全国看板施工・点検ナビ
業種・場所ごとの看板

歯科医院(歯医者)の看板。種類と配置、デザインと費用、院長の顔写真と開業の段取りまで

開業や移転で、歯科医院の看板を考えはじめたとき。歯科医院(歯医者)の看板は、道路から見つけてもらう看板、駐車場と入口へ案内する看板、院内のサインに分け、建物の形に合わせて組み合わせます。載せられるのは医院名・診療科名・診療時間など医療広告の決まりの範囲で、院長の顔写真も、氏名や役職と一緒に載せられます。看板一式のデザインから取り付け・点検まで、全国の医院をひとつの窓口でお受けします。

更新日
公開日
運営
GREEN MEDIA(グリーンクロス)
面板を交換したあとの、クレイン歯科クリニックの壁面看板
グリーンクロスグループが手がけた看板(クレイン歯科クリニック)。表示面を交換したあとの壁面看板です。医院名を日本語と英語で大きく入れ、看板の上に照らすためのライトが並んでいます。看板によっては、枠を残して表示面だけを替えられます(8章)。

この記事のポイント

  • 01歯科医院の看板は、道路から見つけてもらう看板・駐車場と入口へ案内する看板・院内のサインに分け、建物の形で組み合わせます
  • 02ビルの2階以上の医院は、窓のシート・袖看板・1階の入口の案内板で、通りから受付まで案内をつなげます
  • 03書けるのは医院名・診療科名・診療時間などです。「審美歯科」は使えず、インプラントとホワイトニングは条件つきです
  • 04院長の顔写真は、氏名や役職と一緒に載せられます。治療の前後の写真は、前だけ・後だけでも、原則として載せられません
  • 05開業の看板一式(外壁・袖・自立・窓・野立て・院内)を、デザインから取り付け・点検まで頼めます。写真から概算をお出しします

歯科医院の看板は、役割ごとに分けて、建物に合わせて組み合わせます

歯科医院の看板とは、通る人に医院の名前と場所を知らせ、駐車場や入口から受付・診療室まで患者さんを案内する看板と表示のことです。道路から見つけてもらう看板、駐車場と入口へ案内する看板、院内のサインに分けると、それぞれに載せる内容が決まります。

戸建ての医院なら、次の図のように配置します。遠くから読む看板は医院名と主な診療科名に絞り、診療時間などの細かな案内は、近くで読む看板にまとめます。

図1戸建ての歯科医院の、看板の配置
1234567
  1. 外壁の看板医院名とロゴを大きく入れる、医院の顔になる看板です。
  2. 入口の前の自立看板医院名・診療時間・駐車場の案内をまとめ、車からも歩く人からも読める高さに立てます。
  3. 駐車場の入口の案内車の印と矢印で、入口の場所を知らせます。曲がる手前で分かる位置に立てます。
  4. 入口のガラス面診療時間・休診日・予約の電話番号など、近くで読む情報を貼ります。
  5. 道路沿いの野立て看板医院から離れた道路沿いに立て、道順を知らせます。原則として、小さくても許可が要ります。
  6. 受付のロゴのサイン院内の受付の後ろの壁に、外の看板と同じロゴと色で付けます。
  7. 診療室・トイレの案内扉の上や廊下に付ける院内のサインです。

平屋の医院の正面の模式図です。左の端の野立て看板は、医院から離れた道路沿いに立てるもので、間の斜めの帯は距離を省いたしるしです。点線の右は院内です。

表1歯科医院で使う看板と、載せる内容の例
  • 外壁の看板

    主な役割
    遠くから医院を見つけてもらう
    載せる内容の例
    医院名・ロゴ・主な診療科名
    気をつけること
    照明を付けるなら電源の工事。テナントは建物の承諾
  • 自立看板

    主な役割
    入口と駐車場を、道路から知らせる
    載せる内容の例
    医院名・診療時間・駐車場
    気をつけること
    敷地の中に、風に耐える基礎で立てる
  • 袖看板

    主な役割
    歩く人に、横から見つけてもらう
    載せる内容の例
    医院名・階数
    気をつけること
    道路の上に出すなら、原則として占用の許可
  • 窓・ガラス面

    主な役割
    上の階の医院名、入口の案内
    載せる内容の例
    医院名・診療時間・休診日
    気をつけること
    読む距離に合わせた文字の大きさ
  • 野立て看板

    主な役割
    離れた道路から道順を知らせる
    載せる内容の例
    医院名・道順・距離
    気をつけること
    原則として小さくても許可。土地の契約
  • 駐車場の案内

    主な役割
    入口・出口と止める場所を示す
    載せる内容の例
    車の印・矢印・区画の番号
    気をつけること
    曲がる手前で分かる位置に
  • 院内のサイン

    主な役割
    受付・診療室・トイレへ案内する
    載せる内容の例
    ロゴ・部屋の名前・ピクトサイン
    気をつけること
    外の看板と書体と色をそろえる

外に出す看板は、どれも医療広告の決まり(3章)と、地域の屋外広告物の決まりを確かめます。院内の掲示は、見る人が主にすでに受診している患者さんのため、原則として医療広告にあたりません(医療広告ガイドライン)。

住宅街の角に建つ平屋の歯科医院の外観。外壁の医院名とロゴの切り文字と、道路沿いに立てた、診療時間と駐車場を入れた縦長の自立看板
住宅街の角に建つ平屋の歯科医院。外壁に医院名の看板、道路沿いに診療時間と駐車場を入れた自立看板があります。遠くから読む看板と、近くで読む看板を分けた組み合わせです。

ビルの2階以上の医院は、窓と袖看板、1階の案内板で入口までつなげます

戸建ての医院は、外壁の看板と入口の前の自立看板が中心です。ビルの2階以上の医院は、窓のシート・袖看板・1階の入口の案内板で、通りから受付まで案内をつなげます。ビルや医療モールでは、持ち主・管理会社の承諾と、建物の看板の決まりを先に確かめます。

表2建物の形ごとの、看板の組み合わせ
  • 戸建て(駐車場あり)

    中心になる看板
    外壁の看板・入口の前の自立看板
    足すとよい看板
    駐車場の案内・野立て看板
    先に確かめること
    道路からの見え方と、照明の電源
  • ビルの1階

    中心になる看板
    入口の上の看板・ガラス面
    足すとよい看板
    袖看板・敷地の中の置き看板
    先に確かめること
    ビルの持ち主・管理会社の承諾
  • ビルの2階以上

    中心になる看板
    窓のシート・ビルの袖看板の枠
    足すとよい看板
    1階の入口の案内板・エレベーターの前の案内
    先に確かめること
    袖看板の枠と案内板に、医院名を出せるか
  • 医療モール・商業施設

    中心になる看板
    施設が決めた枠の看板
    足すとよい看板
    施設の案内板・館内の誘導
    先に確かめること
    施設のサインの決まりと、出せる場所

上の階の医院は、患者さんが建物の前まで来てから入口を探すことがあります。袖看板の枠と1階の案内板に医院名と階数を出しておくと、迷わずに入口へ向かえます。

図2ビルの2階の歯科医院の、通りから受付までの案内
123456
  1. 2階の窓のシート通りから見上げて読める大きさで、医院名を貼ります。下の白い帯は目隠しです。
  2. ビルの袖看板階ごとに医院や店の名前を入れる枠のある袖看板です。緑の枠が医院です。
  3. 1階の入口の案内板入っている医院と店、階数を並べます。建物の前まで来た人が、入口を確かめる場所です。
  4. 上の階へ案内する置き看板建物の入口の前の敷地に置き、矢印でエレベーターや階段へ案内します。
  5. 2階の廊下の案内と、医院の入口エレベーターを降りた所に矢印の案内を付け、医院の扉の上と扉に、医院名と診療時間を出します。
  6. 袖看板の下の端の高さ道路の上に突き出す看板は、下の端の高さと出幅に基準があります(下の囲み)。

4階建てのビルの正面の模式図で、色の付いた階が医院です。点線の右は、2階の廊下です。

駅前のビルの2階の歯科医院の窓ガラスに貼った医院名と診療時間と、2階の窓の横に突き出した、内側から光る縦長の袖看板
駅前のビルの2階に入る歯科医院。窓ガラスに医院名と診療時間を貼り、2階の窓の横に袖看板を出しています。上の階の医院は、窓の文字と袖看板で、通りから見上げる人に場所を知らせます。

法令・ルール:道路の上に突き出す袖看板は、原則として、道路の占用の許可も要ります

歩道の上に出る袖看板は、原則として、屋外広告物の許可とあわせて、道路の占用の許可が要ります。横浜市の基準では、看板の下の端を路面から歩道で2.5m以上、車道で4.5m以上とし、出幅を1.0m以下としています。横浜市は、占用の許可を受けた人から道路の占用料を徴収しています。基準は地域で違うため、看板を出す場所の窓口に確かめます。

書けるのは、医院名・診療科名・診療時間など、決められた事項です

歯科医院の看板は、医療法の広告の決まりの対象です。書けるのは、医院名・診療科名・診療日と診療時間など、法令で決められた事項が中心です。「審美歯科」のような法令にない名前や、ほかより優れていると示す言葉は書けません。インプラントとホワイトニングは、承認を受けた機器や薬を使い、決められた事項を並べて書く場合に限られます。

厚生労働省の医療広告ガイドライン(2026年3月30日最終改正)は、広告にあたる媒体の例に「看板」を挙げ、建物に書いたものも含めています。医院名と診療科名を書いた看板は、受診を誘う意図・医院が特定できること・医療に関する内容という、医療広告の3つの要件にあてはまります。歯科医院の看板によく載せる言葉の扱いは、次のとおりです。

表3歯科医院の看板に載せたい言葉と、扱い
  • 医院名(〇〇歯科医院・〇〇デンタルクリニック)

    扱い
    書ける
    確かめること
    正式な名称のほか、その医院と分かる略称・英語名も書ける
  • 歯科・小児歯科・矯正歯科・歯科口腔外科

    扱い
    書ける
    確かめること
    決められた診療科名。「小児矯正歯科」のような組み合わせも示されている
  • 「審美歯科」「インプラント科」

    扱い
    書けない
    確かめること
    法令に根拠のない名前。診療科名と組み合わせても書けない
  • インプラント

    扱い
    条件つきで書ける
    確かめること
    承認を受けたインプラントを使う治療で、公的医療保険が適用されない旨と標準的な費用を並べて書くときだけ
  • ホワイトニング

    扱い
    条件つきで書ける
    確かめること
    承認を受けた医薬品を使い、自由診療である旨と標準的な費用を書く場合
  • 「審美治療」

    扱い
    書けない
    確かめること
    治療の内容が明確でなく、誤認を与えるおそれがある
  • 診療日・診療時間・休診日・予約の電話番号

    扱い
    書ける
    確かめること
    診療日と診療時間は、できるだけ載せるのが望ましい。休診日だけを示すこともできる
  • 「日本一」「№1」「最高」「最先端」

    扱い
    書けない
    確かめること
    ほかより優れていると示す言葉(比較優良)と、大げさな言葉(誇大)
  • 医院名と並べる「〇〇センター」(インプラントセンターなど)

    扱い
    原則として書けない
    確かめること
    医院の名前として、または名前と並べて書けるのは、法令や国の事業で一定の医療を担う場合と、都道府県などが地域の中核と認める場合だけ。それ以外は誇大広告として扱う
  • 「今なら〇円」など、費用を前面に出す言葉

    扱い
    慎む
    確かめること
    品位を損ねる広告として、厳に慎むべきもの
  • 体験談

    扱い
    書けない
    確かめること
    患者さんなどの主観や伝聞にもとづく、治療の内容や効果の体験談
  • 治療の前後の写真

    扱い
    原則として書けない
    確かめること
    前だけ・後だけの写真も同じ(くわしくは4章)
  • QRコード

    扱い
    載せられる
    確かめること
    読み込んで開くページも、ウェブサイトと同じく規制の対象

医療広告ガイドライン(2026年3月30日最終改正)、Q&A(2026年3月改定。問1-8・2-2・2-5・2-8・3-9・3-18)、厚生労働省の通知「広告可能な診療科名の改正について」(2008年3月31日)から。

看板に掲げる診療科名は、標榜(ひょうぼう)する診療科とも呼ばれます。厚生労働省の通知は、主たる診療科名を歯科医師1人につき原則2つ以内とし、ほかの診療科名と区別して大きく書くことが望ましいとしています。

法令・ルール:迷う言葉は、デザインの前に、窓口に確かめます

看板の文字は、何年も掲げ続けます。書けるか迷う言葉は、デザインを固める前に、医療機関を所管する自治体の窓口(保健所など)に確かめておくと、作り直しを防げます。厚生労働省は、医療広告の相談窓口の一覧を公開しています。

歯医者の看板に顔写真が多いのは、名前と顔を覚えてもらうためです

院長の顔写真を入れた看板は、医院の名前と一緒に顔を覚えてもらい、どんな人が診るのかを先に伝えるために使われます。医療広告ガイドラインのQ&Aは、医療従事者の氏名・年齢・性別・役職・略歴を、写真と一緒に載せることを広告できる例に挙げています。治療の前後の写真は、前だけ・後だけでも、原則として載せられません。

道路沿いや駅で、院長の顔写真を大きく載せた歯医者の看板を見かけることがあります。顔写真を入れる理由は、主に2つです。医院の名前と一緒に顔を覚えてもらうことと、どんな人が診るのかを先に伝えて、初めて来る人の不安をやわらげることです。

同じデザインの看板を、道路沿いの何か所にも出す方法もあります。通るたびに同じ顔と名前が目に入るため、医院を覚えてもらいやすくなります。場所選びと許可、土地の契約は、野立て看板の出し方で紹介しています。

郊外の道路沿いの野立て看板に入れた、白衣の院長の写真と、歯科医院の名前・道順
郊外の道路沿いに立てた野立て看板。白衣の院長の写真と、歯科医院の名前・道順を入れています。顔写真は、名前と一緒に医院を覚えてもらう手がかりになります。
図3院長の写真を入れた野立て看板の割り付けの例
123456
  1. 医院名いちばん大きく入れます。車から読むのは、まずここです。
  2. 診療科名歯科・小児歯科・矯正歯科など、決められた名前で書きます。
  3. 院長の写真看板の大きさに引き伸ばしても粗くならない、解像度の高い写真を使います。
  4. 氏名と役職写真のそばに書きます。略歴を添えるときも、広告できる範囲にします。
  5. 道順曲がる方向の矢印と、医院までの距離です。道路標識とまぎらわしくない形と色にします。
  6. 電話番号・診療時間車からは読みにくいため、小さくまとめるか、入口の近くの看板に回します。

表示面の割り付けの一例です。帯は文字の行を表し、太い帯ほど大きな文字です。

広告できる事項なら、文字だけでなく写真やイラストでも表せるため、写真の代わりに似顔絵を使う方法もあります。

図4看板に載せられる写真と、載せられない写真
  • 載せられる

    院長・スタッフの写真と、氏名・役職

    Q&Aは、氏名・年齢・性別・役職・略歴を、写真と一緒に載せることを、広告できる例に挙げています。

  • 載せられる

    自分の医院の建物や、診療室の写真

    自分の医院の写真は広告できます。Q&Aは、設備や据え置き型の医療機器、診療の様子の写真も例に挙げています。

  • 載せられない

    治療の前後の写真(前だけ・後だけも)

    治療の内容や効果を誤認させるおそれがあり、原則として載せられません(前だけ・後だけも同じ)。治療の内容・費用・主なリスクなどの詳しい説明を付けた場合はあたらないとされますが、それもウェブサイトなどで決められた要件を満たす場合(限定解除)に限られます。

  • 載せられない

    ほかの医院の写真、持っていない機器の画像

    ほかの医院の写真は認められません。持っていない機器のイメージ画像は、虚偽の広告にあたります。

医療広告ガイドライン(2026年3月30日最終改正)と、Q&A(2026年3月改定)の問3-13・問3-14・問2-8・問2-18から。患者さんの体験談も、看板には載せられません。

屋外の看板は、写真の部分も日差しで色があせていきます。院長の交代や承継も考え、写真の部分を差し替えやすい作りにしておくと、看板ごと作り直さずに済みます。スタッフの写真を使うときは、本人の了解を得ておきます。

顔写真の看板で確かめること

  • 写真は、その医院の院長やスタッフのものか
  • 写真と一緒に書く氏名・役職・略歴は、広告できる範囲か
  • 治療の前後の写真、体験談、ほかの医院の写真が入っていないか
  • 「地域で一番」など、比べる言葉や大げさな言葉を添えていないか
  • 院長の交代や承継のときに、写真の部分を差し替えられる作りか

デザインは、車から・夜・子どもと高齢の方の見え方から決めます

遠くから読む看板は、医院名と主な診療科名に絞って大きく書きます。夕方以降も診療するなら照明の付いた看板にし、駐車場の入口は曲がる手前で分かる位置に案内を出します。ロゴと色を外の看板から院内まで同じにすると、医院の印象がひとつにまとまります。

表4見る人と場面ごとに、確かめること
  • 車で通る人

    確かめること
    曲がる場所の手前で、医院名と入口が分かるか
    向く看板と工夫
    野立て看板・自立看板。言葉を医院名と道順に絞る
  • 歩いて通る人

    確かめること
    通りを歩きながら、横からも見つけられるか
    向く看板と工夫
    袖看板・窓のシート・入口の前の自立看板
  • 夕方以降に来る人

    確かめること
    暗くなっても、医院名と入口が読めるか
    向く看板と工夫
    内側から光る看板か、外から照らすライト。点灯の時間はタイマーで
  • 子どもと高齢の方

    確かめること
    文字が大きく、地と文字の色の差がはっきりしているか
    向く看板と工夫
    太めで読みやすい書体。言葉を少なく
  • 駐車場に入る車

    確かめること
    入口と出口、止める場所が分かるか
    向く看板と工夫
    駐車場の入口の案内と、区画の番号
  • 院内に入った人

    確かめること
    受付・診療室・トイレの場所が分かるか
    向く看板と工夫
    受付のロゴ、扉の上の案内、ピクトサイン

遠くから読む看板に言葉を並べると、医院名まで読みにくくなります。文字の高さは、見る距離から文字の大きさの計算で目安を出せます。読みやすい書体の選び方は、看板のフォントの記事で紹介しています。

おしゃれに見せるには、素材と光を外観にそろえます

医院の雰囲気は、書体と色に加えて、素材と光で伝わります。白い外壁に金属の切り文字を少し浮かせて付け、夜は文字の裏から壁を照らす方法や、木の板と組み合わせる方法があります。外観の色と看板の地の色を合わせると、建物と看板がひとつのデザインに見えます(おしゃれな看板の作り方)。

ロゴと色は、外の看板から受付のサイン、診察券やホームページまでそろえます。ロゴを看板にするときは、拡大しても形が崩れない線のデータを用意します(ロゴの看板の作り方)。

歯科医院の受付の後ろの壁に付けた、ロゴと医院名の立体の文字のサインと、カウンターの受付の札
歯科医院の受付の後ろの壁に付けた、ロゴと医院名の立体の文字のサイン。外の看板と同じロゴと色を使うと、医院の印象がつながります。

手書きの文字やイラストを使うときは

院長やスタッフの手書きの文字や絵を、ロゴや看板に使う方法もあります。やわらかい印象を出したいときに向き、手で書いた線を読み取って、看板に使える線のデータにしてから作ります。歯の形のマークなどのイラストを使う医院もあります。ガイドラインは、病人が回復して元気になる姿のイラストを、誇大な広告として認めていません。治療の効果を思わせる絵柄は避けます。

補足:入口の前のブラックボードも、看板と同じ決まりで考えます

入口の前に置くブラックボードに、手書きでお知らせを書く医院もあります。ガイドラインは、看板やポスターに「類似する物」も広告の媒体に挙げています。通りを行く人が目にするブラックボードは、院内の掲示とは違い、看板と同じく医療広告の決まりで考え、置く場所は敷地の中にします。夜も照らす看板は、近所への光の向きと点灯の時間にも気を配ります。

開業の看板は、物件が決まったら、ロゴと一緒に考えはじめます

看板は、物件が決まり、医院名とロゴの方向が見えたころから考えはじめます。ビルの持ち主・管理会社の承諾と、屋外広告物の許可が要るかを確かめてから製作し、開業の前に点灯と見え方を確かめます。承諾や許可にかかる日数は地域と建物で違うため、開業の日から逆に数えて進めます。

開業までの看板の段取り(一例)

  1. 1

    物件と看板の位置を確かめる

    看板を付けられる壁と大きさ、ビルの看板の決まり、駐車場の入口の向きを、物件を決める前に確かめます。上の階なら、袖看板の枠と1階の案内板に医院名を出せるかも確かめます。

  2. 2

    医院名・ロゴとデザインを決める

    看板の医院名は、保健所に届け出る名称か、その医院と分かる略称・英語名にします。ロゴと色を決め、看板ごとに載せる内容を分けます。書けるか迷う言葉は、窓口に確かめます。

  3. 3

    ビルの持ち主・管理会社の承諾

    テナントなら、看板の位置・大きさ・照明について、ビルの持ち主や管理会社の承諾を得ます。

  4. 4

    屋外広告物の許可を確かめる

    外に出す看板に許可が要るかを、看板を出す地域の窓口で確かめます。許可が要る看板は、原則として出す前に許可を受けます。道路の上に出す袖看板は、道路の占用の許可も確かめます。

  5. 5

    製作

    照明のある看板は、電源の位置を内装の工事と合わせておきます。

  6. 6

    取り付け

    高い所の看板は、高所作業車や足場を使って取り付けます。電源につなぐ工事は、資格を持つ人が行います。

  7. 7

    点灯と見え方を確かめる

    開業の前に、照明のタイマーを合わせ、夕方に離れた所から医院名が読めるか、駐車場の入口が分かるかを確かめます。

開業の前に、看板と掲示で確かめること

  • 看板の医院名が、保健所に届け出る名称とつながっているか
  • 外の看板に、屋外広告物の許可が要るか
  • テナントなら、ビルの持ち主や管理会社の承諾を得たか
  • 照明の点灯の時間と、近所への光の向き
  • 駐車場の入口と出口の案内
  • 院内の掲示(管理者と診療する歯科医師の氏名、診療日と診療時間)

診療所は、管理者の氏名、診療に従事する歯科医師の氏名、診療日と診療時間を、入口・受付・待合の近くの見やすい場所に掲示します(医療法第14条の2。千葉市保健所の案内)。

見落としやすいところ

  • ビルの承諾を後回しにした:袖看板の枠や窓のシートに、ビルの決まりがあることがあります。デザインの前に確かめます
  • 野立て看板の土地を先に借りた:その場所に看板を出せるか、許可の見通しを先に確かめます
  • 夜の見え方を確かめなかった:夕方以降に診療するなら、開業の前に点灯して、離れた所から読めるかを見ます
  • 診療時間を大きな看板に入れた:変わりやすい情報は、差し替えやすい看板や部分にまとめます

費用は、看板の数と種類・照明・取り付けの高さ・許可で決まります

歯科医院の看板の費用は、看板の数と種類、大きさ、照明、デザイン、取り付けの高さと作業、許可、野立て看板の土地で決まります。同じ看板でも建物と場所で変わるため、相場を1つの金額では言えません。写真から概算をお出しします。

表5歯科医院の看板の、費用が変わる主な条件
  • 看板の数と種類

    費用が変わる理由
    外壁・自立・袖・窓・野立て・院内のどれを、いくつ作るか
  • 大きさと作り方

    費用が変わる理由
    表示面の大きさと、板・切り文字・箱文字などの作り方
  • 照明

    費用が変わる理由
    内側から光らせるか、外から照らすか。電源の工事とタイマー
  • デザイン

    費用が変わる理由
    ロゴから作るか、いまのロゴを使うか。顔写真を入れるか
  • 取り付けの高さと作業

    費用が変わる理由
    脚立で届くか、高所作業車や足場が要るか。休診日や夜間の作業
  • 許可と手続き

    費用が変わる理由
    屋外広告物の許可の手数料(地域で違う)、道路の上に出す看板の占用料
  • 野立て看板の土地

    費用が変わる理由
    土地を借りる費用と契約の期間、基礎の工事
  • いまの看板の撤去

    費用が変わる理由
    前の看板を外す・処分する、壁の補修の範囲

金額は、看板と建物・場所の条件で変わるため、この記事には載せていません。

作る・付ける・手続きの費用の全体は看板の費用が決まるしくみに、野立て看板の土地の費用は野立て看板の記事にまとめています。

建物の写真と載せたい内容が分かれば、看板の種類と大きさをご提案し、写真から概算をお出しします。正式なお見積りは、仕様が決まり、現地を確かめてからお出しします。スタンド看板や案内用の看板などの既製品は、グループの通販サイト「看板通販サインシティ(別のタブで開きます)」のクリニック向けのページでも探せます。

移転・承継・名前の変更は、表示面の交換か、作り替えかを選びます

枠や照明に傷みがなければ、表示面だけを替えて、医院名や写真を新しくできることがあります。枠のさびや照明の傷みが進んでいれば、看板ごと作り替えます。許可を受けた看板の表示を変えるときの手続きは、地域で違います。

表6場面ごとの、看板の替え方の目安
  • 院長が替わる・承継する

    替え方の目安
    顔写真や氏名を入れた部分の表示を替える
    確かめること
    医院名も変わるか。届け出る名称とつながる表記にする
  • 医院名を変える

    替え方の目安
    枠と照明に傷みがなければ、表示面の交換で済むことがある
    確かめること
    許可を受けた看板の、変更の手続き(地域で違う)
  • 移転する

    替え方の目安
    新しい建物に合わせて作る。前の看板は外す
    確かめること
    新しい場所の承諾と許可。前の場所の撤去
  • 診療時間・休診日を変える

    替え方の目安
    表示の一部の貼り替えで済むことがある
    確かめること
    看板の材質と状態
  • 色あせ・黄ばみ

    替え方の目安
    表示面(シート・面板)の交換
    確かめること
    枠のさびと、取付部の状態
  • 照明が暗い・つかない

    替え方の目安
    照明の修理やLEDへの交換。傷みが進めば看板ごと更新
    確かめること
    配線と器具、枠の傷み

一般的な目安です。看板の作りと傷み方を、現地で確かめて決めます。

冒頭の写真は、グリーンクロスグループが表示面を交換した歯科医院の壁面看板です。交換の前は、屋外用のマーキングフィルムとインクジェットで出力したシートに、黄ばみと色飛びが出ていました。シートには寿命があり、年月がたつと色の再現性が落ちます。表示面の交換をご提案し、面板を交換して、表示が読みやすい状態に戻りました。あわせて、取付部の状態も確かめています。

横川内科クリニックの突出し看板。上が更新前、下がLED看板への更新後
グリーンクロスグループが点検・修繕した看板(横川内科クリニック)。看板の老朽化と蛍光灯の照明の劣化が見られたため、LEDの突出し看板に更新しました。上が更新前、下が更新後です。照明の傷みが進んだ看板は、看板ごと新しくする方法もあります。

法令・ルール:許可を受けた看板の表示を変える手続きは、地域で違います

大阪市の申請Q&Aは、構造・設置位置・大きさを変えず、意匠(表示)だけを変える場合は、手続きは要らないとしています。表示の内容は、次の継続の申請のときに書き直します(一部の地区・区域は、変える前に事前の審査や協議が要ります)。新座市のQ&Aは、許可を受けた広告物の変更・改造には「変更・改造の許可」が要り、外観や構造に著しい変更を伴わない修繕などの軽微な変更は不要としています。軽微な変更にあたるかは、市に問い合わせるよう案内しています。医院名を変える前に、看板を出している地域の窓口に確かめます。

開業の看板一式を、デザインから取り付け・点検まで頼めます

グリーンクロスは、歯科医院の外壁の看板・袖看板・自立看板・窓のシート・野立て看板・院内のサインまで、デザインから製作・取り付け・点検までお受けしています。休診日や夜間の工事にも対応し、複数の医院の看板も、全国61拠点のネットワークで窓口ひとつにまとめられます。

看板に関することは、基本的にすべてお受けしています。開業の看板一式をまとめて頼むと、外の看板から院内のサインまで、ロゴと色をそろえやすくなります。医院名が決まる前からご相談いただければ、開業の日から逆に数えて段取りを組みます。

ご相談からの進み方

  1. 1

    写真と載せたい内容を送る

    建物の外観と看板を付けたい場所の写真、載せたい内容、開業の予定日をお送りください。写真から概算をお出しします。

  2. 2

    現地で確かめる

    必要なときは近くの拠点の担当が伺い、壁の下地・電源・駐車場の入口・ビルの看板の決まりを確かめます。

  3. 3

    ご提案とお見積り

    看板ごとの役割と大きさ、照明、ロゴと色をご提案し、正式なお見積りをお出しします。許可が要るかもご案内します。

  4. 4

    製作と取り付け

    内容に応じてグループの工場か協力会社で製作し、休診日や夜間にも取り付けます。

  5. 5

    点灯の確認と点検

    照明のある看板は、点灯とタイマーを確かめます。点検の報告書が要る地域では、屋外広告士が点検し、自治体の様式に沿って報告書を作成します。

ご相談のときにあると進めやすいもの

  • 建物の外観と、看板を付けたい場所の写真(スマートフォンで撮ったもので十分です)
  • テナントなら、ビルの名前と階数、管理会社の看板の決まり
  • 医院名・診療科名・診療時間・ロゴ(決まっていなくてもご相談いただけます)
  • 野立て看板を考えているなら、立てたい場所の地図
  • 開業・移転・改装の予定日
  • 複数の医院の看板なら、医院の一覧(住所)

そろっていなくても、ご相談いただけます。

グリーンクロスは、全国61拠点のネットワークと、全国47都道府県での屋外広告業の登録で、各地の医院の看板に対応しています。窓口はひとつで、全国に店舗を展開する企業にも、この規模から選んでいただいています。複数の医院を持つ医療法人の看板も、ロゴと色をそろえてまとめてご相談いただけます(全国・多店舗の一括対応)。

よくあるご質問

歯医者の看板に、院長の顔写真が多いのはなぜですか?

医院の名前と一緒に顔を覚えてもらうためと、どんな人が診るのかを先に伝えて、初めて来る人の不安をやわらげるためです。医療広告の決まりでも、氏名や役職などを顔写真と一緒に載せることは、広告できる例に挙げられています(Q&A 問3-13)。

歯科医院の看板に、院長やスタッフの写真を載せてもよいですか?

載せられます。Q&A(問3-13)は、医療従事者の氏名・年齢・性別・役職・略歴を、写真と一緒に載せることを広告できる例に挙げています。ただし、治療の前後の写真は、前だけ・後だけでも原則として載せられず、ほかの医院の写真や、持っていない機器のイメージ画像も使えません。スタッフの写真は、本人の了解を得てから使います。

看板に「インプラント」や「ホワイトニング」と書けますか?

条件つきで書けます。インプラントは、承認を受けたインプラントを使う治療で、公的医療保険が適用されない旨と、治療にかかる標準的な費用を並べて書く場合に限られます(Q&A 問3-9)。ホワイトニングは、承認を受けた医薬品を使い、自由診療である旨と標準的な費用を書く場合に広告できます(問3-18)。「審美治療」「審美歯科」は書けません。

歯科医院の看板の費用は、どのくらいかかりますか?

看板の数と種類、大きさ、照明、デザイン、取り付けの高さ、許可、野立て看板の土地の借り賃で決まるため、1つの金額では言えません。建物の写真と載せたい内容が分かれば、写真から概算をお出しします。ご相談・お見積りは無料です。

歯科医院の開業の看板は、いつごろから準備すればよいですか?

物件が決まり、医院名とロゴの方向が見えたころから準備を始めます。テナントならビルの承諾、外に出す看板なら屋外広告物の許可が要るかで、準備の期間が変わります。許可が要る看板は、原則として出す前に許可を受けます。開業の日が決まっていれば、その日から逆に数えて段取りをご案内します。

ビルの2階の歯科医院は、看板をどこに出しますか?

通りから見上げて読める窓のシート、ビルの袖看板の枠、1階の入口の案内板を組み合わせ、通りから受付まで案内をつなげます。エレベーターや階段の前にも案内を置くと、建物に入ってから迷いません。袖看板の枠や案内板は、ビルの持ち主や管理会社の決まりと承諾を先に確かめます。

歯科医院の野立て看板にも、許可は要りますか?

原則として要ります。医院から離れた土地に立てる野立て看板は、自分の事業所に出す看板(自家用)にあたらないのが原則で、小さな看板でも許可が要ります。大阪市は、自家用でない場合は大きさに関わらず申請が要るとしています。基準は地域で違うため、立てる場所の窓口で確かめます。書ける内容は、建物の看板と同じく医療広告の決まりの範囲です。

看板の診療時間だけを変えられますか?

看板の材質と状態によっては、表示の一部を貼り替えて変えられます。変わりやすい診療時間は、開業のときから差し替えやすい部分にまとめておくと、直す範囲が小さくなります。なお、診療日と診療時間は、院内の見やすい場所にも掲示します(医療法第14条の2)。

参考にした資料

この記事について

全国看板施工・点検ナビ

運営:GREEN MEDIA(株式会社グリーンクロス グリーンメディア事業部)

監修:横田悠介(屋外広告士)

看板の製作・施工・点検・修理・撤去を、全国61拠点のネットワークで行っています。記事は、屋外広告士の監修のもとで作っています。記事の中の法令や自治体のルールは、国や自治体が公表している資料で確かめた内容で、使った資料は記事の最後に載せています。公開する前と、内容を直すときには、資料と照らし合わせて確かめています。

医院名と建物の写真から、看板一式をご提案します。

医院名・診療科名・診療時間など載せたい内容と、建物や看板を出したい場所の写真があれば、看板の種類と配置、大きさ、照明の方法をご提案します。写真から概算をお伝えし、正式なお見積りは、仕様と現地を確かめてからお出しします。全国61拠点のネットワークで、休診日や夜間の工事、表示面の交換と点検、複数の医院のまとめての対応も承ります。ご相談・お見積りは無料です。

お電話でのご相談はこちら

0120-418-963

受付時間 9:00〜17:30(土日祝・年末年始除く)

設置場所の写真・ロゴデータの添付も可能です。もちろん、なくてもご相談いただけます。