厚み10mm
    約19kg

クラレのカタログの比重1.19から計算した、板だけの重さです(カタログの例:1830×915×3mmで約6.0kg)。化粧ビスなどの金具、印刷やシートは含みません。

同じ大きさでも、厚い板ほど重くなり、板の縁の厚みが見えて重厚な印象になります。化粧ビスで浮かせて付けるときは、板の厚みに合う金具を選びます。大きな板は、重さと伸び縮みの両方を考えて、金具の数と位置を決めます。

ポイント:大きな板ほど、伸び縮みも大きくなります

クラレのカタログの値(長さ1mで10℃あたり0.7〜0.8mm)から計算すると、長さ1.8mの板は、温度が40℃変わると約5〜6mm伸び縮みします。大きなアクリル看板ほど、枠や金具の穴に伸び縮みの逃げを見込みます。

文字の高さは、読ませたい場所までの距離から決めます。距離ごとの目安はプレート看板の記事の表にまとめ、看板の文字の大きさの計算で試せます。

取り付けは、壁の材質と重さで、化粧ビス・テープ・吊り下げから選びます

アクリル看板は、化粧ビス・両面テープ・吸盤やマグネット・ワイヤー・スタンドのどれかで取り付けます。壁の材質と下地、板の重さ、屋外か屋内か、壁に穴をあけてよいかで選び、ビスで留めるときは、穴を少し大きくあけて伸び縮みの逃げをつくります。

図3アクリル看板の主な取り付け方
  • 化粧ビスで留める

    板の四隅などに穴をあけ、頭に飾りのキャップが付いた化粧ビスで、壁に直接留めます。

  • 化粧ビスで浮かせる

    台座の付いた化粧ビスで、板を壁から浮かせて留めます。壁に影が落ち、透明の板が立体的に見えます。

  • 両面テープで貼る

    看板にも使える強力な両面テープで、壁に穴をあけずに貼ります。壁の表面の状態と重さで、向き・不向きがあります。

  • 吸盤・マグネットで付ける

    ガラスには吸盤、鉄の扉や壁にはマグネットの金具で付ける方法があります。外して付け替えたい表示に向きます。

  • ワイヤーで吊る

    天井からワイヤーで吊り下げます。通路の先から見える案内や、ガラスの内側の表示に使います。

  • スタンドに立てる

    卓上や床置きのスタンドに立てたり、差し込んだりします。受付のカウンターや、店内の案内に向きます。

それぞれ、左は横から見た断面(左が壁やガラス、スタンドは下が台)、右は正面の模式図です。ワイヤーで吊る図は、正面だけです。

図4化粧ビスで浮かせて付けたときの断面
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  1. 壁と下地コンクリート・石膏ボード・タイルなど、壁の材質と、奥の下地によって、使う金具が変わります。
  2. アンカー壁の中で効く留め具です。石膏ボードの壁なら、下地のある所に留めるか、ボードに合った金具を使います。
  3. 台座(スペーサー)板を壁から浮かせる、筒の形の金具です。台座の長さで、壁からの出が決まります。
  4. アクリル板と裏の印刷裏刷りなら、印刷は板の壁の側にあり、表から板越しに見えます。
  5. 穴のすき間板の穴は、ビスより少し大きくあけます。アクリル板は温度と湿気で伸び縮みするため、メーカーは取り付けにすき間(クリアランス)を見込むよう案内しています。
  6. キャップ化粧ビスの頭の飾りです。板の表に見えるため、板やロゴの色に合わせて選びます。
  7. 壁からの出壁から板の裏までの長さです。長いほど影が大きく、板が浮いて見えます。

壁に付けたアクリル板を、横から見た断面の模式図です。左が壁で、右から見ます。

壁の材質ごとの考え方

  • コンクリート・タイル・石:穴をあけ、アンカーで留めるのが一般的です。タイルや石は、割れや目地の位置を見て、穴の位置を決めます
  • 石膏ボード(室内の壁):表面のボードだけに留めると、重さで抜けるおそれがあります。壁の中の下地の位置を確かめ、下地のある所に留めるか、ボードに合った金具を使います
  • ガラス:穴をあけられないことが多いため、両面テープや吸盤で付けるか、ガラスの内側に吊ったり、手前に立てたりします
  • 金属の扉・パネル:鉄の扉ならマグネットの金具も使えます。外壁の金属パネルは、裏の状態と防水を確かめてから留め方を決めます
事務所の受付の横の壁に、四隅の化粧ビスで取り付けた、金色の縁の黒い社名のプレート
事務所の受付の横の壁に、四隅の化粧ビスで取り付けたプレート。受付の社名プレートは、来た人の目の高さと、受付のカウンターからの距離で、付ける高さを決めます。

補足:賃貸の事務所・店舗は、穴をあける前に確かめます

賃貸の建物では、壁に穴をあけてよいか、退去のときに穴をどう直すかは、契約と管理会社の決まりで変わります。穴をあけられないときは、両面テープ・吸盤・吊り下げ・スタンドの方法を考えます。ビルのテナントは、入口の表示の大きさや作りを、ビルが決めていることもあります。

化粧ビスやスタンドの金具は、グループの通販サイト「看板通販サインシティ(別のタブで開きます)」の化粧ビスの一覧でも探せます。壁に直接留めるもの・壁から浮かせるもの・卓上・吸盤やマグネットのものなどがあります。

屋外に出すなら、日差しと熱、燃え方と、地域の決まりを確かめます

アクリル板は樹脂の中でも耐候性にすぐれ、屋外でも使います。屋外に出すなら、屋外で使える色の板、日差しと熱による傷み、伸び縮みの逃げ、燃え方と防火の決まり、屋外広告物の決まりを確かめます。

屋外広告物適正化推進委員会の「看板の安全管理ガイドブック」(2024年6月 第4版)は、長い間使っているアクリルの面板などが、紫外線などの影響でもろくなり、飛び散ったり落ちたりすることがあるとしています。気温の高いときには、熱による膨張でアクリルの板面がゆがみ、枠から外れて落ちることもあると書いています。

屋外に出す前に確かめること

  • その色の板が、屋外で使えるか(屋内専用の色やミラーの板ではないか)
  • 取り付けの穴や枠に、伸び縮みのすき間を見込んでいるか
  • 印刷やシートが、屋外向けのものか
  • 雨でさびにくい金具か
  • 人が触れたり、ものが当たったりしやすい高さではないか
  • 地域の屋外広告物の決まり(許可がいらない大きさ)
  • 防火地域で、屋上や高さ3mを超える看板にするなら、材料の決まり

法令・ルール:屋外のアクリル看板も、原則として地域の決まりの対象です

屋外広告物は「常時又は一定の期間継続して屋外で公衆に表示されるもの」です。自分の店や事業所の建物・敷地に、自分の会社や店の名前を出す看板(自家広告物)は、一定の基準までは許可がいらずに出せる、と案内している自治体があります(新座市のQ&A)。その基準は地域で違います。また、防火地域の中にある看板で、建物の屋上に設けるものや、高さが3mを超えるものは、原則として主要な部分を不燃材料で造るか覆う決まりがあります(建築基準法 第64条。大阪市・船橋市の案内)。アクリル板の燃えやすさは木材と同じくらいとされるため(クラレ)、防火地域で屋上や高さ3mを超える看板にするときは、材料の決まりを先に確かめます。

掃除は、クラレのカタログの案内どおり、中性洗剤の1%の水溶液か水で拭きます。溶剤に触れると、白くなったりひびが入ったりすることがあり(クラレ)、アルコールで切り口を拭いてひびが入った例もあります(三菱ケミカルメタクリレーツ)。素材ごとの拭き方と避ける薬品は、看板の掃除の記事で比べています。

光る看板の面に使っているアクリル板が、割れたり外れかけたりしているときは、早めに点検を頼みます。看板によっては、面板を交換して直せます(看板の修理)。

迷いやすいところ

  • 四辺をきっちり固定した:三菱ケミカルメタクリレーツは、屋外で四辺を固定して取り付けた板の端に、長い間の温度と湿度の変化でひびが入った例を挙げています
  • アルコールで拭いた:三菱ケミカルメタクリレーツは、レーザーで切った切り口をアルコールで拭いて、ひびが入った例を挙げています
  • 接着剤を選ばずに貼った:溶剤で貼る接着は、溶剤の種類によって表面に細かいひびが入ることがあります(クラレ)。接着剤やテープは、アクリル板に使えるものを選びます
  • 屋内専用の色やミラーの板を、外に出した:色によって屋外で使えない板があります。屋外に出す看板は、板が屋外で使えるかを先に確かめます
  • 賃貸の壁に、確かめずに穴をあけた:退去のときの直し方まで、先に管理会社と確かめます

おしゃれに見せるには、透明さと影、色の数と光を考えます

アクリル看板をおしゃれに見せるには、透明さと影、色の数、壁と文字の色の差、照らし方を考えます。木やステンレスなど、まわりの素材と組み合わせる方法もあります。

  • 透明の板で、壁を見せる:石やタイル、木の壁の前に透明の板を浮かせると、壁の素材が透けて見え、文字だけが浮かんで見えます
  • 浮かせて、影をつくる:化粧ビスで壁から浮かせると、板の縁と文字の影が壁に落ちます。上から照らすと、影がはっきりします
  • 色の数を絞る:ロゴの色と、地の色と、文字の色に絞ると、まとまりが出て、遠くからも読み取りやすくなります
  • 壁と文字の色の差をつける:透明の板の文字は、後ろの壁と色が近いと読みにくくなります。白い壁なら濃い色の文字、暗い壁なら白い文字にします
  • 照らし方を決める:上からスポットライトで照らす、乳白の板を後ろから光らせる、など、暗い通路や夜でも読めるようにします
  • ほかの素材と組み合わせる:木の板にアクリルの切り文字を重ねる、ステンレスの化粧ビスで縁を引き締める、など、内装の素材と合わせます
フラスコなどの形をかたどった、ピンク色のネオンサイン
グリーンクロスグループが手がけた看板(シーシャカフェ)。フラスコなどの形をかたどった、ピンク色のネオンサインです。光の色を1つに絞り、形で見せる表示は、文字が少なくても店の雰囲気を伝えます。

書体は、受付の社名なら会社のロゴや名刺とそろえ、館内の案内は読みやすさを優先します。レトロな雰囲気を出したいときは、書体と色の組み合わせで表すと、板の作りを変えずに済みます。雰囲気の出し方はおしゃれな看板の記事、見やすさのコツは看板のデザインの記事、ロゴのデータの扱いはロゴを看板にする方法で紹介しています。

価格は、大きさ・厚み・作り方・取り付けで決まります

アクリル看板の価格は、板の大きさと厚み、文字の入れ方と色の数、形の加工、取り付けの方法と場所で決まります。アクリルのプレートや切り文字、板と金具はグループの通販サイトでも扱いがあり、ロゴや壁に合わせたもの、屋外や全国の拠点の表示は、看板の会社に相談すると進めやすくなります。

表5アクリル看板の価格が変わる条件
  • 大きさと枚数

    価格が変わる理由
    板の量と、加工の手間が変わる
    確かめること
    読む距離に合う、いちばん小さな大きさ
  • 板の厚みと種類

    価格が変わる理由
    厚い板・注型板・色の板で、材料が変わる
    確かめること
    見せたい重厚感と、屋外で使えるか
  • 文字の入れ方と色の数

    価格が変わる理由
    印刷・シート・彫刻・切り文字で、手間が変わる
    確かめること
    裏刷りか、表か。色の数
  • 形の加工

    価格が変わる理由
    角の丸め・形に切る・穴あけで、手間が変わる
    確かめること
    四角のままでよいか
  • 取り付けの金具と方法

    価格が変わる理由
    化粧ビスの数と種類、台座の長さ
    確かめること
    壁の材質と、穴をあけてよいか
  • 取り付けの場所と時間

    価格が変わる理由
    高さ・下地の補強・夜間や休日の作業
    確かめること
    営業中に作業できるか
  • デザインとデータ

    価格が変わる理由
    ロゴのデータがあるか、作り直すか
    確かめること
    ロゴのデータの形式

金額は、仕様と現地の条件で変わるため書いていません。

費用を抑えたいときは、決まった大きさの板にする、色の数を絞る、形を四角のままにする、穴をあけずに付けられる方法にする、といった工夫があります。同じ仕様の看板を複数の拠点で作るときは、まとめて頼むとデザインとデータを一度で済ませられます。看板全体の費用の考え方は看板の費用、経費にするときの耐用年数の考え方は看板の耐用年数で紹介しています。

表6通販とオーダーの使い分け
  • シンプルなプレートや切り文字、板や金具を探したい

    向いている頼み方
    通販サイトで探す・問い合わせる
  • 受付の社名を、ロゴと壁に合わせて作りたい

    向いている頼み方
    看板の会社に、デザインから取り付けまで
  • 屋外の入口に付けたい、大きな板や光る看板にしたい

    向いている頼み方
    看板の会社に、現地の確認と取り付けまで
  • 全国の拠点の受付や入口の表示をそろえたい

    向いている頼み方
    全国に対応できる看板の会社に、まとめて

通販サイトは、グループの「看板通販サインシティ」です(下の案内)。

グループの通販サイト「看板通販サインシティ(別のタブで開きます)」では、アクリルプレート看板や透明のアクリルの切り文字(別のタブで開きます)の製作を扱っています。取り付けの化粧ビスなどの金具(別のタブで開きます)や、寸法を指定して注文できるアクリル板(別のタブで開きます)もあります。

自分で作るときの線引き

アクリル板は、丸のこ・ルーター・ドリルなどで切ったり穴をあけたりできます(クラレ)。ただ、溶剤に触れると白くなったりひびが入ったりすることがあり、穴には伸び縮みのすき間も要ります。自分で作るなら、室内の小さなプレートや卓上の表示から始め、板は寸法と穴あけを指定して取り寄せ、文字のシートを貼る作業を自分で行う、と分けると扱いやすくなります。

脚立に上らないと付けられない看板、電気を使う看板、屋外の高い所の看板は、作ることより取り付けと決まりが難しくなるため、看板の会社に頼みます。自作できる範囲の目安は、看板を自作する方法にまとめています。

受付の社名から全国の拠点の表示まで、デザインから取り付けまで頼めます

グリーンクロスは、オフィス・クリニック・店舗の受付や入口のアクリルのサインを、デザインから製作・取り付けまで承っています。屋外に付ける看板の許可が要るかのご案内、夜間や土日祝の工事、全国の拠点の表示をそろえるご依頼まで、窓口はひとつです。

看板に関することは、基本的にすべて承っています。受付の社名プレートと、入口の表示、館内の案内を一緒に頼むと、書体と色をそろえやすく、取り付けの日程も一度に組めます。お持ちのロゴのデータからでも、名刺や写真からでも始められます。

ご相談から取り付けまでの流れ

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    写真と内容を送る

    付けたい場所の写真と、入れたい社名やロゴ、おおよその大きさを送ります。決まっていないことがあっても始められます。

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    作りと概算のご案内

    板の色と厚み、文字の入れ方、取り付け方の案と、写真からの概算をお伝えします。

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    デザインの確認

    デザインの案で、文字の大きさと配置、色を確かめます。

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    正式なお見積りとご注文

    仕様と現地を確かめて、正式なお見積りをお出しします。

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    製作

    内容に応じて、グループの工場か協力会社で製作します。

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    取り付けと確認

    壁の材質に合う方法で取り付け、固定と見え方を確かめます。

ご相談のときにあると進めやすいもの

  • 付けたい場所の写真(壁の全体と、まわりが分かるもの)
  • 壁の材質(分かる範囲で。コンクリート・石膏ボード・ガラスなど)
  • 入れたい内容(社名・ロゴ・部屋の名前など)と、ロゴのデータ
  • おおよその大きさと数
  • 屋内か屋外か
  • 賃貸なら、壁に穴をあけてよいか
  • 希望の時期(開業・移転・社名変更の日)
  • 複数の拠点なら、拠点の一覧

そろっていなくても、ご相談いただけます。

グリーンクロスは、全国61拠点のネットワークと、全国47都道府県での屋外広告業の登録で、全国の看板に対応しています。窓口はひとつで、全国に店舗を展開する企業にも、この規模から選んでいただいています。看板の点検は屋外広告士が行い、自治体の様式に沿って報告書を作成します。1枚からのご依頼にも対応し、写真から概算をお伝えします。

よくあるご質問

アクリル看板は、屋外でも使えますか?

使えます。アクリル板のメーカー(クラレ)は、樹脂の中でも耐候性にすぐれ、長期間の屋外使用に耐えるとしています。ただし、色の板には屋内専用の色があり、長く使った板は紫外線などでもろくなることがあります。屋外に出すなら、屋外で使える板を選び、伸び縮みのすき間を見込んで取り付け、割れや外れかけがないかを定期的に確かめます。

アクリル看板の価格は、どう決まりますか?

板の大きさと厚み、文字の入れ方と色の数、形の加工、取り付けの方法と場所で決まるため、1つの金額では言えません。アクリル板そのものなら、グループの通販サイトで大きさごとの価格を確かめられます。オーダーなら、写真と大きさから概算をお伝えできます。正式なお見積りは、仕様と現地を確かめてからお出しします。

アクリル看板は、自作できますか?

室内の小さなプレートや卓上の表示なら、自分でも作れます。アクリル板は丸のこ・ルーター・ドリルで加工できますが(クラレ)、溶剤で白くなったりひびが入ったりすることがあり、穴には伸び縮みのすき間が要ります。板は寸法と穴あけを指定して取り寄せ、文字のシートを自分で貼る方法もあります。屋外の高い所や電気を使う看板は、看板の会社に頼みます。

透明のアクリル看板は、文字をどうやって入れますか?

板の裏に刷る裏刷り、表に刷る、カッティングシートを貼る、彫る、切り文字を重ねる、のどれかです。裏刷りは、表がアクリルの平らな面のまま残り、印刷に手が触れません。透明の板は後ろの壁が透けて見えるため、壁と文字の色の差をつけて、読みやすくします。

アクリル看板の厚みの選び方は?

大きさと取り付け方、見せたい重厚感で決めます。クラレのカタログでは、押出板は0.5〜20mm、注型板は2〜50mmの厚みがあります(品種によって違います)。厚いほど重くなり、A3の大きさなら、3mmで約0.45kg、5mmで約0.74kg、10mmで約1.5kgです(比重1.19から計算した板だけの重さ)。

壁に穴をあけずに、アクリル看板を付けられますか?

両面テープで貼る、ガラスなら吸盤、鉄の扉ならマグネットで付ける、天井から吊る、スタンドに立てる、といった方法があります。壁の表面の状態や板の重さで向き・不向きがあるため、付けたい場所の写真から合う方法をご提案します。賃貸の建物では、穴をあけてよいかを先に管理会社に確かめます。

アクリル看板の耐用年数は、何年ですか?

税の計算に使う耐用年数(法定耐用年数)は、看板が国税庁の耐用年数の表のどの区分に当たるかで決まります。器具・備品の「看板、ネオンサイン、気球」に当たるものは3年です。同じ「看板・広告器具」の「その他のもの」は、主として金属製のものが10年、その他のものが5年に分かれます。野立看板や広告塔のように、広告のために構築された工作物は「構築物」の広告用のものに当たり、年数が変わります。どの区分に当たるかは、看板のつくりと設置のしかたで変わるため、会社の経理の担当や税理士に確かめます。区分ごとの年数は、看板の耐用年数の記事で紹介しています。実際に使える年数は、屋外か屋内か、日差しや手入れで変わります。

アクリル看板は、どこに頼めばよいですか?

アクリルプレート看板や切り文字は、グループの通販サイト「看板通販サインシティ」でも扱っています。ロゴや壁に合わせたオーダー、屋外への取り付け、全国の拠点の表示をそろえたいときは、看板の会社に頼むと、デザインから取り付けまで一度に進められます。グリーンクロスでは、1枚からのご依頼にも対応し、写真から概算をお伝えします。ご相談・お見積りは無料です。

参考にした資料

この記事について

全国看板施工・点検ナビ

運営:GREEN MEDIA(株式会社グリーンクロス グリーンメディア事業部)

監修:横田悠介(屋外広告士)

看板の製作・施工・点検・修理・撤去を、全国61拠点のネットワークで行っています。記事は、屋外広告士の監修のもとで作っています。記事の中の法令や自治体のルールは、国や自治体が公表している資料で確かめた内容で、使った資料は記事の最後に載せています。公開する前と、内容を直すときには、資料と照らし合わせて確かめています。

アクリル看板のご相談は、受付や入口の写真1枚からどうぞ。

付けたい場所の写真と、入れたい社名やロゴが分かれば、合う板の色と厚み、文字の入れ方、取り付け方をご案内します。全国61拠点のネットワークで、全国の拠点の受付や入口の表示をそろえるご依頼も、窓口ひとつで承ります。写真から概算をお伝えし、正式なお見積りは、仕様と現地を確かめてからお出しします。ご相談・お見積りは無料です。

お電話でのご相談はこちら

0120-418-963

受付時間 9:00〜17:30(土日祝・年末年始除く)

設置場所の写真・ロゴデータの添付も可能です。もちろん、なくてもご相談いただけます。