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看板の種類

案内看板(案内板・誘導看板)の作り方。種類と置く場所、矢印・地図・英語のデザインの決め方

病院や工場、商業施設の敷地で、来た人や車が入口や駐車場を探して迷っているとき。案内看板は、入口に全体の地図(総合案内板)を、分かれ道ごとに矢印の誘導看板を置き、目的の場所まで途切れずにつなぐと働きます。地図は見る人の向きに合わせ、文字は見る距離で大きさを決め、敷地の外の道路沿いに出すなら許可を確かめます。敷地の案内の計画から製作・取り付け・点検まで、全国の現場をひとつの窓口でお受けします。

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GREEN MEDIA(グリーンクロス)
病院の敷地の入口に立てた、建物と駐車場の配置の地図と現在地を入れた総合案内板
病院の敷地の入口に立てた、建物と駐車場の配置の地図と現在地を入れた総合案内板。入口で敷地の全体と現在地を見せ、分かれ道ごとの誘導看板へつなぎます。

この記事のポイント

  • 01案内看板は、入口で全体の配置を見せる総合案内板と、分かれ道で行き先と方向を示す誘導看板を組み合わせ、目的の場所まで途切れずにつなぎます
  • 02地図は、見る人の左右と図の左右を合わせ、必ずしも北を上にしません。現在地は、見ている向きが分かるように示します
  • 03文字の高さは見る距離で決めます。名古屋市の指針の目安では、和文は10mで40mm以上、30mで120mm以上です。主な名前には英語を添えます
  • 04敷地の外の道路沿いに出す誘導看板は、原則として自家用にあたらず許可が要ります。数や大きさ、信号や道路標識に似せないことなど、地域の基準があります
  • 05敷地の案内の計画から、製作・基礎工事・取り付け・点検、施設の名前の変更に合わせた架け替えまで、全国の現場をひとつの窓口でお受けします

案内看板は、行き先と道すじを知らせる看板です

案内看板とは、施設や店の場所と、そこまでの道すじ、敷地の中の配置を、来る人や車に知らせる看板のことです。全体の配置を見せる総合案内板、分かれ道で方向を示す誘導看板、入口や駐車場の案内を、来る人の動きに沿って組み合わせます。

店や会社の名前を出す看板が「ここに何があるか」を知らせるのに対して、案内看板は「どこへ、どう行くか」を知らせます。敷地の地図を入れた案内板、矢印で方向を示す誘導看板、建物や駐車場の入口の案内が、その主な形です。「案内版」と書かれることもありますが、この記事では国のガイドラインと同じ「案内板」と書きます。

図1施設の敷地に置く案内看板の地図
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  1. 敷地の外の誘導看板手前の道路で、施設の名前と曲がる方向を知らせます。敷地の外に出すため、原則として屋外広告物の許可を確かめます。
  2. 総合案内板入口で、建物・駐車場・入口の配置と、現在地を見せます。
  3. 駐車場の入口・出口の案内車の入口と出口、駐車場の場所を知らせます。
  4. 分かれ道の誘導看板進む向きを決める場所の手前で、行き先と矢印を示します。
  5. 建物の入口の案内建物の名前と入口、受付の場所を示します。
  6. 歩く人の道の案内門や駐車場から建物まで、歩く人の道を示します。車の通路とは分けます。
  7. 搬入口・裏の入口の案内トラックや業者の入口と受付を、来た人の道と分けて示します。

施設の敷地とまわりの道路を、上から見た模式図です。緑の印が案内看板です。

表1案内看板の種類と、置く場所
  • 総合案内板(敷地の地図)

    伝えること
    建物・駐車場・入口の配置と現在地
    置く場所
    敷地の入口、駐車場から歩き出す所
    主に見る人
    歩く人
  • 誘導看板(矢印と行き先)

    伝えること
    行き先の向きと、そこまでの距離
    置く場所
    分かれ道や曲がり角の手前
    主に見る人
    車と歩く人
  • 駐車場の入口・出口の案内

    伝えること
    入口と出口、駐車場の場所
    置く場所
    道路から入る所、出口の手前
    主に見る人
    車
  • 建物の入口の案内

    伝えること
    建物の名前、入口、受付
    置く場所
    建物の入口の上や横
    主に見る人
    歩く人
  • 構内の案内(工場・物流)

    伝えること
    受付・待つ場所・荷降ろしの場所・出口
    置く場所
    門の手前、構内の分かれ道
    主に見る人
    トラックの運転手、来た人
  • 観光地・公園の案内

    伝えること
    見どころの向きと距離、まわりの地図
    置く場所
    駅やバス停の出口、分かれ道
    主に見る人
    歩く人(外国から来た人を含む)
  • 敷地の外の誘導看板

    伝えること
    施設の名前と曲がる方向
    置く場所
    手前の道路沿い(借りた土地など)
    主に見る人
    車

一般的な分け方です。建物の中の案内(館内サイン)は、別の記事で紹介しています。

WITH HARAJUKUの敷地に立つ、店舗の案内板
グリーンクロスグループが手がけた看板(WITH HARAJUKU)。施設の敷地に立つ、店舗の一覧を載せた案内板です。入っている店を1か所で見せる案内板は、敷地の地図と同じく、来た人が最初に全体をつかむための看板です。

建物の中の案内は、館内サイン・案内サインの作り方で紹介しています。駐車場の看板に書くことは駐車場の看板で、店から離れた道路沿いの看板は野立て看板の出し方でまとめています。

デザインは、矢印・地図の向き・文字の大きさ・色の差で決まります

案内看板のデザインは、矢印の置き方、地図の向きと現在地、見る距離に合わせた文字の大きさ、地と文字の色の差の4つで決まります。地図は見る人の左右と図の左右を合わせ、必ずしも北を上にしません。文字は角ゴシック体にし、10m先から読ませるなら和文で40mm以上が、名古屋市の指針の目安です。

図2矢印と地図の見せ方
  • 矢印は、指す向きの側の端に

    左へ行く行き先は左の端に、右へ行く行き先は右の端に矢印を置きます。目で追う向きと進む向きがそろい、読み取りやすくなります。

  • 同じ向きの行き先は、まとめる

    同じ方向へ行く行き先は1つの矢印にまとめ、向きごとに区切ります。矢印の数が減り、ひと目で向きを読み取れます。

  • 地図は、見る人の前を上に

    案内板の前に立った人から見た左右と、地図の左右を合わせます。左は実際の敷地、右は案内板の地図で、建物と道の並びが同じです。

  • 地図に入れるもの

    現在地は見ている向きが分かるように示し、地図の四すみのどこかに方位とスケールを置きます。整備した年月を入れ、ピクトグラムのない施設は「■」の印で示すのが望ましいとされています。

いずれも模式図です。帯は文字を表し、太い帯が日本語、細い帯が英語です。黄色は矢印と現在地です。

地図の向きは、国土交通省の「道路の移動等円滑化に関するガイドライン」(令和6年1月)が参考になります。道路の案内標識の地図について、掲げる場所の左右と図の左右を合わせて表示し、必ずしも北を上にする必要はないとしています。現在地は見ている向きが分かるように示し、住所も入れることが望ましいとしています。

文字は、見る距離から大きさを決めます

表2見る距離と、文字の高さの目安
  • 1〜2m

    和文(漢字・かな)
    9mm以上
    英文
    7mm以上
  • 4〜5m

    和文(漢字・かな)
    20mm以上
    英文
    15mm以上
  • 10m

    和文(漢字・かな)
    40mm以上
    英文
    30mm以上
  • 20m

    和文(漢字・かな)
    80mm以上
    英文
    60mm以上
  • 30m

    和文(漢字・かな)
    120mm以上
    英文
    90mm以上

名古屋市の福祉都市環境整備指針の「文字の大きさの選択の目安」です(国土交通省の旅客施設のガイドラインの表として載っています)。和文は「木」、英文は「E」の高さで測ります。

表のとおり、英文は和文のおよそ4分の3の高さが目安です。案内板の名前を4〜5m手前から読ませるなら、和文で20mm以上。10m先から行き先の文字を読ませる誘導看板なら、40mm以上が目安です。距離から文字の高さを出す計算は、看板の文字の大きさの計算で試せます。

  • 書体:視認性の優れた角ゴシック体が望ましいとされています(国土交通省の道路のガイドライン・名古屋市の指針)。書体の選び方は看板のフォントの選び方で紹介しています
  • 色:地の色と文字の色の明るさの差を大きくします。国土交通省の道路のガイドラインは、白内障の人に見分けにくい「青と黒」「黄と白」などの組み合わせを使わないとしています
  • ピクトグラム:トイレや駐車場などは、JIS Z 8210「案内用図記号」に示された図記号をもとにし、文字を添えるのが望ましいとされています(名古屋市の指針。館内サインのピクトグラム)
  • 距離:移動の距離が長いときは、目的地までの距離を添えるのが望ましいとされています(名古屋市の指針)
  • おしゃれに見せたいとき:施設の色や素材でそろえても、地と文字の明るさの差は残します。色の組み合わせは見やすい看板のデザインにまとめています
館内にある快活CLUBの入口の案内サイン
グリーンクロスグループが手がけた看板(快活CLUB)。矢印で入口へ案内するサインです。行き先と矢印を組にして置くと、どちらへ進めばよいかを一目で伝えられます。

夜は、照らすか、光を返す材料で読めるようにします

夜も人が来る施設では、照明を付けるか、光を返す材料(反射シート)を使います。名古屋市の指針も、必要に応じて夜の利用に合った照明を設けることが望ましいとしています。照明は、まぶしさや表示面への映り込みで、かえって読みにくくならない位置にします。

反射シートは、当たった光の大部分を光源の方向へ返すしくみです(スリーエム ジャパンの再帰反射の説明)。車のライトが届く誘導看板には反射が、ライトを持たずに歩く人へ見せる案内板には照明が向いています。

英語は主な名前に添え、中国語・韓国語は来る人に合わせて足します

観光庁のガイドラインは、名称・案内・誘導の表示では英語の併記を基本とし、中国語や韓国語の必要性が高い施設では、それらも含めた表記が望ましいとしています。英語は、固有名詞の部分をヘボン式のローマ字で、普通名詞の部分を英語で書きます。

観光地の歩道の分かれ道に立てた、行き先と矢印と所要時間を日本語・英語・中国語・韓国語で入れた案内看板
観光地の歩道の分かれ道に立てた、行き先と矢印と所要時間を日本語・英語・中国語・韓国語で入れた案内看板。言葉を足すほど文字が増えるため、行き先の名前と矢印の組は崩さないようにします。

観光庁は「観光立国実現に向けた多言語対応の改善・強化のためのガイドライン」(平成26年3月)で、看板などの表示を3つに分けています。禁止・注意を促すもの、名称・案内・誘導・位置を示すもの、文章で解説するものです。このうち、禁止・注意と、名称・案内・誘導・位置の表示は、英語の併記が基本です。

そのうえで、施設や地域の特性から中国語や韓国語の必要性が高い施設では、見やすさや美観に問題がない限り、それらの言語も含めることが望ましいとしています。

表3英語の表記の例(観光庁のガイドライン)
  • 日比谷公園

    英語の表記
    Hibiya Park
    書き方
    固有名詞はローマ字、「公園」は英語
  • 熊本城

    英語の表記
    Kumamoto Castle
    書き方
    固有名詞はローマ字、「城」は英語
  • 荒川

    英語の表記
    Arakawa River
    書き方
    「川」まで読んだローマ字に、英語を添える
  • 清水寺

    英語の表記
    Kiyomizu-dera Temple
    書き方
    「寺」まで読んだローマ字に、英語を添える
  • 富士山

    英語の表記
    Mt. Fuji
    書き方
    「山」は Mt. にして前に置く
  • 温泉

    英語の表記
    Onsen
    書き方
    広く知られた日本語は、ローマ字だけで

観光庁の多言語対応のガイドラインの例から選びました。ローマ字は、ヘボン式で書きます。

国土交通省の道路のガイドラインも、地図の主な名前にはローマ字か英語を併記し、固有名詞はヘボン式のローマ字、普通名詞は英語で書くとしています。施設や建物の名前の英語は、看板ごとに書き方が変わらないよう、最初に一覧にして決めておきます。

東京都の「国内外旅行者のためのわかりやすい案内サイン標準化指針」は、日本語と英語の2言語を基本に、ピクトグラムを活用するとしています。中国語は、簡体字の使用を基本とし、地域や施設の状況などによって繁体字を使うとしています。同じ指針は、鉄道などの案内サインについて、英語の文字の大きさを日本語の3/4程度にするのが望ましいとしています。

ポイント:言葉を足す前に、ピクトグラムで伝えられるかを見ます

観光庁のガイドラインは、ピクトグラムは図で直感的に伝えられ、言語を問わず情報を伝えられるとしています。トイレ・駐車場・案内所のように図記号がある行き先は、図記号と日本語・英語にまとめると、言葉を足しすぎずに済みます。文章が長くなる解説の看板(説明板)は、案内・誘導の看板とは分けて作ります。

置く場所は、入口・分かれ道・曲がる手前で決めます

総合案内板は来た人が立ち止まる入口に、誘導看板は進む向きを決める分かれ道の手前に置き、目的の場所の入口まで途切れないようにつなぎます。地図の案内板の高さは、国土交通省の道路のガイドラインが道路の案内標識の地図に示す「板の中心を路面から125cm」が参考になります。

国土交通省の道路のガイドラインは、歩く人に名所などの場所を知らせる案内標識を、歩き始める場所と分かれ道に置いて、方面と方向を案内するとしています。東京都の指針も、行動の起点になる駅の出入口やバスターミナル、目的地の入口や分かれ道、観光ルートの途中に置くとしています。施設の敷地の中でも、考え方は同じです。

図3歩く人に見せる案内看板の高さと距離(横から見た図)
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  1. 路面から板の中心まで125cm道路の案内標識の地図について、国土交通省の道路のガイドラインは、板の中心を路面から125cmにするとしています。歩く人と車いすを使う人が、共通して見やすい高さです。敷地の地図の案内板でも参考になります。
  2. 見る距離50cmで、1m四方程度同じガイドラインは、50cmの距離から地図の全体を見渡せるよう、道路の地図の大きさを1m四方程度としています。
  3. 見上げる角度は10°より小さく名古屋市の指針は、駅などの旅客施設で遠くから見るサインを、見上げる角度が10°より小さい範囲で、なるべく高く掲げるのが適当としています。敷地の誘導看板でも参考になります。
  4. 前の人にさえぎられない高さ名古屋市の指針は、誘導のサインを、目の高さが低い車いすの人でも、混んでいるときに前の人にさえぎられにくい高さにするとしています。

考え方を示す模式図です。右の誘導看板までの距離は、縮めて描いています。

名古屋市の指針は、誘導のサインの表示面を、人の流れと向かい合う向きに掲げるとしています。両方向から人が来る場所では、両面の看板にします。

夕方、商業施設の駐車場の入口の手前に立てた、内側から光る、矢印と「P」の大きな誘導看板
商業施設の駐車場の入口の手前に立てた、矢印と「P」の大きな誘導看板。車から読む看板は、曲がる場所の手前で読み終われる位置に置きます。

車から読む誘導看板は、走る速さと、曲がる場所までの距離で位置を決めます。時速40kmでも1秒に約11m進むため、表示は施設の名前と矢印くらいに絞ります。車の速さと進む距離の表は、野立て看板の場所の選び方にまとめています。駐車場の出口のまわりは、道路を通る人が見えるように空けておきます(駐車場の出口の見通し)。

置く場所を決める前に、歩いて・走って確かめること

  • 初めて来た人のつもりで、門から目的の場所まで歩いてみる
  • 分かれ道ごとに、次の看板が目に入るか
  • 車からは、運転席の高さで、曲がる手前で読めるか
  • 植え込み・木・止めた車・のぼりで、看板が隠れないか
  • 看板が、歩く人・車いす・車の通る道をふさがないか
  • 夜も読めるか(照明・反射)

下見の写真は、見る人の目の高さで撮っておくと、置く場所と向きを決めやすくなります。

見落としやすいところ

  • 看板ごとに呼び方が違う:入口の地図では「外来棟」、分かれ道の看板では「本館」のように呼び方が違うと、来た人が迷います。表示の言葉は、一覧にしてそろえます
  • 地図の向きが置き場所と合わない:同じ地図を向きの違う入口に置くと、図の左右が逆になります
  • 1枚に詰め込む:伝えたいことを詰め込むと、どれも読めなくなります。行き先は、分かれ道ごとに絞ります
  • 途中で案内が途切れる:分かれ道に看板がないと、そこで迷います。目的の場所の入口まで、続けて置きます
  • 名前が変わったのに古いまま:施設や部署の名前が変わったら、地図と誘導看板の両方を替えます

敷地の外に出す誘導看板は、原則として許可を確かめます

屋外に出す案内看板は、原則として屋外広告物条例の対象です。自分の敷地に出す自分の施設の看板は、決められた大きさまで許可がいらない地域があります。敷地の外の道路沿いに出す誘導看板は、原則として自家用にあたらず許可が要ります。数や大きさの基準は地域で違います。

屋外の看板のルールは、都道府県や市の屋外広告物条例が定めています。前橋市の手引は、自分の名前や事業の内容を広告する自家広告物について、許可地域では表示面積の合計が15㎡以下なら、原則として許可がいらないとしています。東京都は、表札のような自家用の広告や、道標・案内板などのうち一定のものについて、規制の全部または一部を外す制度(適用除外)を設けています。

一方、前橋市の手引は、特定の施設や場所へ案内誘導する看板を、自家広告物ではない「案内誘導広告物」とし、大きさや数の基準を決めています。

表4案内誘導の看板の基準の例(前橋市)
  • 表示面積

    禁止地域で出せる条件
    1面2㎡以下、合計4㎡以下
    許可地域の基準
    1面3.3㎡以下、合計6.6㎡以下
  • 高さ

    禁止地域で出せる条件
    5m以下
    許可地域の基準
    5m以下
  • 数と範囲

    禁止地域で出せる条件
    1つの目的地につき3個以下
    許可地域の基準
    目的地から10km以内。1つの交差点の付近に3個以下
  • 書くこと

    禁止地域で出せる条件
    施設や場所の名前・方向・距離が主な内容
    許可地域の基準
    名前・方向・距離は必ず書き、表示面積のおおむね3分の2以上に。宣伝の文は入れない
  • そのほか

    禁止地域で出せる条件
    屋上には出さない。点滅する光は使わない。許可が要る
    許可地域の基準
    交差点から5m以上離す

前橋市の屋外広告物の手引(第12版)にある基準です。禁止地域の条件には、許可地域の基準に合うことも含まれます。複数の目的地をまとめて表示するときは、面積の上限が広い別の基準があります。基準は地域で違います。

店や施設から離れた土地に出す誘導看板は、自分の施設の名前を書いても、原則として許可が要ります。上の東京都の適用除外に、店や施設への誘導看板が当たるとは限りません。条件も地域で違うため、出す前に地域の窓口で確かめます。

前橋市の手引は、他人の土地や持ち物に看板を出すときは、持ち主や管理者の承諾が要るとしています。土地の借り方と、許可を受けて出し続けるまでの流れは、野立て看板の出し方で紹介しています。

法令・ルール:信号機や道路標識に似せない

前橋市屋外広告物条例は、信号機・道路標識・道路工事用標識などに似たものを、出してはいけない広告物にしています(第9条)。それらの効果を妨げるおそれのあるものも同じです。横浜市も、道路の上に突き出す看板の占用の基準に「信号機や道路標識と類似しないこと」を挙げています。誘導看板の矢印や色づかいは、道路の案内標識とまぎらわしくならないようにします。道路交通法の決まりは、駐車場の看板で紹介しています。

横浜市は、袖看板などが道路の境界を越えて道路に突き出すときは、屋外広告物の許可とあわせて道路の占用の許可を受けるよう案内しています。置き看板は、道路を占用できないとしています。誘導看板の支柱や表示面は、自分の敷地か、借りた土地の中に収めます。高さが4mを超える看板は、原則として建築基準法に基づく工作物の確認も要ります(自立看板・ポールサイン)。

工場・物流センターの構内は、トラックと歩く人の道を分けて案内します

工場や物流センターの構内は、初めて来るトラックの運転手が、受付・待つ場所・荷降ろしの場所・出口へ迷わず進めるように案内します。門の手前の案内図と、分かれ道の誘導看板でつなぎ、車の道と歩く人の通路を分けて示すと、構内での接触を防ぐことにもつながります。

物流センターの構内で、トラックの受付と入荷・出荷の場所を矢印で示す大きな案内看板
物流センターの構内で、トラックの受付と入荷・出荷の場所を矢印で示す大きな案内看板。運転席から読めるよう、行き先と矢印を大きく入れます。

厚生労働省の「職場のあんぜんサイト」には、工場の入口に、構内の案内と決まりが分かる看板を立てた事例が載っています。資材を運ぶ車の通る道を分かりやすく示し、構内に入る運転手に伝えるものです。ねらいは人と車を分けることなどで、事故の防止と構内の移動の円滑化に役立っているとしています。

厚生労働省の「陸上貨物運送事業における荷役作業の安全対策ガイドライン」は、荷主などが管理する施設で行うことを挙げています。構内の制限速度の掲示、通路の死角へのミラーの設置、フォークリフトの走る場所と歩く通路を分けることです。工場の通路の表示など、法令で決まっている表示は、工場・倉庫に掲げる法定の掲示物にまとめています。

構内の案内で決めておくこと

  • トラックの受付の場所と、受付までの道
  • 受付のあとに待つ場所と、荷降ろし・積み込みの場所(バースの番号)
  • 来た人の駐車場と、建物の入口までの歩く道
  • 構内の制限速度と、一方通行の向き
  • フォークリフトの走る場所と、歩く通路の分け方
  • 構内から出る道と、出口の場所

門の手前の案内図と構内の誘導看板で、同じ番号と呼び方を使うと迷いにくくなります。

屋外の案内看板は、素材と反射・照明、支柱と基礎で持ちが変わります

屋外の案内看板は、表示する面の素材、夜の見え方を決める反射と照明、支柱と基礎のつくりで持ちが変わります。地面に建てて年月がたった看板は、基礎のポールの根腐れで根元から倒れるおそれがあります。支柱の根元や接合部のさびを、日ごろの見回りと、大きな地震や台風のあとの点検で確かめます。

表5屋外の案内看板の素材とつくり
  • 表示する面(アルミ複合板)

    主な選び方
    表面にアルミ、芯に樹脂の3層の板。軽く平らで、印刷やシートで地図や文字を表す
    気をつけること
    屋外向けの印刷やシートを選ぶ。日差しで色があせたら表示を替える
  • 表示する面(ステンレス)

    主な選び方
    施設の名前や番地を入れる銘板。さびにくさを求める所に
    気をつけること
    鋼種でさびにくさが変わる。SUS304はSUS430より高い区分
  • 反射のシート

    主な選び方
    当たった光を、光が来た側へ返す。車のライトが届く誘導看板に
    気をつけること
    歩く人に夜も見せるなら、照明のほうが向く
  • 照明(内側から光る・外から照らす)

    主な選び方
    夜も歩く人に読ませる案内板に
    気をつけること
    電源と配線、まぶしさと表示面への映り込み
  • 支柱と基礎

    主な選び方
    風に耐える支柱を、地面の基礎で立てる
    気をつけること
    根元に水がたまらない形にする。鉄の部分は、さびに強い処理をする

メーカー・団体の資料と、看板の安全管理ガイドブックをもとにした目安です。

社会福祉法人 永生会 清流苑の自立看板
グリーンクロスグループが手がけた看板(清流苑)。施設の入口に立てた、法人名と施設名を入れた自立看板です。支柱で立てる看板は、支柱と地面の基礎で、重さと風を受け止めます。

根腐れの注意は、看板の安全管理ガイドブック(2024年6月 第4版)によります。ガイドブックは、ポールの根元に水がたまらないよう、コンクリートに傾斜をつけるなどの注意も挙げています。基礎のポールや鉄骨に溶融亜鉛メッキを施すと、さびに強くなるとしています。高さが4mを超える看板は、原則として工作物の確認申請が要ります(自立看板・ポールサイン)。

日ごろ見回るところ

  • 支柱の根元と、表示面との接合部に、さびが出ていないか
  • 看板がぐらついたり、傾いたりしていないか
  • 表示の色があせたり、シートがはがれたりしていないか
  • 施設や部署の名前、地図の配置が、いまのままか
  • 木や植え込み、置いた物で隠れていないか
  • 照明が切れていないか、夜に読めるか

ガイドブックは、震度5強以上の地震や大きな台風のあとは、専門業者に臨時の点検を頼むよう勧めています。

点検の決まりと進め方は看板の点検で、色あせた看板の塗り直しや表示の替え方は看板の塗装・塗り替えと看板のリニューアルで紹介しています。

費用は、数と大きさ・表示・基礎と取り付けで決まります

案内看板の費用は、看板の数と大きさ、地図や多言語の表示づくり、素材と夜の見え方、支柱と基礎、取り付けの作業、許可の手続き、いまの看板の撤去で決まります。同じ大きさでも現場の条件で変わるため、1つの金額では言えません。

表6案内看板の費用が変わる主な条件
  • 看板の数と大きさ

    費用が変わる理由
    敷地の案内は1枚で終わらず、分かれ道の数だけ誘導看板が要る
  • 表示づくり

    費用が変わる理由
    敷地の地図の作図、英語などの表記の決め方、表示の言葉をそろえる作業
  • 素材と夜の見え方

    費用が変わる理由
    印刷・シート・ステンレス、反射のシート、照明と電源
  • 支柱と基礎

    費用が変わる理由
    支柱の太さと数、地面を掘る深さ、地中の配管などの確かめ
  • 取り付けの作業

    費用が変わる理由
    作業車を止める場所、営業中の施設での作業、夜間や休業日の作業
  • 許可の手続き

    費用が変わる理由
    敷地の外の誘導看板の許可、高さ4mを超えるときの確認申請
  • いまの看板の撤去

    費用が変わる理由
    外した看板と基礎の撤去、運搬と処分の範囲

金額は、看板と現場の条件で変わるため、この記事には載せていません。

ポイント:費用を抑えたいときは、看板の数と面積を必要な分に

表示の大きさを読ませたい距離に合わせ、行き先を分かれ道ごとに絞って、看板の数と面積を必要な分にします。同じ形の誘導看板をまとめて作る、名前が変わりやすい部分だけ差し替えられる作りにする、といった方法もあります。

既製の看板で足りるときと、作るとき

駐車場の入口や場内の向きを示すだけなら、既製の矢印の看板で足りることもあります。グループの通販サイト「看板通販サインシティ(別のタブで開きます)」では、駐車場の入口の誘導や場内の動線に使う、表示をデザインした矢印の看板を扱っています。高輝度の反射のものや、置いて使うA型のスタンドもあります。テンプレートを選んで名前を入れるプレート看板も、1枚から注文できます。

敷地の地図を入れた総合案内板、施設の名前と多言語の誘導看板、支柱と基礎で立てる看板は、敷地に合わせて作ります。自分でデザインする方法と自作の決まりは、看板のデザインを自分で作る方法と看板を自分で作る方法で紹介しています。

敷地の案内の計画から点検・架け替えまで、全国でお受けします

グリーンクロスは、敷地の案内の計画とデザインから、製作・基礎工事・取り付け・点検、施設の改修や名前の変更に合わせた架け替えまでお受けしています。全国61拠点のネットワークと47都道府県での屋外広告業の登録で、窓口はひとつのまま全国の現場に対応します。

看板に関することは、基本的にすべてお受けしています。病院・学校・工場・物流センター・商業施設・マンションの敷地の案内から、店までの道の誘導看板まで、同じ窓口でご相談いただけます。製作は、内容に応じてグループの工場か協力会社で行います。全国に店舗を展開する企業にも、この規模から選ばれています。

ご相談からの進み方

  1. 1

    配置図と写真を送る

    敷地の配置図か地図、入口と分かれ道の写真、いまの看板の写真をお送りください。写真から概算をお出しできます。

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    来る人の動きを確かめる

    必要なときは近くの拠点の担当が伺い、門から目的の場所まで、車と歩く人の動きを確かめます。

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    置く場所とデザインのご提案

    看板の種類と置く場所、地図の向き、表示の言葉と英語の表記をまとめてご提案し、正式なお見積りをお出しします。ご相談・お見積りは無料です。

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    製作と許可の確かめ

    内容に応じてグループの工場か協力会社で製作します。敷地の外に出す看板は、許可の進め方もご案内します。

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    基礎工事と取り付け

    支柱で立てる看板は、基礎をつくって立てます。営業中の施設では、夜間や土日祝の工事もできます。

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    点検と架け替え

    屋外広告士が点検し、自治体の様式に沿って報告書を作成します。名前の変更や改修のときは、表示の差し替えや架け替えもお受けします。

ご相談のときにあると話が進むもの

  • 敷地の配置図か、地図(住所)
  • 入口・分かれ道・いまの看板の写真
  • 案内したい場所の一覧(建物・入口・駐車場・受付など)
  • 主に来る人(車・歩く人・トラック・外国から来る人)
  • 施設の名前の変更や改修の予定
  • 希望の時期と、工事できる時間帯

高い所に上って撮っていただく必要はありません。届く範囲・安全な場所からの写真で構いません。

よくあるご質問

案内看板と案内板・誘導看板は、どう違いますか?

どれも行き先や道すじを知らせる看板です。この記事では、敷地の地図などで全体の配置を見せるものを案内板(総合案内板)、矢印で行き先の方向を示すものを誘導看板と呼んでいます。店や会社の名前を出す看板が「ここに何があるか」を知らせるのに対し、案内看板は「どこへ、どう行くか」を知らせます。

案内看板の矢印は、どう置けば分かりやすいですか?

行き先の名前と矢印を組にし、左へ行く行き先は左の端に、右へ行く行き先は右の端に矢印を置きます。同じ方向へ行く行き先は1つの矢印にまとめ、向きごとに区切ります。車から読む誘導看板は、施設の名前と矢印くらいに絞ります。

案内板の地図は、北を上にしないといけませんか?

必ずしも北を上にする必要はありません。国土交通省の道路のガイドラインは、掲げる場所の左右と図の左右を合わせて表示し、必ずしも北を上にする必要はないとしています。現在地は見ている向きが分かるように示し、方位とスケールを地図の四すみのどこかに入れます。

案内看板に英語を入れるのはなぜですか?書き方は?

外国から来る人にも、行き先を伝えるためです。観光庁のガイドラインは、名称・案内・誘導の表示では英語の併記を基本とし、必要性の高い施設では中国語や韓国語なども含めることが望ましいとしています。英語は、固有名詞をヘボン式のローマ字、普通名詞を英語で書きます(日比谷公園なら Hibiya Park)。

店までの道に誘導看板を出すのに、許可は要りますか?

店から離れた土地に出す誘導看板は、原則として自家用の看板にあたらず、屋外広告物の許可が要ります。前橋市のように、案内誘導の看板の大きさ・数・目的地からの距離に基準を設けている地域もあります。信号機や道路標識に似た看板は出さないようにします。前橋市の条例も、これらに似た広告物を禁止しています。基準は地域で違うため、出す場所の窓口で確かめます。

案内看板の大きさや文字のサイズは、どう決めますか?

読ませたい距離から文字の高さを決め、そこから看板の大きさを決めます。名古屋市の指針の目安では、和文の文字の高さは4〜5mで20mm以上、10mで40mm以上、30mで120mm以上です。地図の大きさは、国土交通省の道路のガイドラインが道路の案内標識の地図を1m四方程度としていて、近くで読む敷地の案内板でも参考になります。

案内看板の費用は、何で決まりますか?

看板の数と大きさ、地図や多言語の表示づくり、素材と反射・照明、支柱と基礎、取り付けの作業と時間帯、許可の手続き、いまの看板の撤去で決まります。同じ大きさでも現場の条件で変わるため、1つの金額では言えません。敷地の配置図や写真が分かれば、概算をお出しします。

案内看板の勘定科目と耐用年数は?

税法上の区分で変わります。国税庁の耐用年数の表では、器具及び備品の「看板、ネオンサイン、気球」は3年です。通達は、野立看板・広告塔のように広告のために構築された工作物を、構築物の「広告用のもの」としています。案内看板がどの区分に当たるかは、つくりと使い方で変わるため、税理士や税務署に確かめます。

参考にした資料

この記事について

全国看板施工・点検ナビ

運営:GREEN MEDIA(株式会社グリーンクロス グリーンメディア事業部)

監修:横田悠介(屋外広告士)

看板の製作・施工・点検・修理・撤去を、全国61拠点のネットワークで行っています。記事は、屋外広告士の監修のもとで作っています。記事の中の法令や自治体のルールは、国や自治体が公表している資料で確かめた内容で、使った資料は記事の最後に載せています。公開する前と、内容を直すときには、資料と照らし合わせて確かめています。

敷地の案内看板は、配置図や写真からどうぞ。

敷地の配置図や、入口・分かれ道の写真が分かれば、案内看板の種類と置く場所、地図と表示のまとめ方をご案内します。製作から基礎工事・取り付け・点検まで、全国61拠点のネットワークで全国の現場に対応し、夜間や土日祝の工事もできます。ご相談・お見積りは無料です。

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